2005年04月07日(木)

「ふたつのスピカ」第10話 水の中にも宇宙(NHK教育)感想

「ひとりじゃ、宇宙には行けないよ」(鴨川アスミ)

 またもや次回予告がミスディレクション。先週の予告で佐野先生の企みを語っていたアスミはいわばメタ視点。実際には、アスミたちのパートと教師たちのパートは明確に分離されていました。まあ、教師と生徒の対立を見たい訳じゃないんで良かったかな。

 冒頭、いきなり圭ちゃん宇宙外少女!? と思いきや、宇宙服を身にまとった妄想でした。で、143cmのアスミは体格に見合う服がない……と。同一の画が使用されていたわけではありませんが、OPの一シーンのエピソードですね(これまでも、OPとは微妙に画を変えてエピソードを出してきていて、芸が細かい)。大爆笑の秋・府中野。アスミがその外見を笑われるという描写はこれまでにも頻出していて、彼女自身がそれをコンプレックスにしているというのは明らかです。このあとにも、「アスミ、作業着うしろまえ」というシーンが出てきます。社会的動物である人間の宿命で、服装などの外見がその人物の印象を左右してしまうのはある程度仕方のないこと。ましてパイロットになるにはなおさら。服装重視ですからね(プラネテスの2話で実際にあった、ことえりたん誤変換……って、ATOKで変換したらちゃんと「副操縦士」って出たよ)。
 ちっちゃけれEVAでデブリに当たりにくい……という、ものすごい屁理屈をこねる秋。イメージ映像のSD圭ちゃんがかあいいです。アスミが「デブリは宇宙のゴミ」って説明してるタイミングで出てきたのがアレですけど(笑)。アスミに自分を見捨てないで、という圭ちゃんですが、宇宙では他人のことなんか構っていられない、という秋。このあとの万里香ちゃんのセリフといい、どうも観てるこっちが「プラネテス」の先入観から抜けられないのがちょっと困りものですね。あれが頭にあるせいか、どうしても圭ちゃんの言い分が身勝手に思えて仕方ない。あと、秋の「願わくば、自分の弱さや恐怖心のせいで、守るべきものから逃げ出す、なんてことがないようにしたいものだけどね」というセリフはちょっと胸に響きました。
 やっぱり秋と万里香、親がらみでつながりがあった模様……って、秋の祖父と万里香の父が知り合い!? 前話のアレといい、やっぱなんかありそうな感じですね。可能性としては、以下のようなものが考えられます。


  1. 秋の知ってるのは彼女の母親で、今いる万里香はジュニアだった
  2. 万里香には年の離れた姉がいた
  3. 万里香には同じ名前の叔母がいた
  4. クローンだった
  5. クーロンだった
  6. 実は社会人入学で単なる若作り
  7. 実はこの世界は数十年前天変地異でいったん滅んでおり、海底に潜った一部の地域だけが生き残っていた。万里香は冷凍冬眠されていた旧世代の生き残り

 夜、ナンパされる万里香。あー、汚い手で触りやがって! 殺せ! いますぐ殺せ! と思ったら、りんごさんの助太刀で過激なシーンはカット(おいおい)。そしてアスミのバイト風景を目撃するふたり。おやおや、特殊な服装の喫茶店ではないのですか(おい)。ここまで服装のミスマッチを強調してるから、てっきり(そういう作品ではありません)。
 水が苦手なアスミですが、プールで特訓。競泳水着のサイズは合ったのですね。それとも持参品? だったらスク水のほうが……。いや、「スク水」ってのがATOKで出るか試したかっただけです。結果は当然出ませんでしたけどね。でもすぐ学習させました(最悪だ)。
 万里香ちゃんに「あんまいじめんなよな」という府中野くん。いぢめてたんはおーまーえーだー! というツッコミが出来るキャラがこの場にいなくて残念。
 溺れるアスミ。っていうかこのプール、水深いくらですか?(概算はもうしません) 思わず飛び込む万里香ちゃんも感動的と言う前に、着衣泳の経験がないと二次災害のおそれが……。そんな長いスカートだと特に。っていうか、さも冷静そうに浮き輪を投げ入れる府中野くんに疑念が。あんた、ひょっとして泳げないんでは? 水が苦手なくせにとか言いながら泳ぐのを止めなかったのは、アスミの競泳水着姿に見とれてた? はい、府中野くんの好感度激しく低下(笑)。
 いっぽう、助けられたことでもっと強くならなくちゃと言うアスミに対し、アスミを助けたことを快く思っていない様子の万里香ちゃん。やっぱり、自分はひとりだけでも生きていける(いかなければならない)と思っているのでしょうか。アスミが万里香ちゃんの心の鎧を剥がすのは容易ではなさそうです。これはもう「なまえをよんで」シチュエーションに頼るしか!(黙りなさい)
 そんなシーンと入れ替わりに描かれる職員会議。今回は珍しく、空間的二重構造がとられてますね。特注品の宇宙服が高くつくことにかこつけて、アスミを退学にさせようとする佐野先生。悪役の面目躍如と言わんばかりの、立て板に水の強弁。あー、益田西守歌か武笠春希と対決させたい(笑)。しかし、身長が制限事項になるのは現状の宇宙飛行士でも同じだったような……。と思ったら、塩見先生がしっかり反論してくれました。そういう既存の枠組みから自由な環境で、宇宙飛行士を育成しようとしてたのですね。しかし、「あの子は、あんたがなくしちまった目をしている」って、や、ま〜、ロックスミスみたいな人もいますから一概には(や、彼は宇宙飛行士ではないぞ)。

 ということで、次回は本格的に佐野先生の攻撃が始まる模様。もう追い出されるというのはちょっとびっくりですが、はてさて。

投稿者plateau: 2005年04月07日 22:44 [アニメ感想] [アニメ/ふたつのスピカ]