「最低だ、オレって最低だ」(レントン)
なんか向こうからネタを振ってくれてるように思えてきましたよ。これでレントンくんが逃げ出した後、雨でも降ったら完璧だったのに。や、いいじゃないですか別に。ネタはネタであってそれ以上でもそれ以下でもないのがいいのですよ。
ホランドからは敵視され、エウレカにもつれない返事を返されるレントン。彼がこのゲッコーステイトに入った目的のふたつを失ったわけですから、ここに居場所がなくなるというのは当然の流れです。戦争とはどういうことか、ゲッコーステイトとはどういう組織なのか、これまであえて曖昧なままで進めてきたのも、やっぱり意図的なものだったということでしょうね。
自分の理屈が通らないからといって逃げ出すのは子供。でも、「あいつは危険なんだ」と自分の観念だけを振り回すホランドもそれは同じ。「朝倉くんは安全ですからー」とか言って一歩を踏み出さなかったことりちゃんと変わりません(いや全然違うから、それ)。この閉塞感というのはひとえに、大局的にすべての状況を見渡せている人がひとりもいないせいなのでしょうね。かたやストナーさんの視点、かたやレントンの独白(というか回想?)から始まった物語は、遠くにある山を、別々の方角から望遠鏡で覗いてたみたいなもので、ヘリコプターで鳥瞰できる人が存在しない。「空」を舞台にしてるはずの物語なのに、大いなる皮肉ですね(悪いと言ってるわけではないです)。
で、こういう膠着状態を脱するのに必要なのはやはり、外側の人間の視点。やたらアメリカンなチャールズ@小杉十郎太&レイ@久川綾のコンビですが、腹ごなしに戦闘するというのも、今回のレントンとうまく対比してますね。ピザといえばレントンがヘンな家でむさぼってたのを思い出しますし、ちゃんとした食事とジャンクフードの中間みたいな存在。というかゲッコーステイトの面々もまともな食事をとってるようには思えないし。食は文化、ということを考えれば、このへんも考察してみると面白いかもしれません(と適当に投げてみる)。
しかし、レントンとエウレカがアレだから、ドミニクさんを蹴り飛ばすアネモネさんの姿にめちゃめちゃ安心感を覚えてしまった。黒、一歩優勢です(NHKの囲碁講座なんか流しながら感想書いてるから)。
投稿者plateau: 2005年09月11日 13:04 [交響詩篇エウレカセブン]