ぜんぶ初音さんの妄想小説だったというオチには驚き(違)。
そんなこんなでグラフィティ。まあ、きわめて順当なとこに落ち着いたということで。あのまま、香月が思い出と決別して……というのだったら、それはそれで評価したんですが。いなくなった人を偲ぶような描写ってけっこう好きなんですよ。って、どうにも退廃的でいけませんな。まあ、こっちのほうが初回との(そしてタイトルとの)平仄は合うといったところ。「幼い日の思い出」がテーマになってる作品のうちでは、その「思い出」が実は勝手な思いこみにすぎなくて、実はあやふやな姿をしていた、というところがちょっと新しいかも。もっといじくればミステリにもなりそうですけど、まあやらんほうが吉ですか。
最終回では、勇治やまりえちゃんとの別れを前にして泣きじゃくるニーナちゃんを見てるとやっぱり落ち着かない気分になってしまいました。それ以上に、前回の初音さんの幼少期のお姿もどことなくアヤカシの匂いがしたんですが。
それはともかく。想いをそのまま態度に出せるというのは、ある意味子供の特権。素直になれない香月の姿と対比されてるんでしょうね。それは子供でもなく大人でもない微妙なお年頃。そういう煮え切らなさを楽しむのが、この作品だったということでしょう。私も、もうちょっと若かったら、もっと楽しめていたのに、と悔しいところがあります。ちはやちゃんは「10年後もゆーちんが帰ってきてくれるとは限らない」とか言うとりますが、高校生から10年後っていったら20代後半ですよ。大の大人です。それでずっと「昔の幼なじみが……」とか言ってたらちょっと困ってしまうところ。実年齢がそこに近づきつつある自分としては、なかなか胸中複雑で、香月たちにあまり感情移入できなかった面もあります。ってことでかわりに、まりえちゃんの愛らしさに心奪われてみたりもするのです(ダメな大人だ……)。
総点は72点。評点グラフは以下の通り。原作既読者としてみて、意表性は大きくなかったけど、シリーズ構成はしっかりしてたと思います。

ちちゃいこすてーしょん次作は「乙女はお姉様に恋してる」。まあ、私的には観ざるを得ない作品。
投稿者plateau: 2006年10月04日 23:14 [となグラ!]