「科学者にとって一番大切なことは何か判るかね? それは勘だ」(ネモ)
セレンディピティですね。
ペンペン登場だー(違います)。
二万年生きたクジラという、火の鳥にも似た超越的存在との対面。科学の力と、人間の潜在能力を信じるネモ船長だからこそ、それに「親友」として対峙できたのでしょう。残念ながら、今の時点のジャンにはその言葉を拝聴することは叶わなかった。あるいは、その必要はない、と判断されたのかもしれません。19世紀を生きたネモ船長には、アトランティスの力という助けを借りなければここまで辿りつくことは出来なかった。けれど、20世紀を生きうるジャンたちには、その来たるべき世代を自らの力で切り拓くことが出来る、と。
ひるがえって、ブルーウォーターの後継者たるナディア。真相はほのめかされるのみなれど、ネモこそが自らの捜し求めた人物であることに気づきはじめる。そうして、もうひとりの意外な人物とは……?
ノーチラス号という閉鎖空間から一転、物語の外から世界を眺める存在の介入によって物語は動き始める、今回も満足な話でした。