2005年11月27日(日)

「蟲師」第6話 露を吸う群(関西テレビ)感想

「ごめん、ね、ナギ……。むこうなら、生きて、いけるから……」(あこや)

 よーし、nishisさんも参戦されたことだし、そろそろマジメに感想書くかー(笑)。や、もちろんー、あこや@千葉千恵巳かわいーとかいうのもー、マジメに私の本心なんですがー(黙れ)。

 蟲に寄生されたあこや、生のサイクルを一日に強制される。脈が速いというとこで「ゾウの時間 ネズミの時間」かよっ! と連想したんですが、その通りだったようで。
 生物の時間感覚は、その体重の1/4乗に比例する。生理現象である心拍数は正規化されるので、すべての種において寿命のうちに20億回。寿命がたった一日なら、その間にそれだけの脈を打つことになるわけで。人間の場合は体重のわりに寿命が延びすぎているんで、さらに通常の感覚との差は広がることでしょう。
 ちなみに、この話を最初に聞いたときは、小さい生物はものすごくめまぐるしい生涯を過ごしてるんだな、と思ってしまったんですが、実は逆。それは人の側から眺めてみたときそう見えるだけで、反対にその生を過ごしてるものからすれば、まわりの環境が同じならば、ものすごく変化に乏しい光景が広がっているはずで。となると、蟲にとらわれているときのあこやが言葉をしゃべらなかったのも納得。しゃべったところで、彼女の感覚ではふつうに話しているつもりでも、相手には超速の衝撃波にしか聞こえないでしょう。もちろん話しかけられても、こんどは逆に超スローモーションで聞いてるようなもんで、言葉として認識できないはず。食べる速度が異常に早いのもこれで説明がつきます。
 すると病が治ったあとのあこやの感覚はどういうことなんでしょうか? 普通の感覚に戻ったなら逆に外界の変化が急すぎるように思えるような気もしますが。いや、「戻った」というふうに考えるのがそもそもの間違いで、一度そんな人ならざる体験をしてしまったら、きっともう此岸には戻れない。それは5話でも描かれていたとおりで。
 それを考えると、やっぱりギンコのすごさが判ります。蟲師だけに蟲とのつきあい方を心得ている。それとも、だからこそ蟲師になったのか、それはニワトリとタマゴのようなものかもしれません。今後そういうギンコ自身にまつわる話も描かれるのか、あるいはそれはそれとしてフォーマットを守るのも作劇的にアリだと思いますけどね。

 ちなみに私も灰羽よりはキノの旅に近いと思います(原作しか知らないけど)。でも、ギンコはキノよりもっと能動的な気も。だからむしろ「巷説百物語」だったりして(笑)。

投稿者plateau: 2005年11月27日 14:37 [蟲師]