評価: 10点[前回比: 実質+1](累計: 10/10 平均 10.0)
「だってしょうがないじゃない、思い出しちゃったんだもん」(キュアブラック=美墨なぎさ)
素晴らしいっ!!
いやもう、Aパートでふたりの幼少期の回想シーンが出てきた時点で満点は確定だったのですけどね。さらにBパートでよみがえる、この二年間の思い出、名場面の数々。そして、単なる回想シーン萌えとかいうレベルではない、この作品の本質がここから見えてくる。
Aパートのそれは、これまでさほど語られることはなかった、「ふたり」が出逢うまでの思い出。当然、それは肉親との会話という、極めて狭い狭い世界の出来事。対して、Bパートのそれはもう少し広がりを持った世界。互いに「全然違う」と評し合った、なぎさとほのかの絆、そして友人との交流。
ジャアクキングを襲名したバルデスが自らを「宇宙そのもの」と誇示したのがまさにその現れで、この物語はけっきょく、なんだかよく判らない「大きな世界」というものに対して、ひとりひとりがどう立ち向かっていけばいいのかという話だったのでしょう。途中のなんやらカウンセリングっぽい演出が端的にそれを証明しています。
なぎさとほのかが示したのは、ひとりでは何も出来なくても、「ふたり」なら出来るということ(この場合、「ふたり」というのはもはや比喩的な意味しかもっていない。その意味するところは、人はひとりではないということ)。そして、ひかりもまた、未来のために身を賭す決心を固める。過去の記憶、思い出という財産があるからこそ、「明日」という未来に希望を託すことが出来る。虹の園で、九条ひかりという人間として経験を培ってきたからこそ、彼女もまた「未来」を語ることが出来たのでしょう。
そして、だからこそ、これで「お別れ」ではないということ。斉唱に載せて流れる卒業式のシーンは感涙ものですが、そのあとの「お約束」シーンも実に素晴らしい。まさに「卒業しても変わらないよ」みたいな(違わない)。安易と言われよーが、ご都合主義と言われよーが、これはこうでなくてはいけない。何故なら既に彼女たちの(そして「彼」の?)物語は動き出してしまったのだから。その新しい世界ではもう、彼女たちはひとりではないのだから。ずっとずっと、いつまでもいっしょ。
さて総合評価は……う〜む、やっぱり前作に比べても遜色はないし、不満点もとくに見つからないし、「名作」を打つべきでしょうねぇ。評点の平均は10点だし(笑)。二年間、楽しませていただきました。
で、新シリーズなのですが……。なんか「スピリチュアル」とか言ってるし、サブタイトルは「なの」だし、これまた楽しみです(笑)。
投稿者plateau: 2006年01月29日 13:48 [ふたりはプリキュアMaxHeart]