「なぎささん、あんなに明るく振る舞って……。やっぱり、言い出しにくいのかな」(九条ひかり)
だーまーさーれーたー。
いやまあ、もちろん「嗚呼カンチガイ」な話であることは想像に難くなかったのですが、こうきますか。お父さんの「大阪に引っ越し」という言葉を立ち聞きしたなぎさ、その当人の誤解はすぐに解け、いっぽうでなぎさのひとりごとを聞いてしまったひかりが悩み続ける。
これ、話の構造としては、サブタイトル前になぎさが真相を知るシーンは入れなくてもいいんですよね。それこそ純粋にひかりを一人称にして、視聴者の視点と彼女の視点を一致させたほうが、観てる側の緊張は高まる。でも、それをしなかったのは、あまりに深刻に真に受けさせない、という制作側の良心でしょう。本当は違うけど、という安心感を持って、ちょっと引いた立場で「ひかりちゃんの苦悩」を外側から眺めさせることに成功しています。
そして、肝心なことは、このギャップを笑いに転化していないことですね。最初のうちは、ひとりだけ勘違いしてるひかりちゃんの行動を楽しむギャグかと思ってしまったんですが、すぐにそんな演出意図はないことに気づいて反省。ラストにもしっかりほのかが言ってくれました、「人のことを思いやるのは大事なことだし、誰もそれを笑ったりしないと思う」。制作時期を考えて、この話がエウレカセブンの7話を受けて作られたとは考えられませんが、結果としてはまさに正反対のものになってますね。別にあの話が特別許せないとは思わないし、あれはあれでちゃんと筋を通した作りになってると思いますが、より「子供向け」を良い意味で志向したのがプリキュアらしいと思います。要は、誰に視点を合わせるかという作劇手法の違いであって。
で、戦闘が終わってひかりの誤解が解けても、まだ時間に余裕があるので何をやってくれるかと思ったら、こう締めてくれますか。ほのかがひかりに語る、無印ラスト近くでなぎさとほのかが離ればなれになったエピソード。友達だったら、離れていてもずっと心は通じている。なぎさが先週もらったひかりの手帳に自分の想いを書き込むというのも、意識的かそうでないかの違いはあれ無印8話を容易に想起させます。
これは、将来確実に訪れるであろう「別れ」の時を既に今から意識しているのでしょうね。なぎさが大阪に転校するかも、というひかりにポルンが「ひかりの園より遠いポポ?」と訊くのも、その伏線でしょう。まあ、東京と大阪なら(某所で既出なので略)。こうなると、ひかりが最後にクイーンとして目覚め、虹の園を去ることになるような展開も、ちゃんと描いてくれるのかな、なんてちょっと期待してみたり。
次週はお休み。でその次は莉奈話ですよ。えー、志穂のほうが(おい)。ところで今回、転校すると思いこんだなぎさ、志穂莉奈にはどう言おうか迷わなかったんですかね。あのふたりならどう言うか、ってのもちょっと聞いてみたかった気がするかも、かもかもー。
投稿者plateau: 2005年06月12日 11:23 [アニメ/プリキュアMaxHeart]