「なの、は……」(フェイト・テスタロッサ)
「うん!」(高町なのは)
数ヶ月にわたってお送りしてまいりました「魔法少女リリカルなのは」DVD視聴、ついに最終回であります。もう最後の最後まで大満足でした。
ううむ、フェイトと再会したなのはの言うとおり、言葉にしたい想いはいろいろあっても、なかなかうまく形に出来ないものですね。今回に限らず、DVDでの遅れ視聴ということで、あらすじを書くよりも、いかに私なりに感じたことをオリジナルな形で伝えるかということに苦労しました。感想という意味では、あんまりうまく書けなかったかもしれないのだけが心残りではありますね。
とにかく、最終回として個人的に理想だと思っている形を見事に体現してくれました。どなたかが書かれてたと思いますが、たった一クールで、ここまで丁寧なエピローグを作ってくれることにまず驚き。
Aパートで描かれるのは、「魔法少女」となった日々との別れ。しかも、リンディさんのセリフとか、次シリーズへの伏線張りとも思わせる演出も心憎い。おわりははじまり、だってそれは(もーやめろーってのー)。クロノくんという存在も、フェイトやユーノくんの陰に隠れがちに見えて、しっかり効いているんですよね。もっと言えば、さらにその後ろに控えてるエイミィの存在もとっても貴重。ケガの手当をすると見せかけて、クロノくんの頭にリボンをつけるとこ最高(しかもこれが恐ろしいことに、後半の展開の伏線になっている)。画面の片隅で見切れてるような脇役キャラ好きというか。私はかねてからサブキャラとしての田村ゆかり最強説を唱えてるんですが、こうしてみると松岡由貴さんもその後陣を固めるくらいには(わけ判らん)。
そして、アースラに別れを告げ、海鳴市へ戻ってきたなのはとユーノくん。ここで、本当の意味で帰るべき港があるのは、高町なのはただ一人なのですよね。時空管理局は作中ではアースラ艦内での生活のみ描かれ、その戻るべき場所は隠喩にしろ現れない。ユーノくんにしても、「流浪の民」とか言ってて、帰るべき定住地があるようにも思えず、結果なのはといっしょに海鳴へついていく。もちろん、この事件で、かりそめではあっても帰る場所であった母親を失ったフェイトとアルフは言うに及ばず。だからこそ、なのはの日常への回帰がことのほか輝いて見えるわけです。やっぱり、帰るべき港があることは非常に幸運なことなのですね。
そんな文字通りの「日常回帰」が描かれるのがBパート冒頭。1話や2話で繰り返し描かれた、携帯電話のアラームを目覚ましがわりにするなのは。しかし、今回違ったのは、二度鳴ったアラーム音。それはアースラからの着信音ということで、これには実にやられました。や、なのはが時空管理局をアドレス帳設定してたことにも驚いたり、そもそも普通に着信する時点で、どこの基地局経由したんだと気になってしまいますが(いいから)。
報せを受け、海辺に急ぐなのは。待っていたのはフェイト・テスタロッサその人。この、最初のぎこちなさが実にらしくていいですね。向かい合わずに、いっしょに海辺を眺めたりとか。そして、なのはの「友達に、なりたいんだ」という言葉に答えを出したいと言うフェイト。それに返してなのは、「なまえをよんで」。ええ、ずっと待ち望んでいた場面ですよ! でもやっぱり、百聞は一見にしかず。ここからのふたりのセリフひとつひとつに身悶えてしまいました。いっしょに感極まって涙するというよりは、「そうくるかっ!」という作り手の視点を意識してしまったのですが、実に良い出来。
で、最後のシーンは全然知らなかったんで素直に感動。なるほど、だからDVDのジャケットでフェイトが髪を下ろしてるんですね! なのはのほうも、リボンがちゃんと変わってるじゃないですか、芸が細かいなぁ〜。そして「Little Wish〜lyrical step〜」に乗せてED、後日譚画像。これも好きな演出です。このために、むしろOPっぽいED曲だったのかと思うくらい。ここでもなのはとフェイトの入れ替わったリボンが強調されて、他の人々の「新しい日常」の様子もしっかり垣間見えて、もう何も文句はありません。
いやー、改めて、とっても素晴らしかったです。TV放映を観ていない(観られない)アニメとしては、はじめて買ったDVDシリーズだったのですが(ちなみに生涯最初に買ったのは「D.C.〜ダ・カーポ〜」のDVD BOX)、買って損はありませんでした。「魔法少女」という冠を軽やかに飛び越えて、新しい世代の物語を見せてくれたメルクマール的な作品、むしろ観ないままの方が人生を数パーセント損していたことは間違いないでしょう。評価はもちろん「殿堂入り」。「D.C.〜ダ・カーポ〜」や「Φなる・あぷろーち」に並ぶという意味では「超殿堂入り」でもいいんですけどね。本放送で観られなかった分を差し引いての「殿堂入り」。以後「超殿堂入り」認定はTV放映を他地域との遅れ無しで観て、なおDVDを買いたいと思うかどうかを基準にいたします。
DVD特典は「リリカル☆パーティ」の一部収録と、なのは@田村ゆかり&フェイト@水樹奈々インタビュー。シャッフルアフレコ、噂のやさぐれなのは@桑谷夏子とヴァー@田村ゆかりが聴けて満足です。ってか本編観終わってから間を開けて観て良かった(笑)。しかし、なのはとフェイトの役を入れ替えてもまったく違和感がないというのはさすがの両名ですね。インタビューも「またねー」で締めるのが良かったです。
そう、そのとおり、まだだ、まだ終わらんよ! なのです(珍しく言ってみた)。いや、第二期はもちろんですが、その前にまだ封印解除してないサウンドステージ03の「第14話 それから」がありますからね。次週、6/17ごろにレビュー予定〜。
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