2005年03月04日(金)

「ふたつのスピカ」第5話 おかあさんの顔(NHK教育)感想

「わたしが……わたしが……わたしが描いたの。絵を描いたの。あげる」(鴨川アスミ)

 どうも、お待たせしました〜。放映はリアルタイムで観て、書くことも決まってるのに、実際に書く時間&気力がとれないというのは、なかなかもどかしいものです。

 さて。予想通りアスミの過去話だったわけですが、こういう話をもってくるというのはちょっと予想外でした。こういう話はいろいろ解釈が可能だと思います。本当に「三途の川」とか「死後の世界」というものが存在していて、実際にアスミがそれに触れた、という考え方も可能でしょう。しかし、ここではあえて唯脳論的に、すべては生命の危機に陥ったアスミの脳内で構築された世界だった、という解釈を採用してみましょう。いちおうの根拠は、直前のシーンで父親に「死んだらどうなるのか」と訊いたアスミが、「三途の川を渡って……」という具体的イメージを聞かされていること。これが頭にあって、今回の話をアスミが体験した、と考えられます。
 そうであるとして、この体験はアスミにとって何の意味をもつのか。それはすなわち、「母親の存在」の克服であるといえます。学校で家族の顔を描こうという課題を出されて、包帯巻の母親の顔を描いてしまった体験(だーかーらー、アスミのいるクラスでそんな課題出すとは、鈴成先生相変わらず迂闊過ぎ)。それを指摘した府中野君には悪気はない、というかむしろ、好きな子にいぢわるしてしまうお年頃なんでしょうけど、ともかくこのことが、それなりにアスミの精神的外傷になったと思われます。それを克服するために、今回の邂逅が果たされなければならなかったのでしょう。自分の中で、そんな母親の絵を描いたことに対し、それで良い、そうでなくてはならない、と肯定するための理由づけのために。だから、母親が顔に包帯を巻いているのは当然のこと。単に、顔を知らない、というだけの理由ではありません。それを考えると、「ライオンさん」とおぼしき人物がライオンの仮面をつけずに登場した理由も判ります。顔が見えない、というある種の特権性は、母親にのみ付与されなければならない。
 ちなみに、今回の話がアスミの想像=創造した世界だった、という解釈に立った場合、この「ライオンさん」の存在はどう正当化されるのか……という問題がありますが、実は第1話で登場したライオンさんと、以降のライオンさんは別々の存在である、ということも考えられます。1話ではラストで鈴成先生のもとに姿を現しているので、アスミだけの空想の産物とは考えにくい。しかし、その後でアスミに教示を与えるライオンさんという存在は、その一度の邂逅によって想起された、いわばアスミの脳内人格といえるかもしれません。むしろ、今回の体験によってそれが発現した、と考えるのがいちばん妥当でしょう。その場合、アスミ自身が、「ライオンさん」の存在が以前とは別である、ということを自覚してはならないために、その移行は隠蔽されなければなりません。したがって今回の体験においては例外的にライオンの仮面をかぶっていない、ということも考えられます。まあその場合、何故ライオンさんの素顔を知っていたか、という問題が新たに派生するわけですが……まあ、有名人だし新聞に顔が出たか、鈴成先生が写真をもっていて、ちらっと見たか、というあたりで。
 そして、その「ライオンさん」から受けた、「ここでは名前を名乗ってはいけない」という訓戒。これにも重大な意味があります。名前とは個人のアイデンティティそのもの。名前を名乗ることで、自分がその世界の住人であるという意思表示になります。まさに「Anonymous」であることで、自分がゲスト=外の人であることが保証され、死後の世界から現実に戻ることが可能になります。ここまではまあ、この世界がアスミの脳内世界であってもなくても成立する話ですが、さらにその仮定を置いた場合、そんな縛りをアスミが何故入れたのか、という理由が必要になります。それは逆に、現実世界で自分が「鴨川アスミ」である、ということを意識している、ということ。前回までの「現在時制」パートで毎回冒頭に「わたしのゆめ 1ねん1くみ 鴨川アスミ」と出てきたのも、それを強調する意図があったのですね(まったく、萌えている場合じゃありません私)。ひょっとして、アスミは父親や先生といった大人以外、つまり友人から「アスミ」と呼ばれることが少なかったのかもしれません。府中野君も「鴨川」と呼んでますし。アスミが溺れたことを父親に報せにいくときも、「鴨川がおぼれた」と言ってます。や、私自身が京都に住んでるせいか、非常に不思議な響きがあります(笑)。苗字だけ聞くと人名か地名か判らない、というのは、単に作品における統一的キャラクタ名付け手法のひとつかもしれませんが、いずれにせよ効果を上げています。これを考えると、現代パートで圭ちゃんが最初から「アスミ」と呼んでるのが印象的ですね。他の人たちがアスミを名前で呼ぶことはあるんでしょうか。
 あと、府中野君のことにもう少し触れておきましょうかね。先ほど言及した、アスミの絵を指摘した後、からかうクラスメイトの足を踏んでます。自分で焚きつけておいて……。「鴨川で遊んでいいのはオレだけだ」なんて思ってるんじゃないでしょうね? 気分はすっかり桃矢くんですか。まあ小学生くらいならかわいいものですけど。ラストでも「別に鴨川の絵を見てたわけじゃ」なんて言ってますし、このころから全然変わってなかったのですね。ただ、男だとすぐ成長して、かわいげがなくなるからなぁ……(何の話ですか)。

 しかし、今回の話でひとつだけ、そして大きな疑問点が。これがいったい、現代パートの閉鎖環境試験のアスミとどう絡んでくるのか。この母親の話は、宇宙を目指すというアスミの夢と直接関わるものでもないようですし。そりゃまあ、最後におかあさんは星(スピカ?)になりました、ということもできますけど、けっこうこじつけっぽい感じがします。まあそこは、次回どう展開してくれるかに期待しましょう。

2005年03月05日(土)

「レジェンズ〜蘇る竜王伝説〜」第46話 残された人、よっといで(関西テレビ)感想

「大いにありうることだ。大いに……。ではいったんレジェンズクイズをお楽しみください」(ブルーノ)

 うひゃぁ〜、ここにきてついにBBとJJの名前が明らかに! 何の趣向ですか。バニー・ブルックマイヤーと、ジャック・ジョンソンね。同姓同名だから仲良くなったって、某エンドハ(略)。

 サブタイ通り、サーガ以外のサブキャラ伏線処理回。先頭に立つハルカはやはりシャレにならない展開ですが、それ以外は楽しい楽しい。ケットシーも期待通り再登場してくれましたし。「大人は一面的な見方しかしないから〜」ってくだりは、ちょっと単純化し過ぎ(子どもを美化し過ぎ)な気もしましたけど、そんな言葉とは裏腹に、サーガの親たちがけっこう格好良かったので良いです。
 個人的には、ブルーノ(ディーノ父)とサスケ(シュウ父)の技術者談義が楽しかったですね。世界の危機を救うとか、そういう目的はそっちのけで、作ることが楽しいんだろうなーと思ったり。まあ、技術者は大人じゃなくて子どもだという説も。

 次回サブタイトル、「モー娘。」?

「魔法少女隊アルス」Destiny 39・40(NHK教育)感想

「おれたち魔法少女隊だろ? 笑ってさよならだ」(シーラ)

 うむ〜。けっきょく、光も闇も、すぐそばにあるのに気づかなかった、というわけですか。しかし、けっしてテーマが矮小化することなく、最後まで惹きつけられました。

 前回のシーラの決意、救世主としてのアルス、それらを踏まえた上での、残酷なまでのエバの役割。すべてがつながって、それでこそ三人は「魔法少女隊」。そこからアルスの日常回帰まで話が行ってしまったのは駆け足っぽかったけど、これも良い締め方ですな〜。

 や、しかし、これまたシーラの言う通り、まだ終わりじゃないですからね。#31, #32を見逃してますから、次週からの総集編でしっかり補完したいところです。そちらのみで観ている方もいるでしょうし、具体的な考察も含めた、最終的なまとめは25日の放映終了後ということで。

「まじかるカナン」第9話 (KBS京都)感想

注:「えむぜろ?」に書いたとおり、KBS京都の放送事故により、実は放映されたのは10話でした。図らずも一部の方々に混乱をお招きしたことをお詫びいたします。でも面白いから以下の感想は消しません(笑)。

「どういうこと!?」(柊ちはや)

 って、マジでどういうことですか! 唐突にアニメ魂のロゴが昔に戻ったのも驚いたけど、謎のアバンを挟み、9話にしてようやく完成版OP(EDも)の登場。ほんとに制作が間に合わなかったのか、ほとんどバレバレの魔法少女の正体を隠すためだったのか知りませんけど、これを観られただけでここまで切らずに観てきた甲斐がありました。あと、KBSだけかもしれないけど、提供のテロップと絵がずれてたり、Aパート終わりアイキャッチのあと数十秒間ブラックアウトして、もういちどアイキャッチがあってからCMを入れるという、斬新な演出にも目を奪われるばかり(別の言葉で言うと「目が点になる」)。

えっと、本編ですか? んー、小嶋絵美に城之内先生が「今までよくちはやのために尽くしてくれた」とか言ってるとこが面白かったです。絵美は「褒められたいわけじゃない」とか言ってますが、いやいや、あなた、セルリアンブルーより登場頻度低いでしょ。どう考えても皮肉にしか聞こえないんですが……。

 ところで、今回サブタイトルが出てこなかったような?

「よばれてとびでで! アクビちゃん」第23話 おばけやしきのネコばあさん(KBS京都)感想

「我々はついに、呪われた館に足を踏み入れたのである!」(飯根よしあ)

 うーん、今回の話、あんまり好きじゃない。いつもぎゃーぎゃーうるさい隣のおばさん(東村山馬子)と、荒れ果てた屋敷に住む偏屈お婆さんの地域住民対立という構図からして、あんまり興味が湧かなかったり。いくらCVが高乃麗さんでも萌えませんな(萌えてどうする)。

 今回の話のきっかけ作りはやっぱり飯根くん。昨晩見たTV番組に触発されて探検隊を結成って、相変わらず影響されやすい子です。しかし、メンバーが手久野くん、白馬ガク、ころんちゃんというのもすごいな……。見事にバラバラです。単に押しに弱くて断りきれなかった面々が残っただけかもしれませんが。そのまま飯根くんが話を引っ張っていってくれればよかったんですが、お母さんにつかまって早々に退場してしまいました(最近出番多いですね。けっこう好きなキャラですが)。まあ、そのあと、屋敷に残されたころんちゃんを助け出そうと、手久野くんと白馬がコントを演じる、という展開のためにも飯根くんが邪魔だったんでしょうけど。

 しかし、亡き夫が育てていた花壇を夢想し、屋敷に固執するお婆さん、というのが怖いんですな。館ものミステリの読み過ぎかもしれませんけど、館に取り憑かれた妄執というのは始末に負えませんよ。花壇館の殺人、なんてそのうち起こったりして。

「MAJOR」第15話 監督の思い(NHK教育)感想

「よーし行けぇー! 健闘を祈る!!」(安藤監督)

 男・安藤監督、人生の一大決心。ふたたびスパルタ教育に燃え上がるのであった。

 いやー、今まで散々指導力不足だとか言ってすみませんでした。なるほど、時代の趨勢を受けて、本人もチームも、気力を失いかかっていたのですね。ナイトゲーム観つつ、ビール片手にぼやくシーンは哀愁を誘います(今なら発泡酒だと思うのですが)。しかし、打倒横浜リトルに闘志を燃やす吾郎たちを見て発奮。翌日、山登りマラソンを言いつける。しかし、途中でBGMがかかったあたりから、「探偵! ナイトスクープ」を思い出して無意味に笑えてくるのは関西人の悪い癖ですな。あと、リタイヤしようとか言ったくせに最後はちゃっかり清水薫と肩を組んでワンツーフィニッシュ(後ろから数えて)の前原とかいう奴、あとで体育館裏に(略)。

 で、ラスト5分の展開がまたまたびっくり。謎の女の子(EDでネタばれしてるけど川瀬涼子@遠藤久美子)に出逢いめろりんきゅ〜の吾郎。っていうか、どう見ても桃子先生にしか見えんのですが……。桃子先生に亡き妻の面影を見た父親といい、つくづくこの手の顔に縁のある血筋ですか?

「カードキャプターさくら」(再)第42話 さくらのまっくら学芸会(NHK教育)感想

「これでさくらちゃんの超絶かわいい姿はばっちりですわ」(大道寺知世)

 いやー、ついに出ましたねー。光と闇のカード。知世ちゃんのいつも以上の暗躍ぶりに、思わずダークのカードに魅入られてたのかと思いましたが、そんな話ではありませんでした(笑)。ってことはあれは地ですか(おい)。

 まずは、見ごたえたっぷりの学芸会「眠れる森の美女」。王妃@山崎くんは相変わらず嘘っぽいし、妖精さん@利佳ちゃん・奈緒子ちゃん・千春ちゃんもかわいい(しかし、この三人がセットでというキャスティング、たしかに作為を疑いますな)。棒読み演技もわざとなら味があります(何)。魔女@苺鈴ちゃんもハマり役。こちらは「本番になると乗るタイプ」で、むしろ演技過剰です。ただし、後ずさりながら袖に消えてくのはいいけど、観客に背を向けてセリフをしゃべってはいけませんよ。学院のスーパースターともあろうお人が(違うっつーの)。で、姫@小狼はぐだぐだ、と……。ケロちゃん、「ミスキャストや」って、何をいまさら。
 アイキャッチをはさんでBパート、いよいよ王子@さくらの出番。知世ちゃんの徹夜の結晶、衣装も完璧に似合ってます。それにしても客席の桃矢、カメラ連写し過ぎ(っていうかレンズ付きフィルムで何故連写が……)。よっぽど知世ちゃんにテープを分けてもらえばいいのに(それとも桃矢は知世の撮影癖を知りませんでしたっけ?)。いずれにせよ、時代を感じるシーンです。
 そして、いよいよ目醒めの口づけシーン。桃矢も苺鈴もハラハラですが、前回といい、このシーンについてさくらの視点で語られることがないのが良いですね。さくらが小狼のことをどう思っているかというのも保留のままで話が進み、むしろ小狼のほうが強く意識してることを……って小僧ーー!! また目を開けて見とるなー! そこまで許した憶えはないでー!!
 てなとこでNHK規制、もといクロウカード「ダーク」発動。暗闇の中、ひとりとり残されるさくら。不安と絶望に負けそうになりながらも、「大丈夫、なんとかなるよ。絶対、大丈夫だよ」の無敵の呪文で、ライトのカードを呼び出します。闇を切り拓く光の魔法は、すぐそばにあった……というわけですね(それは昨日のアニメです)。そしてさくらは、未来へ導く光の王子(それは明日のアニメです)。
 で、「ユエ」という謎の言葉を残し、レリーズされるダークとライトのカード。そして舞台も元通り。「よかったー、もとに戻ったよー」のセリフ、期せずしてダブルミーニングですな(そのおかげで抱きつかれた小狼は桃矢に、さくらは苺鈴にひんしゅくを買ってますが)。で、舞台袖で「絶対、大丈夫だよ」と呟く観月先生。そこまであからさまに怪しくせんでも(笑)。

 あれ、もう次回、「さよなら苺鈴」ですか! 今回、こんな扱いだったのに……。まあ、最初っからその程度のキャラだった気も(酷いなぁ)。

2005年03月06日(日)

「ジパング」第18回 再会(MBS毎日放送)感想

「この国の軍人には珍しい。あんた正気だな」(石原莞爾)

 石原莞爾ですかー。っていうか、そんな大それた思想をもった人物だとはまったく知らず(ホントに自分、このアニメ観てていいのか)。

 しかし、立命館大学での演説、史実かどうか知りませんけど、一次元とか二次元とか、当時としてはけっこう最先端な話をしてるような。アインシュタインが来日したのが1922年だから、その二十年後の時代ではあるんですが……。いやまあ、今とは学生の質が違うから大丈夫でしょうかね。ちなみに私は二次元の世界に行きたいです(お約束)。

「グレネーダー〜ほほえみの閃士〜」第九話 風花、舞う時…(MBS毎日放送)感想

「ほ、本物だったら良いんだけどさ……オイラ、まだこんなには……」(紅みかん)

 あ、阿呆かこのアニメ……。まったく脈絡もなくバニーだのうさみみだの。みかんちゃんも、なんでそんな着ぐるみ風船(もはや意味不明)持ってたんですか。本編のテンションとは無関係にこういうネタをやられると、どう反応して良いか判りません。まあとりあえずみかんちゃんには、ちっちゃいままの(以下略)。

 ラストシーンは非常に秀逸。ああいう雪を「風花(かざはな)」と呼称するなんて初めて知りましたよ。それが弥次郎の顔に乗って融け、まるで涙が流れるように頬をつたう。作中で言葉で表さないのが上品ですね(それをここで言及するのも野暮ではありますが)。

「砂ぼうず」第5話 井戸と罠(MBS毎日放送)感想

「おぉ〜っ、これは羨望のまなざし! この眼はオレに惚れている、間違いない」(砂ぼうず)

 放映が遅れたせいかネタが古いな……。あと、放送修正をギャグにするのは個人的にあんまり好きな趣向じゃなかったり。

 なんか前回といい、このアニメAパートがさっぱり面白くないなぁ。そもそも砂ぼうずが素顔で出てるとムカついてしょうがない。斎藤千和の早期再登場を望む。

「ふたりはプリキュアMaxHeart」第5(54)話 颯爽登場! その名はシャイニールミナス!(ABC朝日放送)感想

「輝く命、シャイニールミナス! 光の心と光の意志、すべてをひとつにするために! ……って、なに?」(シャイニールミナス)

 おおー、また闘いの途中で引くのか。どんどん少年マンガっぽくなってきましたな。

 って、それならそれで、その意図をちゃんと考えないといけません。それはひとことで言えば、「ルミナスの変身シーンを二度見せたかった」ということでしょう。……いや、マジメな話(いつもふざけたコトばっか書いてるから、こういうとき本気にしてもらえない、まさにオオカミ少年)。
 九条ひかりがポルンと出逢い、クイーンの命としての使命に目覚めた最初の変身。この段階は作中でも言及されている通り、一年前、なぎさとほのかがはじめてプリキュアに変身したとき(無印1話)と同じです。たしかになぎさ・ほのかとひかりとでは、当人がもともと虹の園の住人であったかなかったという違いはありますが、しかし以前の記憶がない以上、突然の変身に対する戸惑いの気持ちは同じでしょう。そして、虹の園の住人ではない故に、「闘う」ことに対する動機づけが、一年前のふたり以上に希薄である、という状況にも立たされます(これを強調するために、初登場時からここまでのひかりの言動がすべて自発的意思の感じられないものになっています)。このときは襲いくる酉ザケンナーに立ち向かうため、ポルンに「力を合わせるポポ」と言われ、ほとんど自動的に「エキストリーム・ルミナリオ(?)」を発動。変身すると勝手に決めセリフをしゃべってしまうというのもプリキュアと同じです。
 そして一夜明けて、なぎさ・ほのかと、戸惑いながらの挨拶を交わすひかり。さらにその上で、ふたたび襲来したサーキュラスから自分を守ろうとしてくれたふたりのために、はじめて自分から変身しようと言う意思を見せる。そう、それはひかりという人間としての、はじめての意思決定。無印プリキュアでは2話から数話かけて描かれたここまでの過程を、同じ1話の中でやりたかった、というのが今回の肝でしょう。今までのように、Aパートで日常シーンを描き、Bパートで敵が襲来、変身バンクをはさんで、数分間の戦闘シーン、そして日常回帰、というパターンを外してまで。これも、無印一年間の積み重ねがあってこそ、今回のような「掟破り」を行うことができるようになった、という「MaxHeart」の強みでしょう。まあ、次回予告を見る限り、こういう引きが毎回続くとも限りませんが、作品作りの自由度が上がったというのは面白いところ。

 さて。では次に、九条ひかり=シャイニールミナスという人物が、この物語において果たす役割とは何なのか。それを考える際に、やはり重要となるのは、前回/今回の闘いにおいて、プリキュアふたりがひかり(シャイニールミナス)を守ろうとしていたシーン。これ、既視感がありますよね。まさに半年前のポルンと同じです。それこそが最大のポイント。今日はここ憶えて帰っていってくださいね(やかましい)。かたや、「未来へ導く光の王子」であるポルン(本人の口からひかりに向かってそれが宣言されていることから、重要な意味を持つことが判ります)。かたや、クイーンの命であるひかり。この両者はほぼ同一の存在として重ねあわされています。
 無印のラストを思い起こしてみれば、プリキュラを救いたいと自ら決意を固めたポルンが、まだその形をとどめていたクイーンから「成長しましたね」という言葉を賜るというシーンがありました。そのときも書いた通り、ここで実質的な政権の禅譲が行われているわけです。となれば、それに引き続く「MaxHeart」では、実際に光の園の将来を担うポルンの成長が描かれないといけません。これは、以前私の主張した「子どもから大人への成長」というMaxHeartのテーマとも符合します。なぎさ/ほのかの人間としての成長を描くと同時に、ポルンの成長も描いていく、というのが今期の主題なのではないか(さらに言えば、そのために意識的に多数一人称がとられているのではないか)と思われます。
 そして、それを実際に描くために新キャラ・ひかりが登場したのは、ほとんど作劇上の都合といってもいいでしょう。ポルンの成長を描くといっても、やはり人間形態をとっていないことには視聴者の感情移入の対象になりにくい。ほかの魔法少女アニメでは、もともと人間形態だった異世界の住人が、この世界では小動物に変身する、という手法がよくとられていますが、「プリキュア」では光の園の住人はもとから小動物系で、しかも現実(虹の園)ではそのままの姿では長くいられない、という設定になっているため、ポルンをそのまま人間形態にすることはできない。となれば、残る選択肢は……と、消去法的に「クイーンの命=ひかり」という存在が(一部サブ視聴者層の需要も視野に入れつつ)出来上がったのではないか、と推測されます。

 他にも、長老と番人がいきなり光の園に帰っていってしまったとか、アカネさん何かに気づいたのかとか、志穂莉奈はどうしたとか(え)、いろいろありますが、今回はここまで。次回以降、より世界の広がった話を見せてくれることを期待しています。

「名探偵ポワロとマープル」第29回 消えた料理人〜後編 トランクの秘密〜(NHK)感想

「お願いよ、これまでのようにおいしい料理を作って頂戴。ううん、作ってくれるでしょう〜?」(トッド夫人)

 おお〜すごい、ちゃんと前回の伏線通りオリバーで締めている。……じゃなくって(笑)、フタを開けてみれば本格らしい真相でびっくり。役者の濃さにすっかり気をとられていました。これはやられた。

 やっぱり、ミステリファンとしては関係ないと思われたふたつの事象がつながる、というのが面白いのですよ。今回でいえば、「料理人が消えた」という依頼された事件と、前半でもさりげなく示されていた銀行の有価証券持ち逃げ事件。登場人物の設定を考えれば、誰がふたつの事件をつないでいるか、までは判っても、何故、どうやって、というとこがけっこう難解ですね。ポワロの謎解きを聞いてみれば、たしかに屋敷から出たものとその後見つかっていないもの、単純な引き算で推測できなくもないようにも思えます。しかし、冷静に考えると、何故にこの事件で殺人まで犯さなきゃならんのかはよく判らんですな。
 そうそう、メイドのアニー@加藤奈々絵さん、プリンセスチュチュだったのですね。あの頃は今ほどCVチェックしてなかったから気づきませんでした。あと私が観てたのでいうと「神魂合体ゴーダンナー!!」の林さん……誰だっけ(笑)。ともかく、これで憶えました。

 で、結論として、こんな見るからに怪しい裏のありそうな事件を「これで事件は解決だ」と言ってしまうヘイスティングスはやっぱり探偵には(以下略)。

2005年03月08日(火)

「ブラック・ジャック」Karte:18 メールの友情(よみうりテレビ)感想

「ハロー、CQ」(トム)

 メールじゃなくてチャットでは……という素朴な疑問も松本梨香と浅川悠の友情パワーの前には煙と消え(もうええっちゅーの)。しかも、インターネット上のチャットというよりはパソコン通信に近い雰囲気のような(って、どっちもやったことないから知りませんが)。

 いやまあ、原題から容易に推測される通り、もともとはアマチュア無線の交信だったのでしょうけど、さすがに「今はもうない」から、この変更は妥当なところでしょうな。そのせいで、最後に明かされるトムの秘密が微妙に不自然にはなってしまいましたが(まあ最近のPCには音声読み上げ機能があるからいいんですけどね)。ツールは変われど、顔の見えない遠く離れたふたりがつながる、というところが肝なのは変わらず。だからこそ、あえてこの話を映像化したかったんでしょうね。
 ところでCQって、今までずっと「seek you」のことだと思ってたら、手元の辞書には「Call to Quarters」の略だと書いてありますな。せっかく、「じゃあ、ふたりが出逢ったのはinfoseek系のチャット?」とか言おうと思ったのに(言わんでいい)。

2005年03月09日(水)

佐藤友哉「鏡姉妹の飛ぶ教室」(講談社ノベルス)感想

佐藤友哉_鏡姉妹の飛ぶ教室「自分の力を最大限に使って、それでも駄目だったのなら諦めても良いのですよ。それならば誇れますから」(祁答院唯香)

 結構前に読み終わってたのですが、なかなか書くことがまとまりませんでした。そんなわたしとあなたの鏡家サーガ例外編です(嘘)。

 相変わらずどうしようもないなぁというか、それが佐藤友哉の芸風なのだから仕方ないんですけどね。しかしこの作品、もともと西尾維新の後を受けてWeb連載したという経緯もあってか、ずいぶん西尾維新の「風味」が入っています。とはいえ、私にとって特別で格別な西尾維新の、その代替品(オルタナティブ)など存在しようはずもなく、むしろ似せようとすればするほど違いが際立つ、そんな「ふたり一緒じゃダメですよ?」な作家なのですね、佐藤友哉は(意図的に意味不明な文章にしてみた)。
 そうそう、ネコソギラジカルの感想のときに非常に有用な示唆をいただいたので、鳴茂さんにお返しを兼ねて反応します(2005年2月27日分)。たしかにこの引用の嵐、私なんかまさに、微妙に年代(と趣向)がズレて元ネタがさっぱり判らないクチですね。しかし、これまた西尾維新と違うところで、向こうは誰彼構わずジョジョネタ(だけじゃないけど)を連発するせいで、作者自身が面白がって書いている、という印象が強い。それに対して佐藤友哉の場合、あくまでキャラの性格づけのために、引用癖のあるキャラ、という出し方をしてる感じ。その意味でも、佐藤友哉のほうが「ブンガク」してる、といえるのかもしれませんね。
 キャラの描き方もずいぶん違う。もちろん、どっちにしたって「人間が描けてない」なんて常套句は宇宙ヘポーイなわけですが、佐藤友哉って本気で萌えキャラを描こうとしてない気がします。たとえば金井妙子というキャラなんか、表面的には匂宮理澄コンパチとしか思えないのに、最初の登場時はやたらムカついて、だんだん話が進むと、今度は話自体が萌えるどころじゃなくなってきたりと、西尾維新的な「萌え」を許す文脈に置かせてくれない。そういう悪意のすべりこませ方もこの人らしいといえますが。あ、でも、祁答院唯香は比較的萌えるかも。しかしこのキャラ、昔読んだときには気づく術もなかったんですが、明らかにToHeartの芹香先輩が元ネタですよね。相方の弟の名前が「浩之」だし。

 そういえば、佐藤友哉のデビュー作は2000年の「フリッカー式」なんですが、その舞台は2005年だか2006年だかなんですよね(手元に現物がないので確認できませんが)。当時、「21世紀にもなって作中人物がCCさくらの同人本を書いてるなんてありえない」とか、どっかで批判されてた記憶があります 。しかし2004年からの地上波再放送、さらに今年はリマスターDVD-BOX発売とリバイバルの波が押し寄せ、あながち荒唐無稽な設定でもなくなったり。時代が佐藤友哉に向いてきてるのかも(笑)。
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投稿者 plateau:00:50 [読んだ本の感想]

2005年03月10日(木)

「ふたつのスピカ」第6話 テスト終了(NHK教育)感想

「これだけなの、私の夢。これしかないの」(鴨川アスミ)

 そうかなるほど、だから「見上げてごらん夜の星を」だったのですね。万里香にとっては、「見上げてごらん」というよりは、見上げざるを得ない状況に置かれていたようですが。

 ふたたび時制は戻り、閉鎖環境適応テストの後半戦。残り二日というところでドミノがすべて崩れてしまうという状況の中、0350の動向。事故のフラッシュバックに苦しむアスミ。そんなアスミを見捨ててドミノを並べる万里香。そんな万里香に憤り、アスミを見かねてリタイアしようとする圭ちゃん。うーむ、この場合どちらの行動が正しいのかは判断に苦しむところです。アスミを見捨てて合格してもきっと後悔するという圭ちゃんの言葉は、たしかに納得のいくものですが、そんな圭ちゃんを万里香は「自分の苦しみをアスミの苦しみにすり替えているだけ」と切り捨てる。そう言って圭ちゃんにボタンを押させまいとする万里香の言動も、自らが失格しないためのエゴからのものでしょう。しかし、それこそ試験官がロックスミスみたいな人間だったら、それすらも加点対象になるでしょうしね。監視カメラで個々人の行動を追っている以上、2960の名前を憶えてない某彼のように、無益にチームワークを乱すのは論外としても、ある程度自分の利益を追求する行動が認められる可能性はありますね。それにしても府中野君、「バカがいるとホント疲れる」って、大きな声では言えないけど激しく同感(笑)。
 さてしかし、一触即発な雰囲気の中、復活したアスミ。記憶の中にわだかまる母親の姿。そして出逢う、幼き自分の姿。ふたりで夜空を見上げ、アスミの眼から涙がこぼれる。葬式や四十九日のシーンでもアスミが泣いていたところは記憶にないので、おそらくこれで、ようやく泣けた、ようやく哀しみを吐き出せた、というところでしょうかね。
 もうすこしだけ、三人でいっしょに頑張りたい、というアスミの言葉に、ドミノを並べ直す決意をする万里香と圭ちゃん。そして「残り二日間でドミノを全部並べるステキな方法」。なるほど! 先々週の試算nishisさんとこも参照)でも、消灯時間のために実働時間が制限されると考えていたんですが、トイレの電灯で24時間、不眠不休で並べるとすれば、たしかに充分間に合います。それでも最終日まで残った13チーム中、それを思いついたのが二チーム(アスミと秋)だけのようですから、けっこう盲点ですね。同じアイディアに到達した秋に、名前を憶えてない某君はまたぞろブーブー言うとりますが、君はコロンブスの取り巻きにでも紛れてなさい。そうすれば、モブとしてでも歴史に名を残せたものを。
 そして最終日、見事ドミノを並べ切った二チーム。監督官(おそらく昼夜交代制でしょう)も驚いてますから、やはりドミノを並べる課題は必須要件ではなかったようですね。当然、この6人には高いポイントが与えられることでしょう。……って、2960の名前を(略)にも同じポイントが入るのでしょうか? 結果は不明ですが、これで合格してたとしたら、人生、長芋にはマカロニですか(これも私が昔から言ってる以下略)。あと、圭ちゃんの「これで笑ってシャワーが浴びられる」というセリフもけっこうツボでした。隣で万里香は暗い過去を思い出してるというのに。圭ちゃんの宇宙を目指す理由は何なのでしょうね。いや、こういうキャラは、むしろ深くエピソードが掘り下げられないままという距離感が個人的に好きなんで、明かされなくても良いんですけど。
 しばらく経って、アスミのもとに届いた合格通知。と、鈴成先生との再会。なんか、学校からの不法投棄のたまり場みたいなとこで語り合うふたりです(や、もちろんホントはちゃんとした収集がなされるとは思いますが)。ゴミだけに、スターダスト! ただしデブリは実はとても危険な存在です、みたいな(巫女子ちゃんはいいからマジメに考察しなさい自分)。まあしかし、鈴成先生の言ったことは非常に重要。「他人を気にせず、自分の信念を貫き通せ」。幼少のみぎりから、常に他人の嘲笑的な目線にさらされてきたアスミというのは、今までの話でしつこく強調されてきたことですからね。
 おお、そしてライオンさんのはなむけの曲は「遠き山に陽は落ちて」ですか!(原題は忘れました) あんまり明るい曲じゃありませんけど、陽が落ちて、星が輝く夜空が待っている……と考えれば、まさにアスミの門出にふさわしいですね。しかしライオンさん、そんな電柱の上にいてハモニカを吹いてると、田舎の防災サイレンみたいですな。

 ここまでが、いわば序章なのでしょうかね。次週から宇宙学校を舞台にストーリィが展開していくことでしょう。そして、そんな新たな環境で、アスミを取り巻く「視線」がどう変わっていくかも見ものです。あと、今回ラストにちらっと出てきた佐野先生がどういうパーソナリティの持ち主なのかも気になるところ。

2005年03月11日(金)

「今日からマ王!」第1話 流されて異世界(NHK教育)感想

「バカ!? 初対面の傷つきやすい少年に向かって、バカとはなんだバカとは!!」(渋谷有利)

 いかん、ついつい観てみたら意外に面白かった。っていうか渋谷有利くんがかわいくて萌えそうです(笑)。

 うむ〜、しかしこの作品にどう感想を書けと。まあ、主人公がいきなり別世界に飛ばされて破格の待遇を受けるという、異世界ファンタジィものの王道展開としては上々のすべり出し。ギャグのキレも良い感じというか、謎のテンション。ラスト近くの、長いセリフが国名だったというのがいちばんツボでした。

 まあ、これも人生経験と思って観てみるですよ。ちょうど4月からはラジオ・アベノ橋魔法商店街も終わってリアルタイム視聴できますしね。そういえばあれも異世界ファンタジィものだったなぁ(ラジオは完全に別次元を突っ走ってましたが)。

「魔法少女リリカルなのは」第五話 ここは湯のまち、海鳴温泉なの(キングレコード)感想

魔法少女リリカルなのは_DVD2「温泉はいいよぉ〜」(高町なのは)

 週に一度のお楽しみ、なのはDVD視聴第五弾です。まあなんだ、作画なんて飾りですよ。アキハバラ電脳組だと思っておけばよろしいのです(おい)。そりゃまあ、すずかちゃんがいきなり「〜でございますですわよ」とか言い出したら驚きますが(一字違いですが言いません)。

 いやいや、頑張ってると思いますよ。止め絵とか多用して、視聴者の想像力を最大限喚起してくれます。脱衣場で耐えてるユーノくん@水橋かおり萌え(笑)。そんなユーノくんを弄ぶアリサちゃん@釘宮理恵も良い。アルフ@桑谷夏子がなのはに絡んできたときは、すぐに彼女の盾になってあげてますしね。

 そして、今回の肝は後半です。この後半の展開が前回にも増してすごく良くて、前半のことはほとんど吹っ飛んでしまいました。前半とあんまり話がつながってないようにも思えるんですが、もう何でも許せてしまいます。「なのは」の物語の全体の比重が、むしろ後半のフェイトとの関係にあるということを考えれば、作品のあり方として間違ってはいないでしょうね。
 使い魔アルフを擁し、圧倒的な力でなのはに相対するフェイト・テスタロッサ。その無表情な「敵」に、「話し合いでなんとかならない?」と話しかけるなのは。もちろん、この言葉が今の段階でまったく説得力を持って聞こえないのも織り込み済の構成でしょう。自らの名前を名乗ることもできずフェイトと別れてしまうラストシーン(アルフの去り方がやたらカッコいい)にも、なのはの無力感が募りますが、ここから、彼女の行動によって事態がどう動くのか、が見もの。これまでジュエルシードを集めてこれたのだって、なのはの強大な魔力という実体が伴ってのことだったのですから。

 あと、今回本格登場のアルフですが、よもやこんなふざけたキャラとは思いませんでした。ということで、第六話の前に、アルフとフェイトの過去を描いた「第5.5話」が収録されているサウンドステージ02を先に聴くことにいたしましょう。これは、うーん、来週のどこかで、ということで。第六話もなるべく18日くらいまでには観たいところですが。
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「レジェンズ〜蘇る竜王伝説〜」第47話 レジェンズウォーがうぉううぉううぉううぉう(関西テレビ)感想

「なんだおまえ、こんなところにいたのか」(シュウ)

 なんだ、この異常な展開は……。唐突に登場したちっちゃな妖精さんたち(予告の総務さんによると「スピリチュアルのレジェンズ」というらしいですが)がチャーシューメンだのイカスミだの、意味不明の言葉をしゃべりながらシュウを導く。しかし何故に岩男潤子に名塚佳織……。

 うーむ、ちょっと前、この作品のサブタイトルについて評した言葉ですけど、「シュールレアリスム」って言葉がぴったりですな。シュウの母親の演出にしても、どこまで本気なのかギャグなのか判然としない、なんだかよく判らないけど、とにかく「すごそう」と思ってしまう展開。四大レジェンズたちがサーガのもとを離れ「竜王」として覚醒する、という本筋だけだと重すぎるから……というのだったら、それこそもっとムチャクチャにして面白く出来そうなものなのに。なんとも不思議な作品です。

 しかし、いちばん唖然としたのはニュース速報ですな。いやまあ、関テレっちゅーかフジの内部の人にとっちゃ重大事件なのかもしれませんけどもさ。

「魔法少女隊アルス」Destiny 29-32(NHK教育)感想

「だから、甘栗ちゃんがおいしいのは、誰のおかげかって言ってんの」(アルス)

 アルスも総集編を残すのみ。ああ、本放送時に31、32話を見逃したことに改めて口惜しさを感じます。

 魔女界の滅亡という大きな物語と、大切な人を守りたいという小さな願い。それがこの話数で、見事に融合を果たしています。これをすっ飛ばしてしまった故に、私としてはこのあとの流れに今ひとつ乗れなかったわけですね。通して見てみれば、一目瞭然。アルスが大切に思っていることは、まったくブレず、終始一貫してそこにあります。
 そんなアルスに対して、まわりの人々の印象が一話ごとに変わっていくのが面白い。31話で思いっきり悪巧みをしていたシグマが32話ではいきなりどん底に突き落とされる。また、レノンに告発をされたアテリアも、悪役の印象から魔女界のために身を賭して尽くす魔女へと変貌を遂げる。そして、微妙にネタばれですが、それぞれのキャラは次回以降でさらに印象を変えていきます。この時点では、「どうせ滅亡するんだから」と、この上なく退廃的な思想を変えていないレノンも、また然り。そのダイナミックな流れには眼を奪われるばかりです。

 また、物語の中核である「魔法少女隊」の三人にも注目ですね。とくに、最終回での大ネタを考慮に入れると、「彼女」の行動が実は、ある人物の手のひらの上に載せられていたものだったということになって、物語はまるで違った様相を見せることに。よく考えられてるな〜と感心しきり。

2005年03月12日(土)

「まじかるカナン」第9話 セプティム/第10話 真実(KBS京都)感想

「ひとことだけ言わせていただきますけど、今の私はさやかではございませんの。セルリアンブルーですわ」(セルリアンブルー)

 ということで、先週KBS京都で放映されたのは実は1話先の10話でした。面白いから、先週の「すっ飛んだ」感想は消しません(笑)。

 いやー、しかし、これはすごいですよ。改めて9話を観ることで、先週観たときと10話の印象がまるで違ってきます。ホラーというよりは、むしろミステリィですよこりゃ。
 フェンネルとカレンデュラの会話の中での「ベルガモットの娘」の正体なんか、こっちは8話を受けてのことだと思ってたから、すっかり騙されてました。小嶋絵美と城之内先生のことも然り。さらには、女王ツユハの命令についても、9話でのハヅナとのシーンがあるかないかで、ツユハの印象がまるで違ってくる。いや、絶対これ、正常な放映順で観たより面白かったと思います。まさか、誤用の意味での確信犯じゃないでしょうね、KBS京都……(おい)。だってだって、ちょうどCMのタイミングが微妙にずれたせいで、Aパート冒頭のサブタイトルが切れてたあたり、狙ってるとしか思えません。

 いやまあともかく、この放送事故の懲戒で、次クール以降アニメ魂枠の放送局からKBS京都が外されないことを祈るばかりです(笑)。

「よばれてとびでで! アクビちゃん」第24話 アクビの子守唄(KBS京都)感想

「アクビ憶えてないんだよね、おかたまの子守唄」(アクビ娘)

 うあー、とんでもない話でした(良い意味で)。ころんちゃんが預かることになった親戚の子・ともちゃん(ともみ)@松岡由貴に萌えていたら、最後はアクビちゃん@谷井あすかの母親の思い出で締めるという、極上の演出。

 いやー、正直話の途中では、ともちゃんがやたら泣いてたりして、ちょっと落ち着かない気分になったのですよ。ちっちゃい娘が怖がったり、浮かない顔だったりするのは趣味に合わないっていうか(違)。しかし、それもこれも、この作品に通底するテーマ・「出逢いと別れ」の一環に過ぎなかったのですね。
 ともちゃんを預かることになったころんちゃんの家。両親は〆切間際で火の車、ころんちゃんは学園祭の出し物を決める学級会で居残りで、お鉢が回ってきたのはアクビちゃん。しかし、ころんちゃんに逢いたいと駄々をこねるともちゃん。けっきょくアクビ娘といっしょに学校に行くも、校内ではぐれ、学園祭のお化け屋敷の中で迷子になってしまう。先日のプリキュアMaxHeartの「かくれんぼ」よろしく、何度もすれ違って出逢えないともちゃんところんちゃんたちのシーンは、非常に印象に残ります。
 ようやく出逢えたともちゃんところんちゃん。しかしその日の夕方、早くもともちゃんは自分の家に帰ることに。むしろ、アクビちゃんとの別れを惜しむともちゃん。そして、それはアクビちゃんにとっても同じ。今日一日だけとはいえ、「母親」としての苦労と喜びを味わったのでしょうね。そして、ともちゃんに「本当のお母さんが待ってる」と言って車を走らせるころんちゃんの母・うつら(ここで、父親が車を運転できないという設定がはからずも活きてきています)。そこから、「自分は母親のことを憶えていない」というアクビちゃんの想いに綺麗につながっていきます。前半で、うつらからともちゃんのための子守唄を教わるアクビちゃんのシーンも、非常に巧い伏線となっています。
 おとたま・ハクション大魔王に母親のことを訊くアクビ娘。そっとハクション大魔王が差し出したのは、一枚の写真です。これまた、アバンで大々魔王の子ども時代のアルバムを見せていたのが思わぬ伏線に。この流れ、よっぽど某作品よりも洗練され(略)。そしてアクビちゃんの頭の中に蘇る、おかたまの子守唄。なんとEDテーマ「アクビ娘」のアレンジVer.@井上喜久子! す、すごい、ここまでやってくれるとは……。まあ、冷静に考えると、なんでアクビ娘が赤ちゃんの頃にこの歌があったのかという話ですが。「アクビ娘」ってのは世襲制なのか?

 まったく、この作品は、幾度となく予想を上回る展開を見せてくれます。1話ごとの完成度が素晴らしい。たしか2クール作品だったと思うので、残りわずかですが、ホントに観られて良かったと思います(実は昔MBSでもやってたらしいですが、そのときは知らなかった)。

 それにしても、ちっちゃい娘はどうしておうまさんごっこが好きなのか、一度真剣に考察を加える必要が(台無しだな)。

「MAJOR」第16話 ヤメタ!(NHK教育)感想

「そうね、あたしが好きなのは野球じゃなかったのかもね」(清水薫)

 素晴らしい! 川瀬涼子@遠藤久美子祭かと思いきや、本当の主役は清水薫@笹本優子でした。ラストの涙なんか、もうかわいすぎてかわいすぎて。吾郎は女の子を泣かしたんだから、もう一生かけて償いなさいよ(笑)。

 しかしそれも、前半の涼子に優しくする吾郎にすねる清水のシーンがあってこそ。やきもちを妬く子って好きなんですな〜。よもや、清水薫が吾郎の左腕をケガさせたのがこんな形で活きてこようとは。「右手の手当をしてくれた涼子とは大違いだ」といいつつも、ラストではしっかりその左手で清水薫の手を握る。これ、今までの「男が闘って、女はそれを応援する」という野球マンガ(アニメ)では描き得なかった、新しい形ですね。なかなか良い感じです。

 しかし、卓球で涼子を口説こうとする吾郎、思わずそのまま「ベッドでもイイ汗流さない?」とか「夜のグラウンドで逢おうぜ」とか言うかと(最悪だ自分)。

「カードキャプターさくら」(再)第43話 さくらのさよなら苺鈴(NHK教育)感想

「それって私が欲しい気持ちとは違うもん」(李苺鈴)

 女の子に不用意に優しくすると一生後悔するという話でした(全然違います)。切ないなぁ、苺鈴ちゃん。

 今日も今日とてケーキ作りに失敗する苺鈴ちゃん。しかし、母親からの電話で急に香港に帰ることに。仕方ないことだという小狼に「私はジャマなの?」と言う苺鈴。そんな彼女を慮って、さくらは自分の家に泊まりに来ることを提案。「お父さんがケーキ作るの上手」というさくらに、一瞬苺鈴が反発するかと思いましたが、すんなり受け入れました。自分の苦手とする分野に秀でた人間に対し、嫉妬ではなく純粋な尊敬をもてる苺鈴ちゃんは素敵ですね(というか、この作品のキャラは基本的にそうなんですが)。
 で、その通りに藤隆さん特製ケーキを堪能する苺鈴。「これじゃあ貴女、ダイエットに苦労するわね〜」という言葉がちょっと面白い。いっぽう、ケロちゃんは知世ちゃんちにお泊まりで、封印の獣ケルベロスの勇姿を大画面で堪能。こんなこともあろうかと、さくらちゃんはにゃあんビデオ集から切り出してたんでしょうか。さすが知世ちゃんです(笑)。
 ベッドの中で、自分が人を好きになったきっかけを語るふたり。修学旅行とかでありそうですね(実体験はありませんが。いやホント)。さくらは雪兎に一目惚れ。苺鈴は小狼と幼なじみ……と一言では言えませんけどね。むしろ、苺鈴ちゃんのほうがさくらちゃんみたいです。D.C.〜ダ・カーポ〜の(また言うか)。ずっと小狼を見てきた苺鈴に対し、小狼は苺鈴のことを見てくれていない……というより、どう反応していいか判らないんでしょうね。恐らく小狼は、どうして相手が自分のことを好きでいるのか、最初の体験のときからずっと判っていないはず。それと同じことが、今、さくらに惹かれはじめている己の心に対しても起こっていることでしょう。自分を取り巻く小さな世界に対する圧倒的な認識力不足は、李家の嫡男としてエリート教育を受けてきたせいか……とか、心理分析できそうですけど、小僧のことは眼中にないので略(おい)。
 そしてクロウカード、ツイン登場。今回は偉さんを双子にするという意味不明な行動に出ましたが、小狼たちの住むマンションをツインにした実績を買われて名古屋のセントラルタワーズ開発に携わったり、昨今の双子萌えアニメにも密かに関与していたりと、八面六臂の活躍をしているとの噂も(黙りなさい)。
 戯言はともかく、今回の闘いはほとんど苺鈴が自己を肯定するためのものですね。まあ、クロウカード集めだけが人生じゃないから、ホントにそれはダメでも、ほかにいくらでも苺鈴が苺鈴らしくいられる居場所はある、というのでも良いと思うんですけどね。とはいえ、形だけでも最後はさくらがレリーズすることを許したあたり、苺鈴の意識も変わっているということがはっきり判ります。
 そして飛行場での別れ。苺鈴が小狼にした約束、「小狼に好きな人が出来るまで、私が小狼の婚約者」……。うーん、実に後々の展開に都合良く(略)。それでも、小狼の一番にはなれなくても、苺鈴ちゃんもきっと幸せになってほしいですね。

 ということで、残り三話です。しかし、「えむぜろ?」に書いた通り、さくらカード編もどうやらやってくれるみたいですしね。もちろん「ツバサ・クロニクル」も楽しみですし。

2005年03月13日(日)

「ジパング」第19回 もうひとつの参謀本部(MBS毎日放送)感想

「私やあんたにとって歴史とは、今生きているこの現実なのだ」(石原莞爾)

 満洲国に戦後、石油が産出してたのか……。草加、ズルいなー。しかしことえりたん、「満洲」を「満州」としか変換しないのはまずかろう。

 山本五十六の「日本あっての海軍」という言葉に、逆だと思ってる人間も多いだろうなーと思ってたら、すぐに滝少佐@石塚運昇がそう言ってくれました(心の中でですが)。このアニメ、なかなか渋い男性声優が勢揃いでけっこう面白いですな。萌えアニメとはまた違った楽しみが(笑)。

 ところで、ようやくWILLCOMが意味の通じるCMをやってくれてひと安心。前のじゃ、何のCMなのかさっぱり判らんかったからなー(何の感想だ)。

「グレネーダー〜ほほえみの閃士〜」第十話 天都入り(MBS毎日放送)感想

「面白いだろ!? 笑えよ!」(紅みかん)

 はわぁ〜、みかんちゃん最高ー。マジ展開に流されるやっちゃんを、必死でコメディに引き寄せようとする涙ぐましい努力。いや、泣いちゃいけませんね、笑わなきゃ! 貴女こそほほえみの閃士にふさわしい。

 しかし、さすがに大詰め展開。水狼・白尾神之進@矢尾一樹はものすごいザコキャラっぷりであっさり倒され、天都に入る琉朱菜たち。何故か都は京都弁(笑)。遊女の一人がちょっと好きな声質だったんですけど、キャストでは見分けがつきません。後学のために三人全部メモっとこう。近野真昼、阿部加奈江、富沢美南、と(ムダなとこで必死だな自分)。
 そして藍前鉄破@檜山修之、再登場。公衆浴場が公序良俗に反する云々、っていうからてっきり混浴でバッタリ、とか思ったらちゃんと男女別でした。どうも、このアニメのテンションがいまいちつかめませんな。
 かつての仲間と秘密の通路を通って城へ向かう弥次郎、正面突破の琉朱菜(と鉄破)、そして塔から大きな風船を空に飛ばすみかん。三人がそれぞれの想いを胸に、それぞれの場に立つ。ようやく気分が乗ってきましたよ。

 次回、MBSは二話一挙放映。こっちはちゃんと一クールで終わらせる気ですね(元々TBS系アニメじゃないからとかいう事情?)。まあ飛び飛びになるよりは視聴テンションが維持できるのでありがたい話です。

「砂ぼうず」第6話 ロケットと放浪(MBS毎日放送)感想

「オレを踏み台にしたー!」(江戸川組)

 ああそうか、前回の続きか。すっかり忘れてた(おい)。

 ……で、なんだこの妙なパロディは。さっぱり面白くないのですが(わざとか?)。いったいどこを見所にすればよいのか途方に暮れますなぁ。まあ次回は斎藤千和が再登場するみたいだし……って、次は4/9かよ! またMBSアニメシャワー枠の必殺ズレズレ攻撃が始まった。これ以上遅らせてどうする気ですが。今年中に終わるかな……(冗談じゃなかったりして)。

藤崎竜「WaqWaq」2(集英社ジャンプコミックス)感想

藤崎竜_WaqWaq_2「ずらしてんじゃねぇよ」(フラン)

 週刊連載だと単行本出るのが早いですね。一話ごとも短いんですけど。

 ところで、やっぱり断崖絶壁今何処は無いのか……。前回は32のマジックのせいかとも思ったんですけど、今回は「封神演義」や「サクラテツ対話篇」の広告まで挟まってるのに。しかし、私が一番好きな「PSYCHO+」の広告は無いのね。まあ、サクラテツも好きですが。この作品に出てくる富良兎(フラト)って娘が、実は私のハンドルネーム(ぷらとー)の由来なのですよ。顔立ちといい性格といい超好みの萌えキャラ。おまけに帽子っ娘ですし。

 あ、「WaqWaq」ね(わざとですが)。うん、やっぱり回を重ねるごとに面白くなってきてますな。とくに忍者・フランが出てきてからのギャグのはじけっぷりが素晴らしい。伝説のキコキコキコーンまで出てますし。しかし、この屈折ぶりが、なかなかジャンプの主購買層に受け入れられそうもないあたりがフジリューっぽいですが(先週、久々にジャンプを見てみたらラストだったし)。
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投稿者 plateau:20:50 [マンガ感想]

「ふたりはプリキュアMaxHeart」第6(55)話 気をつけて! ひかりのお使い危険がいっぱい(ABC朝日放送)感想

「おっつかい、おっつかい♪」(九条ひかり)

 っていうか、前回の引きをまるで無視して普通に話がはじまってるのにびっくり。このアニメも一話飛ばされたのかと思いましたよ(やめい)。本編もところどころ展開が破綻してるんですが、それもまたプリキュアの魅力というか、よく判らんけど面白い。

 洋館のことをちっとも書いてないことに気づいた私です。どうもこの少年@寺田はるひはそれほど萌え対象じゃないっていうか。そばかすが好きじゃないのかも(分析せんでよろしい)。で、サーキュラスに続く戦士(と言えばいいのかな)、ウラガノス@高木渉登場。「ウラガノス、扉を壊すな」と冷静に対処してるサーキュラスにちょっと笑った。しかしこいつ、なんか赤鬼っぽいですな。これじゃあキュアブラック、「とっととおうちに帰りなさい」じゃなくって「おそとに帰りなさい」と言わなくちゃですよ。あ、ということはおうちに帰れと言われるのは(以下不敬のためネタ自粛)。
 いっぽう、ほのかの家でぼたもち作りに励むなぎほの。おはぎとぼたもちの違いを講釈するほのかさん。ちなみに映画批評をするのが(別に不敬じゃないけどつまらんので略)。しかし、なぎさはちょっと傍若無人すぎると思います(相手がほのかだからいいのか)。で、さなえおばあちゃま、「せっかくだから新しいおともだちにも持っていってあげたら」って……何故知ってる!! とツッコむところでしょう、ここは。ところでユリコや志穂莉奈は無視ですか。
 で、ふたりはTAKO CAFEのひかりのもとへ。バイト中なのにいいのか? と思ったら、アカネさんは謎の青年に対応中。アバンから今まで、ずーっと話してたのか? しかし、中尾君とか言ってますがこの人、高木君ですよね(違)。けっきょく最後まで何の用件なのか明かされないし(次回以降にフォローされると思うけど)、謎だなー。
 おつかいという名目で、体よく追い払われた三人。「ひかり一人じゃ不安だから」って、相手は中学一年生ですよ!? まあ、たしかにいろいろ危なそうだし(おい)、実際迷子になるんですが。「おっつかい、おっつかい、楽しポポ♪」なポルンにつられるひかりが今日の最萌えシーン。あ、シークンもついてきてるのがかわいいなぁ。ちゃんと後で役に立ってるし。よっぽどメポミポよりも頼りになります。
 おつかいにいくのに、何故かデパートに向かう三人(アカネさんの指示みたいですが)。男の子が手離してしまった風船を追いかけて、なぎほのとはぐれるひかり。おー、またも3話と同じ構図がくり返されてますね。萌え萌えアニメ日記さんとこで確認したところ、脚本は同じ影山由美さんということで、意図的なものだと思われます。ただ、3話と違うのは、今回はそれぞれ明確な意志をもって行動している(にもかかわらず出逢えない)というところですね。これが何を意味するのか。まず、なぎほのはひかりを、無印二期でのポルンと同じように「庇護する対象」としてしか見ていない。それに対し、ひかりは「ふたりを捜さなきゃ」という方向に意識が向かうのではなくて、ポルンといっしょに目的を達成しようという気持ちになっている。そして、実際にふたつの目的(男の子に風船を返すことと、「おつかい」をすること)を果たしています。つまり、彼女たちは早くも「成長」を遂げている。これはひょっとすると、ひかりがクイーンの意志たるシークンと接触したおかげなのかもしれませんね。今後、12の志が集まっていくとともに、ひかりとポルンが成長していく過程がつぶさに描かれるとしたら楽しみ。
 ちなみに、デパートでひかりが出逢う店員さんが「まほらば」並に萌えキャラ揃いだったのがちょっと楽しかったです。「はーい、かしこまりましたー。って、そんなの売ってるわけないじゃん」ノリツッコミ販売員萌え。
 無事再会を果たしたひかりとなぎほの。めでたしめでたし。あとは消化試合の時間です(こらこら)。っていうかー、ミップル、「さっきからなんだか嫌な感じがするミポ」って、そういうことは早く言え! や、あからさまにあのタコが怪しかったでしょうに。タコだけに困った子(書いてて嫌になってきた)。こっちは全然成長してませんなぁ。
 ひかりをほっといてプリキュアに変身するふたり。で、出てきたウラガノスに襲われそうになるひかりを見て気づく。お前ら、連携がなってないぞ! で、遅ればせながらシャイニールミナス見参。んー、この変身シーン好きだし、某まじかるなのと逆に変身後のほうがちっちゃく見えるのも好みなんですが(おい)、どうも変身シーンが二回あると、闘いの流れを阻害してるような気が。三人がタコザケンナーと闘ってる間、ウラガノスはぼけーっと見てるしさ(笑)。で、タコザケンナーにエキストリーム・ルミナリオ(けっきょく正式な呼び名は何?)を撃つと、ウラガノスはとっととおうちに帰っちゃうし……サーキュラスといい、お前ら、やる気あるのか!?
 闘い終わって日が暮れて。TAKO CAFEもとっくに閉店時間で、心配していたアカネさんのもとに帰りつく三人。自分で追い出したくせに……。っていうか、中尾君と話してる間、他の客の対応はどうしてたんでしょうね。この人もやる気無いのか?
 でスパーイク(?)とか言いながら、風船の中からよばれてもいないのにとびだしてきたパション@菊池こころ。せっかくだから、あの男の子の風船から出てきたら面白かったのに(それじゃまた泣くぞ)。passionということで、情熱、あるいは愛情の志でしょうか(キャラ造形を見ると前者っぽいですが)。やる気のない面々に喝を入れたってください。っていうか、某モエモエカフェさん(リンク先百合注意)を連想してしまったのは私だけではあるまい。

 そういえば、今回何が一番面白かったかって、ほんとに番人と長老が出てこなかったこと。光の園でサボってんな(笑)。あ、いや、光の園の一日は虹の園の一年だから、実際には帰ったばかりなんでしょうけど(この設定、いろんなとこでネックになってくるんですよね。ホントどうにかならんかなー)。

「名探偵ポワロとマープル」第30回 スリーピングマーダー〜その1 眠れる殺人事件〜(NHK)感想

「知らないほうが、いいことだってあるのよ」(ミス・マープル)

 マープルおばさま、まるで泉奈ちゃんみたいなことを。しかし、一度開けてしまった記憶の扉は、なかなか閉まることは無いところが辛いですな。

 や、なんか、グエンダ・リード@田中美里がなかなか好みの声質でした。今回のゲストキャラは合格ですね。約一名、何度も出てるくせに全然変わってないお方もいらっしゃいますが。まったく、ちゃんと舞台を観て演技の勉強を(こらこら)。
 話のほうは全4回なんで、まだまだ五里霧中といった感じ。購入した屋敷に何故か見憶えがあるというグエンダ。生まれはインドだと聞いて、輪廻転生とかに絡めて、本当の経験なのかどうか、もっと引っ張るかと思ったら、そこはけっこうあっさり終了。や、歌野晶午の某作品に、そんなのがあったもので。
 まあしかし、記憶の中の殺人事件なんて、いかにもミステリらしい題材ですな。こういうのになると、出てくる人物みんな疑ってかからないといけませんね。ケネディなんか、早くもめちゃくちゃ怪しい。単にCVが石塚運昇さんだからそう思えるだけかもしれませんけど(笑)。

 それにしても嬉しいのは、メイベルの大活躍。よっぽどレイモンドに連れ戻されたくないのでしょうか。新聞に広告を出せば……なんて、ポワロがこの前使った手法の受け売りですが、話がつながってきて面白い。メイベルの成長物語という側面から見ると、この作品、なかなかシリーズ構成が巧いです。

2005年03月14日(月)

「まんがタイムきらら」4月号(芳文社)感想

 そういえば、きらら姉妹誌の「キャラット」、4月から月刊化のようですね。こっちまではチェックしてないんですけど、長月みそかさんが登場するというのがちょっと気になったり(笑)。

 2005.3.15 0:30 修正:すみません、昔の感想が混じってました。

  • 湖西晶「かみさまのいうとおり!」9ページ左
     ありえないシチュエーションではありますが。なんなら民法を改正いたしますか?

  • 海藍「トリコロ」16ページ右
     いつのまにやら、ななせ(ハト)にここまでキャラが立ってしまっているとは。

  • 荒井チェリー「三者三葉」25ページ左
     っていうか辻一芽くん、かわいいー。萌えー(笑)。あ、あと、2巻が3/28発売です。

  • 愁☆一樹「1年777組」31ページ左
     春と言えば恒例のさくらちゃん話ですな。しかし、れい子ちゃん&幽子ちゃんクローズアップで、他のキャラが出てこないのはすこし淋しいかも。とくに主人公のこりす、苗字が「春野」なのに……。

  • 師走冬子「スーパーメイドちるみさん」34ページ左
     っていうか、はた迷惑な客ですなこいつら。マヤさん出番です!(違)

  • 桑原ひひひ「きつねさんに化かされたい!」39ページ左
     おー、ついに単行本5月発売ですね。もう田中さんが表紙で良いと思います。

  • 野々原ちき「姉妹の方程式」50ページ左
     意外に計算高い百江ちゃんでした。ちなみに一美お姉様もけっこう好きですよ? ですよ?

  • ととねみぎ「ねこきっさ」60ページ左
     本編も良いですが! ドラマCDのキャストが発表になってます。まずは主人公・青葉クゥ@釘宮理恵。おおすげぇ! そしてミルク・シルフィード@大谷育江。動物キャラといえばこの方しかいません(笑)。で、私がイチ押しのキャラ……ルーシア・ミレクリス@田村ゆかり!!! うわー。ふだん、ドラマCDはあんまり買わないんですけど、これはめっちゃ聴いてみたいですな……。ちなみに3/25発売。

  • きゆづきさとこ「棺担ぎのクロ。〜懐中旅話〜」77ページ左
     今回はかなり重要な動きのあった回でした。っていうかニジュク、サンジュ、ちっちゃいー! かわいいー!

  • 岬下部せすな「悪魔様へるぷ☆」86ページ右
     なんか、シャイニールミナスの変身シーンを連想しました(笑)。

  • 今井神「かたつむりちゃん」92ページ左
     久々なのに続きネタ……という事自体をギャグにするのも面白いですが。いやー、この流れなら普通、「11を英語で何と言うか判らない」あたりをオチにすると思うでしょう。それ以前の、めちゃめちゃベタなネタを堂々ともってくるところが最高です。

  • 吉谷やしよ「あねちっくセンセーション」104ページ右
     栗林撫子、初登場。しかし、妹の瑞樹のほうがかわいい……と思ったけど、実は弟なのかも(「ボク」って言ってるし、名前も男っぽいけど、まあ最近はどっちも判りませんからね)。まあでも、どっちにしろ萌え(えー)。

  • 澤野明「てんとも」123ページ左
     初登場。しかし、雰囲気といい天上寺みやびの髪型といい、おまけに4文字タイトルといい、既視感ありまくりなのはどうにかならんものか(あ、一応言っときますけど、ギャグですよ)。

  • 白雪しおん「ROM-レス。」144ページ右
     ぬおおー。ちっちゃい&どじっこ萌え!? そ、そんなものに釣られるほど私は単純……なんですが(おい)。

  • 太田虎一郎「かるき戦線」151ページ右
     「ボQ」なんてネタを知ってる人間がどれほどいるというのか……。最近「宇則世本」ネタが多いですな。あと、鳴公節操無いなー。メガネっ娘萌え道はそんなに甘くないのですよ(黙りなさい)。

  • 星河あつき「カフェスイートココマジック」174ページ左
     シーモンキーって、あんたいくつだよ……。私もつい最近TVの懐かしネタで知ったんですが。

  • 刻田門大「てんちょおのワタナベさん」183ページ右
     そこはパパじゃなくておにいちゃんじゃなくちゃ(以下略)。

  • むっく「ホワイトロリータ」195ページ左
     なんか久しぶり……? と思ったら連載終了ですか。あらら。次回作も楽しみにしております。

  • 新条るる「LOVE ME DO」214ページ左
     相変わらずジョージさんの扱いが酷いですな。ところでモンちゃんのウェアに誰かツッコみなさいよ。

  • 「ブラック・ジャック」Karte:19 がんばれ古和医院(よみうりテレビ)感想

    「チョコチョコオヤジもなかなかやるわね〜」(ピノコ)

     無医村で奮闘する古和先生のお話。ピノコが「チョコチョコオヤジ」と形容してるのがツボに入りました。原作はピノコが毎回出てくるわけじゃなくって、この話がどうだったかは知りませんけど、もともと登場してないのだとしたら、アニメスタッフはセンス良いですね。

     最後に明かされるチョコチョコオヤジの真実(無免許医)にはびっくり。しかし、BJがそれを知ったきっかけが、「30年前に大和大学に医学部はなかった」視聴者にはけっして理解できないものだったのがちょっと惜しいかな。アンフェアだ! と怒ってしまうのはミステリファンだけかもしれませんけど。で、古和先生、大学に入ったはいいけど、村はその間無視なのか……。

     あと、BJの変身バンクに続くチョコチョコオヤジ変身シーンには笑いました。変なトコばっかり凝って(笑)。

    2005年03月15日(火)

    わかつきめぐみ「So What?」3(白泉社文庫)感想

    「…あのさー…。私にとって桃太郎ってゆったら、私に何かしてくれる桃太郎じゃなくて、そーゆー形容詞のつかない桃太郎なんだよね」(暮里阿梨)

     2巻から、だいぶ間が空いてしまいました……。時間の余裕がなかったというのもありますが、だんだん「終わり」のときが近づいてきて、読むのがすこし怖いのですね……この日常は、いつか終わりを告げるものだ、というのがはっきりしているから。

     ということで、この巻ではそれぞれの登場人物に、いろいろな展開が巻き起こります。確実に、時計の針が進んでゆく感触。でも、そんな中でも阿梨は、ちゃんと前を向いている、未来を見据えているのですね。その上で、今ある日常を、あるがままに受け止められる。こういう主人公であるからこそ、この物語を包む雰囲気が、こんなにも暖かいのですね。
     願わくば、この物語の終着点が、阿梨にとっても、いや、誰にとっても、希望のあふれるものであらんことを。……って、まあ4巻も手元にあるから、すぐにでも読めるんですけどね。なかなか、あと1巻を手に取る踏ん切りをつけるのが難しい……。
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    投稿者 plateau:00:25 [マンガ感想]

    みずなともみ「どきどき女子寮ライフ」1(芳文社まんがタイムコミックス)感想

    みずなともみ_どきどき女子寮ライフ_1「…プリンスてんこね」(戸越麻弥)

     アニメイト名古屋の店頭で目にとまったから、思わず買ってしまったですよー。相変わらず、みずなともみさんの絵柄、最高に好きなのですな。

     で、本編もなかなか面白い。や、絵柄だけで最強に萌えるので、多少ひいき目が入ってることも否めませんが(おい)。各キャラの性格は、この表紙から大方の人が予想される、ほとんどそのままです。舞台もタイトルそのままに女子寮(まあ、となりに男子寮もあるんですが)。そういう意味では、極めて安定感のある学園4コマ、といっていいでしょう。まあ、回が進むに従って、寮母さんとか男子寮の寮長(駒沢直)とかに、謎のキャラが立ってくるんですが。駒沢なんか、はじめ「王子様」とか言われてたのが嘘のようなキャラの壊れっぷりを見せてます(笑)。

     ところで、この表紙と同じ、青葉ハルカがいちばん手前、その後ろに大井小桃と戸越麻弥、という構図、本編の扉にも頻出しております。まあ三人の関係と性格がよく出てる構図だからかもしれませんが、みずなさん、こういう構図が好きなのですかね。そういえば「いたずらまじょ子の大冒険」1巻の構図も、三人が二人になってるだけで、ほとんど同じですし。……なんでこんなのまでチェックしてるかはツッコまないでください(笑)。
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    投稿者 plateau:00:28 [マンガ感想]

    2005年03月17日(木)

    「ふたつのスピカ」第7話 宇宙学校入学式(NHK教育)感想

    「絶対泣くなよ、泣くなよ。頑張れよー!」(ライオンさん)

     実質的な本編スタート回。一話にも増してゆったりとしたテンポが心地良いです。そのまま感想なんて書かずに眠ったら気持ちいいんだろうなーと思ったり(笑)。アニメ感想系とは因果な稼業ですな。

     いやもうとにかく、アスミの宇宙学校制服姿がめちゃめちゃかわいいよぅ〜。まだ成長し切ってない体躯に落ち着いた制服というギャップがたまりません。惜しむらくは、あまりにサイズがぴったりすぎることですかね。だいたい新入生はこれから成長するから、ってことでちょっと大きめのサイズを着たりするでしょう? アスミはもう成長しない、っていうんならそれはそれで魅力的な提案ですが、ここは筋を通してほしかった! 微妙なだぶだぶ感は譲れない一線です。袖口とかが微妙に長かったりして、手が隠れたりするのがもう……(マジメに感想書かんかい!)。
     ということで(何がだ)前半はアスミの唯ケ浜との別れと上京。ライオンさんとも別れることになるのですが、そこでも「太陽光発電衛星」なる新技術を話題に出してたりと、徹底して後ろを振り向くのではなく、未来を志向しています。それにもかかわらず、アスミはライオンさんに後ろから声をかけられて振り返る、という構図になっているのが面白い。アスミを乗せて走り出す電車を追いかけるライオンさんという別れのシーンも、「鈴成先生=過去」に縛られて唯ケ浜から出られない彼の存在を強調し、アスミとの対比を描いています(この、過去との決別の構図はBパートでもう一度、父親を対象として出てきます。その差異については後述)。しかしこれ、いいシーンなのに某東鳩R効果で吹き出しそうになってしまったのが困りもの。アスミが窓を開けるタイミングで、まかり間違って主題歌が流れたりしないかと思ってハラハラ(おい)。
     そして関東大砂漠を行くアスミ。電車の乗り継ぎとか、道順とか、ものすごく細かく描かれていたのが好印象。まぁ、東京のことはよく判らんのですが。名古屋の地下鉄とどっちがややこしいでしょうね? ともかく、典型的な田舎の風景から都会、そして辿り着いたオンボロ女子寮というメリハリがしっかり効いています。
     どこまでも続く石段の上に見えるは、今日から彼女の住むひなた荘(違)。nishisさんの完全受け売りですが、女子寮といい宇宙学校の校舎といい、高台にあって「見上げる」存在になっていますね。「かもめ女子寮」という名前も、やっぱりテレシコワ由来でしょうか。
     で、坂上の女子寮には小泉太湖……もとい坂下リンゴ@石井順子が。服にリンゴのプリントがあったから、ギガルト先生よろしく勝手に「りんごちゃん」と名づけてみたらホントにそのとおりの名前でびっくり(笑)。しかし、これも意味深なニックネームですね。ニュートンの運動方程式、みたいな。「今時はみんな金持ちで云々」という発言に、まったく厭味も卑下も感じられないのがいいですね。このあと、ぞろぞろと個性的な住人が出てくるかと思ったら、そんな荘ものハーレムアニメ(館ものミステリでも可)みたいな展開ではありませんでした(笑)。
     そして、ようやくサブタイトルの入学式。圭ちゃんとの運命の再会。電話番号とメルアドを教えてくれという圭ちゃんにアスミ、「あたし持ってないんだ、そういうの」。ここ、ちょっと感動。「ケータイ持ってる?」と訊かれたら、「携帯電話じゃなくてPHSです! EDGEです!」と返すのが最近の私の持ちネタなんですが(笑)。「ケータイ」とは一言も言ってないのですな。そもそも主機能たる「電話」を略して「ケータイ」と呼ぶのには語義的な不適切さを伴っており、疑義があるし……。まあ例のごとくまったく関係ない話題でございました。
     で、圭ちゃんと逢えたとなれば、もうひとりも……とお約束の展開。万里香、いきなりの「その汚い手で触れたら殺すわよ」発言に喝采。惚れてしまいそうです(あのな)。万里香を見つけて「あ」っていう圭ちゃんにもついでに(おい)。
     そして、府中野君はアスミに会話をしてもらえないのでした(笑)。ひとりぼっちなのは彼のほうでは(こらこら)。そして新入生総代は秋。「オレの望みはただひとつ」と、空を指差します。まあ、それなりにお約束なパフォーマンスではあります。ところで入学式って普通、国旗と併置して校旗を掲げませんか?
     で、今後の日程。佐野先生はやたら怪しいですけど、まだ詳細は不明。とにもかくにも、こういうガイダンスというのは、「大変そうだけど、これから楽しそう」という期待が高まるものですね。
     放課後、万里香に声をかけるアスミ。万里香より一段上にアスミと圭ちゃんが位置し、万里香を見下ろす形になっています。馴れ馴れしくするなという万里香ですが、アスミに早く帰れと促したところ「帰ってもひとりだから」というアスミに反応します。しかし、アスミはそうは言っても直後のシーンで父親と逢っていますし、家族に望まれていない状況ではない、という点で万里香より上に位置している、ということでしょうかね。前話のラストで出てきた「見上げること」への希求の違い、というのが絶妙に表されています。
     で、このあと、時間と場所が飛んでるのか判然としないんですが、今度は坂を上るアスミの前に父親の姿が。Aパートで、振り向いて出逢ったライオンさんと逆の位置関係ですね。父親が、「あいつ(母親?)がうまいって言った店」をけっきょく見つけられなかったという展開や、もっと直截的には「けっして後ろを振り向くな」とアスミに諭す言葉に現れているとおり。ここでは父親は単純に「過去」に縛られる存在としては登場していません。母親のプレゼントをアスミに渡すというのも、ロケット技師としての己の過去を断ち切り、アスミに将来を託すという意味合いが込められているのでしょう。アスミも、だから「明日見(未でも、美でも、実でも可)」なんでしょうね(この含意には、5話で母親の名前が「今日子」だったと判明したときに気づきましたが)。
     そして寮に帰りつくアスミを出迎える圭ちゃんと万里香。最後はまたもアスミが、石段の下からふたりと寮(そして星空と桜)を「見上げる」構図です。万里香が微妙に頬を染めているのも注目。ひとりぼっちじゃない、ということを確認してのうれし涙。そういえば、涙がこぼれるのは地球の重力に引きずられるからなのですな。

     ということで綺麗に締めようと思ったら、まだラストシーンがありました。OPに出てくる、石段を飛び降りるシーンということで、感慨深かったのですが。ここだけ何故か視線が下に向いてる……。ありゃ〜、さっきまでの考察が水の泡に(笑)。どうしてなんでしょ?(訊くなよ)

    2005年新春終了番組評価調査 結果発表

    [2005年新春 終了番組評価調査特設ページ]
     現在、作品感想以外の雑記・他所反応についてはえむぜろ?のほうに書いているのですが、当サイトの個別作品感想をお求めの方の利便性を考えて、こちらに書きますね。

     まずはアニ鳴館【JOEA-BWeb】の加嶋結喜さん、調査・集計お疲れさまでした。発起人(という表現でいいのでしょうか)の光希桃さんにもあわせて敬意を表します。毎回、結果が出るのが楽しみで、リンクも活用させてもらってます。こうやってデータを送って、文章で感謝を述べるだけで具体的にお手伝いも出来ないのが心苦しいですが……。

     で、結果ですが。上位陣はちょっと意外な結果……でしょうか。いや、相変わらずトップ10作品をほとんど観られていないわけなのですが(かろうじて、旧作ではありますが「ふしぎの海のナディア」は視聴)。平均偏差が異常に高い5位の作品とか、ほうぼうで「凄い」とは耳に(目に)してはいるのですが、いまだになんだかよく判らないままだったり。
     まあそれはともかく。私としては「Φなる・あぷろーち」に殿堂入り評価を下すために今回の調査に参加したといっても過言ではないのです。殿堂入りというか、個人的には「超殿堂入り」、頂点なのですが。全体で13位ということで、まずまず健闘といって良いのではないでしょうか。1話15分作品の平均評価ランキングでは実質1位というのも、15分アニメとして理想的な作り方をしていたという証左でしょうし。
     いかん、「Φなる」について語ろうとするといくらでも語ってしまいます。いまだにDVD第1巻を擦り切れるほど(って表現が古い)くり返し観てますからね。思えば第2話で既に殿堂入りへの道は定まっていたのか……。
     まあ、あとは基本的にコメントしたとおりということで。以下に私の評価した作品の内訳についてまとめておきます(ついでに全体の順位・平均点も付加)。過去に視聴した作品はすべてWho am I? のここに、評価も含めてまとめてあります。また、レビューした作品についてはアーカイブからも一覧が見られます。




     あ、「Sweet Valerian」については、飛び飛びでしか感想を書いてないのでアーカイブにまとめていません。読みたい方は2004年10-12月アニメ感想から捜すか、右柱のGoogle検索窓をご利用ください(笑)。あと、調査対象にはなっておりませんが「プラネテス」(NHK教育)も個人的には「殿堂入り」評価を下しております。また「魔法少女リリカルなのは」については、TV放送が観られなかったのですが、コメントしたとおりDVDで視聴&レビュー中です(現在、5話まで視聴済)。これも思った以上に総じて評価が高かったですし、実際ここまででも非常に面白いので、じっくり観るのが楽しみです。

    投稿者 plateau:03:21 [2005年1-3月アニメ感想]

    2005年03月18日(金)

    「今日からマ王!」第2話 決闘! 美少年VS野球少年(NHK教育)感想

    「陛下なんて呼ぶなよ。名付け親のくせに」(渋谷有利)

     やっぱ渋谷有利かわいいなぁ。妙なサービスシーンも多いし(笑)。

     や、マジメな話、実に出来の良いお話です。笑いのツボも外さないし。「この世界では頬を打つのは求婚の合図で……」とか、ご都合主義展開が見事にギャグとして効いています。三谷幸喜のドラマを観てるかのような心地良さ。
     1話の伏線が早くもいろいろ回収されてるのも面白い。アイキャッチでいきなり野球のグローブが出てきて、おいおい「MAJOR」と間違えたのか!? と思ったら、ちゃんと本筋に生きてきました。OPでもけっこうクローズアップされてるし、今後もキーポイントになってくるのでしょうかね。異世界ファンタジーものだと思ってたら、いつのまにか野球アニメになってたりして(ならんと思いますけど)。
     そしてラストは「マ王」の力が発動ということで、なかなか先が楽しみな引きです。なるほど、魔力が高ければ経験も呪文もなくったって杖は起動しますからね(違うアニメだっつーの)。っていうか実際、このアニメ見始めたせいで「リリカルなのは」を視聴する時間がとれなくなってしまったなぁ。

     しかし、今後にひとつ不安材料が。私、カタカナの名前って憶えられないんですよね。有利以外、誰がなんて名前だかさっぱり。EDのキャストも見にくいし(今回、有利と決闘してた金髪の子が斎賀みつきですかね?)。冒頭のセリフ、ひたすら有利くんばっかり引用したりして。その前に、この感想継続するのか自分……。

    2005年03月19日(土)

    清水マリコ「ゼロヨンイチナナ」(MF文庫J)感想

    清水マリコ_ゼロヨンイチナナ「子供にとって、自分に物語をくれる相手は、みんな先生なのかなあ」(望見明)

     「ゼロヨンイチロク」の正統な続編。前作の感想はこちら……じゃなくってこっち(笑)。何のことか判らない方はURLに注目。

     いやぁ、相変わらず端正な作品です。今回は前回は脇役だった明智夜城君を主人公に据えてストーリィを展開してるのですが、彼の性格と、物語の雰囲気との絶妙な距離感がいいですね。彼自身は、どんなときもものすごく前向きで、ひたむきな性格なんですが、物語は過剰に彼に流されることなく、前作の落ち着いたイメージを保っています。
     たぶん、これは地の文が完全一人称ではなく、明智夜城を視点人物にした三人称(ただし、ところどころで彼の一人称が挿入される)であるというのも影響してるのでしょうね。西尾維新みたいに「ぼく」が過剰な一人称になると、どんどん物語自体が主人公の意識に流されていってしまいますから(それが良いとか悪いとかいう問題ではなく)。これは「物語優位か、キャラクタ優位か」という作者の作品構成に対する考え方の違いか、ひょっとしたら世代的な問題にも起因するのか、あるいは単なるスキルの差か。
     というわけで、作品的にはあんまりキャラ萌えに走る気もないのかな、と思ったり。自称双子のマノカエとかいう萌えキャラっぽい娘たちも出てきたりするんですけど、彼女たちを描写するよりは、物語を進めるほうに作者の気が向いているというか(もちろん、次作以降のネタフリで出しただけのキャラだ、とも捉えられるんですけど、これまた西尾維新だったら、そんなシリーズ展開の都合なんかお構いなしに萌やしますからね)。今回の展開からして、明智君浮気でめぐみ大嫉妬!? とかいうネタを思わず期待してしまうんですけど、これまたそれほどクローズアップはされず。まあ、解決自体は予想通りの(物語の流れ的に必然だと思える)ものなんですけど。

     しかし、この物語偏重ぶりは、この方の経歴を考えると不思議な気もします。ゲームノベライズはどんな感じなんだろうとちょっと思いますね(や、別にそれを言い訳にしてパラダイムノベルスを読みたいわけではないですよ)。
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    投稿者 plateau:20:23 [読んだ本の感想]

    「レジェンズ〜蘇る竜王伝説〜」第48話 今来たこの道戻りゃんせ(関西テレビ)感想

    「この期に及んで新キャラかよ」(シロン)

     うわー、やってしまったなぁ……。

     とりあえず、前回から出てきたスピリチュアルレジェンズ(またの名を光のレジェンズ、またまたの名を以下略)、元ネタは大地丙太郎監督の「妖精姫レーン」という作品だったようで(鳴茂さん:2005年3月11日(金))。それも含めて、最近やたらメタ展開が多いなと思っていたら、まさか本当に「巻き戻し」てしまうとは。6マス戻る……というか、話数的にはちょうど見逃した40話あたりでしょうか。
     しかし、こういう展開は諸刃の剣。こんなのが許されるんだったら、6マスといわず、「ふりだし」に戻って、初期のお気楽ギャグ展開ふたたび! とかいう期待をしてしまいます。それこそスピリチュアルレジェンズたちの言うとおり、後半の展開に比べて、あの頃のほうが作品の吸引力が強すぎたのが最大の問題かと。

     といいつつ、それも全部計算済みなのかもしれません。ちょうど今回巻き戻された地点の直前、39話のハルカに似たカウンセリング構図。シロンを囲んで「シロンとランシーンが合体したあたりからダメになったよね〜」とか言うスピリチュアルレジェンズたちの姿は、まさにTVの前であーだこーだと愚痴を漏らすアニメオタクそのもの。この展開を好きじゃないと思うのは、それを見て自己嫌悪感に陥ってるせいかも。それを狙ってのメタ展開なのだとしたら、敵もさるものです(敵なのか)。ちなみに、この期に及んで「キッズアニメだから……」とかいう議論がもはや何の意味もなさないのは明白。

    「MAJOR」第17話 大会スタート!(NHK教育)感想

    「ほ、本物のイエローカスタネット三段トリオ!?」(本田吾郎)

     よく判らんタイミングでED変更。しかし、清水薫がトリを飾っているあたり、さすが真のヒロイン(笑)。

     で、一回戦の相手はブラックカスタネット……もといトライアングルこと岡村三兄弟。聴いてて、なんとなくそんな感じはしてましたけど、キャストには一郎しか載ってないし、竹内順子さんの一人三役でしょうかね? 顔立ちが砂ぼうず(の中の人)に似てて、めちゃめちゃムカつきます。
     それにしても安藤監督、「一回戦の相手をよく知らない」というのはどうかと。「調べてみたんだけど」って、そういうことは先に調べときなさい。「おじさんじゃなくて監督と呼べー!」と言っても、内実が伴わなければ人はついてきません。まずは自分でも「監督」と自称することからはじめてみてはいかがでしょう(人生相談のコーナーでした)。
     っていうか、相手のチームもまるで監督がいないような様子。岡村三兄弟が勝手に主導しているように思えてならない。そのあたり、吾郎頼みの三船リトルと似ていなくもなくて、緒戦の相手としてはけっこう順当なところかと。しかし、吾郎が最初はなめられて、投球を見せて相手に「おっ」と思われる……という流れが早くも定着してきてますな。まあ、こういうのは楽しむべきマンネリズムなんでしょうが。
     いっぽう勝手に盛り上がる観客席。なんか、すっかり茂野がギャグ要員になっております。しかし、「オレは本田Jr.の後援会会長ですよ」という軽口には桃子先生、「それでは会費をいただかないと!」と、友近姐さん返しをしてほしかったところです。

     あ、あと、夏目@木内レイコが誰なのかようやく判明。やっぱ地味だ(笑)。

    「カードキャプターさくら」(再)第44話 さくらとケロと不思議な先生(NHK教育)感想

    「世の中には偶然なんてねえよ」(木之本桃矢)
    「あるのは必然だけね」(観月歌帆)

     ケロちゃんの言うとおり「そろそろ最後やから」、はにゃ〜んも在庫一掃大放出。今ならお持ち帰り現金特価!(黙りなさい)

     いつも見る、東京タワーの夢から醒めるさくら。目覚ましを止めようと枕元に手を伸ばす。ああそうか、「リリカルなのは」の初期がCCさくらっぽいと言われてたのは、こういうシーンが描かれてたからですね(今ごろ気づいたのか)。しかし、つかんだのは知世ちゃんにもらったぬいぐるみ。こんなところに、伏線は最初から張られていたのですね。ずっと前から自分の作った服を着せたいと思っていたという知世ちゃん、さくらがカードキャプターにならなかったら文化祭までその夢は叶えられなかったわけで、彼女にとってもクロウカードの出逢いは運命だったと言えるでしょう。
     今日は弓道大会に出場する雪兎の応援。父親といっしょに、みんなのお弁当をせっせと箱につめるさくら。雪兎さんの分が普通に二人分数えられてたのが笑いましたが、余ったひとつ、というのは苺鈴の分を無意識に作ってしまった、ということでしょうか。いや、誰が何と言おうとそう思いますよ、私は!
     で、大量の弁当を「いっしょに運んでくれる」人のご来訪。ドアを開けたら知世ちゃん、と思いきや画面から外れて小狼もいました。16:9画面だったらはじっこに映ってたりして(笑)。小狼が木之本家を訪れるのはケロちゃんと入れ替わった32話以来ですかね。って、カバンからケロちゃんが出てきて「ほえー」のさくらちゃんの体勢がヤバいです。妙なアニメだったら「貴様ー! うちの娘を押し倒そうとするなど、不逞千万!!」とか言われそうです(なんだそのアニメは)。
     東京タワーを望みながら、電車でお出かけ。何線かとかの解析は某所にお任せするとして(謎)、こっちは帽子っ娘さくらちゃんに萌えておきましょう。しかし、ケータイも普及してない時代に、電車の中でケロちゃんとしゃべってるのはまずいような。
     弓道場に到着。雪兎さんの勇姿ですが、男の袴姿には興味は(略)。さくらがはにゃ〜んとするタイミングで、すかさずビデオを構える知世ちゃん。雪兎を撮ろうとしてるように見せかけて、絶対狙ってるのはさくらちゃんでしょ(笑)。
     そして、決勝戦は何故か試合に出ていた観月先生と雪兎の一騎打ち。集中力が勝負、ということですが、決勝の相手が観月先生じゃなかったら、あんなところに小学生の女の子(他一名)がいて注視されたら、とても平静を保っていられないような(誰の話ですか)。ともあれ、最後はなにかに気をとられた観月先生が的を外し、雪兎の優勝。
     お弁当タイム。カバンの中のケロちゃんがいないことに気づくさくら。そのケロちゃんは、クイーンの命と接近遭遇(違)。まあ観月先生は事情を周知のようで、「ぬいぐるみ……?」とは訊かれませんでした(ええ加減にしなさい)。
     ついに(視聴者に)明かされる、ユエの真実。そして最後の審判。ユエの役目は「もうすぐわかる」。さくらだったらなんとかなると信じている、というふたり。そこにさくらちゃん登場。しかしこのあと、ろくにふたりともさくらに事実を説明してない様子で、どうその場を収めたのでしょうな。
     観月先生のことでさくらを責める小狼。「はにゃ〜ん、とかなんとか」。いつぞやの苺鈴ちゃんとは違って、認識はしてたのですね。しかし小狼、はにゃ〜んとなってるさくらの顔を見ても、何ともないのですな。その笑顔が自分に向けられたときのみ、動揺するようで。
     鳥居の前に現れた風船配りの着ぐるみさん。いきなりさくらの頭をぐりぐり。微妙に危ないシーンですが、中の人は噂の桃矢お兄ちゃんでした。ある意味もっと危ない(笑)。さくら、「おにいちゃん、ホンットにどこででもバイトしてるんだね」って、やっぱり気づいてないのでした。
     そして、帽子をとりに境内に戻ろうとするところに、突如地割れが発生。隆起した大地と東京タワー、そして桃矢の風船が印象的な構図です。

     さあ、あと二話です。刮目して待つべし。

    2005年03月20日(日)

    藪京介「私立聖カトレア小学校」1(マッグガーデンBLADEコミックス)感想

    「紙の中の女の子の方がずっと魅力的だよ。おしとやかでかわいくて生き生きしてて」(千草悟史)

     小学生! 小・学・生!! もう、これだけで買いですよお兄さん!(そこのキミちょっと交番まで来なさい)

     登場人物はほとんど、前作「私立聖カトレア幼稚園」(感想はここ)とかぶってるので、併せて読むと幸せな気分になれるかもです。前は4コママンガで、しかも現在主流である「一話ごとに一貫した流れがあって、4コマで小さなオチをつけながら話を進めていく」というものではなく、純粋に一発ネタ勝負の印象が強かったので、今回のショートストーリィ形式は随分印象が違います。前作の単行本には、描き下ろしのショートも多数収録されていますけど。けっこう深刻な題材を扱っていたあれともまた違って、4コマのときにも感じたブラック風味のギャグがしっかり織り込まれています。もちろん、大ゴマを使えることになって、よりキャラが生き生きしているのも非常に良いところですね。
     物語的にも、歳時記ネタやよろめきドラマ(違)を織り込みつつ、日々のみんなの成長ぶりが実感できます。これ、このまま一話一か月ぶんとかで、どんどん学年が上がっていくんでしょうかね。それもそれで面白いかもしれません。小学生の間までなら、成長しても(略)。

     また、今作では時金火酉・風鈴のエセ関西弁双子姉弟が主役級の扱いになっており、前から好きだった私としては嬉しい限りですね。もちろん、各話ごとにクローズアップされるクラスメイトはいずれもかわいく、ツボを外さない萌えショットが毎回出てくるので楽しめます。あと、学年主任の葵先生が意外に気になる存在(笑)。
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    投稿者 plateau:20:25 [マンガ感想]

    「ふたりはプリキュアMaxHeart」第7(56)話 ファイトだなぎさ! 家事で火事場の馬鹿力!(ABC朝日放送メ〜テレ)感想

    「こんなおねえちゃんって、どうなの?」(美墨亮太)

     ううむ。最近、話の発散っぷりがすごいですね。まあ無印の頃から、一話の中に要素詰め込み過ぎなことは珍しくなかったんですが。アカネさんのこととか、ひかりの成長とか、それなりに主題は通じ合ってる気もしなくもないんですが、どこか中途半端な印象は否めません。

     というか、もっと亮太くんを出せぇ〜いっちゅう話なわけですよ。いやぁ、亮太くんかわいいよ亮(略)。今回作画が絶好調だったせいかもしれませんが、小学6年生とは思えない幼さでめちゃめちゃ萌えぇ。それだけに、中盤ぜんぜん出番が無かったのが惜しいところ。まあ、亮太くんがザケンナーとの戦闘に巻き込まれて……というのは無印11話でやってるから、今回は亮太くんのことを底流としつつ、ひかりの成長とか、もっと広い世界を描いてみたというのは理解できなくもありません。しかし、せっかくの萌えポイントを逃すというのはつくづく惜しい(観方、間違ってます)。っていうか、実際問題、なぎさに宿題を頼んでもムダだというのは亮太くんもとっくに認識してるかと思いましたが。なぎさもけっきょくほのかに頼るんだったら、なんで弟を連れてってあげないのか。お姉ちゃんとして情けないところを見せたくない……というわけでもないでしょうに。
     まあしかし、その後でほのかがなぎさを叱るとこはけっこう良かったです。料理下手のなぎさに替わって、「じゃあ私が家にお邪魔して作ってあげる!」という展開になるかと思ったら、ちゃんとなぎさ自身に作ることを薦めるとは。亮太くんの宿題にしても、ちゃんと自分でやらせるべきだと言ったり、そのへんは「さすがほのかさん」ですなぁ。
     で、そうはいっても「私、食べる人!」に甘んじたい様子のなぎさ。ここから、アカネさんと先日の中尾君の話につなげていくのは面白い展開。アカネさんが商社を辞めてたこ焼き屋をはじめた、という事情がはじめて語られます。しかし、「みんなの笑顔が見たかった」と言うアカネさんの姿を肯定的に描くのはどうなのか?(と、この時点では思いました) 私自身はまだ社会人ではないですけど、それこそ商社とか、普通の会社でも、目に見える形ではなくとも誰かの役には立っているわけで。そういうのを否定するような言い方は、プリキュアの大きなテーマである「日常を大切にする」というのとはちょっと違うんでは……と思っていたら、ちゃんと後でフォローがありましたね。アカネさんを会社に引き戻そうとする中尾君。アカネ自身も、本当は(会社の仕事を)やりたいんじゃないかという言葉が秀逸です。これまた次回に持ち越されるんですが、こういう、どっちかの言い分が絶対的に正しいとか間違ってるというわけではない、という形にするのはいかにも今風ですかね。
     ともかくも、やる気を出したなぎさ。その心意気に応じてか、先週ラストで出てきたハーティエル・パション@菊池こころが姿を現します。思ったとおり情熱キャラですね。シークン@永野愛もあいかわらずめちゃめちゃ萌えるんですけど、こっちも素晴らしい。現れたザケンナーに立ち向かうその勇姿を見よ! こんな小さいのに、と言うひかりにも「大きさなんか、関係ねえ」。その通り! その通り! っていうかむしろ、ちっちゃいのは正義! ……とまで言うと、この作品の趣旨とはまた微妙にずれてしまうのですが(笑)。
     プリキュアに襲いかかる野球ザケンナー。なんですか、闇の住人たちは野球に興味がおありですか? つーか、いずれ闇の世界を支配する少年に、虹の園の遊びなんか教えるというのは帝王学に背くような気もいたしますが。そういえば、冒頭でさっさと出ていったウラガノスにサーキュラスが「ひとの話を最後まで聞け」と言ってるのが笑った。良いコンビです(なんか今回感想の時系列がめちゃくちゃだ)。
     話を戻して、ザケンナーに囚われてしまうプリキュアのふたり。ここでひかり登場。このあたり、どう解決するのかちょっと楽しみでした。あくまで「虹の園の伝説の戦士」ではないひかり=シャイニールミナスが、直接ザケンナーと闘うことはありえないはず。そうなったらそれこそ「さんにんはプリキュア」になっちゃいますからね。結論としては、「ルミナス・ハーティエル・アクション」(と聞こえた)によって、ザケンナーの動きを止め、さらにプリキュアに力を与える、という展開。まあ悪くはないですね。前回のような、ひかりをプリキュアが助けて、さらにシャイニールミナスがプリキュアを助ける……というのではなく、純粋にシャイニールミナスがプリキュアを助けるという構図。これぞまさに「熱きハート」というか、義侠心のようなものでしょうか。っていうか、ぶっちゃけ、先週から言ってるように、ひかりをほっといて変身しちゃうなぎほのが悪いんだと思いますが。まあ今回の経験を活かして、次回からは三人でいっしょに変身、バンクシーンも変更……という流れになるのかもしれませんけど。
     で、アカネさんのことについて次回への伏線も張りつつ、ラストはなぎさの手料理。「大事なのは、誰かを喜ばせたいって気持ちなんだよね」と言うなぎさの笑顔に勝るものはありません。麗しき家族愛ふたたびです。で、まあ、肝心の味は……というのはお約束。しかし、さすがの亮太くんも、とっさに取り繕ったり、お父さんも「個性的な味」という最大限の譲歩。これまた麗しき家族愛ですか(笑)。

     それにしても、EDであらためて見てもルミナスのアクションポーズはものすごいなぁ。

    「マシュマロ通信」第?話 おやすみクラウド(テレビ愛知)感想

    「クラウド、ここがあんたの生まれた場所だよ」(サンディ)

     帰省してるときには欠かさず観て、けっこう好きだったマシュマロ通信。来週の最終回が観られないのが残念ですが、せめて今回だけでも感想を。この作品、他所サイトであんまり感想を見かけないのですが、もしちゃんと毎週観られていたら、それなりにハマって感想を書けていたかもしれないと思うと、ちょっと惜しい気分です。

     ということで、とりあえず声を大にして言いたい。サンディ@福圓美里最高ー! と(見所はそこかよ)。失礼しました。もとい、バイオレット@下屋則子も素敵ー!(もういいって)
     いや、戯言はこのくらいにして本編。なんか、ネタ的には今回のほうが最終回っぽい話でしたね。クラウドがサンディの家に来てもうすぐ一周年。しかし、このところクラウドの様子がおかしく、ある朝気づいてみると、クラウドはもとの動かぬ人形に……。というAパートのシリアス展開を、しっかりBパートでいつものごとくぶち壊してくれました(笑)。フェイクとはいえ、「ヒツジ」と「執事」を取り違えるという、21世紀にありえないネタまで飛び出す始末(最大級の賛辞)。オチとしては、いつもサンディに叱られてばかりのクラウドが、サンディのためを思って行動を起こした結果のことだった……という無難なものですが、そこまでの道行がもうありえなくて素晴らしい。大量のおしゃべりクラウド人形に紛れてしまった(とみんなが思い込んだ)という展開になって、「もう適当に選べばいいじゃん」という禁句がホントに出されるのに大爆笑。

     いやー、観られたのはたった数話でしたが、どれも一級品の出来映え。楽しませていただきました。

    投稿者 plateau:20:35 [2005年1-3月アニメ感想]

    「名探偵ポワロとマープル」第31回 スリーピングマーダー〜その2 記憶の扉〜(NHK)感想

    「だがグエンダには永久に知られたくない。父が殺人者であったことを」(ケルビンの日記)

     最初に訂正とおわび。「えむいち。名探偵ポワロとマープル感想」に誤りがありました。24話からずっと話数がひとつずれてました(他所感想を見て気づいた)。

     さて、いろいろと怪しい人物が(回想、現在含め)ぞろぞろ出てきましたよ。なんかもう、何が本当で何が嘘か、まったく判らなくなってまいりました。それはともかく、回想に出てきたメイドのリリーってキャラがなんか楽しいですな。「奥様は愛の逃避行に旅立たれた」とか勝手に盛り上がっておいて、夜になると不安になるという。キャストにはCVが出てきませんでしたが……。隣にいた子守のレオニー@門脇舞は一言だけでも名前が出たのに。なんかの人物トリックか、あるいは単に後者が門脇舞さんだからか(えー)。そしてラストに登場、アースキン少佐@森本レオ。ゲスト声優ではじめて声を聴くのが楽しみな人が(おい)。
     しかし、今回もマープルおばさまの、近所の人から事件にまつわる噂をそれとなく聞き出すテクニックは鮮やか。ゴシップ好きおばさん恐るべし。メイベルもだいぶ成長してますけど、将来はこんな巧みな話術を身につけないといけないんですかね。まあでも大丈夫、メイベルには必殺・オリバーで懐柔作戦がありますからね! あ、でもアヒルの寿命って(以下削除)。

    2005年03月21日(月)

    「魔法少女リリカルなのは」第5.5話 風の向こうの記憶なの(キングレコード)感想

    魔法少女リリカルなのは_SoundStage01「私とアルフは、きょうだいでも友達でもないけど、でも、きっと、最高のパートナーになれると思うんだ」(フェイト・テスタロッサ)

     ようやく聴けました。フェイト@水樹奈々の過去を描いた、サウンドステージ02。ってうわぁ〜。すごくいい話でしたよぅ。ドラマCDで泣かされそうになるとは……恐るべし都築真紀。

     いいですねぇ、この構成。アニメ本編では基本的に、高町なのはという視点から物語は紡がれています(まだ5話までしか観てないけど、たぶんこれ以降も)。だからこそ、この時点でフェイトという少女に感情移入は出来ない(させてはいけない)わけですが、それとは違う、ドラマCDという位置づけだからこそ出来る、フェイト視点の物語。さすが「もうひとりの魔法少女」という感じ。だから、5.5話というのは時系列上のものであって、発売のタイミングを考えても、本編をすべて視聴後に聴いても充分楽しめるものだと思います。どちらが先になるかで、6話以降のフェイトへの印象もずいぶん違ったものになるでしょう。もちろん私としては、この順序で接したことに満足しています。

     それにしても、フェイトの養育係・リニス@浅野真澄は素晴らしいですね。話の流れを考えるに、アニメ本編では出てこないのかもしれませんが。ある意味今回の中でいちばんリリカルです。彼女が○○○○で、フェイトに○を残して○○るとこなんか、思わず涙がこぼれそうになりましたよ(ネタばれ回避……にあんまりなってないかもしれない)。
     あ、それと、アルフ@桑谷夏子の幼少期も全然印象が違って驚きなのですが。これがどうしてあんなにやさぐれるのか。やっぱり育ってしまったら終わりだな(おい!)。

     次回予告によると、サウンドステージ03(4/6発売)は、「第14話 それから」とのこと。フェイトの「リリカルマジカルがんばります」がちょっとかわいい。しかしまあ、私が聴けるのはDVD5巻を観てからですな……。
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    「ブラック・ジャック」Karte:20 山手線の哲(よみうりテレビ中京テレビ)感想

    「あいつは俺が逮捕するんだ。この俺が!」(友引刑事)

     うぎゃー、めちゃめちゃおもろい。哲@富田耕生と友引刑事@内海賢二のかけあいなんて、聴きごたえあり過ぎです。最高傑作。

     喫茶店のマスター・哲は昔、売れないマジシャンだった。BJの師、本間丈太郎先生にお世話になったというから、てっきりインチキ霊能力者と対決して回ってたのかと思いました(「TRICK」かよ)。で、友引刑事が生瀬勝久ね(あのな)。しかして実際は、その腕でスリをはたらいていた。きっかけはついうっかり、次第にやめられなくなって、満員電車の乗客をターゲットにするという流れがいかにもという感じ。張り込みで友引刑事が女装したりと、コミカルな描写もあって面白い。
     そして、事故にあって指を切断してしまった哲。BJに「元通り、スリの出来る手にしてくれ」という友引刑事。手術をしないと無免許医として逮捕するぞという、こういう依頼の仕方は面白いですね。てっきり、本間丈太郎つながりで出てくるのかと思いました。
     手術が終わり、一か月のリハビリ後。BJと友引刑事の前でリボンを結ぶ哲だったが、崩れた形にしかならない……。なんかちょっと切ないシーンでした。一瞬、本当にBJがわざと適当な手術をしたかと思いましたよ。まあ今喫茶店のマスターをやってることからも判るとおり、そうじゃなかったようですけど。まだこのときは快復途中だった、ということでしょうか?
     で、回想が終わり現在。友引刑事に「逮捕状を用意してきた」と迫られるBJだったが、マスターの昔取った杵柄で見事窮地を脱する。ベタだけど巧いオチです。しかし、飛んで帰る友引刑事、まるで銭形警部だな、と思いつつ、手塚治虫的には元ネタは「アドルフに告ぐ」の刑事なんでしょうね(いま手元に本がないから名前が判りませんが)。ロウソクがピコーン、ってのもその作品で描かれてたような。

     ところで、今回はピノコお役御免かと思ったらラストで登場。ほとんど無理矢理入れたとしか思えない流れ(笑)。まあ次回4/11の一時間スペシャルでは大活躍しそうですけど。

    2005年03月22日(火)

    「まほらば Heartful days」第11話 想い…(テレビ愛知)感想

    「ま、嫌いじゃないけどね。キミのそーいうとこ」(桃乃恵)

     ようやっと観れました、「まほらば」アニメ版。他所サイト様感想を観ても、なかなか評判がよろしいようで気になってました。原作消化の具合がゆったりペースなことだけが気がかりでしたが、二クール作品だったようで何より(ただし、私自身はこの先観られる機会があるか判りませんが)。ってことで、せっかくなので感想を。

     つーかまず、OPがすげえ。本編もそうだけど、小島あきら(モノリスっぽいのね)出過ぎだ(笑)。部長なんか飛んでるしさ。や、いいですなぁ。ほんわかアイキャッチも好きだし、EDの紙芝居も雰囲気に合ってます。あれだ、朝美ちゃんがブルマってのがポイント高いですよ(黙ってな)。っていうか、ED曲「僕のスピードで」のCDは既に買ってしまっていたり。実にちっひーらしい曲で素晴らしい。3曲目に入ってる「さくらのうた」ってのは、原作で隆士が梢をイメージして描いた絵本がモチーフ、とラジオで言ってましたな(このエピソードをアニメでやるかは判りませんけど。それに絡んでる銀先生のシーンが改変されて既出ならしいとこを見ると望み薄かも)。

     さて本編。これまたものすごい出来。前にも書きましたが、原作を知っているからって、「ここが違うからダメ!」とか言うつもりは私にはないのです。むしろ、どこを変えてくるか、に注目するわけで。って、それも「原作との違い」を気にすることに変わりはないんですけどね。まあ、違うディレクトリに同じ名前のファイルがあったら、思わずdiffで差分を取りたくなる心境と言えば判りやすいでしょうか(ちっとも)。
     で、まほらば。なんといっても、映画館のシーンの処理が最高です。あの回想シーンはまさにアニメならでは。マンガに比べて頻繁な視点の移動に向いていないアニメというメディアにおいて、白鳥くん/桃乃さんの視点移行のための絶妙なクッション。隆士に見えている、いつものメガネを外した桃乃さんという絵と、彼女自身の内面がすっと重なって、「白鳥クン、あたし、ためしてた!」に綺麗につながっていく。ヨ〜ちゃんには悪いけど、彼女のシーンを削った甲斐はあったという感じ。
     ちなみに、アニメはここまで、基本的に原作のエピソードをほとんどなぞってきているので、原作未見の方も判ると思いますが、この話は、作品中随一にして唯一の桃乃さんが素直な回なのですよ(笑)。その齟齬感が面白いっちゃ面白いんですけど、それすらも浅野真澄さんの演技力によって昇華されてしまっている感じ。原作読んでなくてこの回だけ観たら、ずーっとこういうキャラだと思っても不思議じゃないよなー、というほど。まあ、隆子爆誕のあとにこの話をやるってのも謎ですが。隆士くんもあんな仕打ちをされたあとに、桃乃さんに惚れかけるなよと。
     他のキャラの声もなかなかいいですね。茶ノ畑珠実@堀江由衣がどうにも想像の埒外だったのですが、それなりにほんわか不思議系をやっているという感じ。まあ語尾のしゃべり方は想像通りだったので満足です。あと、やっぱり白鳥隆士くん@白石涼子は抜群のハマり具合ですな。アニメ版での最萌えキャラです(笑)。っていうか、新井里美のラジオでのキャラが謎過ぎるから、梢ちゃんの声を当ててるのを聴くと笑ってしまうのが大問題か(えー)。

     つーことで、原作ファンの私も太鼓判な作品です、とか言うとまた鬱陶しがられる可能性もなきにしもあらずですが、ともあれクオリティが高いことはたしかです。後半、どこまでのエピソードを盛り込んでくれるのか。そして、アニメオリジナルの結末はどうなるのか。ここまでの作品だと、実物を見なくても感想を読んでるだけで楽しいので、今後も期待しております。

    投稿者 plateau:19:56 [2005年1-3月アニメ感想]

    「らいむいろ流奇譚X〜恋、教へテクダサイ。〜」第十一話 泣かない心(テレビ愛知)感想

    「私なら、ご主人様のために、死ねる!」(島つむぎ)

     いまさらな話で恐縮ですが、関西では、前作を夕方に放映したサンテレビのせいでテレビ大阪にネット変更になった「らいむいろ」。KBS京都は割を食った形になりましたが、個人的には悔しさゼロ(だって前作、途中で切ってるし)。つーことで、今回はほとんど恐いもの見たさ(おいおい)。

     あれ、っていうか、なんか面白いや。物語の中のキャラたちの心情と、観てるこっちに温度差がありすぎるものだから、些細なシーンでもいちいち引っかかって笑いを誘います。そうか、前作もこうして観れば良かったのか(違)。クライマックス(cryじゃないけど)なんか、歌がかかるだけで某東鳩R効果で笑えてくるのに、一瞬曲が止まって、また流れ出すもんだからもう大笑い。

     あ、ラストのナレーションも面白かったけど檜山だったのか(苗字呼び捨てが敬意の証)。もう狙ってるとしか思えないんですが。

    投稿者 plateau:19:58 [2005年1-3月アニメ感想]

    2005年03月23日(水)

    「スクールランブル」第25話 <船のアイコン><電車のアイコン><ギターのアイコン>(テレビ愛知)感想

    「ごまかしきれてねえぜ妹さん」(播磨健児)

     正月以来のスクラン。と思ったらアバン&OPがネタになってて、「あれ? いつのまに海の男の冒険アニメに?」と一瞬呆然。それにしても、グルグル回る天満はもう観られないのか……と思っていたら、EDに出てきて驚愕とともに喝采。ゆうこりんはまあいいや(おい)。

     で、巷で話題沸騰の、アニメ感想系への挑戦たるサブタイトルですよ。絵文字かよ! 今回ばかりは、放映を観ないと何のことやらさっぱりなんで、観れて良かったですよ。
     すごいなぁ。初期の頃は、「出来は良いけど、わざわざアニメで観ることもない」という感想も散見したのですが、ここまでくれば立派です。原作つきアニメだからこそ、アニメでなくてはできない挑戦をいろいろしてきた作品として、長く記憶に残ることでしょう。次回もタイトル長っ! まあこれはけっこうありがちネタなんですが、予告がギャルゲーのPVアバンみたいになってたことのほうが個人的にはツボ(笑)。
     本編については、毎回ちゃんと観てきたわけではないのであまり語れないのですが。なんか、急に八雲@能登麻美子がかわいく思えてきましたよ(笑)。播磨が「妹さん」としか呼んでないというシチュエーションがまた(けっきょく妹萌えか……!)。

     うむむ。しかし、アニメがどう着地するかはともかくとして、こういうギャグとノリ重視の物語は好みなんで、機会があったらマンガ原作も読もうかなぁ。

    投稿者 plateau:21:54 [2005年1-3月アニメ感想]

    「焼きたて! ジャぱん」第22話 決勝戦直前! 和馬に迫る黒い影(テレビ愛知)感想

    「ええ、それはもう、大変吃驚いたしました。いろんな意味で」(仮面の男)

     実は私、菓子パンってけっこう好きなのですよ。このアニメのタイアップ商品として、ローソンで発売されている「ジャぱん」もちょくちょく買っているのです。各地で言われているとおり、たしかになかなか美味くてけっこうお気に入り。で、今回はじめてアニメ自体を観てみたわけなのですが……。

     なんじゃこりゃー!

     いやぁ、こんな異常なアニメだとは思いませんでした。ほとんど滑ってるようなギャグとかオーバーアクションがけっこうツボなのです(笑)。毎週観てたら、それこそツッコみまくって感想書けてたのになぁ、惜しいことです。
     なんというか、作品世界からして、ほとんど既存作品のパロディで構築されてるんですけど、あえてマニアックな作りにせずに、ストレートに出してきてるという感じなんでしょうかね(一話だけ観た印象なんで、的外れの可能性もありますが)。そのあたり、サンデーっぽいといえるのかもしれません。

     ところで4位の副賞がQUOカードってのも、いかにもローソン提供らしい(笑)。

    投稿者 plateau:21:56 [2005年1-3月アニメ感想]

    2005年03月24日(木)

    「今日からマ王!」第3話 渋谷有利! 俺がマ王だ(NHK教育)感想

    「俺はずっと庶民派で通してきたんだ!」(渋谷有利)

     おお〜っと、やっぱ現代に戻るのか! こういうののパターンとして、頻繁にもとの世界に戻るのと、最終回まで戻らないのとふたつあるんですが、これは前者なのか。まあ、深刻度が下がって良いですな。しかも時間も経過してないようだし、ずいぶんユルユルな展開が可能そうです。

     で、有利くんが現代に還るまでは、彼が「異界人」という無力で宙ぶらりんな立場から、この世界を変える「マ王」になる覚悟をするという、しごく順当な筋運び。単に有利くんがちっちゃい子に弱いだけかも(おい)。しかし、マ王陛下に向かっていつまでも「有利くん」というのは不逞狼藉きわまりない気もしますけど、かわいいからそのままで(なんのこっちゃ)。
     しかし、魔力の強い術者を集めても、魔力封じの結界を張られると烏合の衆にって、やっぱ無効化のアリスは最強なのですな(違)。
     あと、「とんでもございません」は誤用ですよん、ギーゼラさん。っつーか有利くんにとって日本語に聞こえてるだけだから、間違えてるのは有利くんか。

     それにしても「この世界の人たち、みんな名前が難しいんだよなぁ〜」といいつつ、一回だけ逢った人の名前をしっかり憶えてる有利くん、記憶力いいな〜。私なんか憶える気すらありませぬ(笑)。

    「ふたつのスピカ」第8話 ひとりの夢みんなの夢(NHK教育)感想

    「宇喜多さんのこと、万里香ちゃんって呼んでもいい?」(鴨川アスミ)

     あうあうあー! 最後の最後でそうくるかー。なまえをよんでシチュエーション至上主義のぷらとーさんとしては、これを名セリフに選ばずしてなんとする、という感じ。

     っていうか万里香ちゃんごめんよぉ〜、冒頭のランニングで苦しそうに走ってるとこに萌えてしまったよ。直後に明らかになるとおり、やっぱり病気持ちじゃないですか! うにゃ〜、親近感が湧くと同時に禁忌を犯した気分。個人的に、病弱っ娘に萌えてはいけないと決めてるのに。
     そして意外に体力のあるアスミは、ライオンさん仕込みだったことが判明。で圭ちゃんは合気道。しかし、ファインダを覗くほうが性に合っていると。あなたMac使いですか(ほとんど特定の人に宛てたネタを書くのはやめましょう)。しかし、宇宙飛行士ならエクスプローラじゃなくちゃ(まだ言うか)。
     と、そこに府中野君。あれ? 圭ちゃん、「あんときの黒ブチメガネ!」って、いつのエピソードですか?(また時系列を入れ替えてるのかな) まさか、放送事故で一話飛んでたり(もうその話題はやめい)。「こう見えても府中野君、私の命の恩人なんだ」とアスミ。「こう見えてもとはどういう意味だよ」と返す府中野君。や、ええですなぁこういう間柄。幼なじみ至上主義のぷらとーさんとしては(略)。
     や、マジメな話、幼なじみという関係にしても、いくつかパターンがあるのですよ。昔は仲良かったけど、今は離ればなれ(物理的、あるいは精神的に)というのが実はいちばん多くて(って、あくまで二次元作品の中で、ですけど)、その場合、今に存在する「わだかまり」をどう解きほぐしていくか、に物語の主眼が置かれるわけです。しかし、この物語のアスミと府中野君の関係はそうではない。たしかにアスミの言うとおり、昔は府中野君がアスミをいぢめてたり、アスミも彼に迷惑をかけたりと、いろいろあったはず。しかし、それらがすべてふたりの中で昇華され、笑い話としてじゃれあえる関係になっている。もちろん、互いに相手が自分のことをどう思っているか、というのに多少の不安はあるでしょうけど、それほど顕在化するようすではない。先ほどのアスミの発言のあと、すぐに圭ちゃんが「たしかにいぢめがいがありそうだわい」と混ぜっ返す発言をしたことも深刻度を軽減させていて、この仮説に信憑性を与えます。そりゃまあ、この作品はラブコメではないんだから、ある意味では当然のこと。おそらく、後の展開でもこのふたりの関係はそれほど進展もしなければ壊れもしない、と予測いたしますが、果たして。
     悪役(?)佐野先生。冒頭に出てきた体育教師といい、わっかりやすいですな〜。判りやすいキャラはあんま好かんのですが。むしろ、表面的には優しい言葉をかけて連れ込みつつ(以下削除)。
     かもめ荘。お米をおすそわけのりんごさん。アスミのおにぎり好きはもう周知の事実なのね(台所共同だっけ?)。星図を書くアスミ。「ここからは、スピカ以外ははっきり見えない」というセリフ、逆に言えば「スピカだけは見える」ということですね。スピカの意味は「穂」。ちょい古いけど、ほーっ、ほああーってヤツですか(違)。

     りんごさんに教わった宇宙資料館に、圭ちゃんと府中野君を巻き込んで見学に行くアスミ。ええコトです。大学とかでも、けっこう最近は資料館とか博物館が充実してきてますからね。そこの学生だと大抵タダ(普通の入館料も知れたものですが)なんで、もしご自身がそう言う環境にあられるのであれば、ぜひ一度行っておかれることをお薦めします。未来を見据えるのもいいんですけど、それはやはり、過去の集積があってのこと。何より、技術力というのは、そのときどきの人々の不断の努力がなければ、受け継がれ得ないものですから。「歴史」となったH2-Aロケットも(BS放送時にはまだ打ち上げ成功してなかったですが)、失敗も成功も含めて、まるごと貴重な先人の教え。ん? てことは、アスミの母親が巻き込まれたシャトル事故の資料もあったりするのでしょうか。さすがに、こういうとこでは失敗の歴史はあんまり表に出さんでしょうかね。むしろ「負の歴史」とかいって否定的キャプションをつけられてしまうのも困りものですが。う〜む、個人的な思い入れもあって、イヤにまともな段落となってしまった。オチもないし(つけないといけないわけじゃ)。
    「月は、あたしの憧れなんだから」……おお、圭ちゃんの「宇宙を目指す理由」が出てきましたね。いったいなんでしょう。アイドルになるため、みっくすJUICEの一員として……とかいう話ではないと思いますが(当たり前だ!)。
     注目の圭ちゃんが秋をどう呼ぶかですが、「一番」で来ましたか。ここで秋が圭ちゃんにとった行動、「ボクは、鈴木秋。秋でいいよ」。これが圭ちゃんがアスミと最初に接したときの行動とまったく同じというところが注目すべき点ですね。それで、ちゃーんと圭ちゃんが秋の握手を拒否してるところも。テーマは「人のフリ見て我がフリ直せ」(珍しくまともにことわざを書いてみた、というギャグです)。
    「いつか、これ着て宇宙に行けるよね。行けるよね、みんなで」とアスミ。ここでやはり重要なのは、倒置により最後に置かれている「みんなで」という点。今の時点でこの「みんな」に入ってるのは、圭ちゃんと万里香ちゃんは確実、さらに府中野君も? 入学試験の体験を経て、既にしてアスミのほうには圭ちゃんは言うまでもなく、宇喜多さん改め万里香ちゃんとも強い連帯感を感じていたようです。あと、秋が彼女にどう関わってくるかというのも注目点ですね。
     で放課後、ひとり校庭を走る万里香について「ひねくれ女」と呼称する圭ちゃん。並走するアスミ。うーむ、やりすぎると鬱陶しがられるような行動ですが(実際、ここまでずっと万里香はアスミを拒否する態度を取ってきた)、何故かここでは受け入れてしまいましたね。まあ、万里香の心情がどうか、というのは今回描かれていないので措くとしましょう。
     そして、みんながそれぞれ一番星(おそらくはスピカ)を眺めるラストシーン。ここで秋が圭ちゃんに「一番」と形容されたのが効いてくるわけなのですが、ストーリィ全体を眺めれば、言うまでもなくスピカに比定されているのは秋よりもアスミその人。その明るい輝きが、まわりの星々(人々)をも照らしていく……という展開なのでしょうかね。ただまあ、そうなるとアスミ以外が惑星(あるいは衛星)ということになってしまって、それはちょっとまずいかも。あるいは秋とふたりで連星とか? えー、府中野君をさしおいてそれは認めん(笑)。ここはオーソドックスに、五人で星座を形作る、という解釈で良いような。

     さてさて次回はまた過去話。「カムパネルラの森」って、まんま銀河鉄道ですな。

    清涼院流水「とくまつ」(徳間デュアル文庫)感想

    清涼院流水_とくまつ<60近くある遺体に、雪が積もっていく……世の無常を感じる光景だった>

     Web拍手で「ミステリの感想を読みたい」とのコメントをいただいたので早急に……といっても、流水大説をミステリとして認めるかどうかの問題が残っているのですが(おい)。ちゃんとしたミステリもすぐ読みますので(ちゃんとした言うな)。

     いやもう、この作品をオビで「館ミステリー」なんて銘打つこと自体、ほとんど悪い冗談のような気もするんですが。まあ、その上にでかでかと「1,000人瞬殺!」(しかも、エクスクラメーションマークの丸はスマイルマーク)と書いてあるから、よもやまともな館もの本格を期待する読者はおらんでしょう。
     で本編ですが……。うむ〜、あとがきのほうが数段面白いのはどうしたものか(笑)。形式とかキャラクタが、前作「とくまでやる」を完璧に受け継いだものになっているせいで、縛りが多すぎて、作品世界に没入できなくなっているきらいはありますね。
     一応、どうやって簡単に1000人もの人間を次々に殺せるのか、という謎と呼べるものはあるんですけど、ミステリ的カタルシスの得られる構造にはあまりなっていません