「俺はもう、はぐにいっぱいもらってたんだよ」(花本修司)
これまた最終回でもおかしくない話。なんかすごいなこのアニメ、エピローグを何度も見せてくれるような感じ。
田舎で過ごしたはぐちゃんの中学時代。彼女が書きためた絵は、すべて家の縁側から庭を見た風景だった。これはすごいですね。やはり「ふたつのスピカ」の万里香ちゃんと同じく、四角くトリミングされた光景に、「外の世界」への憧憬・希求の想いが込められているのでしょう。しかも、それが屈折した形でなく、芸術として昇華するあたりが花本はぐみという人間の天性。
そして、そんなはぐちゃんの花本先生に対する想いが、平行して描かれてきた山田さんや真山、さらには竹本くんの想いとひとつに融合していく後半の「四つ葉のクローバー」には感服しました。直接の描写をしなくても、みんなの心が通じていく、しかも「過去と未来、いつか思い出になる今」というテーマもしっかり踏まえつつ。
で、さらにその後で、「四つ葉のクローバーが見つからなかった」という展開になるのも面白いですね。四つ葉のクローバーなんて存在はしょせん気まぐれな自然が生み出した、偶然の産物。花本先生の言葉は、描かれた自然そのもの以上の美を生み出すことの出来るはぐちゃんに向けられるものとしては、まさに言い得て妙。そして、またいつもと同じ日常が訪れる。まあ、はぐちゃんにとっては「はなむけ」とはいかなかったわけですが(その一言が余計)。
萌え視点としては冒頭の山田さんが相変わらずいい感じ。最初、前回の続きの話だと判らんかった。