2006年02月16日(木)

「魔法先生ネギま!」全26話(テレビ東京)感想

 一日で同一作品を8話連続で観たのは初めてかもしれない。

 え〜、ついにこの作品に触れる時が来たようですね。帰省時に部分的に視聴はしつつ(IX, XII, XIII時間目)、あえて感想を書かないでいたんですが。ちなみに原作は1巻のみ既読。ちょうど高校生の時に「ラブひな」を読んでて、赤松健作品はかなり好きと言えるレベル。なので原作に本格的に手を出すのはそう遠くない未来のことと言っていいでしょう。とはいえ、赤松作品がアニメと相性が悪いなんてのは原作ファンであれば既知のことでしょうし、もはや別物として観たほうが精神衛生上もよろしいかと。
 けっきょく、このシリーズでやりたかったことは何か。それは恐らく、神楽坂明日菜という少女の救済。それと絡めて、ネギ・スプリングフィールドという魔法使い見習いの成長を描き出したかった、ということなんでしょうね。ただその手段として、もっぱら「過去」に拘泥していたのがちょっと気になりました。ラストの展開だけじゃなくて、相坂さよの話もそれに陰に効いてるのでしょうし、明日菜・あやか、刹那・木乃香という二組の幼なじみという構図も(名前の類似は原作由来だとしても)過去の絆をことさらに強調してるように見えます。いや、好きなんですけどね回想シーン(そういう問題じゃなくて)。せっかく「中学生」という年齢設定にしてるんだから、もっと未来に目を向けても良かったんじゃないかなぁと、これは私の単なる願望。客観的評価ではありません。
 どうせ原作を忠実に再現することなんて出来ないんだから、2−Aの31人全員のキャラを立たせようとするなんて無謀なことするよりも、商業的な一切のしがらみから離れて、すべての回・すべてのキャラのエピソードが明日菜とネギにつながっていくような(それこそプラネテス並の)緻密なシリーズ構成を観てみたかった、という想いはあります。……まあ、途中で監督のクレジットが消されてるような作品にそんなこと言っても無駄というものでしょうが(いろいろ不幸な状況が重なった結果だとは思いますけど)。
 そんなわけで、たぶんこの作品も、本当はD.C.S.S.並に複雑な累層構造を有してるんだと思います。学園ものっぽいところもあったり、ラブコメしてたり、魔法バトルものだったり。しかしこういうのはそれこそリアルタイムで追っかけないと、既にいろんな先入観が入った状態で分析しようとしても無意味だと思うんで、私はこの作品に関してこれ以上解析はしません。
 ただ、ラストの展開について。果たしてここまでやる必要があったのか? という疑問はたしかにありますが、私個人的には、嫌いじゃないんですよね、こういう無駄な過剰さ。結果として褒められたもんじゃないところもいろいろありますが、まったく観るところがないわけでもない。本質的に終わらせにくい物語をムリヤリにでも閉じさせた(なおかつ、素知らぬ顔で続編も作れる形にした)という意味では悪くない。総評は難しいんですけど、まあ「おもろ」ということで。

 最後に例によって評点グラフを。こちらはI時間目から全部評点を出してます。……波がありすぎるのがよく判りますね。高値安定してた「まほらば」と比べるまでもなく、分散高すぎ。脚本は全部大河内一楼さんが書いてたはずなのに、こう回ごとに出来不出来の差が激しいのが不思議ですが。作画はともかく、演出の問題が大きいのかもしれません。とくにX時間目は納得しがたい。……えー、つまり何が言いたいかというと、もしも第二期なんてものをやる度胸がキングその他にあるとしたら、いいから最初から円谷プロ制作で、山本天志を監督に招き入れなさいと、そう思う私はΦなるバカですかそうですか。

魔法先生ネギま! 評点グラフ

 ……と、ここまで書いておいて。ようやく手元にある、一冊の同人誌を読むことが出来ます。
 原案:加藤義啓さん、著:水野夢絵さんの、「魔法先生ネギま! アナザー最終話」。アニメ版を視聴したのは実は、この本を読むためだったのです。
 感想。
 先生! こちらのほうがすべての辻褄が合います! I・II時間目あたりとの対応を考えても、シリーズ構成的にも申し分ないし。評点で言うならば10点です。このアナザー最終話を現実の26話と置換すると、全体として「名作」評価を下してもいいくらいです。

魔法先生ネギま!オルタナティブ 評点グラフ

 物語は生まれてしまった以上、自己増殖性を持つもの。ちょうどこのアナザー最終話に出てきたひとりの存在のように、どちらが本当でどちらが偽物なんて客観的には決められない。これもまた、ひとつの真実。私としては、こっちのほうがイイナ。

 以下私信。何故か千雨の出番が多かったのがちょっと楽しかったですね。や、私も最初はエヴァンジェリン@松岡由貴や夕映@桑谷夏子が好きだったんですけど、もちろん見終えた今もその気持ちに代わりはないんですけど、11話以来、彼女たちと同じくらい千雨@志村由美がお気に入りかしらー?(それ違う) メガネっ娘だし、個人的に成瀬川なる互換は明日菜じゃなくて彼女だと思ってるのですよ。何よりあの心の中のツッコミ! ビバ二面性(お前、前と言ってることが違わないか?<人間は本質的に矛盾を内在した存在なのですよ)。同じサイト管理人としては他人とは思えません(笑)。

投稿者plateau: 2006年02月16日 12:47