2006年09月18日(月)

「夢使い」第十二話 夢仕舞い・塔子の選択(BSフジ)感想

評価: 9点[前回比: ±0](累計: 97/120 平均 8.1)

 写真の中の燐子ちゃんもかわいぃ〜と思えてしまってはダメですか。

 最後の最後まで、「うつし世はゆめ、よるの夢こそまこと」を地でいく物語だったなぁといったところ。たとえ現実世界のルールに合わなくたって、見ちゃいけない夢なんてない。他ならぬ燐子ちゃん先輩の口からその言葉を言ってくれたことで、私も救われた気持ちになります。空想の中だったら、夢を見てもいいよねっ。
 ここで描かれている主対象はたしかに塔子であるのだけれど、夢の持ち主も、標的も塔子自身という構造の中、彼女一人だったら自己完結してしまって文字通りお話にならないところ。それが、燐子ちゃんという存在がいたからこそ、彼女の言葉を覆す意見を述べることができ、夢から救い出すことが可能となった(それが「救い」かどうかは別の問題として)。際どいところではあるけれど、やはりこの作品は、三島塔子・燐子という夢使いの姉妹、そう、「夢姉妹」のものだったのだと思います。三姉妹は最高だけど、この姉妹もなかなか素敵です。あ、美砂子さんも仲間に入れてあげてもいいですよ。
 ちょっと追記。私の考えとしては、夢というのは現実から遊離していてもいいと思います(「遊」という字が使われているのは偶然?)。むしろ、「現実」って何? というところまでつきつめると、それこそ乱歩の文句になるわけで。実際、塔子が悪夢を発動させたのは、世捨て人になってさえも「現実」の倫理観にさいなまれた結果なのだとしたら、そんな必要はないよと言ってあげたのが今回の結論。それを言う燐子ちゃんだって、誰にも知らないところで、人に言えない「夢」を育てているかもしれないのだし、それは誰にとっても自由なんじゃないかなぁと思う次第。これ以上はヤブヘビとらずになりかねないので省略。
 総点は76点。評点グラフは以下の通り。お話や依頼人次第で評価がコロコロ変わるなという意見は禁止です。

評点グラフ - 夢使い

 さて、BSフジのこの枠、今後の編成は未定のようですが、またなんか面白いのやってくれないかな……。BS未放映のアフタヌーン作品という流れで行くなら、「なるたる」とか(笑)。

投稿者plateau: 2006年09月18日 19:57 [夢使い]