2005年09月15日(木)

「D.C.S.S.〜ダ・カーポ セカンドシーズン〜」#11 ただいま執筆中!(KBS京都)感想

「魔法はみんなを幸せにするんです。今からあなたに見せてあげます!」(アイシア)

 ううん、やっぱ花田十輝は曲者ですね。いつものように、長々と要領を得ない逐次感想だけ書いてリンディさんしたい要求にかられます(実際、そうやって逃げたときもあるし)。それくらい今回、解析が難しい。

 ほんと単純にね、アイシアを中心にしたドタバタコメディだと思って観ていればいい、という気もする。それとは逆に、そういうのは全部夾雑物で、本質から目をそらすための目くらましにしかすぎないという思いもあります。その二律背反が両立してしまうところが、ひとえに花田十輝シナリオの妙であり、際どさ。
 しかも、この「本質」が何なのかというのがまた判らない。前作もそうだったし、シリーズ構成の長谷川勝己さんの癖なのかもしれませんが、終盤にならないとその真意が見えてこないというのが厄介なところ。今回のシリーズ、今ひとつ何が焦点なのか判らないという人がいるのも、そのせいかもしれませんね。私は勝手にこれを「アイシアの脱・魔法少女物語」なんて定義して、それに沿って観てますが、それも当然ながら仮説の域を出ないわけで、最終話まで行かないと証明(あるいは反証)は出来ません。実際、今回なんか表面的にはこの仮説と真逆のオチになってますし。
 とはいえ、やっぱ今回のオチはどう考えてもフェイクのような気がします。前回といい、一クール目の終わり段階で何度も繰り返される「魔法は人を幸せにする」という主題提示、それ自体が後半のひっくり返しに向けての伏線ではないかと推測します(ちなみに、DVD販売スケジュールからこの作品が二クール26話であることは確定してます)。
 「魔法なんて誰も信じてない」という漫画編集者という大人の、ひいては「外」の視点(まさかあの雑誌が初音島内だけで流通してるとは思えないから、当然本土から出張ってきてるんでしょう、大変ですね)。それに対して、魔法を信じるというのは明らかに初音島内部の論理(アイシアも厳密に言えば島外の人間ですが、魔法を信じる一点では同一の立場でしょう)。しかし、枯れない桜が枯れて二年も経つせいか、初音島の子供たちすら魔法を信じるのは少数派だというのは皮肉な話ですね。というか、前作からこの島の子供はみんなこまっしゃくれてるという気も(笑)。
 しかしこの、閉じたコミュニティ内の論理と、外側の論理が対立するという構図はなんか見覚えがありませんか? しかもその依って立つ論理が、「子供向け」を標榜しているとあればなおさら他人事には思えません。なればこそ、ここで魔法を信じる側の論理が負けてはいけなかったのかもしれません。閉じた論理であろうと何だろうと、一部の人間にしか通じなかろうと、それを望む人間には与えることを惜しまないという決意表明なのだったりして。だとすれば私は全肯定ですね。

 さてさて、以下逐次感想です(やっぱやるのね)。だって、やっぱり膨大なサービスカットに言及しないではすませられないんですもん(おい)。こんな事やってるから、たぶん日本で一番D.C.S.S.の感想が長いサイトなんじゃないでしょうか、ここ。カテゴリ別PHPファイルのサイズが76kBで既に「ブラック・ジャック」や「よばれてとびでて!アクビちゃん」に並んでますよ。タグ抜きの累計文字数でも既に三万五千字くらい行ってます。その数字が感想の質とはまったく比例関係がないのが忸怩たるところですが。良いD.C.S.S.の感想サイトあったら教えてください。

 冒頭から「まじかるシフォン」(そんな表記じゃなかったように見えるけど気にしない)を読みふけるアイシア。少女マンガなのか……。魔法の呪文は「ぱいぱいららくる、くるくるくるーん」だそうで。
 で、何故かヤギを追いかける彩珠ななこ@浅野真澄。ダカーポの数少ない眼鏡っ娘キャラらしく、最近この界隈で流行ってると評判のメガネメガネも披露してくれました。この流れで田村ゆかりが出てきたら驚いたのに(そりゃ驚くわ)。せめて眞子ちゃんを! 遊撃部!(風見学園にそんな組織はない) で、アイシアも負けじと白祭り。んー、実はあんまり興味ないです。だってアイシアには、こういうシーンで必須の羞恥心が欠けてるんですもん。それじゃ、ちはやちゃんと変わるところがありませんよ(忘れかけた名前が出てきたな)。
 彩珠さんがシフォンの作者だったと知るアイシア。私も普通に同人作家だと思ってましたよ(笑)。「魔法って、ほんとに人を幸せにできるんだなぁって」あの、なんでイメージ映像で男性が一番前に来てるですか。ある意味正しいけど。
 休み時間早々にマンガ雑誌を広げるアイシア。と、まじかるシフォンにものすごい食いつきを見せる杉並。あー、あんたもこっち側の人間でしたか(そりゃネコミミメイドさんに反応するわけだ)。ますます九品仏大志とか言われてしまいますよ。しかし、こういうキャラだからシリアス展開には不向きというか、やはり本質には迫れないわけで、後半出番が無くなってしまいましたね(そういえば前作も……)。
 魂川先生(その表記は絶対違うと思う)のために部室を勝手に提供する杉並。「それと、これをアシスタントにつけます」それって迷惑にしかならないんじゃ……とか思ってしまった私。ってか「アシスタント」のアクセントチェックが意味不明だなぁ。「なんか、いつもの杉並と違いますね」でも、これはこれでおもろいなぁ(見世物扱いか)。
 眞子ちゃんのクラスでアイシアと杉並が不審に思う眞子ちゃんたち(視点がおかしい)。妄想シーン、「おててつないじゃった♪」「ア〜イシア、きみけっこう握力あるな〜」最後のは確実にアドリブかと。
 部室で執筆彩珠さん。足をパタパタするアイシアかわいいなぁ。ってかアイシア、「出来たの?」とか言い過ぎ。と思ったら杉並にツッコまれた。だから全然アシスタントとしての役割果たしてないじゃないですか(そりゃネームも出来なきゃなんもすることないけど)。で、喫茶ムーンタルトのフルーツパフェを買い出しに行かせる杉並。その間に杉並は彩珠さんと魔法の実地練習ですかね(発想が同人的)。
 その喫茶店で、彩珠さんを捜す男性の姿。えっと、なんだっけ、喫茶midoriyaじゃなくて、某まじかるなのでもこういうシーンあったような。OP以外頭から抹消してるんでよく憶えてませんが。
 Aパート終わりアイキャッチ。だからこのヤギはどっから出てきたんだ。CM、おおー来ましたアイシアキャラクターソング。映像が狙いすましすぎ(笑)。歌もとってもいいですよ〜、ここ数日頭から離れません。アイシアそのまんまの声で、「I miss you!」とか言われた日には、あなた(誰)。やっぱ宮崎羽衣の声質好きだなぁ私。もともと前作も、キャラソンの豊富さと質の高さが作品自体の評価も押し上げてましたし。アニメロミックスもいつもどおりでCM明け、まじかるシフォンなアイシア。この時点ではアイキャッチのネタとしか思わなかった(笑)。
 男性はななこの担当編集者と判明。書けない彩珠さんに「シフォンは魔法を捨てる」というプロットを提示。それだけ聞くと、人気が出ないから打ち切りかと思えますね(明言されてないだけで、そうかもしれないんだけど)。「そんなの書いちゃいけません!」と割り込むアイシア。指を突き出すシーン、カッコいいなぁ。そんなアイシアに、「一日だけ待って」とななこさん。
 こっちは相変わらずの朝倉兄妹。昼食という名の試練の時を迎える純一兄さん。やっぱ眞子ちゃんの鍋弁当が恋しいって言え、今すぐ言え! と「そんなときは魔法です!」とアイシアリリーフ。「そんなときはお鍋が便利!」でもいいのになぁ。「はい、あ〜ん」はカメラワークが悪いよ。と、けっきょく兄妹痴話ゲンカなのは変わらず。まあ、ななこなら千和か(人違い)。
 「見ててください、次は必ず幸せにして見せますから」めげないアイシア、次のターゲットは白河さんと……こ、これはともちゃん@服部加奈子&みっくん@白石涼子!? おお〜懐かしい。でもみっくんってメガネかけてなかった? 彩珠さんのキャラ立ちのための犠牲か、コンタク党の魔の手に落ちたか。「そこの人! 魔法があれば、どんなバカでも大丈夫」ってアイシア酷すぎ。ってかこんなの、あえて魔法を使う必要もないような(それ以前の問題か)。
 次なるターゲットは砂場の子供。しかし編集さんも茶番と言いながらわざわざつき合って、けっこういい人ですねあなた。「まじかるシフォンが、ハッピーをお届けにやってきましたー!」コスプレアイシアちゃん。お、お〜い、これはさすがに子供でも素で引くだろ。と思ったら「マジカル四姉妹」って……美春まで!? さらに萌先輩!? ってことは……ま、眞子ちゃーーーーん!!! 何やってんのー!! あうう、アイシアに唯一足りない恥じらいの表情が! 「誰がガレットよ! 私はやらないわよ」と言いつつ、既に衣装を着てるというありえないシチュエーション。これはきっと萌お姉ちゃんと美春にムリヤリ剥かれて……(しばらくお待ちください)
 はい、もう決めました。今後何があろうとこの作品、最低でも「殿堂入り」です(おーい)。
 「お城よ元に戻れー」と、砂のお城を手で直す姉妹。このへんの流れも素晴らしい。パイ@萌先輩が実はなんもやってないのも激しくツボに入ります。「おばさんたち、はずかしくないの!?」と言われて顔を赤らめるパイ@萌先輩と、子供相手にムキになるガレット@眞子ちゃん。ああもう、この出張戦隊おいくらですかハウマッチ!?(落ち着け)
 と、とりあえず気持ちを切り替えて。子供にも「魔法なんて、あるわけない」と言われて意気消沈の彩珠さん。子供の頃、魔法を信じていたという思い出話です。魔法で「空を飛んだり」ってとこで、明日に追いつきたいんだな〜と思ったヤツがここに一人。「砂のお城は砂のまま。本当のお城に変わったりはしない」。現実ではそうかもしれないけど、マンガやアニメという世界ならそれは可能ですよね。それこそ二次元の上で想像の翼をどれだけでも広げられる、それも一種の魔法ですよ。そのおかげで現実にはありえない眞子ちゃんやアイシアちゃんの(もういいから)。
 いったんは効かないアイシアの魔法。でも、最後にささやかながらそれが叶うという展開は前回と同様で、結論も変わらないのでしょうね。魔法そのものよりも、魔法を信じるという心の大切さを、(ひとまずこの段階では)示しているような気がします。ところで北欧でもパトカーや消防車のサイレン音って同じなの? オノマトペも違ってくると思うけど。
 「私、絶対大魔法使いになります!」と決意を新たにするアイシア。そして彩珠さんは相変わらずヤギとお戯れ。なんか、うっかり最終回かと思う締めですな。

 次回、曲芸商法の謎が明らかに(違)。

投稿者plateau: 2005年09月15日 22:12 [D.C.S.S.(殿堂入り)]