2005年05月31日(火)

「ハチミツとクローバー」chapter.6(関西テレビ)感想

「おかねだいすきー!」(森田忍)

 え、もう最終回? と思ってしまうような展開でしたけど、でも待っていたのは、やっぱり変わらない日常、そして、ちょっとだけ変わっていくお互いの関係性。

 花本先生の口から語られる過去。三人が過ごした幸せな時間は、すべて過去形でしかなく。同じように、今、幸せな時を過ごしている真山たちにも、それがやがて過去形で語られるときが来ることを予感させて、それを思うと、このやたらな展開の早さも理解できなくはない気もします。
 語られるふたつの関係性。そのひとつは、はぐちゃん、竹本、そして森田を頂点とする三角形で形作られる。「三角関係」というのは輪郭に過ぎず、実際には循環することはありません(そりゃ男2:女1なんだから普通循環しない……とも最近は限りませんけど)。まずは、竹本くんからはぐちゃんへの一方通行の目線。景色を「丸呑み」する、という竹本くんの形容も言い得て妙。それとともに、はぐちゃんと森田さんという、天賦の才を持つものとして互いに惹かれあっているらしい関係もあって。森田さんが卒業製作をほっぽり出したのは、まさかはぐちゃんと離れたくなかったから? それにしても、卒業製作がマッチョ化した自身の像というのは。ここから心理学的メタファを読み取るのは容易な気もしますけど、あまりに陳腐な解釈ですね。ともあれ、この関係性はまだまだ膠着状態。
 そして、もうひとつ。山田さん、真山、そして理花さん、花本先生。こちらはそれぞれ、まったくの一方通行、直列つなぎ……に前回までは見えていた。今回で、その様相は一変。ここまで、実に魅力的に描かれてきた山田さん、その効果が今回ラストでいかんなく発揮されました。また、彼女に限ったことではないですが、シーンごとにキャラの雰囲気というのがずいぶん違って見えるというのが面白い点ですね。コメディっぽいデフォルメタッチのシーンはもちろん、通常のストーリー部分でも。Bパートのはじめ、就職が決まらない山田さんが典型的な萌えキャラっぽいかわいさを見せているのに対し、卒業製作のシーンではとっても男前(語弊がある言い方ですが仕方ない)。そして、なんか毎回酔っぱらったシーンを見ているような気もしますが、なんといってもラスト、真山の背中の彼女が実に愛らしい。こういう複雑さを兼ね備えたキャラ造形って、私とっても好きなのです。

 ということで、さっぱり私らしくない感想となってしまいました。それこそ、「理花さん雪の女王!?」なんてネタを書くゆとりもなく(ここで「書いてるやん」とツッコむのが関西の礼儀です)。これがノイタミナなのかー。実は私がいちばん引っかかる点って、原作準拠とか声優とかじゃなく、直前にドラマのCMを流すことだったりするのですが。こっちはアニメを観ようという気でいるのに、局のほうはそのつもりじゃないみたいな気がして。でもまあ、たしかに既存のアニメとは違った見方をせざるをえない作品のような気がします。

投稿者plateau: 2005年05月31日 02:30 [2005年4-6月アニメ感想] [ハチミツとクローバー]