2005年05月01日(日)

伊坂幸太郎「ラッシュライフ」(新潮文庫)感想

伊坂幸太郎_ラッシュライフ「でもな、人生については誰もがアマチュアなんだよ、そうだろ?」(黒澤)

 文庫化を待ちこがれてました! 伊坂幸太郎の第二長編。

 これもまた、「すべてはつながっている」お話なのですね。バラバラに進む四つの物語、そこで奏でられる幾人もの人生。それがラストで鮮やかに結ばれる。単行本では表紙に描かれ、文庫でも冒頭に掲げられている、エッシャーの「城と兵士」の騙し絵の構図さながらに(「一億人のためのミステリー!」のインタビューによると、その仕掛けは書き終えた後に後付けで加えたものだという話ですが)。ただ、最後にカタルシスを引き出すために、冒頭数十ページが多少退屈というか、読んでいて不快感を憶える人間が多く出てくるのがちょっと辛かった。まあでも、そういう前半の冗長さって、本格ミステリにはありがちですけどね。その意味では、この次の「重力ピエロ」に比べて、ミステリ色が強いと言えるかもしれません。
 そしてそれは、作品の語りの姿勢自体にも現れているわけで。似たような趣向の作品として、どうしてもつい先日読んだばかりの恩田陸「ドミノ」と比べてしまうわけですが。向こうでは各キャラの物語をつなぐアイテムとして「どらや」の紙袋があったのに対応するように、こっちにも「宝くじ」というアイテムが存在していたりもします。しかし、この二作には大きな違いがあります。向こうでは一貫して、すべてのキャラクタの動きを把握している「神」視点で物語が紡がれていくのに対し、こちらはミステリの掟に沿って、各場面ではそこでの登場人物に寄り添った視点でしか語られない。この作品内で「神」と称される人物「高橋」が、ある人物の手によって解体されようとしたり、最後まで本人が物語の主舞台には上がらないのも、意図されたものでしょう。
 そしてもうひとつ、向こうが「コメディ」だったのに対し、こちらは非常に真面目な「寓話」であるという点も挙げられます。それぞれの人物は、みなそれなりに、自身の人生を懸命に生きている。その行為が空回っているという面白さはあまりなくて(どちらかというとそういう役回りになるのは悪人ばかり)、むしろ、うまくいかないこともある人生でも、それを肯定していこう、という意図が見受けられます。そのあたりが、やはり伊坂幸太郎らしい作品ですね。
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投稿者 plateau:20:31 [読んだ本の感想]

「ジパング」第24回 死者と生者(MBS毎日放送)感想

「キャタピラで轢かれても死なんな」(岡村少佐)

 うわははは。とりあえず、辻政信面白すぎです。こんなにキャラを立ててどうする気ですか(笑)。

 まあ、それもこれも、生きているからこそ威勢を張れるわけで。明日を夢見ることが出来るのは、生者の特権。だからといって、けっして死者をないがしろにしていいわけではなく。米兵にしろ「みらい」の乗員にしろ、慰霊という精神性を持ち合わせているのはきわめて重要。犠牲者の鎮魂を祈ることも、生き残った者の使命でしょう。そうやって、人の死に意味づけするのもまた生者の特権ですが。

 さてしかし、言っちゃ悪いけど、こんなのんびりした展開で残りは二話、きっちりまとめられるのでしょうか?

「砂ぼうず」第10話 番人と宝探し人(MBS毎日放送)感想

「よけいなことは、考えない」(小砂)

 なんだこりゃ!? 至極真っ当に面白い。思わず解析したくなってきますよ?(笑)

 なんといっても今回の重要なポイントは、小砂の成長。仮にも師匠である砂ぼうずには「クソガキ」と罵られ、裏切り者・朝霧純子には打ちのめされ、「悔しい」とつぶやくAパートのラストは強く心に残ります。なるほどな〜、これが「萌えアニメに宣戦布告」ということなのかもしれませんね。
 「萌え」という概念は、その対象がある意味「成長しない」ことを希求します。その言語の転意のもとが「草木の芽生え」であることからもくみ取れるとおり、成長の初期段階における可愛らしさ、愛しさを(性的なメタファを伴って)表したのが「萌え」というもの。だからこそ、「育っちゃダメ」「ちっちゃいままの君でいて」なわけなのですが。実際、小砂は今まで通り「ボインなんて飾りです! 偉い人にはそれがわからんのですよ」と言いつつ、砂ぼうずのまわりでやいやいにぎやかす立場を堅持していても良かったはずで、普通の萌えアニメならそうしてたでしょう。
 しかし、小砂は成長する道を選んだ。「よけいなことは、考えない」と、純子のセリフを教訓に、自らを奮い立たせた。ここに描かれているのは、まぎれもなく少年マンガに典型的な成長物語のそれです。
 実際、今回の話、実にジャンプ的ですね。うち捨てられた城を、残されたロボットが守るという話は、鳥山明の読切「騎竜少年」のエピソードそのままです。原作者のうすね正俊ってジャンプ出身らしいですから(私は世代がずれてたのか記憶にないですが)、これが原作相当エピソードだとすれば、語義上正しく確信犯でしょう。宝探し人・貝塚の立ち位置も、いかにも砂ぼうずの強敵にして到達地点、という感じですし。
 やっぱこの作品、実はとっても名作なのでは? と思った次第です。

 んで、次回予告。こ、これか、噂の「わたしのしもべ〜」(笑)。

「交響詩篇エウレカセブン」第03話 モーション・ブルー(MBS毎日放送)感想

「キミって、やっぱり面白いよね」(エウレカ)

 ええなぁこれ(CV:植田佳奈)。私、いわゆるロボットアニメの知識は乏しいですし、映像が美しいというのももちろんだけど、むしろコメディタッチな展開の妙をこそ評価したいところ。

 一話と同じように、ラストのレントンの一言を引き出すためにそれまでの25分の展開があったとして観てみると、その構成の巧みさにうならされます。冒頭のエウレカの「キミって子供みたい」発言も直接の伏線になっているし、サーストン家の血筋という話題すら、このために奉仕されているように思えてきます。祖父@青野武に別れを告げるレントンの、本来ならば感動的なシーンまで、見事にひっくり返してくれるのですから、もはや脱帽するのみです。コメディは当人が真剣なほど面白い、というのは私の持論というよりも、けっこう一般的に言われてることですが。
 ともかくも舞台は月光号(漢字でいいのかな?)へと移り、本格的な物語のはじまり。GEKKOってことで、デザインはちょっぴりThunderbirdっぽい?(もういいっての) でも鮮やかな緑が基調なのはiPod shuffleみたいですね。乗組員がみんなして新参者のレントンをためつすがめつする展開もお約束。ひとりが「ボケろよ」って言ってるのが面白かった。いや、レントン、多分に天然ですからご心配なく(酷いな)。

 そして次回、「ウォーターメロン」。おお? 今までずっとサブタイトルに「ブルー」が入ってたのに。あれですか、「ブルーウォーター」ってことですか!? いーまきーみーのーめにー。歌いたいなぁ(笑)。そういえば、OPもEDも瞳を強調してますし(だから違うっつーの)。

「ふたりはプリキュアMaxHeart」第13(62)話 なぎさ親子で大バトル? 母のココロ子知らず!?(ABC朝日放送)感想

「よぉ〜し、なにがなんだかよくわからないけど、ガンバるぞー!」(美墨なぎさ)

 本来はここでなぎさに萌え萌えするはずだったんだけど、今回の真の主役は父・美墨岳@子安武人。先週のアカネさんといい、最近大人がいい味出してるな〜。しかしお父さん、会社では研究に励んで、家にはかわいい子供たちがいて、ダジャレにウケてくれるお母さんがいて、なにげに私の理想像かもしれない(理想のままで終わりそうな気もするが)。

 とりあえず、まずはなぎさと母親。出がけに一枚羽織っていけと言う母親をうっとうしく思うなぎさ。こういうの、年頃の女の子らしくてかわいいな〜と思ってたら、うあ!「ちっちゃいころは病弱だった」設定ですか!? あうあうあー、そ、それを持ち出されると、「病弱っ子には萌えちゃダメだ、萌えちゃダメだ、萌えちゃダメだ……」トリガが発動するんで、隔靴掻痒というところですが(使い方間違ってるぞ)。せ、せめて、毎朝頭をコッツンで熱を測ったり、愛と追憶の「あ〜ん」をしてくれる兄募集。はいはいはーい! わたくし立候補しまーす!(落選です)
 で、話は前後するけど、そんな美墨家の様子を心配するほのかとひかり(とメポミポ・ポルン)。っていうか、どちらも母親がそばにいないのに……。とくに、もとから母親という存在がないひかり。前回、敵に自分がクイーンの命だということが看破されるという展開を引きずって、不安を吐き出す。ちょっと重たいなーと思ったら、なぎさ「ひかりはひかりのままでいいよ」。おお、ついに自分たちが闘う理由を、「世界のためじゃない」と言い切りますか。まあ、今までも折に触れ匂わされてきた主題ですし、良いと思いますよ。そのあとの、いかにも何も考えてなさげに張り切るなぎさといい、実に彼女らしい。「等身大」という言葉はあまり好きじゃないですけど。フィギュアでも等身大よりちっちゃいほうが(関係ない)。ちなみに、なぎさの母親のことを話すメップルに、ポルンが「おかあさんが、メポ、メポって言うポポ?」と言うのに爆笑した。や、ポルンが言わなかったら私が言おうかと思ってたのに(ということは、私の精神はポルン並ということか)。
 で、そんななぎさの家庭を心配するひかり。アカネさんにありったけの笑顔を見せておきながら、ふっと不安げな顔になるとこはかわいい。うがった見方をすれば、早くも営業スマイルを身につけ(略)。自分が出来ることは、とクイーンチェアレクトを見つめる。うーんと、ここ、後の展開に効いているかよく判りません。それに呼応して、「すっばらしい〜!」なハーティエルが出てきたとも考えられますけど、余計に敵側にヒントを与えているようなもんじゃないですか。まあ、この段階で無理にひかりが他所の家庭の事情に首をつっこむのも不自然ですし、ほのかといっしょに陰で心配するという行為だけでも良いと思いましょう。
 なぎさが家に帰ってくると、風邪を引いた母親に、何故か父親も在宅。まさか、「調子が悪いので早退させていだだぎまず」とやったわけでもないでしょうに(もういいって)。母親にかわって、父となぎさ、ふたりで夕食の買い出し。ホント仲良いな〜この父娘。商店街で、「こんなに大きくなって」と声をかけられる。私、こういうのって照れてしまうほうなんですけど、なぎさは平気なんですかね。今回、この題材、よくある話ではあるんだけど、だからこそ一度はやっておかないといけない定番話で、無印初期にも似た雰囲気で良かったです。
 そのあと、父親の話を聞いて、母親に謝らなくちゃとダッシュで帰宅するなぎさ。襲いかかるビブリスにも、自分のほうが「とっととおうちに帰りたい」というのは正しい感覚。考えてみれば、これまでも戦闘シーンが下手に日常と絡まず、唐突であるからこそ、なぎさがプリキュアとしての闘いを「余分なもの」と捉えてしまっているわけで。今後の展開に不安は残るけど、今日このときを思えば、まあ悪くはないかなと思います。
 そして帰宅したなぎさを待っていたのは、けっこう元気な母親。そして父親も期待通りのボケをかましてくれました。ポップコーンって、いいなぁ。美墨家そろって大笑いでめでたしめでたし。

 ……と思ったら、珍しいCパート(違)。ラストシーンの後、美墨岳がくるりと視聴者のほうに向き直り、「ほんとは買ってあるんだけどね」とコーンの缶を差し出す。劇中でメタな展開は珍しいというか、たぶんはじめてでは? やっぱり父親は特別な存在ということでしょうか。私はてっきり、「プリキュアコーン、新発売」ってCMかと思いましたよ(ありえ……なくもないな最近の傾向としては)。

「名探偵ポワロとマープル」第37回 雲の中の死〜その2 パリのマダムジゼル〜(NHK)感想

「観光で来てるんじゃありませんよね」(メイベル・ウエスト)

 サブタイトルになってるのに、あんまりマダムジゼルの人となりが判んなかったような。なんて叙述トリックだ!

 や、いいですね。今回、なかなか面白い(そりゃ、最後の事件なんだから面白くなくちゃ困りますが)。なんだか、キャラがみんな稚気にあふれてる感じで楽しい。ポワロにしても、メイベルを「観光で来てるんじゃありませんよ」と叱っておきながら、自分は買い物をしたり(まあ、伏線の可能性が高いですが)。クランシイ@青野武を街中で見かけたジェーン@本名陽子とゲイル@山寺宏一が、彼を尾行しようとしたり。そういうのがクリスティ作品の魅力なのかもしれません。ほかの作品でも、犯人自体がABCで人を殺したり、マザーグースになぞらえたり。同じミステリでも、クイーンなんかはもう少し真面目な感じだったような気がします(あんまり読んでないんで超適当ですが)。

 しかしジェーン、惚れっぽい人だ。すっかりめろりんきゅ〜ですよ。藤P先輩はいいのか(お約束のネタを振ってみました)。

2005年05月02日(月)

「ブラック・ジャック」Karte:25 コレラ騒ぎ(よみうりテレビ)感想

「馬鹿、弱音を吐くな。お前は私の助手じゃないか」(BJ)

 なんだこりゃー。シリアス話かと思わせて完璧なギャグ回。見事にやられました。

 なんかもう、最近ピノコがやたらに萌え萌えで。途中まで観てて、いくらなんでも今回はやり過ぎでは、これではコレラの感染を恐れるBJというメインパートが全然効いてこない……なんて思ってたら、むしろピノコのほうがメインパートだったとは! 最初のあたり、BJからの電話に、患者が来てることよりもお風呂を沸かしたことを先に言うピノコに笑ってしまったんだけど、それすらもこの展開の伏線だったのかも。
 あと、今回出てきたBJの同期・安藤先生@千葉繁。この方も昔から好きな声優さんだったんですが、なんかしばらくぶりに聴いた気がします(すくなくともここ1年で記憶にない)。とか思ってると、意外とまたすぐ出逢ったりするから不思議。

 ところで、BJが乗ったタクシーの運転手がなんか謎のキャラだったんですけど、誰なんでしょう(いや、独り言です。けして人任せにしてるわけでは)。

2005年05月03日(火)

「Φなる・あぷろーち」ドラマシリーズ Vol.3 美紀編(ランティス)感想

Φなる_ドラマ_美紀編「美紀ちゃんの愛は、過激なんだよ」(芽生百合佳)

 うわはははは。笑い死ぬかと思った。おえーおえー(聴いた人しか判らんな)。

 ということで守屋美紀ですよ。幼なじみですよ、田村ゆかりですよ! アニメ本編では当番回がなかったんで、ドラマCDを楽しみにしてたのですよ。思った通り「恋人ごっこだからね!」な展開でしたよ。でも、あんま萌え萌え〜なシーンはなかったですよ。本編でもネタにされてるとおり、声優志望なんて設定すら忘れ去られてますよ。それでも良いですよ、ここまで笑わせてくれたらもうなんでもいいですよ(ラジオの田村ゆかり風の口調にしてみましたですよ。思った以上にうっとうしいですよ)。
 つーか、ほんとやりすぎだなー。岸尾大輔とか、明らかにアドリブ入れまくりではっちゃけすぎなんですってば。アニメとキャラ変わってるぞ。トラック05ラストの西守歌のセリフも、本来の設定を考えるとここで言うべきセリフではないんじゃ……なんて、野暮なツッコミも無用ですな。もちろんアニメ脚本監修の三浦洋晃氏手ずからの脚本なんで、そんなことも承知でブラックコメディに徹してるんでしょう。ええ、この作品はそれで良いんです。守屋美紀の萌え萌え妄想は自分の脳内で堪能しますんで(おい)。

 ちなみに体裁としては、アニメ2話の冒頭から分岐するパラレルワールドという形。リリカルなのはのサウンドステージとは違って、完璧に番外編と割り切って遊びまくってるのが楽しいですな。ドラマCDとしては、このほうが主流らしいですが(ドラマCDあんまり買わないんで知りませんけど)。う〜む、「超殿堂入り」評価を下している作品なんだから、ちゃんとほかのドラマシリーズも揃えようかな〜。
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「ハチミツとクローバー」chapter.2(関西テレビ)感想

「やる」(森田忍)

 ここかー!! 1話のEDに出てきたシーンって。ということは今回のEDも次回のワンシーンなんでしょうね? こういう演出ひとつとっても新しい。

 いやぁ今回も素晴らしい。挿入歌のかかり方に象徴されるようなドラマ的な演出と、きわめて純度の高いアニメの世界が同居している、不思議な世界。相変わらず、何故か大地丙太郎作品を見ているような錯覚に陥るんですけど(Aパート終わりに出てきた老人はまんま「すごいよ! マサルさん」に出てきた校長だし)。
 森田さんを怖がるはぐちゃんこと花本はぐみ@工藤晴香。なんか微妙に犯罪くさいんですけど、あぁ、はぐちゃん大学生だっけ、一安心(それでもダメだって)。しかし森田さん、はぐちゃんのコロボックルコスを勝手にウェブサイトにアップしたのはさすがに酷いような。書店員@保村真が何気にマニアを表明してるのは楽しいけど(誰かツッコめよ)。はぐちゃんの足型、私にも売ってください! とは言いませんよ、大学生はストライクゾーンを完全に外れてますから(最低だな)。
 そして、その流れではぐちゃんが山田あゆみ@高橋美佳子と出逢うのは巧い展開。しかも、出会い頭に壊してしまった工芸を瞬時に自分の作品にしてしまう。んー、人によってはこんなことされたらショックかも(笑)。ま、折田先生像ですよ(言っていいのか、それ)。山田あゆみと他の人たちの関係は次回以降に描かれることになるでしょうが、それとは別個に、言葉もほとんど介さずにこのふたりの関係が築かれる点がポイントでしょうな。
 謎の出稼ぎを終え、ふらふら〜の森田さん。ポケットに大金を持ってることを考えると、街中でこんな状態なのは見てるこっちがハラハラ。折りたためる額じゃないし、絶対はみ出してると思うんですけど、大丈夫なのかなー(や、それで面倒なことになる展開は観たくないですが)。
 森田さんにミュールを買ってもらってルンルンのはぐちゃん。しかし花本先生、「昔はヤンキーがそんなサンダル履いてた」って、おいおい、muleといったら、その前はviですよ!(ネタが通じる人を限定しすぎだ)
 あー、竹本くんに触れられなかった(笑)。いや、こういうアニメにありがちな主人公タイプなんで、感情移入できる時期を過ぎてしまった私には、とくに言うこともないかと。内科より小児科ですよ(言わんでいいものを)。

 ところで、OPが怖いって言う方がいらっしゃるのは判る気がしますな。私の場合、そう思って観てると笑ってしまうのですが(ひねくれ者め)。

2005年05月04日(水)

「バジリスク〜甲賀忍法帖〜」第四話 妖郭夜行(KBS京都)感想

「人間、近しゅうなってみなければ、わからんものじゃ」(甲賀弦之介)

 なんかもう、アニメの規制の限界に挑戦してるような感じ。あーびっくりした。

 その一方で、朧@水樹奈々に危うく萌えかかりそうになって困った困った。水樹奈々には萌えたくないのだよ(意味不明)。朧と弦之介の、初々しいカップルみたいな感じもやたらツボに入ります。「僕はにんじんだったのです」な弦之介、いいねぇ。
 で、逆にその行動がいちいちムカついたのが鵜殿丈助。丈助だからって、西尾維新みたくジョジョネタに走る気はありませんよ(第四部か第五部かどっちだったっけ? ってレベルだし)。しかし座敷牢の鉄格子から抜け出したとこ、最初両足が別々の格子から抜け出てるように見えて、トポロジー的におかしい気がしたんですけど(体が左右に分裂できるんなら話は別ですが)。見返してみると足の部分はっきりとは描かれてなくて、まあ体勢は変だけど同じ格子からにゅるっと出てきたってコトで納得。あんまり空想科学ツッコミをするのも野暮ですが。どっちかというと妄想科学、あるいはおもいっきり科学のほうが好みです。

 さてしかし、このあと朧にどう釈明するつもりなのか、弦之介はどう動くのか、あたりが注目ですな。案外、甲賀勢は早々に弦之介以外の名前が消され、ひとりで反撃に出たりするのかも(こういうのをジャンプ脳っていうのでしょうか)。

「LOVELESS」Ep.4 FRIENDLESS(ABC朝日放送)感想

「よってお前ら全員、死罪だ」(青柳立夏)

 んー、今回も絶賛なんですけど、さすがに最後のカットはいらんな(笑)。

 神社の境内で「清明は今、どこにいるの?」と自問する立夏くん。京都や大阪の晴明神社に行けば逢えます(違うっつーの)。ああ、それにつけても「Treat or Goblins」を歌うのは難しかった……(まだ引きずってる)。
 立夏くん、草灯に命令。って何故ヤママヤー(笑)。めったに人前に姿を現さないって、あぁやっぱり榊さんは偉大だったんだなぁ。
 で、教室では相変わらずイヤーな感じの光景が繰り広げられております。しかし、そこに颯爽登場立夏くん。ステキため息拍手喝采です。東雲先生@能登麻美子にも「ココロを傷つけるのは、体を傷つけるより悪いと思う」。その通り! その通り! なのはの「痛い? でも(略)」に匹敵する名言です。いいなぁ、立夏くん〜、好きだよ(阿呆か)。
 「食べたい……唯子さんの、じゃなくて手作りジャムを」という弥生くん。小学生の妄想の域を超えています。君はいちど水瀬家を訪れてみればいいと思います。好きなだけ食べられますよ。と冗談はともかく、立夏のためなら死んでもいいという唯子の言葉を聞いた上で、「でも好きだー」と走り出したり、そのあと校門前で唯子に立夏の居場所を教えたり、なんかいい子ですね。自らの思いを行動に移すにあたって、たしかにズレてはいるんだけど、そのズレ方が嫌な感じではない。けっこう好感が持てます。
 で、校門前で愛とミドリに「ちょっと顔貸せやー」な立夏くん。やっぱ「美鳥の日々」を思い出しますな。そういえばあれもコータくんがやたら(自粛)。といいつつ、ふたりは別に闘うつもりはなかったようで。思ったより戦闘シーンが出てこないけど、これもこれでいい感じ。ちなみに、ドリンクを渡されて「うい」と言うシーンにささやかな萌えを感じました。
 いっぽうの東雲先生。教室での言動とか、唯子に「死ぬなんて言っちゃいけない」とか言うあたりは、微妙に薄っぺらい気がしたんですけど、それは私が持ってる教師に対する偏見のせいでしょうな。実際、そのあとで自らも命を捧げられるような恋に憧れたり、それなりに内面が描かれているんで、そう単純にダメ教師の烙印を押しちゃいかんでしょうな。しかし、東雲先生と立夏の家の前で出逢った草灯、23歳で「けっこう年いってる」と言うのは酷いなー。私も同い年やっちゅうねん(笑)。教師なんだから大学新卒で若いほうですよ(普通、新卒でいきなり担任はないと思うけど)。
 そこにまたまた登場の立夏くん。ここで草灯が「僕が好きなのは立夏だから」と言うかと思ったけど、先生の前では言わないのね。そりゃ言ったらまたややこしいことになりそうですが。先生が去った後、ヤママヤーの証拠写真を見せる草灯。立夏のためなら死ねるという草灯に「死ぬなんて言うな」という立夏。またまた、先と相反する言動をとっているところがポイントですね。

 次回は「SLEEPLESS」。「眠らない」か「眠れない」か、さてどっち?(英語的には両方の意味があるらしい)

小島あきら「まほらば」9(ガンガンWINGコミックス)感想

小島あきら_まほらば_9「た〜。だいじょうぶ腎臓はひとつで生きてける〜」(茶ノ畑珠実)

 なんか、単行本の発売周期がやったら早くなっておりますが。アニメも絶好調のようで嬉しい限り。つーか、8巻の感想で「アニメについてはコメントしない」って書いたの、すっかり忘れてましたな。申し訳ない。や、でもアニメ、上質だと思いますよ。

 つーことで今回も盛りだくさん。まずは隆子ふたたび。あともう一回、「エロールの恋人」で三部作の幕が閉じます(嘘)。作中では年末から新年にかけての時季ということで、さすが初詣という絶好のサブキャラ活躍日和を逃しません。何故か人気の部長があんなことに! 沙夜子さんも朝美ちゃんもかわいいなぁもう! もちろん(アニメ派の方々のため自粛)も。バラさんのネタが適当だなぁ(笑)。
 といいつつ、今回の本命は棗ちゃんですよ! ああもう、身悶えるなぁ。隆士くんともども、初々しすぎるぞ! 会話が弾まないふたりってシチュエーション、好き好きー。梢ちゃんのときよりもいいかも。棗ちゃんの髪型が真ツインテールだから、ということは関係ないと思うけど(笑)。
 あと、特別読切「ヒカリ」も素晴らしい。これはあれですね、オリコミの惹句の書き方があまり良くないですね。先入観を持たずに読んだ方が楽しめると思います。ひとつの短編としても実に完成度が高い。

 そういえば、アニメを機に原作を買った皆様(それ以前からのファンの方もですが)、表紙の下はお気づきですよね? 枠の外から背表紙にまでネタが仕込んであるんで、もしお気づきでない方は要チェックですよ。
 ところで、ガンガンWING6月号(4/26発売)には、またも「まほらば 碧」(と「まほタロ」)がついてくる模様。しまったなぁ、また買いに行かなきゃ。
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投稿者 plateau:22:17 [マンガ感想]

わかつきめぐみ「So What?」4(白泉社文庫)感想

「先生は人生の意義について考えたことありますか」(水元桃太郎)

 ああ、前巻から二ヶ月近く放置してしまってました……。どうもすみません。いやでも、一気に読んでみたり、間を空けたり、自分のペースで読むことが出来るのがアニメと違ったマンガの利点だと思うのですよ(と言い訳)。

 ということで最終巻ですわー。いやぁもう、素晴らしい! こういう話って、最後のたたみ方がものすごく難しくて、まさにそれを心配してた面もあるんですけど、私にとって理想的な終わり方でした。鳴茂さん、ご心配おかけしましたー。
 今巻に出てくるキャラのひとりが、「歪みは歪み」というセリフを口にするのですが、それがこの状況を的確に表しているわけで。ライムとともに、阿梨という少女のもとに訪れた非日常。いつしかそれが日常になってしまい、それを受け入れてしまってるみんななのですが、それはやっぱりいつまでも続くわけじゃなくって。最後は本来あるべきところへ戻らなくちゃいけない、あるいは、(未来がある人間は)先へ進まなきゃいけない。その決着のつけ方は人それぞれだけど、それがみんな物語の根幹につながっていて巧いなぁと思います。まさに「枯れない桜を枯らさなくちゃいけない」ってやつですね(すいませんねぇ、どうしてもダ・カーポにたとえてしまうのですよ。私にとってはあれも決着のつけ方が至高の一品でしたので)。
 最終回には、エピローグ(後日譚)があるべき、というのが私の願いで、それも見事に叶えられました。それぞれの「その後」を見るのって、なんか安心します。梅1,2,3号の変貌にはちょっと笑いました。そういえば、Phase25では、ホントに「ポンッ」っていってSDキャラになってて。わーい、まさにΦなる(違)。桃太郎くんは何気に好きなんですけど影が薄くて、まあそれがいいんですけどね。そして、暮里阿梨のキャラクタはほんとに魅力的でした。最後は、なるほど〜、あれが伏線になるのかと感動いたしました。

 というわけで、泣いたり笑ったり、実に楽しませてもらいました。わかつき作品はこれからも追い続けるとして、やっぱり少女マンガはいいですね。今は過去作も多く文庫で読めるいい時代ですし、またちょっとづつ読んでいきたいと思います。
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投稿者 plateau:22:19 [マンガ感想]

2005年05月05日(木)

「今日からマ王!」第9話 盗まれた秘宝(NHK教育)感想

「よし、この事件、俺が解決してみせる!」(渋谷有利)

 おお、こんなにすぐ魔剣が再登場するとは、逆に予想外。活躍は全然しなかったけど。

 前国王の摂政だったとかいうなんちゃらさん、カッカしすぎです、閣下だけに(やかましいわ)。
 有利くん、刑事物好きなんですね。探偵と言わないあたり本格ミステリ派ではないご様子。
 魔剣に連れられ扉を開けたら、そこにいたのは萌えメイドさん三人組。ここはお約束どおり着替え中じゃないと画竜点睛を欠きます(NHKだっつーの)。
 で、刑事物の取り調べと言えばカツ丼ですな。こっちはお約束どおりで嬉しくなりました(単に有利が言ってただけで、この世界にもあるのかは不明)。ちなみに、「取調室で出されるカツ丼は被疑者の自腹」

 ところで、なんか今回作画がちょっと崩れてましたね。べつにいいけど。

「ふたつのスピカ」第14話 悲しい笑顔(NHK教育)感想

「必ず行けるよね、みんなで」(鴨川アスミ)

 あれー、アバンの星座にライオンさんがいるのにはじめて気づいた。ライオンさん、もう星になっちゃったのかー(笑)。

 ということで、アスミと一緒に宇宙学校にご登校のライオンさん。府中野くんを見ていわく、「おっ、府中野クソぼうず」。そういや、彼がアスミをいぢめてたころから知ってるんですな。秋くんの第一印象は「なんだあいつは、眉毛がないぞ」。で、予想どおり万里香ちゃんに反応。ところで圭ちゃんは無視?
 その圭ちゃん、アスミのために佐野先生に突撃。言葉は足らないし無計画だけど、この行動は彼女なりに勇気を振り絞ったものだったと思いますよ。友達が大事と言いつつ、それは単に他者依存症ぎみの馴れ合いに近かった今までの圭ちゃん。でも、アスミのためを思って自ら行動を起こせるようになった、小さいながらも立派な成長です。
 しかしそれに対し、「人の心配をするより、人を蹴落とすことを考えたらどうだ」と、まさに以前の万里香ちゃんと同じ言葉を返す佐野先生。作劇上、こうやって似た言葉が何度も出てくるときは要注意で、実際には以前とは違う意味が込められていることが多いです。今回もまさにそれで、同級生のひとりが自戒を込めつつ言った言葉と、教師という立場の人間が半ば八つ当たり気味に大勢の生徒の前で吐いてしまった言葉とには天地の差があります。
 同じくその言葉を傍で聞いていたアスミもショックを隠せず屋上で物思いにふける。そこにライオンさんのナイスフォロー。中長期的な観点をもって励ますあたり、さすがフッチーとは違う年の功。宇宙ステーションで誕生日を迎えたロシアの宇宙飛行士……ギガルト先生だとか妄想したいなぁ(あの人は名前的にドイツ人っぽいけど。国籍って明示されてたっけ?)。
 その発言で主任に怒られる佐野先生。「もう出しましたから、辞表」。あらら、なんか急速にかわいそうなキャラになってきましたよ。ここでフォローにはいるのは塩見先生。やはりこのふたりも屋上へ。今回、佐野先生がアスミに父親のことを告げたときと屋上という場の意味づけが反転してますね。というか、「星を見上げる場所」として本来の意味づけに戻ったと言うべきか。
 「不運なんかじゃない、人災だ」という佐野先生。そうか、事故はこの人のせいというわけでもなかったんですな、悪く言ってすみません。彼もまた、誹謗を受けた一人。やっぱ、事故があったときに、「人殺し」とかいうのは良くないよなぁ。被害者感情は判らんでもないけど、マスコミが煽るのだけは許せん。どうせ格好のネタが出来たぐらいにしか思ってなくて本当に汲み取るべき教訓もなおざりに目先の犯人捜しにスキャンダラスに躍起に(以下自制)。
 はあはあ。ここは落ち着いて。あ、今のは別にアスミに萌えてるわけではないですよ?(言わんでいい)
 圭ちゃん、佐野先生の授業ボイコット。そういうのは個々人でバラバラにやってもあんま意味ないよーな。こういうときこそ友人関係を重視して連帯を見せつけるべきでは(いや、やれと言ってるわけではないけど)。それにしても佐野先生の授業、実践的な上に高度すぎですな。大学の講義だったら、あの発言がなくても学生がいなくなりそうな(いわゆる自主休講ってやつです)。高一なんだから微積の基礎もちゃんとしてないでしょうし(現代と指導要領が同じという保証もないけど)、まずは基礎数学からはじめるのが筋でしょうよ。まあテキストがあるんだから彼の責任ではないですし、宇宙学校の理念にケチをつける気はないんですが。
 ボイコットを続ける圭ちゃん。アスミが捜しに行くのは判るけど、万里香ちゃんまでついてくるのはちょっと意外。なんだかんだ言って影響受けまくりですな。そのあとも教室で圭ちゃんの席を両方からがっちりガードには笑った。そんな三人を見つめる秋に、素直になれない府中野くん。ダメだなぁ、もっとこう我々みたいに「アスミ萌えー」と自分を素直に出すんだ!(出さんでいい)
 で、佐野先生が出てくるかと身構えると、塩見先生の代理授業。佐野先生の発言についてもしっかり生徒にフォロー。まだボイコットしてる人もいそうですが、後で一斉メールなりなんなりで通告するんでしょうな。宇宙学校の宇宙飛行士コース卒業(しかも一期生)というのは、そりゃそれなりのステータスになるでしょう。といいつつ、卒業するまでの関門もそれなりにあるんじゃなかったっけ? まだまだ油断は禁物です。
 で、佐野先生が辞めると知って、なのはみたく駆ける鴨川アスミ。気になるのは、あんな分厚い本は禁帯出じゃないのかということですが(野暮なツッコミをしたくなる習性なのですよ)。佐野先生にも、自分と同じものが見えていたはず……。まあ、ナイーブだけど悪くはないなぁ。「大人になると、どうしてあんな悲しそうな目をするんだろう」。この作品に出てくる大人の大半は、怒っているか、悲しそうな目をしているか、どっちかですね(塩見先生みたいな人もいるけど)。はたして、ライオンさんの仮面に隠された目は、どんな顔をしていることでしょう(いい感じにまとめようとしてるけど、時既に遅しと言う気も)。

 おおー、そして次回はついに万里香ちゃんの過去が明らかに!? そういえば今回、生徒は大半が夏服半袖だったのに、万里香ちゃんだけは長袖でしたね。次回予告で下着姿になってるし、なんかの伏線ですかね。単なる寒がりとか、私みたいな長袖っ子萌え族を喜ばせるため、というだけではないと愚考しますが。

「IZUMO -猛き剣の閃記-」第五話 襲撃(KBS京都)感想

「ごめんなさい」(北河麻衣)

 もう最終決戦かよ! と思ったら、顔合わせ程度。まあこの段階でこれは必要な展開でしょうし、けっこう着実だなぁこの作品。

 で、前回からのつながりがよく判らんのですが、行方不明になった北河麻衣を探しに出かけるサクヤと芹。もうすこしはっきり芹がバテバテになってたほうが萌えたのですが。で、「あそこまで行けば」と指さすと、そこに悪霊が……。なんか変なシーンだな〜。その先に倒れていた北河さん。ん〜と、文脈から判断して彼女が結界を決壊したんでしょうな(つまんないけど誤変換で出たから)。
 猛、いつも剛とふたりで撮った写真を持ち歩いてんのかよ……。なんか邪推をしてしまいますよ? 剣を突き合わせるってのはなんかの隠喩ですか(大馬鹿者)。
 「あんなに冷たい目、人じゃないみたい」って、目つきで人か悪霊か決めんのかよ、酷いなー。じゃあ佐野先生は悪霊だ(お前のほうが酷いよ)。
 すげーとこに野営してる悪霊側。心よ原始に帰れ、と説くヒミコに、「憎しみがあるからこそ話し合いも出来る、悲しみがあるからこそ喜びも輝く」と反論する剛。高校生の言葉じゃないような。それとも、意外にギャルゲーとかやっててそういうフレーズが頭に残ってるとか? ヒミコはまだ目覚めてないとかいってますけど、彼が目覚めちゃってるのは別の分野だったりして(そんな方向に発想が向くお前がおかしいっての)。なんだかんだ言って、彼は猛と闘いたいことを現状の口実に使っているのですな。
 父・カグツチと一緒に闘いたかったというサクヤ@壱智村小真。「私は戦場でも王の隣にいて闘う、野蛮な姫になる!」ってやつですか。と、ネタを書いたはいいものの、なんの作品で出てきたセリフかを忘れてしまった(お前、むちゃくちゃだな)。火の鳥だったような気もするんですけど。で、歩き出すなりつまずくサクヤ。「隠れ家はすぐそこよ!」このセリフ、なんか釘宮っぽいなぁ。「やっぱり、サクヤさんってあれかな」「天然、ってやつですか?」うわははは、最高だ。このアニメの最萌えキャラ決定。
 簡単に見つかる悪霊の大本営。守衛は寝てるし、琴乃に笛なんか吹かせてたら敵に居場所を教えてるようなもんですよ? そのあと、カグツチがヒミコに襲いかかりつつも、途中で猛に参戦しようと背を向けてるのにオオナムジは後追わないし! こいつら、本気で闘う気があるんでしょうか。
 ってまあ、こういうアニメだから若干ツッコミ厳しめで書いてますけど、決して嫌いじゃありません。なかなか斬新なものを見せてもらってます。

 で次回、またおねーちゃんたちが増えるのね(笑)。

投稿者 plateau:03:38 [2005年4-5月アニメ感想]

「JINKI:EXTEND」Episode.5 敵と味方と(ABC朝日放送)感想

「またドジっちゃった。自己嫌悪」(津崎青葉)

 大塚美容形成外科のネコはいつ見てもかわいいですにゃ〜。

 あー、いや、えーとね。見るべきところはいろいろあると思うんですけどね。広世っていう敵側の少年のキャラとかもうすこし使いでがありそうなのに。だんだん、いろいろ残念なアニメになってきてますな。
 まあいいや、文句はテレ朝組でひととおり書かれてるでしょうからばっさりカット。そうしたら書くことがなくなってしまった! うわーい、まあいいや、もう夜遅いし寝ますよ(酷)。

 そういえば、OP、案の定何がおもしろいのかさっぱり判りませぬ。まあ今更諦めてますけどね、この方向性は。

投稿者 plateau:03:42 [2005年4-5月アニメ感想]

2005年05月06日(金)

「NHKアニメ大集合 クイズ日本一はだれだ?」(NHK)感想

 5/5の朝起きたら、たまたまやってたんで観てみました。暦どおり子供向けに見えますけど、いろんな意味でNHKらしい番組で楽しめました。

 司会は石田靖とNHK女子アナ。石田靖が出てると上方演芸ホールに見えるな、というのは関西人脳。エンドテロップで出た声の出演は西村ちなみ、一条和矢、南央実、うえだゆうじ(すべて敬称略)。タイトルのとおり、NHKで放映中のアニメを題材にしたクイズ大会。デジタルだと視聴者も参加できるということで、さすがCCさくらでBSアンテナを売った前歴は伊達じゃありません(いや、褒め言葉ですよ。コンテンツで販促するのは真っ当な手段)。これだけの版権問題をクリアできるのもさすがNHK力と言ったところでしょうか。さすがに学園アリスや絶対少年とかはやりませんでしたけど。プラネテスあたりもやってほしかったなーとは思いますが。
 ちなみに、「雪の女王」の事前映像も観ることが出来たのは嬉しかった。おお、主人公は幼なじみの少年を追う少女なのか! けっこうかわいいかもしれないぞ(笑)。女王は「声:涼風真世」と相変わらずテロップっとりますが、まあ剣心の前歴もあるし、舞台俳優の方なら大丈夫でしょう(映像だけで声は流れず)。名作劇場っぽいノリを期待しております。
 四択クイズの内容についてもツッコミどころがいろいろ。ポワロの決め台詞は? という問題の選択肢が「じっちゃんの名にかけて」とか「お前はもう死んでいる」とか、大丈夫かスタッフ? 今日からマ王は、なんと教育で未放映の回を問題にしてやがる。やっぱBSを契約しろという無言の圧力か。
 そして最後は、「おじゃる丸」「名探偵ポワロとマープル」「MAJOR」「今日からマ王!」の四番組の中で、視聴者の投票数で点数と出題順を決めるという、ある意味残酷な公開調査。MAJORが意外にも断トツの票数だったのも驚きだけど、ポワロとマープルの異様な票の低さはいったい……。本当に「人気ある」のか?
 そのポワロとマープルの問題は、2話の冒頭でマープルがメイベルに送ったはなむけの言葉。「ひとり暮らしのコツ」、二つ目までを出してその後の言葉は? ときて、別に三つ目はなかった、という微妙な叙述トリック。答えは、はからずもここに。
 ということで、結果的にラスト問題となったのは、MAJORに出演したゲスト声優(上河内@はなわ)を当てるという「いかにもNHK」な問題でした(笑)。遠藤久美子はさすがに当ててましたね(前衛星アニメ劇場司会者として、マ王も得意だとフォローしてましたが)。愛してるぜベイベでもかなり巧いですし(それこそ、同姓同名の別人なのか? と最初思ったくらい)、この人は良いですよ。エンクミがひとり株を上げた番組でしたな。

 で、最後に視聴者一位になった人が子供じゃなかったというのが最高のオチでした。

「魔法少女リリカルなのは」第十一話 思い出は時の彼方なの(キングレコード)感想

魔法少女リリカルなのは_DVD4「どんな魔法を使ったって、過去を取り戻すことなんか、できるものか」(クロノ・ハラオウン)

 うああああ。事前に内容を知らずに、本放送で観たかったというか、むしろ観なくて救われたというか。しかし、何故かこみ上げてくるこの涙はなんだ。花粉症の時期は過ぎたはずなのに。あうあう。

 まずは、フェイトとなのは、最初で最後の本気の勝負。魔法陣のエフェクトがただただ美しくて息をのみます。「これが、私の全力全開!」と、なのはの攻撃にも耐えたフェイトとバルディッシュ。それが、プレシアの攻撃にはあっさり打ち砕かれてしまったのがつくづく印象深いですね。魔力云々というより、心のよりどころの問題。後のシーンで、「母親」から決定的な言葉を聞かされてしまうフェイトが、バルディッシュを落とし、砕けてしまうところも、SS02のおかげでよけいに辛い。
 そんな中、エイミィ・リミエッタ@松岡由貴だけが破壊的に萌えてしまって逆に気もそぞろ。冒頭、クロノくんがエイミィのくせ毛を直そうとしてたり、何やってんだよお前ら! くせ毛は萌えキャラのステータスというのを知らんのか(違)。
 しかし、クロノくん、過去を取り戻そうとするプレシアに反応するあたり、彼も何かを背負っているんでしょうね。あと2話ではおそらく描かれないと思いますが(間違ってたらごめんなさい)、こういうちょっとしたところで作品世界の奥行きを感じさせるというのは、やっぱり良いですなぁ。
 今回のDVD特典は出演者インタビューのみ。なのは@田村ゆかり、フェイト@水樹奈々、クロノ@高橋美佳子の三人。さっそくクロノとエイミィのシーンにつっこんでおります(笑)。でも高橋さん、なのはに対する感情も忘れずに演じていたというあたりさすがですな。あと緑茶に砂糖を実践しろと水樹奈々に言う田村ゆかり。実はこのまえ、ドラッグユタカの自動販売機に「抹茶オレ」というのがあったので試してみたですよ。困ったことに意外に飲めました。

 さあ! 文字通り泣いても笑ってもあと2話ですよ。DVD5巻の発売は5/25とまだ先ですが、嬉しいことに11日にオリジナルサントラが発売になります。噂の杖の声も収録ということなんで、これで当座をしのぎましょう(感想まで書けるかは判りませんが)。
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藤崎竜「WaqWaq」3(集英社ジャンプコミックス)感想

藤崎竜_WaqWaq_3「そしてあの計画がはじまる」(賢者ヨキ)

 封神計画のことかー!!

 いや、あながち戯言でもなくって。藤崎竜の言わずもがなの代表作である「封神演義」、あの作品は中国の歴史小説を原案に採りながらも、藤崎竜の類い希なるキャラクタもろもろのデザインセンスで、かつて誰も見たことのない異世界ファンタジーを構築し、ラストでは藤崎節が炸裂した傑作だったわけですが。考えてみれば藤崎竜って、デビューの頃からもう十年以上も、ずっと大きな大きな世界のことばかり考えて物語を構築し続けているという印象があります。「PSYCHO+」にしたって、「サクラテツ対話篇」にしたって、たった二巻という尺に不釣り合いなくらいの巨大な世界がそこに存在している。ラストあたりの超どんでん返しにはいつも感服させられます。それまでは、むしろありきたりなほどのラブコメやギャグ展開を繰り広げていながら、あるときを境に一瞬で世界は反転する。短編集二巻も、表題作の選び方からしてあからさまに「世界」を過剰に意識している。第一集は平行世界を描いた「WORLDS」、第二集は作品世界内でメタ視点を張り巡らせた「DRAMATIC IRONY」。もちろん他の作品も超傑作揃いです。
 で、この「WaqWaq(ワークワーク)」なわけですよ。このタイトルもやはり、作中では「世界」そのものを指す言葉。Work、枠、「わくわく」という含意もすぐに思い浮かびます。作中に出てくる「蜘蛛の糸」という存在も、芥川を引くまでもなく、今いる世界とは別の世界から垂らされたかりそめの救いであることが明かされます。この年になると、実に判りやすいというかストレートに見えます。糸だけに(だから言わんでいいっての)。
 まあ、昔の自分には、フジリュー作品の適度な難解さが好きだった面があるんで、その点にこそ週刊少年ジャンプで連載する意義があるんでしょうね。週刊誌から離れて久しい私としては、もっと一回の分量が多い月刊とかで、自由奔放なフジリュー作品を見たいと思ってしまうのですが。それは我が儘と言うものでしょうな。
 しかし、この流れからすると次巻あたりで終わるんでしょうかね? 最後まで何があるか判らないのがフジリューなんで油断は禁物ですが、「PSYCHO+」のときみたいにページが余ったぶん読切りをいっぱい見せてくれたら嬉しいかな。
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投稿者 plateau:00:12 [マンガ感想]

真島悦也「ちとせげっちゅ!!」2(竹書房バンブーコミックス)感想

真島悦也_ちとせげっちゅ_2「人生には必ず勝ち負けがあるの! 負けることも勉強の内!」(ちとせママ)

 桜庭ちとせ、小学生。今日も〜走る〜役場に向かって〜。(お兄ちゃんをゲットするまで、お兄ちゃんをゲットするまで)命をかけて突っ走る〜、突っ走る〜! みたいな(曲は砂ぼうずEDで)。や、だいたいこんな作品です(本当)。

 いや〜、相変わらずちとせちゃんはかわいいですねぇ。ホントにこんな小学生がランドセルしょって来てくれるんなら、就職先に役所を考えてみてもいいかなと思えてきましたよ(現実を見つめなさい)。
 で、ギャグの切れは一巻に比べ確実に増しております。みんなキャラが確立してきて愛着が沸いてくる。とくに雛子ちゃん! あなた素敵すぎー。冷静なツッコミ、鋭い身のこなし、そしてダジャレに注ぐ情熱。まさに「この子もらっテ帰ッテもいいデスか?」ってな感じです(部長ゼリフ、変換しにくっ!)。
 ここまで小学生が魅力的なら大人には興味ありません、と言いたいところですが、大人たちも侮れない。ちとせママは顔が出てないにもかかわらずどんどんキャラが立ってるし、担任の麻子先生も後輩の眼鏡っ娘先生もいい感じ。しかも、巻末に番外編として麻子先生の高校時代の話が収録されてるんですが、やたら萌えるというか他の友人ふたりの言動が面白すぎるというか。描き下ろしかどうかは定かではないですが、ぜひともシリーズ化していただきたいものです。「妹は思春期」に対する「妹はひまわり組」みたいな感じで(ここであれを引くのもどうかと思うけど)。

 あ〜、それから各話のトビラというか大ゴマもやたら萌えて困る(や、困らないけど)。42ページとか46ページとかいいね。あと79ページは神。
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投稿者 plateau:00:14 [マンガ感想]

松本修「探偵!ナイトスクープ アホの遺伝子」(ポプラ社)感想

松本修_探偵!ナイトスクープ「テレビ番組というのは、一行で説明できるもんしかヒットせーへんのや」

 えー、突然ですが。当「えむいち。」のトップページの上部に、「About This Site」というメニューがありますよね。そこをクリックしていただくと、小さいウィンドウが開かれると思います(タブブラウザによっては別タブで出るかも。またお手数ですがJavaScriptをONにしてご覧ください)。で、関西の方には「何を今更」な話だと思うのですが、その文面こそ、「探偵!ナイトスクープ」という奇跡のTV番組の惹句のパロディなのです。この本は、番組の立ち上げに関わったプロデューサ自らが、その歴史を書き起こした、まさに福音の書。

 「探偵!ナイトスクープ」とは、どういう番組か。そんなもん、私なんかが説明するより、一度放映を観ていただいた方が手っ取り早いのですが、理念はいたってシンプル。「視聴者から寄せられた疑問、依頼の数々を徹底的に究明する、娯楽番組である」。本文中でも書かれているとおり、この「娯楽番組」というところが最大のポイント。報道でもドキュメンタリーでもない、ただただ純粋に視聴者を楽しませるためだけに存在する番組、それがナイトスクープ。いかにも大阪らしい(あえて「関西らしい」とは書かない)濃くてベタでアホな番組だけれど、観ている人に心地よい笑いと感動を提供するためにここまで心血を注いでいる番組は他にないでしょう。「トリビアの泉」もけっこう近いことをやってるけど、あれはむしろネタのほうに注力して、その裏にある「人間」を描いていない(もちろん、それは意図的なもので、トリビアのスタッフがナイトスクープを意識してないはずはないと思いますが)。
 また、震災時にも放映したというのは個人的に立派だと思います。そういうときだからこそ、心に潤いを求める人の心も大切にしたいという、AM神戸(現ラジオ関西)の林原めぐみハートフルステーションとまったく同じことがあったんですね。朝日放送をちょっと見直しました。
 まあ、十年以上続いている番組としてありがちなことに、いつでもそこにある安心感から、私自身、最近あまり観てないことも事実なんですけどね。実家にいた頃は母親が好きでよく観てたんですが、時間帯が関西より一時間くらい遅い(放映も一週遅れ)ので私はあまり観てなくて。京都に来てからはほぼ毎週観てたんですけど、ここ一年アニメに注力したおかげで他のバラエティを観なくなってしまって。でも、この本に挙げられている「名作ネタ」のタイトルを観ただけでも、「ああ、あったあった!」と懐かしく思うものが多々あります。VTRの構成の仕方というのも、本当に考え抜かれて作られているというのをはじめて認識しました。むしろ、今こそ観るべき番組かもしれませんね。短い時間の中で、いかに視聴者の心をつかむかというのは、アニメの構成にも通じるものがありますから。
 ということで、さっそく今日(金曜深夜)からちゃんと観ようと心に誓いつつ。過去の名作をまとめたDVDも出るらしいんで要チェックですね。あ、ちなみに、関東方面では従来のテレ朝ネットが終了し、4月からtvkで毎週木曜午後8時から放映されている模様。あとがきによると今後も関東U局でネットされていくようで、えー、つまり、噂のちばテレビとかも可能性あり? それもアニメっぽいな(笑)。
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投稿者 plateau:00:17 [読んだ本の感想]

2005年05月07日(土)

「こみっくパーティーRevolution」第5話 激闘! コスプレファイト(KBS京都)感想

「ラーメン、タンメン、タンタンメン! レイメン、ニュウメン、ヒヤソーメン!! カードマスターピーチ、大変お熱くなってますので、お気をつけてね(はぁと)」(高瀬瑞希)

 ア、アホだなこのアニメ(超褒め言葉)。

 ということで新作パート開始。冒頭の展開は、まさか早くも「げんしけん」の再パロディをはじめるのかと不安になりましたが、杞憂に終わりました。さすがにOVAと比べると微妙に作画も変わってるし、ぎこちない動きもあったけど、テンポの良さは失われてなくて楽しめるAパート。芳賀玲子@むたあきこや星野美穂@佐久間紅美といったレイヤーたちのキャラも楽しいし(苗字が何故か宝塚)、久々に高瀬瑞希@茶山莉子が活躍してて一安心。
 で、Bパートですよ。いやー、ここ数クールのアニメ魂枠はこのためのネタフリだったのですね! ようやく謎が解けましたよ。あからさまにCCさくらパロな魔法少女。前期のアニメを彷彿とさせる変身バンクに腹を抱えて大笑い。玲子のキャラと合わせて、しっかり赤と青になってるのも見逃せない。とどめは、これまたお約束のセルフパロディ、ToHeart2キャラの登場……かと思いきや、なにげに流行の女装ネタで見事に落としてくれました。出し方としては二期前の本家よりもハマってたりして。
 いやー、いきなり大絶賛です。主旋律として流れていたはずの高瀬瑞希のオタク否定の言が、作品世界を支配するお約束満載のドタバタラブコメディ……もとい(それでもいいけど)オタク空間にのまれていってしまい、結果的にキャラへの愛を高らかにさけぶ、類希なるオタク賛歌になってしまう構成は見事。ここまでやってくれれば、美少女アニメの伝言ゲームの果ての地平が見えてくる気になるから不思議なもの(たぶん勘違い)。
 しかし和樹、女装させられたり、BL本を描けと言われたり、すっかり遊ばれてますな。こいつ(もはや「こいつ」呼ばわり)、同人作家としての才覚はあるとかいう話だったっけ?(相変わらず前作を忘れてる) あるいはやっぱり、BLを描かす手近な男がこいつしかいなかったとか。まあそれでも、「主役なら主役らしく責任とって」と言われてるとおり、美少女アニメで典型的な優柔不断男が、しっかり物語に絡む展開になっていたのも見事。

 唯一、スカートが短すぎなのだけはあんま趣味じゃない。「こ、これが伝説のはいてない!!」とでも言えというのか。

「愛してるぜベイベ★★」第6話 バイバイ黄色い帽子(KBS京都)感想

「バイバイ、またね」(坂下ゆずゆ)

 うむ、今回も地味に佳い回。

 まりかちゃんに、自分だけ違う制服を着ていると言われるゆず。相変わらずまりかちゃんがかわいいなぁ。で、そのことを自分で言い出すでもなく、結平が気づくわけでもないのがまた良い。皐くんが気づき、鈴子お姉様が憤り、母親が今後のことを心配する。ちゃんと片倉家のみんなが機能しています(祖父母は別として)。結平が鈍感というよりも、毎日見てるからこそ逆に気づかないものなのでしょうね。別に皐くんが実はちっちゃい子に興味あって、というわけでもないでしょうし(どうしてもその方向に結びつけたいようだな)。
 服、とりわけ制服というものは、人間の社会性をそのまま象徴する存在。対外的には、自分がどんな文化・階級・組織に属しているかを明示するとともに、それをまとった己にもそれを自覚した行動を促し、さらに同じ制服を着た仲間内での連帯感を高める効用もあります。もちろん、その裏返しとして、「みんなと一緒だから安心する」「毛色の違う者は排除する」という、日本人に顕著な横並び意識、ムラ社会意識をも生み出すもとになるのですが。
 とはいえ、幼稚園児という段階では、まだそこまで社会性かが高まっていなくて。事実、ゆずゆちゃん自身も、みんなと同じ制服より、「ママが買ってくれた制服」を望みます。ここで彼女が、制服(帽子)こそ、ママが自分を見つけてくれる目印であると信じているのがポイント。ゆずゆにとって、社会とは母親の存在でしかないわけなのですね。これは子供の社会性獲得の段階からいっても、非常に幼児期の段階にあります。実際、最初にゆずの母親が幼稚園の制服を買ったときには、「幼稚園で友達がいっぱい出来る」と言っているわけですから、母親の喪失によって、一時的な幼児退行を起こしていると考えられます。
 だからこそ、今回の結平の言葉は非常に優れた解決手段。「母親なんだから、ゆずがどんな服を着てても見つけてくれる」。母親という存在を、自分をとりまく社会よりもっと内側にあるものとして規定しなおしてあげる。その証拠として、母親はゆずを赤ちゃんの頃から見てきた、と言ってあげることで、ゆずの成長段階をも正常な位置に戻してあげることに成功しています。だからこそCパート、新しい、みんなと同じ制服を着て登園したゆずを、まりかちゃんが「なかなか似合ってるじゃない」と認めてくれたというラストは、この上なく救われるものになっているのです。

 それにしても、あの流れで行くと、結平はゆずがパジャマから制服に着替えるところを横で見ていたとしか思えない。お風呂に入れる役目もずっと彼のものだったようだし。ますます結平の許せん度が上がったな(いつものごとく締めが台無し)。

「MAJOR」第24話 追いつけ! 追い越せ!(NHK教育)感想

「さっきの打席の借りは、ここできっちり返させてもらうよ」(本田吾郎)

 うーん、今ひとつ乗れない。小森の行動は決して褒められたものじゃないと思うんだけどなぁ。

 やっぱ、自分が既に年だからなのか、こういう熱血風展開を素直に楽しめないというか。安藤監督のことにしても、ほとんどギャグとしてしか見れない(ほんとにギャグだったらすごいと思うけど)。
 あとやっぱり、横浜リトルがあんま強そうに見えないというのも痛いかな。打ち込まれたピッチャーが寿くんに「これ以上調子づかせないように打て」とか、「お前が言うな」のオンパレード。男は黙ってサポーターですよ(サッカーやん)。
 桃子先生も空回り気味。「勝負は下駄を履いて闘え」って、なに言ってんだ!? ギャグだったみたいだけど、さっぱり面白くない。教育者とあろうものがことわざをギャグにするなんて(それこそ「お前が言うな」だ)。

 そういえば、安藤監督の息子・安藤貴文がまさかの再登場してましたけど、斎賀みつきじゃなかったっぽい。

投稿者 plateau:20:04 [2005年4-5月アニメ感想] [MAJOR]

「ツバサ・クロニクル」第5話 魔術師のバトル(NHK教育)感想

「まーわるー、まーわるー♪ 水風船のようなわーたしー♪」(モコナ・モドキ)

 なんかこのアニメ、別の意味で面白くなってきましたよ。

 よく言われるのが、アニメでCGを使うときに、背景の画から浮かないように調整するのが難しいということ。私自身、キャラとかメカとかに不用意にCGを使われるのがあんまり好きじゃありません。それを考えると、今回のプリメーラ@望月久代の出す音符の異様さが際立ちます。なんつーかもう、世界から浮きまくっている。ここまでくると、もうあえて狙ってるとしか思えません。
 このプリメーラというキャラにしてからが、そもそもネタというかパロディといってもいいような立ち位置で(声優のことまではよく知りませんが)。このアニメもまた、魔法少女然とした存在を解体しようとしているのかもしれません。
 まあ、たちの悪い冗談であっても、見せ方が上品なんで不快には思いませんし、けっこう楽しんで観られそうです。

 さて、モコナというキャラも、やはりこの作品の本質に近いところにいるようで。「めきょ!(ですな、やっぱり)」のおかげで、サクラの羽を宿したクダンの目星がつきはじめてきましたが……。「次回は正義くんにドッキドキ」って、ほとんどネタばれしてるやん! これもわざとなんでしょうなぁ。

2005年05月08日(日)

「ジパング」第25回 帰還(MBS毎日放送)感想

「この時代では、あなた方こそ超越者なのです」(米内光政)

 「よない閣下」って人、ずっと「与内」って字だと思ってたら、「米内」だったのか! ちゃんとATOKだと一発変換されるし。

 なんてレベルの人間が、やっぱりこのアニメを本当に正しく楽しめていたかというと、非常に不安なのですが。それこそ、軍事オタクの柳さんに比べたら百分の一もその方面の知識がないし。でもいろいろ勉強になりましたです。まあ総括は来週に。
 横須賀港に入港した「みらい」、乗組員たちはあらためて、自分たちがこの時代の人間ではないことを再認識させられる。いっぽうで角松の、草加を助けたとき以来の思い、目の前で死にゆく人間を見過ごせないという思いも再確認されて。大きな時代のうねりの行く末と、そこに足をつけるひとりひとりの生が両方ともうまく見せられています。
 そして、最終的に重要になってくるのはやはり草加拓海。自覚的に超越者の立場に立とうとし、自らの理想「ジパング」を実現するために動こうとする彼。当然、角松たちは彼を止めようとするのでしょうが……。ラストシーンも気になるし、どういうふうに決着をつけてくれるでしょう。次回が楽しみです。

 ちなみに、MBSアニメシャワー枠の次作は早くも「Rozen Maiden」(一期)らしいです(26:25-と書いてあるので、ハガレンと順序が入れ替わる可能性もあり)。うむー、だから土曜のスケジュール的には、観なくてすむアニメをやってくれた方が嬉しかったのですが……。まあ、この作品はTBS組のお墨付きがありますから、期待はしときましょう。あのお方も名作認定していらっしゃるし、なんといっても某騎士団の方が殿堂入りしておられますし(笑)。

「砂ぼうず」第11話 罪と罰(MBS毎日放送)感想

「子孫繁栄! これがすべての鍵なんだ」(砂ぼうず)

 ん〜、実に小粋な寓話というか。寓話か? 寓話でしょう。ちょっと前に食われてたカブトムシみたいなヤツが効いてきたのは巧いな〜と思った。

 まあ今回もドラゴンボール最初期みたいな話からはじまるんですけど(ピラフ城とウーロンのワゴンハウス)、そこから導かれる結論がこれというのはある意味リアルというか、人間の本質ではあります。

 って、子孫を残したいなんて思ってもいない私が言ってもなぁ。ちっちゃい子に萌えるというのはその観点からいってどうなんだろう(以下自粛)。

「交響詩篇エウレカセブン」第04話 ウォーターメロン(MBS毎日放送)感想

「なんか、息苦しいんだ」(エウレカ)

 ああ、今回の冒頭のほうがむしろエヴァっぽいかも(「アゲハ構想」とか言ってるとこ)。もちろんあえて部分的に似せてきてるんでしょうな。私も例によってエヴァを語る気ないですし、あんま気にせずごーごー。

 さてさて、GEKKO STATEに乗り込んだレントン、理想と現実の違いを実感。そりゃ〜まあオープンソースプロジェクトだから金はないでしょうな(三回連続同じネタかよ! もうやめろ、今すぐやめろ)。そして新入りらしくさんざんこき使われ、実験道具にされる。検査で上半身裸になったところにエウレカがやってきて、レントンのほうが恥ずかしがって身をかがめるところが面白かったですな。や、変な意味ではなくて(誤解されるのは自業自得だと思う)、前回のラストのとおり、月光号にいるときにはホランドがずっと服を着てないことと、うまく対比されてると思うのですよ。昨日の「愛してるぜベイベ」ではないですが、衣服は社会性を表すもの。しかし、ホランドはたとえそんなものがなくても、月光号の中ではリーダーとしての役割を果たすことが出来る。それに対し、レントンは未だGEKKO STATEという社会の中での己の役割を明確に出来ていない、有り体に言ってしまえば自分の居場所を見つけられていないのですね。
 ということで、ニルバーシュのコクピットの中でも息苦しさを感じるレントン。んー、たしかに古代人機に比べるとやたら狭いでしょうな(鳴茂さんが言ってたネタをパクリ拝借)。それに対してエウレカが「空調は大丈夫だけど」と返すのが面白かった。あんた、「それ食べてからで良いよ」なフェイトかよ。かーわーいーいー。水樹奈々には萌えられないけど名塚佳織ならバッチリです(意味判んねぇっつの)。
 ついには「最悪だ」という言葉を吐き出すレントン、その構図は1話とまったく同じ。またも、ねだるだけの状況に逆戻りしているようです。ということで、再度現れる構図は、レントンの期待や予想が次々に裏切られていくというもの。金を稼ぐ手段として、リフ大会に出ることを提案しても無視されるわ、謎の密売行為で「特別サービス」の旗手にされるわ。
 しかし、その中で唯一レントンの、ひいては視聴者の期待を裏切らなかったのが、間欠泉に湧き出す「トラパー」の波。ホランドからエウレカ、レントンまでのカウントダウンも、きわめて意図的に期待を高める働きをしています。注目すべきは、このカタルシスはレントンが勝ち取ったものではないということ。ちゃんと冒頭で、ラジオに耳をかたむける月光号の乗員のシーンが挿入されていて、地殻変動情報を知り、その通りに動いたからこその結末であって、レントンはそれを羨望するだけというのが今回の話の基本構造。
 それを示すかのように、次のシーンではまたもレントンにとって予想外の展開が発生。自分が運んでいたのが臓器だと判明。観てるこっちとしてはだいたいの予想はついてましたけど、ほんとに実物を見せるとは。うわぁお、まさに「だいじょうぶ腎臓はひとつで生きてける〜」だよぅ。こういうのも西手新九郎((c)唐沢俊一)っていうのか?
 ラスト、前回のオチになってた「エウレカの子供」問題もしっかり片をつけてくれました。しかし、これまたレントンが勝ち取ったものではないことをしつこく示すかのように、そのあとにもう一度ひっくり返しが発生。「本当にあの子たちがエウレカの子供だったら」……うむ〜、そりゃ、見た目は子供でも本当は……というのと、本当の子供との間には大きな違いが(黙れっつーの)。

 うん、やっぱり作品全体を貫くであろうキーワードがはっきりしていると、それに絡めて物語構造を読み取ることが出来るから楽ですね。けっこう思わせぶりというか、あえて判らなくしている面が多々ある作品ですが、こうやって解析していく面白さもまた一興。
 しかし、そのための復習として便利な土曜深夜の再放送ですが、野球中継延長のしわ寄せで昨日のがつぶれたのはちょっと惜しいなぁ。TBSが水曜深夜なのに比べても、むしろMBSのほうがもうすこしがんばりましょう(流行らそうとしてる?)。一話飛ばされるのか、MBSお得意のズレズレ攻撃に出るのかは定かでないですが。

「ふたりはプリキュアMaxHeart」第14(63)話 藤P先輩ガンバ! なぎさ気合いの応援旗(ABC朝日放送)感想

「心が美しくても画が下手メポ」(メップル)

 今回は分量的にも日常パートと戦闘パートが良いバランスになってて、単純な話ながらも綺麗にまとまってたと思います。……っていうか、最近とみに思うことは、ひょっとして私、リアルタイム視聴できたときにはどんな話でもたいてい楽しめてるんじゃないか? ということ。逆に、寝過ごして録画見したときにはテンションが上がらずにいまいちに思えてしまったり(今日がどっちかは言うまでもない)。早い話が、毎回早起きせいっちゅーことですな。や、キッズアニメとしてきわめて健全な結論。

 久々登場の藤P。こいつ、本名は「藤村」って言うんでしたね、ほのかがそう呼んだときに一瞬違和感を憶えてしまいましたよ。ひかりちゃんは初対面だと思うけど紹介無しかよ。
 藤P先輩の出場するサッカーの試合のために、応援旗を作ろうと奮闘するなぎさ。それを見て感激する「すっばらしい〜」ハーティエル、君の名はピュアンね……。もはやつづりが想像不能(この作品海外に持ってくときにどうするんだろう)。「早くチェアレクトに入った方がいいです〜」とすすめるシークン。これに、語尾がかぶってるピュアンに自分の人気を奪われたくないという言外の思いを読み取ってしまったのは、私の心が純粋ではないせいか。そういえば、こういうとき「パソコンでらくらくデザイン」とかいう流れになってもおかしくないのに、この作品はそういうのを厳密に避けているのですね(携帯電話すら出てこないし)。そういう良い意味での保守性は好きですよ。
 そして試合当日を迎える。しかし、旗の出来に自信がなくて掲げることが出来ないなぎさ。相変わらず、藤P絡みになるととたんにこういうふうになるなぎさはかわいいですな。むしろ萌えですな。萌えは純粋な感情の発露だとわたくし思ってますのよ(誰だお前)。
 大事なのは気持ち、と励ますほのか。なぎさはふたりだけに旗を見せる。視聴者にはこの段階では全部見せない、というのは、これまた珍しい演出(逆ドラマティックアイロニーとでも言うか)。しかし実物を見てひかり、「大丈夫、字が多少歪んでても、ちゃんと読めますから」とクリティカルな発言。それを受けての、ほのかの再びの「大事なのは気持ち」発言はもはや純粋な心では受け止められません。そーいえば、なぎさには「すっばらしい〜」と反応するピュアンがほのかには何も言わないのは(以下略)。ということで旗をしまってしまうなぎさ。「わたし、何かいけないこと」と不安がるひかりちゃん〜、かわいいなぁもう!
 試合開始。ふとボールの行方を追うと、フェンスのポール上にサーキュラスが立っている。なんか笑えるシーンです。まあ怪人と煙は高いところがお好き、ということわざもあるくらいですからね(あれ、知りません?)。
 藤P先輩を巻き込まないよう、サッカー場から去るなぎさたち。と、公園のオブジェに降り立ったサーキュラス、そのままオブジェをザケンナー化。それを見てなぎさはほのかに変身を促す……っておいおい、なんでひかりもいっしょに変身しないの? なぎさはほのかにしか目がいってないのね、なんてネタを書いてる場合じゃありません。ここまでくると解析が必要です。今までみたいに別々の場所にいたならともかく、目の前にいても三人同時で変身しないとなれば相応の演出意図があることは明白です。
 つまり、これは変身に対するプリキュアとシャイニールミナスの意義の違いが関係していると思うのです。
 プリキュアは、自らが住むこの虹の園を守るために闘う。そりゃ前回、その闘いの理由が「世界のためではない」と定義されたものの、守るべきものとして想定されているのは自分自身を含めた仲間であり、家族であり、友人である。そのために「ふたりいっしょでなければ変身できない」という強い縛りがかけられているわけですが、だからこそ、その変身の契機はなぎさとほのか、ふたりの間だけで完結しなれればならない。
 対してルミナスは、自らも言ってるとおり「光の心と光の意志、すべてをひとつにするために!」闘っている(そういえば、サーキュラスとかこの言葉聞いてるんなら、ハーティエルの正体に気づきそうな気もするけど、まあ今は措くとして)。言ってみれば完全に自分(というかクイーン)のためです。これはある意味、無印でクイーンが果たせなかった(と私は見ている)ノブレスオブリージュの実現。故に、なぎさやほのかに言われて変身するのではなくて、自らの意志で変身しなければならないのです。より正確に言うと、変身を促すのはひかり自身ではなくてポルンですが、彼は光の王子として、無印最終回でクイーン直々に禅譲を受けた身ですから矛盾はないでしょう。そういえばなぎさやほのかもメポミポに「変身するメポ(ミポ)」と言われることもありますが、どの回でそう言われ、どの回で自ら変身したかの分析までは完全に私の手に余る仕事ですな。ひかりもそのうち、自分でポルンに変身しようと言うんでしょうかね(あるいは、もう言ってたりして)。
 ルミナスを攻めようとするサーキュラスの間に、「だめだめだめー」と割って入ったのは志穂……じゃなくってピュアン。シークンともどもサーキュラスに捕まります。あうー、ちっちゃいものをいぢめるやつは素で許せん。ということでルミナス・ハーティエル・アンクション発動。
 しかしサーキュラスも気力でアンクションをはねのける。おいおい、これだと今回の流れから言って、闇の方が気合い入ってたということになるけど、いいのか? なにはともあれプリキュアマーブルスクリューMAXで撃退……ってザケンナーのほう攻撃してるぞ!
 で試合に戻った三人。両チーム無得点のまま終盤戦。藤Pがつかんだチャンスに、なぎさもついに旗を振り回して応援。……って、逆に気をとられてミスるかと思った。まあ思いが通じたのか、無事ゴールを決められてめでたしめでたし。
 ところで、試合前、なにげに藤Pだけじゃなくて木俣もレギュラーだったように描かれてたけど、全然本編には絡んできませんでしたな。っていうか無印ではほのかに気があるそぶりだっただけに(ビジュアルファンブック2でもそう書かれていた)、なぎさは藤P限定の応援旗を作ってきたのに俺にはなんも無しかよ! と心のうちではやさぐれてたに違いない。やっぱ気合いを入れて出番を勝ち取っていかなきゃダメってことかー。

 しかし、次回予告、なんかめちゃめちゃ面白そう。最近EDのキャストが全部出ないことが多いから、後輩(ひかりの同級生)の娘たちのCVがちゃんと出てきてほしいなぁ。

森博嗣「どきどきフェノメノン」(角川書店)感想

森博嗣_どきどきフェノメノン_角川書店<楽しいことの分析作業は先送りして、北京ダックみたいに太らせるにかぎる。>

 みなさん、最近「どきどき」してますか?
 かくいう私は、あんまりしてません。ムネがドキドキするよりは、ドキがムネムネするほうが良くって、でもどちらかというとムネムネよりネムネムのほうが好きですね。ネムなら朝倉音夢でも九十九音夢でもどっちでもいいです。
 ま、だいたいこんな感じの作品です(本当)。

 いやぁもう、素晴らしい。まさに森博嗣全開。めくるページめくるページ、センテンスが面白くてさっぱり先に進まない。これぞめくるめく森博嗣ワールド。
 これだけ次から次へと関係ない文章を書き連ねていったら、どんどん脱線して展開が破綻しそうなもんですが、そこは絶妙の操縦具合で方向を見誤らない。さすが森博嗣、欠伸軽便鉄道運営の肩書きは伊達じゃありません。優れた作家は、同時に優れた運転士でもある、という言葉は、まあ今私がでっち上げたんですけど、時節柄貴重です。
 そんな感じで鉄道オタクの著者、オタクの描き方は堂に入ったもの。この場合の堂とは那古野市公会堂のことではありません(数奇にして模型)。主人公でドクタコース1年の窪居佳那(眼鏡っ娘)に全速力で萌えていたら、メガネの人形オタク・水谷浩樹が後ろからすごい勢いで追ってきました。ひたひたひた。
 や、実際人形オタクの人が後ろから追いかけてきたらけっこうホラーかも。どきどき。ぱっと振り向いたら、「やあ、ぼくプッチャン」みたいな。(この段落は本文の内容とは関係ありません)

 というわけで、次回も博嗣にドッキドキ!
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投稿者 plateau:20:44 [読んだ本の感想]

「名探偵ポワロとマープル」第38回 雲の中の死〜その3 ホーバリ夫人への脅迫〜(NHK)感想

「メイベル、離れていても貴女のことを思っています」(ジェーン・マープル)

 っていうか、仮にもミステリアニメを名乗るなら、ここは全4回と思わせておいて、今回で一気に犯人を指摘、次回は後日譚を交えつつのシリーズ全体のエピローグにするという叙述トリックを期待してたのに。きわめて普通に全4回でした。

 唐突にマープルおばさまからの手紙が挿入されたとこだけは、ちょっと最終エピソードっぽくて嬉しかったです。そのまま手紙で犯人を指摘してくれたら面白かったんですが、まあ捜査状況を漏らすわけにはいかないから仕方ないですな。だいたい、それを読んだメイベルが手柄を横取りして、「ポワロさん、私犯人がわかりました!」なんてことやっちゃ、教育的に良くないし(メイベルはそんな娘じゃありません)。
 で、メイベルの友人、ジェーン@本名陽子がマープルおばさまと同じ名前なのはなんか意味があるんでしょうか? 「実はメイベル……私と貴女は血を分けた姉妹だったのよ!」な、なんだってー!! みたいな。それを見越して、ポワロさんも臨時助手としてこき使ったのかも。単にヘイスティングスより見栄えのする女助手のほうが良かっただけかもしれませんが。
 ところで、ホーバリ夫人@三石琴乃を脅迫するため、ロビンソンという人物に化けたゲイル@山寺宏一、ちゃんと声質はそのままでしゃべり方だけ変えてましたね。そりゃ素人劇団にいただけで本職声優みたいに声色が変わるわけないんだけど、つくづく声優さんって偉大だなぁと。毎回ゲスト声優を出すことで、逆説的に本職声優の力を再認識させるというのは、なかなか巧いトリックだったかも、かもかもー。
 あと探偵作家のクランシイ@青野武、トリックを推理していわく、「ガスマスクをつけた犯人が、飛行機中に毒ガスを散布」! メイベルに「ガスマスクで吹き矢?」と言われて、一瞬で仮説を引っ込めてしまいます。そこはなんとかこじつけるべきでしょう。口以外で吹き矢を吹ける機構があったとか(本格物理トリック風)、「大気組成が違う惑星で育ったので、犯人には毒じゃなかった」とか(SF風)。

 まあ次週、事件の解決ともども、最終回をどう締めてくれるのか楽しみにしましょう。

2005年05月09日(月)

「ブラック・ジャック」Karte:26 そろばんの天才(よみうりテレビ)感想

「父ちゃんのそろばんは、ぼくの子守歌なんです」(村岡映児)

 益田子守歌……なんでもないです。

 まあ、最初に指が不自由な映児くんが「体の一部を使ってそろばんをする」というところで、具体的にその描写が出てこなかったところから、このオチはほとんど予測どおりでしたけどね。佐伯先生@松井菜桜子がいかにもな感じで美談に仕立てあげてくれやがりました(なんか文句あるのか)。まあ、あの場面では、そうでも言わないと止められそうでしたからね。もともと指が使えなかった、ということを言わずにコンクールに出ただけで立派かと。しっかし、舌を使ってそろばんをはじく映児くんがやたらかわいいなぁ(言わんと気が済まんのか)。
 しかし、最近の子はそろばんって全然やんないんでしょうかね。私は子供の頃、ちょっとだけやってましたけどね(6級とか、全然自慢にならないレベルでやめちゃいましたけど)。前にあった剣玉といい、ちょっぴり昔のアイテムを出してくるのは、この時間帯のアニメとしてけっこう良い傾向だと思います。

 ところで映児くんのお父さんと佐伯先生の関係が、なんかMAJORのおとさんと桃子先生みたいでした。いつお父さんに不幸が襲いかかるかとドキドキ。お父さんもね、最初に一千万あるなんて言って現金を見せるから、BJに足元見られて値をつり上げられるんです。その意味では既に不幸かも。

2005年05月10日(火)

「ハチミツとクローバー」chapter.3(関西テレビ)感想

「だれがお母さんじゃあ〜!!」(山田あゆみ)

 うひゃ〜、いいなぁ山田あゆみ@高橋美佳子。最萌えキャラ決定。

 いやぁ、まさに驚くべき結果です。最近はいちおう2,3話観てからその作品の最萌えキャラを決めることにしてるんですが、私の属性からいって花本はぐみが最萌えキャラに決まってるだろうと自分でも思っていたのですよ。それが今回、真山に突撃してくる山田さんから、そのあとの森田さんとのやりとりという一連の流れにぐいぐい引き込まれてしまい、私の中での順位は逆転。そして最後の転調でも、すっかりやられてしまいました。最高です山田さん。
 いや、はぐちゃんもかわいいのは当然なんですけどね。デフォルメっぽく目が楕円形になってるとことかとくに。別に、いきなり竹本くんと恋人っぽくなってるのがムカつくとかいう理由では決してありません。しかし竹本くん、下宿に扇風機どころかエアコンまでついてるのか! やっぱ絶対貧乏学生じゃねえよ、こいつ。そんなもん、京都の酷暑をウチワ一枚で乗り切ってから名乗れって感じですよ(私怨入ってる?)。
 そんな竹本くん、はぐちゃんにロココ調のタンスを作ってくれと言われて、通りすがりの女の子の「夏目漱石の『こころ』が……」ってセリフにも反応してしまう。あー、新聞の見出しで、フィギュアスケートを「フィギュア」と略してるのに反応してしまったり、「ロータリー」を別の言葉に見間違えてしまうようなもんですな。

 それにしても、森田さんの仕事はいったい何なのか。毎回あれだけ稼いでいながら、すぐなくなってしまうようなのは何故か(デジカメ買ったりとか、その程度の浪費で消える額でもないだろうに)。そのうち、彼の設定がこの作品のテーマに深く関わってくるんでしょうかね〜。って、そうか、たとえば「まほらば」の原作を知らずにアニメを観てる方の気持ちって、こんな感じかな、とちょっと思いました。それもまた楽しいものです。

2005年05月11日(水)

「バジリスク〜甲賀忍法帖〜」第五話 忍者六儀(KBS京都)感想

「肥った殿方は、好みでないと」(朱絹)

 おお! ついにキャスト表示が二段組みになった! すごいなぁ。

 うーんと、そろそろ最萌えキャラを決めないといけないんですが(いけないこともないけど)、困ったなぁ、今のところの最有力候補は朧@水樹奈々ですよ(別にええやん)。今回登場したお胡夷@木村はるかも、なんか好きになれそうにないし。蛍火@沢城みゆきがもう少ししゃべってくれたら良かったんですが。しかし蛇遣いかー、名前からいうと朱絹のほうがそんな感じですけどね。レッドスネークカモン、みたいな(最近の子は知らんのだろうか)。
 あ、お話のほうは相変わらず堅実な筋運び。甲賀弾正屋敷と伊賀お幻屋敷で同時に進行していくふたつの物語という構図、こういうの好きです。帰ってこない同胞という異変に気づきはじめた双方がどう動き、物語が交わっていくのか、今後が楽しみです。
 ところで、甲賀に乗り込んだ伊賀者たちが最初に会話してるシーン、口がほとんど動いてないんですけど、念話の能力でも身につけてるんでしょうか。しかし声優陣が豪華すぎるために、多重ナレーションをしてるようにしか聞こえません。

 あと、壁とか土の中でずるずる動く甲賀者を見た薬師寺天膳が「化け物め」と言うシーンには、「お前が言うな!」とツッコむべきか悩みました。

「LOVELESS」Ep.5 SLEEPLESS(ABC朝日放送)感想

「草灯、今夜もまた、眠れそうにないよ」(青柳立夏)

 つか、我々アニメファンが眠れないのはこんなド深夜(26:51-)に放映してくれるABCのせいですから。その意味では立夏くんのおかげで眠れないと言えるかもしれませんにゃ〜(さっさと寝ろ)。

 「BLEATHLESS」、愛@小清水亜美とミドリのかわりに現れた敵「SLEEPLESS」は、金華@高橋広樹と銀華@堀江由衣。小清水&堀江と揃うとなんか別のニコタマを想像してしまいますが(笑)。あ、あと、能登麻美子も入ったらさらに別の学園アニメになりますな。まあどっちも観れなかったんですけど。っていうか、堀江由衣さんがテレ東系アニメやUHFアニメ以外に出るのってかなり珍しいような。いい感じのキャラだったんで一話かぎりで消えてしまうとしたら惜しいなぁ。
 ということで久々の戦闘シーン。やっぱいいなぁ。梶浦サウンドが鳴っとりますよ。迫力としては某NHKアニメよりも出てるかもしれませんよ? 敵の言葉の揚げ足をとるのが闘いのセオリー……。口のうまいヤツが強いってことですかね? 戯言遣いないーちゃんとか強いでしょうかね、どうでしょうかね。本当の名はさしずめNAMELESSとか(や、名前がないわけじゃないけどさ)。お、なんか戯言シリーズのキャラで想像を膨らますと楽しそうだけど時間がないのでまた今度。アニメファンは基本的にTIMELESS(って、それだと「時間を超越した」って意味になるぞ)。

 ラストの締めは非常に鮮やか。立夏くん、すっかり草灯にめろりんきゅ〜ですな。携帯メールだったら絵文字とか使うもんではないのか?(よく知らないけど)

2005年05月12日(木)

「今日からマ王!」第10話 迫り来るマの手!(NHK教育)感想

「その輪っか、私が外して差し上げましょう」(アニシナ)

 アニシナ姐さん@高山みなみの、たのしい発明教室。残念、「学園アリス」をちゃんと観れていれば、ここで蛍@釘宮理恵と絡めて小粋なネタのひとつでも挟めたのに(必要ありません)。

 男同士のキスシーンのところで、メイドさん三人組が目を輝かすという、いかにも「それらしい」描写。実に脊椎反射的というか、短絡的な思考回路なんですが、まあ自分だってすぐにちっちゃいこ妄想に走ったりするんで、似たようなものですな。ギャグだと割り切っておけば、短絡的な言動は面白いもんですよ。なんのこっちゃ。
 街中で売られるマ王グッズ。無許可のタイアップ商品に寛容なのは、さすがスポンサーの存在しないNHKアニメならでは、といったところでしょうか。前々から思ってるんですけど、このシンマ国(漢字忘れた)って、王族に対する畏敬の念というよりは、親近感のほうが強いですね。それが今回のヴォルフラムの語った過去とどうつながるのかよく判りませんが。

「ふたつのスピカ」第15話 ひとりぼっち(NHK教育)感想

「寂しいなんて思わない。私はひとりでも生きていける。そのはずだったのに。それなのに」(宇喜多万里香)

 なんだこりゃー。お話自体はそれなりに良い感じの友情話だったのですが、肝心のところがぼかされてて、なかなかに消化不足。

 ずっとひとりぼっちだった万里香ちゃん。その状況をそれでいいと受け止めていたはずの自分。でも、アスミたちと出逢って、彼女の気持ちに少しだけ変化が……。
 うーん、私自身、けっこう昔からひとりでいることが多くて、むしろひとりのほうが好きで、安易な友情話はあんまり好きじゃなかったほうなんですが。なんか最近、こういうのが許容できるようになってきました。リリカルなのはも楽しんで観れてますし。もちろん、自分の思想にかかわらず、物語として出来の良い作品には純粋に感動する人ではありますけどね。それともやっぱり、ネット上とはいえ、最近微妙に友人(というか同志、あるいは騎士団というか)が出来たせいかもしれませんな。というわけで、ひとりがいいとか言っててもやっぱり強がりで、さみしがりやだった万里香ちゃんに、やたら感情移入してしまいます。
 で、こういう話で重要なのは、当事者(今回で言うとアスミと万里香)だけではなくて、その周囲がしっかり話に絡んでくること。府中野くんはそれこそアスミの騎士団として、「自分だけ安全な場所にいて」と言った万里香ちゃんに、アスミの過去を示唆する言葉を投げかける。秋も、落ち込んでいるアスミをデートに誘い、いっしょに星を見上げる。
 ちなみに、ここで秋が「自分たちが見ている星は、何万年も昔の光」と言ってるのもポイント。この発言、たしか以前にライオンさんあたりが言ってたと思うんですけど(自分の書いた感想の過去ログを探したけど見つからなかった)、まさにこの作品の根幹に関わる問題ですね。「星を見上げる」という行為が、アスミの名前に象徴されているとおり未来を指向したものでありながら、それはどこまでいっても過去からの射影に他ならないということ。そういえば、「万里香」って名前、「万里」というのはそれこそ「何万光年」に通じますね。えっと、言わずもがなですけど、「光年」ってのは光が一年に進む距離を表す、長さの次元をもった量ですよ。「私に勝とうなんて百万光年早い!」みたいな時間の単位ではないですからね。
 話を戻して。「周辺人物」ということで言えば、やっぱり圭ちゃんが良いのですよ。「今日もわからんかった」「いつになったらこの地獄の責め苦から抜け出せるのかね〜」といった発言の数々に萌やされつつ、アスミのような、ある意味優等生的な視点からではない目線の導入という役割をしっかり果たしています。圭ちゃんの発言から垣間見えるのは、緩やかな現状の否定と、ぼんやりとした将来への不安(芥川じゃないけど)。毎日がそれほど楽しいわけじゃない、でも昼食をヤケ食いしたら全部オッケー! 見たいな、そんな日常というものの本質を切り出していると思います。まさにチョコパフェとかイケメンとかマジに夢中になれそうな年頃。万里香ちゃんの視点のシーンですけど、この年頃の特権性というのを保健室の先生の口から語らせているのも巧い。
 で、かもめ寮へやってきた万里香ちゃん。おお〜、ライオンさんとの邂逅は、こういう形ですか。うーん、やっぱりライオンさんの姿を見られるのはアスミだけの特権のようです。いつものように窓枠で切り取られた夜空も、今日は意味が違って。そういえば、この作品も元は16:9だったりするのか、所々画面の端が見切れてるような気がしました。最初の教室のシーンで、アスミと話してる万里香が最初画面に入ってなくて、少しずつパンしていったりとか。元々の演出意図と違って見えているとしたら問題かも。
 で翌朝。相変わらず女子三人の登校姿を窓から覗き見フッチーです。なんか懐かしモノいじってるなー、と思ったら、よりにもよって4x4のルービックキューブかよ! それ地味にムズいんだぞ〜。秋も一瞬で揃えるなんて、どういう技持ちだ。

 で、そのフッチーのセリフで「アスミが中学時代に好きだった人」って誰だっけ? と思ったら、次回の話のようで。って、桜か! これまた私好みのポイントを突いてきますなぁ。

「IZUMO -猛き剣の閃記-」第六話 四聖獣(KBS京都)感想

「虎穴に入らずんば虎子を得ずよ!」(逢須芹)

 と、とらのあな〜(黙ってろ)。

 四聖獣という名の萌えキャラテコ入れ。しかし、関西弁キャラの朱雀は松岡由貴さんにお願いして欲しかったな〜。宮崎羽衣さんには悪いけど、この人の声を聞くとどうしても(以下略)。
 とはいえ、このアニメの正しい見方は、サバイバル状態での女の子たちの萌えリアクションを楽しむこと。四聖獣のみなさんもそのためにいろいろ手を打ってくれました。しかし猛は粗忽者ですね、崖を登るときは女子を先に行かさないと!(心の暗部に負けてます)
 その心の暗部として剛を見てしまう猛。やっぱアレかな、ふたりは一心同体というヤツですか? 猛の心の片隅に残っていた悪の心が追い出されたのが剛、なんて展開だったら笑えます。

 っていうか、エンディング後にいきなりアレのCMが入って心臓に悪いんですが。

投稿者 plateau:23:21 [2005年4-5月アニメ感想]

「JINKI:EXTEND」Episode.6 黒の操主(ABC朝日放送)感想

「やわらかそうだなぁ、むぎゅ〜ってされたら」(広世)

 ええ〜、この流れでいったら、広世が青葉の小さい胸にうずまれて改心(二重の意味で)するってオチを期待してたのにぃ。

 黄坂ルウ@田村ゆかりの(何故毎回CVを書くのかは気にしない)「見てるだけなら、誰でも出来る」というセリフは実に含蓄深い。いやほんと〜、単に自分ひとりでアニメ観てる分には、好き勝手に文句も何も言いっぱなしでいいんですけど、感想書くとなるといろいろ大変だよねー。
 っていうか南は姉じゃなくって母親でしたか。バカやってるのがフリだったというのはちょっと減点材料。「無理してやってる」と思った時点で引いてしまうんで、いかにそれを見せずに道化に徹するかが肝心なのに。そこは天然ということで押し通してほしかったところです。今回(というかこの作品全体?)母親がキーになってるだけにとくに。

投稿者 plateau:23:26 [2005年4-5月アニメ感想]

2005年05月13日(金)

水沢めぐみ「姫ちゃんのリボン」1(集英社文庫)感想

水沢めぐみ_姫ちゃんのリボン_1「いけいけゴーゴー! じゃーんぷっ」(野々原姫子)

 「神無月の巫女」というアニメの一話が放映されたとき、主人公の友人のマコちゃん@大谷育江というキャラが、「姫子、姫子」と言ってるシーンがあって、あちこちで「姫子はお前だろぉ〜」という感想(というかツッコミというか)を見かけました。「姫ちゃんのリボン」のアニメを観てなかった私としては、ずいぶん悔しかった思い出ですね。ということで、いつか読もうと誓ったとおり、文庫版の1巻、読了です。

 やーもーこれ、すごくいいなぁ〜。主人公の姫ちゃんが、中学生にしてはやたら幼くてかわいいし、思慮浅い行動も楽しい。男子キャラの描き方も私好み(何度も言うとおり、私、男の子をかわいく描いてくれる少女マンガが好きなのです)。
 お話のほうも、おお、これはまさに魔法少女ものの一変形ではないですか!(そんなことも知らなかったのです) 魔法の国のプリンセス王女から、他人に変身できるリボンをもらった姫ちゃん。しかし、主に彼女自身の行動によって、トラブルに巻き込まれていくというあたりが変わってて面白いですね。一話完結という感じでもなくって、次から次に問題が生じていくので、なかなか本を閉じることが出来ません。でも、文庫1巻のラストではうまい具合に話が一段落ついてて心地良かったです。

 あー、しかし、なんで私、このアニメ観てなかったんでしょう。巻末の大谷育江さんの解説によると、放映は1992〜1993年ということで、私は小学校高学年。けっこうアニメを観てた時代だったはずなのに(っていうか、アニメを観てない時期は私には存在しない)。まあ、そちらのほうも機会があったら触れたいところ。

 ということで、わかつきめぐみ作品に続いて、水沢めぐみ作品も発掘していく必要がありそうですね。「めぐみ」つながりで個人的ヒット。じゃ次は「め組の大吾」かな(ごめん嘘)。
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投稿者 plateau:22:20 [マンガ感想]

2005年05月14日(土)

「こみっくパーティーRevolution」第6話 塚本印刷を救え! ですの(KBS京都)感想

「今回のテーマは、友情・努力・勝利ですの」(御影すばる)

 地味にいい話かもしれん。やっぱ印刷って良いよねー。私もけっこう本好きだから、単なる媒体ではない紙の良さというか愛着を感じます。

 御影すばる@倉田雅世と塚本千紗@馬場澄江という、詠美ちゃん様にも「ある意味最強のコンビ」と言わしめるふたりにメインを張らせるという暴挙。しかし、似たもの同士ではあっても微妙な違いをはっきりさせる良い演出になっていたと思います。あ、違いって、語尾が「ですのー」か「ですぅ〜」か、ということではないですよ。
 千紗は、自分の進むべき方向性はちゃんと判っていながら、その過程で失敗や暴走をしてしまうキャラ。いっぽうのすばるは、もう手段や方向性からして完全に間違っている。その違いが、「塚本印刷を救う」という目的を前にしての行動の違いにつながってくるわけです。冒頭からのこの描き分けがなかったら、すばるのラストでの行動がもっと身勝手ではた迷惑なものに見えてしまいます。まあ、どっちにしろ迷惑には変わりないんですが。
 で、そのすばるの行動。大手の商業雑誌の注文をとろうとして、小口の顧客をないがしろにしてしまう。これも商業主義に対するものすごい皮肉なんだけど、表面的にはそれが出てこないのがスマートだなぁと思いました。
 けっきょく、最後にはいつものメンバが集まってきて、同人誌の依頼を受けてめでたしめでたし。非常に理想化された状況で、それが嫌だという人もいるでしょうけど、私としてはそれもまたハーレムアニメの一形態として許されるのではと。前シリーズに比べても、あえて意識的にコメディ方向に振ってるのかなという風にも感じます。
 ところでアイキャッチ、毎回話に合わせて変わるんですかね。さすが最初にOVAを放映したおかげで制作に余裕があるのか、細かいとこまで凝ってるのはけっこう好きですよ。習字で「後半です」ってのもかわいい。

 次回予告。こっちもブラボーかよ! 地味に流行ってんのかなー。っていうか由宇のおかん、まさか久川綾?(あんま自信ないけど)

「愛してるぜベイベ★★」第7話 おいっちに! プリン!(KBS京都)感想

「きっぺいさん、ふたりでゴールインよ」(まりか)

 今回はあんまり辛いシーンもなく(Cパートは別にして)、安心して萌えられ……もとい、楽しめました。

 しかし、冒頭の食卓シーンがちょっとぎくしゃくしてるあたり、この家族も大丈夫か? と思ってしまいます。でもまあ、暇かどうかは用件による、ってのはその通り。個人名を名乗るだけで用件を言わない電話は迷惑セールス、みたいなもんですよ(何の話だ)。ちなみにその後、結平が風呂に入ってるシーン、まさかゆずもいっしょに入ってるんだろうかなんて、不安(もしくは期待)を抱いてしまった私。
 入場行進の練習。「プ・リン、プ・リン」、プ・リ・ン・セス♪(違)こーゆーことを書くから余計にテレビ大阪が観られない悔しさが増すっちゅーの。
 ということで未熟半熟のびのびざかりな園児たちのうんどうかい。ゆずゆはもちろん、ほかの子もみんなかわいいですなー。そうかー、保護者になれば合法的に(以下略)。
 まりかちゃんがやっぱり良いのですよ!(唐突に) 途中、皐に浮気しようとしてたけど(皐くんも地味に活躍してるなー)、きっぺいさんのためにハッスル。ダンスでみらくるりんですよ(もうええっちゅーの)。
 で、最後の借り物競走。ここで、借り物に「おかあさん」なんて出てきて重い展開になるのかなーなんて深読みしてしまいましたが、まあ鈴成先生じゃあるまいし、そんな迂闊なことはありませんでした。ところで、まりかちゃんが結平に持ってきた水筒って、結平の父親と祖父が場所取りで並んでたとこで出てきた水筒ですかね? 伏線なのだとしたら、もうすこし相手(まりかの父)の描写があるかなーと思ったのですが(ちょっと待て、全然関係ないけどATOK、「かなーと」で「QANAT」って出してくれるのかよ。洛北民大喜び)。
 しかし最後、園長先生だかが「勝ち負けなんて関係ない、参加することに意義がある」なんて妄言を吐いたのはなんかのギャグですか。今回は途中まで点数をつけてたから違うと思うけど、最近よく言われる、運動会で順位をつけないってヤツ、もう阿呆かと思いますな。もちろん、こんな運動会の勝ち負けなんて本当にどうでもいいんですけど、最初からそれを無くしてどうすると。まあ余談です。

 さて問題のCパート。鈴子お姉様の相手も気になるところですが、いよいよゆずの母親登場。ってそれより、次回予告のノースリーブゆずゆが激しく気になるよぅー!!(長袖派じゃなかったのかって? いやいや、好きなのは、夏なのに冷房が冷えるからって長袖を着てるっているシチュエーションなんで。ちっちゃい子は自然体がいちばんですよ)

「MAJOR」第25話 みんなで一緒に(NHK教育)感想

「俺、お前とキャッチボールしてんの、楽しいから」(本田吾郎)

 いいねぇ、やっぱ熱さに乗せられてきましたよ。熱しにくく冷めにくい、比熱が高いのかな私(森博嗣風)。

 考えてみれば、少々無理をしても、「野球が好き」という熱い想いを、そのときそのとき全力で出し切る、というのが吾郎の、そしてこの作品の根幹なのですから。本当に大事なことは何か、と考えれば、ここでその軸をブレさせないのは当然ですね。まあ、今回いきなり最初から吾郎のスタミナの心配になっちゃって、前回の小森の心配を誰もしてないのはちょっとどうかと思うけど。
 そして、桃子先生です。おそらく、最初の頃の、吾郎との関係性においてまさに「桃子先生」という状態だったら、止めていたでしょうね。でも、ここで止めないのが「母親」としての選択なのでしょう。
 ラスト、敬遠を指示されたときの川瀬涼子@遠藤久美子の心境もいいですね。独立したエピソードとして観てみたい気もしますが、この詰め込み過ぎなくらいのテンションが逆にいいのでしょうな。もちろんこれも、野球を通して、大事なことを考えさせるというテーマに沿っています。涼子の両親も、母親が心配し、父親がけっこう悠然と構える、という、けっこう理想的な状態。この作品、あんまり普通じゃない親子関係が多く描かれてたからちょっと安心しました(まあ、普通だったら描く必要は無いとも言える)。

 ということで、次回で最終回……なのかな?

投稿者 plateau:20:49 [2005年4-5月アニメ感想] [MAJOR]

「ツバサ・クロニクル」第6話 泣かないナミダ(NHK教育)感想

「まだ、やらなきゃいけないことがあるのに、死んだりしません」(小狼)

 いやぁ素晴らしい。キャラデザとやってることのミスマッチ感が、梶浦曲がBGMになることで見事に融合している感じ。今回はネタとしてではなく、真っ当に面白かったです。

 根底に流れるのは、「強さ」の意味。当然、その中心にいるのは小狼なのだけれど、彼の周りにいる人間も、やっぱり完全な悪人はいなくって、みなそれぞれに強さを持ち合わせている。弱いと思っていた正義くんも、その功断はちゃんと強かった(サクラの羽を取り込んだおかげで強くなった、というわけではなかったようなのは評価点)。そして、小狼の熱い心を受け止めることで、正義くん自身も強さを身につけることが出来たのでしょう。それにしても、男同士で「熱くても平気」とか言ってるのを聞くと変な想像をしてしまう(黙れ)。いやほら、同じ梶浦BGMだし?(黙れと言うのが判らんのか)
 ところで、正義くんの功断に焼かれたフグの看板、なんで骨格が残るんだ!  本物(づぼらや)にしたって、ハリボテだから空洞だと思うんですけど、どうでしょう。阪神国だけに半信半疑(0点)。
 そして羽を取り戻した小狼。しかし、目を醒ましたサクラの口から吐き出されたのは、残酷な言葉。あ〜、少しずつ記憶を取り戻してく訳でもないのでしょうか。なんか閾値でもあるのかな? それでも、次元の魔女の言うとおり、記憶が戻ったとしても小狼との関係性は失われているでしょうし。この旅を続ける過程での記憶は最終的にどうなるのか、というのもありますが(セオリーから行くとそれも無くしそう?)。
 雨の中、外でひとり佇む小狼を見て、「泣くかと思った、あのとき」というファイ。あれ? 大事な場面だから他の面々は席を外してたのかと思ったら、陰から覗いてたのか? 泣きたくなきゃ強くなるしかないというクロガネ、泣きたいときに泣ける強さもあるというファイ。「私、泣きたいときは泣いてもいいと思いますわ」ですかね(WaqWaqの神さまかよ)。このあとのシーンといい、なんか雰囲気が藤崎竜っぽい。封神演義も梶浦BGMでアニメ化してほしかったなぁ(今さら)。
 闘いが終わって、みんなが集まって。いいなぁ、こういう大団円っぽい雰囲気って好きなんですよ。この作品、ひとつの世界での話が終わるたびにこういうエピローグが挟まれるんならお得ですな。さあそして、次の世界へ。「てんそーしんちそーしん」もとい、「モコナ・モドキもドッキドキ〜!」やっぱいいなぁ、これ。

 さて〜、次の世界はどこなんでしょう(CLAMPファンなら予告を見て自明なんでしょうが、素で判らん)。「水戸黄門」っていったい。

2005年05月15日(日)

森博嗣「θは遊んでくれたよ」(講談社ノベルス)感想

森博嗣_thetaは遊んでくれたよ「まあ、それだけ信頼されてるってことでしょうか。西之園さんも、後継者を捜しているんじゃないですか」(加部谷恵美)

 θは悠久の向こう(流行らせる気0)

 いやぁもう、またもやってくれましたね。けっきょく、森博嗣のシリーズ作品はすべてそこに収斂していくのではないかと。こう書いただけでファンの方にはネタばれでしょうかね。や、しかし早くも「彼女」の影がちらつくことになろうとは。あ、彼女って、ラヴちゃんのことではないですよ(確かに再登場してるけどもさ)。
 で、今回もまた会話もろもろ、直接は事件の根幹に関わらないと思われるところが面白い。あんまり面白いんで、メインのトリックがほとんどどうでも良くなってしまうと思えるくらい。や、もちろん、本当はどうでも良くなくて、ちゃんと本格ミステリしてるはずなんですが。こういう目の逸らし方はこの人ならではですね。ある意味、プリキュアみたいなもんですか。そういえば、相変わらず加部谷恵美、ひかりちゃん並に萌えるなぁ(黙っとりゃーせこのくそたわけ)。

 ところで、今回の帯には「Gシリーズ第2弾」との惹句が(新聞広告も同じ)。あれ〜、「Φは壊れたね」のときに当初メルマガで流れた「Qシリーズ」ってのはどうなったんだ? 探偵役が海月及介だから、と思ったんだけど。Gって誰だろう。加部谷恵美、通称グミでGとか(呼ばれとらんって)。ちなみに次回タイトルは「τになるまで待って」。
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投稿者 plateau:20:44 [読んだ本の感想]

まつもと剛志「まじかるストロベリィ」(ジェッツコミックス)感想

「フリルがひらひらですよーっ。もえもえですよーっ」(いちこ)


    萌え【もえ】(名詞)

  1. 草木が芽吹くこと。
  2. 主にアニメやマンガなどの二次元キャラに対して、愛情に近い特有の感情を抱くこと。また、そのさま。

 であるならば! であるならば! その語源たる植物から生まれいでたちっちゃな妖精さんという存在こそ、およそこの世に存在するうちで最強の萌えキャラなのではあるまいか!!
 ……や、別に本編のテンションはこんなんじゃないです(だったら書くな)。

 でも、いい〜んですよコレ。大学生・日下部光太がある日拾った鉢植え・「魔法苺」から現れた妖精・いちこ。魔法とか使える訳じゃないし、ちっちゃくてドジなだけなんだけど、そこがいい……ごほごほ。とにかくもう、行動がいちいちかわいいのです。光太も植物バカと言われるだけあって、観賞用というか見てるだけーというか、(前半省略)No! タッチというか、そこが「大人になる呪文」との違いか(もうお前、しゃべるな)。もう少しいちこに愛情を返してやってもいいんじゃないの? とは思いますけどね。まあでも、この冷徹なツッコミがある意味愛情の裏返しかと。
 あとアレだ、途中から出てくる、光太と同じ園芸サークルの冬月千夏ってキャラも実にいいですねぇ。理系な女の子が好きというのもあるけど。あ〜、植物とか農学系だったら女子も少しは多かったかなぁ。進路を誤ったかなぁ(お前は人生自体を誤ってる)。

 で、ラストはなんかすごいことになって終わってるんですけど。巻数表示がないけど、「連載中」とあるから続くんでしょうかね。ぜひとも続きを読んでみたいところです。
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投稿者 plateau:20:52 [マンガ感想]

「ジパング」第26回 戻るべきところ(MBS毎日放送)感想

「なにもかも懐かしい。だが、ここは我々のいた日本では、ない」(角松洋介)

 うーん。これで終わりなのかー。

 まあねぇ。たしかにそれなりに最終回としての必要条件はいくつか満たしています。角松が己の父親の死を知って、この歴史が自分たちの生きてきた日本とつながっていないというのを確認するのも、作品のテーマに肉薄してて悪くないし。船には帰る港が必要で、人もまた然り、それが角松たちにとって「みらい」しかない、という結論めいた梅津艦長の言葉も、うなずくばかり。乗組員たちの「今」がしっかり描写されてるのもポイント高し。
 あれ? いいじゃないか、なんで納得できないんだろう(笑)。
 うむむ。やっぱり、作品は完結してこそ評価できる、と思ってるからですかね。どうにも「終わり」という感じがしない。終わりがないのが終わり、という物語も確かにあるけど、これはそういう類の作品じゃないからなぁ。実際、原作はまだまだ続いてるらしいし、単純に二クールでは作品のスケールに比して短すぎた、ということなのでしょう。まあ、続編を作ってくれればありがたいというか、それなら原作を読めよという話にもなってしまう。原作付きアニメは別にかまわないけど、やっぱり「アニメならではの結論」が見たかった、というのもある。けっきょく、話はそこに収斂してしまうんですねぇ。
 あとまあ、「草加拓海を探すために、満洲へ旅立つ角松」という構図が、いかにもジャンプ打ち切りっぽくて、子供の頃から見慣れた目には泣けてくる、というのもありますな。
 ということで評価は、「普通」にせざるをえません。歴史を全然知らないながらも、道行きは実に興味深かったし、アニメ的にも目を見張る映像が楽しめました。しかしまあ、相対的に見ると、やっぱり自分の好みな萌えアニメ路線とは違って、その観点からの評価が出来ないのが悔しいですね。
 せっかくだから、「ジパング」を萌えアニメにしてみようか。まあ主人公の角松、彼はまあそのままでいいや。女性士官が主人公で、っていうのも萌えそうだけど、ここはハーレムアニメの常套に従いましょう。で草加拓海、こいつは確実に女性だな。名前もそのままでなんとかなるし。明晰な頭脳と豊満な肉体で軍上層部を魅了するってのはどうだ。それから桃井一尉をCV:桃井はるこ、これだけで萌え度アップ。っていうか、角松以外の「みらい」乗員をのきなみ女性にしちゃえ。当然みんな、角松を尊敬してて。最後に「みらい」艦長・梅津を幼女にすればバッチリ。
 あれ? これって、らいむ(以下略)。

 ……本当に申し訳ありません。つ、次は「Rozen Maiden」ですな。ハガレンと順序が入れ替わって、アニメシャワー枠二つめですが。これこそ萌え視点でガンガンいきたいところ。

「砂ぼうず」第12話 少女と救出(MBS毎日放送)感想

「ひど〜い、パパにも触らしたことないのに」(若芽)

 いや、ガンダムパロなのは判る。判るが、触らしてたらまずいだろう。

 うんと、あの、誤解がないように言っときますが、別に私、こういうのが趣味ってわけじゃないですよ。そりゃまあ〜、若芽@野中藍に萌えないかと言えば、そこはその、それもやぶさかではないというか、前向きに善処していきたい所存ではありますが。でも私、基本的にちっちゃい子に幻想を持ってますから! いじっちゃダメなのです。

 それにしても、小砂はいい味出してるなぁ(こうやって誤解されるようなことを書くお前が悪い)。でも、確実に成長してるよね。

「交響詩篇エウレカセブン」第05話 ビビット・ビット(MBS毎日放送)感想

「レントン、私たちって相性悪いんだって」(エウレカ)

 ありゃりゃ〜。この枠組みから、どうしてこんな話になっちゃうんですか。

 いやね、だから私、典型的小悪党みたいな輩を見たくないんですよぅ。翻って、タルホさん@根谷美智子のキャラもあんまり好きじゃないし。昼間から酔っぱらって少年をからかって、何やってんですかこの人は。この作品、容易に視聴者に感情移入できるキャラをあんまり作らないんですよね。それで楽しめる話が作れるのは考えようによってはすごいけど、今回みたいに受けつけないこともあったり。
 とはいっても、一話だけ観ていては本質を見失うのもこの作品の特徴で。ラスト、月光号に帰還するタルホたち。「息苦しい」とLFOをクリアモードに。これ、4話でレントンが愚痴ってたのと完璧に対応してますね。レントンの息苦しさはGEKKO STATEでの自分の居場所を見つけられないことによるものだったけど、タルホさんはそうは言いながらも自分で窓を開け(比喩表現ですが)息苦しさから解放された。今回までの話からは、彼女がGEKKO STATEの中で自由に振る舞っているような描写は確かに見受けられます。本当の、心の底ではどうか、は不明ですが。これもまた後の話に効いてくることでしょう。

 そういえば、MBSでは深夜のリピート放送、けっきょく3話を飛ばしましたね(どっか別の時間にやってたのを見逃した可能性もあるけど)。時期ズレが出ないのはいいけど、深夜だけで補足しようとしてた人はご注意(まあ本放送に遅れること6日と21時間25分だから、あんまりいないと思うけど)。時刻表示も慣れればどうってことないというか、「あと何分だからそろそろこういう展開になるな」と構成を先読みできる楽しみ方もありますよ(プリキュアを一年観た経験から)。

「ふたりはプリキュアMaxHeart」第15(64)話 あこがれの先輩は大親友!?(ABC朝日放送)感想

「なぎささんてすごいんですねぇ」(九条ひかり)

 いいなぁ〜、今回は素晴らしい。久々に言いましょう。「これこれ〜、こういうのが観たかったんだよぅ〜」

 今さらながら、「ふたりはプリキュアMaxHeart」という作品には、ふたつの視点があって。ひとつは無印から引き続いた「美墨なぎさ」と「雪城ほのか」という、正反対のふたりが、ともにプリキュアとして闘う、というもの。もうひとつは、「九条ひかり」という少女の成長物語。これはもちろん、シリーズ続編という性格上生み出されたもので、視聴者は大方ひかりの視点に寄り添うように意図されて物語が作られています(かくいう私もそのひとり)。今回は、この両方の側面にとって、非常に実りの多い話だったと思います。
 まずは、なぎほの視点(とはいいつつ、実際には最初のうちは、ひかり視点からしか描かれ得ないのですが)。ひかりに声をかける同級生・多幡奈緒@菊池こころと加賀山美羽@水沢史絵。この娘たち、3話に出てきたふたりですかね。そうだと仮定して、ふたたびなぎほのへの憧れを口にするふたり。あまつさえ、ふたりのモノマネを披露(なぎさ本人を目の前にしてすら)。「なんてねなんてねなんてね〜」ダンスですか(笑)。しかも加賀山美羽のほうは、ほのかばりのバスケうんちくまでストックして、なぎさに「あんたたち、何者?」と言わしめています。きっと奈緒のほうがバスケが得意だから、いざというときのために用意してたんでしょうね。っていうか奈緒の口から支倉の名前が出てきたのには笑った。
 閑話休題。主人公たちに憧れる偽物という構図は、無印14話でも出てきたもので、時期的にもほぼ今回と対応を見せているのは偶然ではなく必然でしょうが、ここで重要な相違点に気がつきます。それは、無印での夏子&京子が、変身後のプリキュアを見てマネをしたのに対し、MaxHeartの奈緒&美羽は普段からのなぎさとほのかに憧れを抱いている、という点です。これは日常のままでも、なぎさとほのかは既にスーパーヒロイン(3話では「スーパースター」とも評されてました)であることを、他者の視点から追認していることになります。それは彼女たちのキャラ造形にも表れていて、個々人の個性の違いの描写が薄かった夏子&京子に比べ、なぎさ・ほのかにそれぞれ対応するかのように、スポーツが得意な奈緒と苦手な美羽というふたりの違いもよりはっきり描かれています。
 もちろん、このようなプリキュアという判りやすいスター性に依存しない、生身の人間に対する憧憬は同級生という関係性では不可能で、先輩という、微妙な距離感を持った視点からのみ達成できるもの。美羽が「雪城ほのかと話してる」と心の中でつぶやくように、「先輩」とか「さん」をつけないのもその表れ。我々がしばしば芸能人や声優を呼び捨てで呼ぶような距離感がそこにはあります(そもそも、この感想の中でも基本的にキャラは呼び捨てですね。でも、ひかりはしばしば「ひかりちゃん」と表記していて、そこにも筆者の視点の違いが見受けられるようにも思います)。それが会話を続けるに従い、よりふたりの素晴らしさを見せつけられつつも、その距離感が縮まっていく。即興バスケチームに対する、ほのかの的確なアドバイス。「仲間を信じて、自分を信じて」で一気に空気が変わる。「手をつなぐ」というモチーフもさりげなく出されていて、極上の演出(EDを見てみたら西尾大介SDの名前もクレジットされてますね)。私としては、よっぽど11話よりも成功してると思います。あれが今回の布石だったという可能性もありますが。
 そして、忘れてはいけないひかり視点(なぎほの視点に文字数を費やしすぎた)。そんな憧れの先輩が、実は知り合い(サブタイトルを踏襲すると親友)だったというのは、それだけでひとつのステータスになります。なぎさとほのか、あるいはアカネさんという「縦の関係性」とは別個の、同級生の友達という「横の関係性」に踏み込むのは、ひかりの「あくまで普通の人間」としての成長を鑑みると、むしろ遅すぎたくらいです。とはいえ、無印でもなぎさ・ほのかが部活の仲間以外の1年桜組のクラスメイトと交流を深めるシーンが出てくるは意外に遅くて、それこそ夏子&京子が「にせプリキュア」という属性を外して再登場した二期から本格化するんで、それほど致命的でもないでしょう。
 そして、なぎほのとのつながりを強調するだけではなく、ひかり自身の成長もしっかり描いている。バスケ(3on3)でも最後の最後にひかりちゃん活躍。個人的にはあわあわしてたり、「それ貸してください〜」とかいってるほうが萌えるのですが(やかましいわい)、見事ロングシュートを決めてくれました。で、奈緒、美羽と手を握りあって喜ぶ。私も学校の授業くらいでしかバスケ経験はないですが、たしかに未経験者や運動音痴でもシュートはまぐれにしろけっこう入ったりするもんなんで、題材選びが良かったということでしょうね。ま、スポーツをするのがピュアな心かどうかはともかく(偏見です)、こういうのが仲間との絆を深めあうというのは間違いなく。お、ちなみに今回はピュアンのCVが出てますね。小松里歌さん。
 で、ここに至るまで今回、まったく闇の描写がありませんでした。まさか、このまま何事もなく終わるんじゃ……? なんて期待をしてしまいましたが(期待なのかよ)、当然ながらセオリーは外さず。それでも、ままあったように「余計なもの(-1)」という印象は受けず、ぴったりとテーマに寄り添う流れになっていたのは見事。
 「奇跡など存在しない、あるのは必然闇の支配だけ」という声に合わせ暗雲が立ちこめ、意識を失う奈緒&美羽。夏子&京子とは違い、このふたりが最後まで「変身後」を見ることはない、というのも今回のテーマに合致しますね。サーキュラスにハーティエルのことを訊かれ「なぎさ焦りすぎ!」なのはご愛敬。メポミポが名前を呼ぶだけで変身するなぎほの、既に息はバッチリです。って変身シーン早! 30秒くらいしかかかってませんよ。
 さあ、そしてここからですよ。先週の感想を受けて、かのdokoikoさんにWeb拍手でコメントをいただき、そこから私が妄想したのは、「プリキュアが変身して、ひかりがまだそのまま、という時点は、DMZみたいなものかもしれません」というもの。あ、ちなみにdokoikoさんには判らないはずがないと思って補足しませんでしたが、DMZというのは「DeMilitarized Zone」、非武装地帯の略で、コンピュータ用語では内部ネットワークのうち、ファイアウォールを介して一部だけインターネット上に公開される部分のことを言います(と、私も専門ではないんでこの説明が不適切だったらごめんなさい)。内部ネットワークとはこの場合、「虹の園」の日常そのもの。インターネットの世界は、「大きな物語」を連想させる闇の論理(インターネットの「闇」とかいうマスコミ的常套句とは切り離して、あくまで喩えとしてご理解ください)。DMZとは、虹の園の姿のまま、虹の園の論理でもって、闇に対峙する空間です。キュアブラックとキュアホワイトの場合は、最初の頃はともかく最近は明らかに「なぎさ・ほのか」としての自我を保った物言いを出来るようになりましたが、本質がクイーンであるシャイニールミナスにはそれは無理かもしれません(事実、今回でもシャイニールミナスになったあとの彼女の口ぶり「彼女らは無力ではありません」は女子中学生のそれとは乖離していて、クイーンを思わせる)。だからこそ、この時点での、普通の中学生としてのひかりの「虹の園がなくなるなんて嫌です」という意思表明が重要な意味を持ってきます。そして、先週の疑問にもここで答えが出されました。ここに来て明確に、ひかりは自分の意志で変身をしています。
 変身するやいなや襲いくるサーキュラス。と、バリア発動!? レイジングハートが守ってくれた?(なのはネタはやめい) と思ったら、プリキュアが身を挺して防いでいた、というのはまたも面白い演出。そしてエキストリーム・ルミナリオで撃退! って、今回めちゃめちゃ戦闘シーンの展開が早かったですね。日常パートの尺をなるべく長くしたかったからでしょうが(そういえばCM前後のつながりもいつもと違ってたし、直前になって構成に手が加わってたのかも)、その分非常に密度が濃くて楽しめました。
 そして翌朝。うわーい、EDのシーンですね! OPともども、こうやって本編に出てくるのは嬉しくなります(心地良い既視感)。なぎさのパンのお使いもしっかり効いてて素晴らしい。と、奈緒&美羽が駆け寄ってきてなぎさに挨拶。美羽が一瞬でもほのかのほうを向いてくれたら平仄が合って良かったと思いますが、まあいいでしょう。そして遅れてひかり。「奈緒ー、美羽ー、待ってー」って、きゃー、この上名前呼びシチュエーションまで発動しますか! 最高です。

 ということで、あらためて大満足の回でした。まあ、こうなるとどうしてもシリーズの最後で、「ひかりであること」と「クイーンであること」の折り合いをどうつけるのかが気になってしまいますが、「今その話はしたくない!」の精神で、今のところは楽しみましょう。

「名探偵ポワロとマープル」第39回 雲の中の死〜その4 莫大な遺産の相続人〜(NHK)感想

「メイベル・ウエストです。私は、出逢った人々やいろいろな体験を通して、たくさんのことを学んだと思っています。そうだよね、オリバー。みなさん、長い間、ありがとうございました」(メイベル・ウエスト)

 とりあえず私信。水野さんすごーい。なんたる洞察力。

 や、しかし、あっさりと終わりましたねぇ。まあ、ポワロさんがメイベルの身の安全を心配するところは良かったし、最後のプレゼントも粋なはからいでした。最後くらい、ミス・マープルがロンドンを訪れて……って展開も良かったと思いますけどね。まあいいや、あの父親が出てこなかっただけ良いと思いましょう(なんてことを)。

 いや、まあね。他ならぬ私がこの作品を評価しないで、誰がするという感じですよ。今は看板外してるけど、当初は「萌えとマンガとミステリィ」を掲げてたサイトですよ(知らない人も多いでしょうが)。といいつつ、けっきょく既読だったのは「ABC殺人事件」だけだったのは内緒(書いてる書いてる)。えー、だってあと読んだのは、「そして誰もいなくなった」に「アクロイド殺し」ですよ? 前者はシリーズものじゃないし、後者にいたってはこの枠組みでは映像化不能(笑)。あうー、私の守備範囲は基本的に国内綾辻以降なんで……(言い訳も甚だしい)。
 と、とにかく評価です。そんなわけで、トリック的にはミステリ黎明期らしくシンプルなものも多かったですが、とくにシリーズ後半はけっこうアニメ的に面白い趣向も凝らしてくれましたし、ゲスト声優も逆の意味で興味深かったですし、メイドさんは私にとってはどうでもいいけど(おい)、なによりメイベル・ウエスト@折笠富美子が最高に萌えたという点も加味して(今回のCパートの挨拶も嬉しかった)、「おもろ」でひとつ。

 次回からのNHKアニメ劇場は「雪の女王」。っておい! なんで直後の番宣枠でプロモ映像を流さんのだ! まあ私はこの前観れましたけども。出崎統監督の真価を期待しております。

2005年05月17日(火)

「シメキリスギテル ギリギリ期日の編集泣かし」八愚人(八愚人COMICS)感想

 戯言シリーズ最新作……にあらず。同人誌ですが、アキバBlogさんで紹介されたとおり、とことん本物に似せた異常な完成度。とらのあな名古屋店で無事購入。

 で、すごいのは見た目だけではありません。中身もめちゃめちゃ面白い。各章が7人の同人作家の方のマンガ+対談という体裁で、これがひとつも外れがなくて全部ツボに入りました。本家の戯言シリーズ自体ネタ満載なんですが、そのノリが見事に再現されています。作家の方々も西尾維新と(つまり私と)同年代の方が多くて、やっぱこの世代には共通するものがあるのかなぁと思ったり。私も文章はいざ知らず、画が描けたらなぁとうらやましく思います。もちろん、実際に同人のネタにしようとするとけっこう難しいんでしょうけど。巫女子ちゃんツッコミが難しいというのはよく判る。「お飲み物はお代わり自由となっております、ただしメニューは青汁のみ!」みたいな。ちなみに、けっこう本編のネタを割ってるんで(戯言シリーズをミステリだと規定すると)シリーズ全作を読破してから読んだ方が無難かと。
 あと、巻末の対談では、なんか風沫さんにシンパシィを感じてしまいましたよ(笑)。崩子ちゃんと姫ちゃんが好きと言うだけで、なんでここまで弄られなきゃいけないのか哀れに思います。本編ももう、全年齢対象版なのが口惜しいというか(黙れっつーの)。

 あ、ちなみにカバーには「700円(悦別)」って書いてあるけど、とらのあなでは945円でした。それでも十分安いと思えるくらい大満足。もう2冊くらい買っとけば良かったかな。

投稿者 plateau:23:05 [マンガ感想]

「ブラック・ジャック」Karte:27 最先端ルームの悲劇(よみうりテレビ)感想

「何もしないで諦めるってことが、出来ない性分なんでね」(BJ)

 おお! メッセンジャー黒田が出てたのか。全然気づかなかった。このコンビはけっこう好