2005年12月27日(火)

「ラムネ」第12話 100個の貸しと100個の借り(関西テレビ)感想

「どうしようか……健ちゃん」(近衛七海)

 素晴らしいっ!!

 なんかもう、開始5分くらいから涙が止まらなくって、エンディングまでほとんど号泣しっぱなしでしたよ。いや、自分でもどうかしてるとは思うんですけど、回を追うごとにこの世界観に引き込まれていって、想像以上に感情移入の度合いが大きかったようです。放映前はそれほど期待していなかったという点も含めて、「はっぴぃセブン」と対照的。
 「貸し借り」あるいは「なんてね」に代表されるように、これまで出てきた台詞が何度もくり返され、その意味がどんどん大きくなっていく。それは、七海と健次が過ごした時間の積み重ね。
 それにもかかわらず、それが未来へ進むものではなく、大いなる停滞を意味しているのがこの作品の最大の特徴。「夏休み終わらなければ」という仮定はあくまで仮定であって、現実には終わってしまっているのに、それをも拒否する七海の頑なな態度。
 Bパート、季節は巡り春の訪れ。変化を受け入れたかのように見える七海。しかし、「いっしょのクラス」という言葉の意味するところを理解したとき、また涙が込み上げてきました。しかも、普通なら否定されるべきこの状況が「しょうがない」と肯定されてしまうのも、この作品だからこそ。子供のころの約束が永遠となってふたりを縛りつける、袋小路の果てのような気もしますけど、これもこれでひとつの美少女アニメの到達点でしょう。
 総合評価は言うまでもなく「殿堂入り」です。心情的には「超殿堂入り」してもいいくらいですけどね。とにかく、一クールという限られた時間の中で、あえてはじめからゴールを設定して、それに邁進するように物語を描いていった手法は特筆に値します。これまで私が殿堂入り認定した一クール作品すべてに共通することですけど、ムダな回がひとつもない。隙のないシリーズ構成というのはやはり非常に大事なのだなぁと改めて思いました。

 文句といえば、終始ひかりちゃんが全然ちっちゃくなかったことかな(しつこいなお前)。ってか校門で警備員が部外者を止める大学なんてあるのか?

投稿者plateau: 2005年12月27日 22:07 [ラムネ(殿堂入り)]