2006年02月15日(水)

「まほらば Heartful days」全26話(テレビ東京)感想

 素晴らしいっ! 素晴らしすぎる。25話の珠ちゃん独白のあたりで涙が止まらなくなって、そのまま最終話は泣きっぱなしでまともな頭で観ることが出来なかったんですが。このラスト二話で殿堂入り認定。

 とある方のご厚意で視聴させていただく機会に恵まれました。もう三鷹方面と秋田方面には足を向けて寝られないような気がいたしますです。
 原作の大ファンだったのですが、いつも言ってるとおり私が原作既読アニメを観るときに楽しみなのは、原作とどう変えてくるか。その意味ではたしかにこの作品は、「小島あきらの『まほらば』」(から私が読み取ったモノ)とはかなり趣を異にしています。しかしながら、実に高い水準で「木村真一郎の『まほらば』」と呼ぶべき物語に仕上がっていたと思います。
 毎回感じていたことなんですが、とにかく原作エピソードのアレンジが素晴らしい。原作は現在のところ未完という事情もあって、伏線が少なかったり、こちらが感性で補完する度合いが大きい作風なんですが、それをここまで再構成してくれるとは驚き。白眉はやはり19話ですね。原作18話(4巻収録)そのままの話と見せかけて、水無月家のメイドが盗撮してたものだったという驚きの結末(TV放映時に各地の感想で読んでたはずなのに、すっかり忘れてて驚いた私)。これに限らず、黒崎親子のエピソードはかなり補強されてますね。まひるが出てくるのが早かったり(原作ではアニメ20話相当の話で初出)、22話も双葉銀座やスーパーでの描写を入れたりと実に細やか(原作では電話のシーン以降鳴滝荘の描写が一切無くて、このエピソード自体が物語の中で独立性が高い、悪く言えば浮いている印象が強いのを、これで梢を中心とした物語に巧く落とし込めています)。
 アニメならではといえば、もちろん声優の存在も欠かせない要因。実際、私のイメージ通りだったのは白鳥くん@白石涼子と桃乃さん@浅野真澄くらいで、あとはかなり外れてたんですが、これも最終的には良いキャスティングだったと思います。新井里美にはなかなか慣れなかったんですけどね(最後まで観ても、梢ちゃんと早紀ちゃんはどうも違和感が強い)。朝美ちゃん@天神有海は原作比200%でかわいいし、沙夜子さん@藤原美央子のつぶやきにはシンディ真鍋並に笑わせてもらいましたし、灰原由起夫@堀内賢雄は最後の最後で良い声してましたし(笑)。そしてなんといっても珠実ちゃん@堀江由衣ですね。最初知ったときは「朝美ちゃんの間違いじゃ!?」と思ったりしたんですけど、なかなかどうして実にぴったり。普段の怪しいしゃべり方も、完璧超人であることが明らかになった17話も、そして肝の25話も、見事に演じきっておられました。堀江由衣さんの演技を堪能できるという意味では、個人的にはことりちゃんよりこっちのほうが好きかも。
 ……あー、あと、部長さん@伊藤静なんですけどね? こりゃほとんど反則ですよ(笑)。そりゃイメージとは全然違いましたけど、そもそも端から想像を絶しているキャラなわけですからね。この超演技のおかげで彼女が出てくるだけで笑ってしまって仕方ありませんでした。
 最後に、二クール目からですが、毎回メモしてた評点をグラフ化して載せときます。各種統計値もグラフソフトで自動的に出るんで一緒に。今後も各作品の最終回時にまとめる予定です。

まほらば 評点グラフ

投稿者plateau: 2006年02月15日 19:37