「雪割りよもぎー! 雪割りよもぎさーん!!」(ゲルダ)
なんかすごいー、このアニメ。めちゃめちゃ楽しくなってきました。
えっと、早めにちゃんと断っておきましょう。まあご想像の通り私、出崎アニメ初体験です(幼少期にひょっとしたら観てるかもしれませんが)。1話の感想、各地で「出崎らしい」と言われてますが、私にはもう「へぇ〜」というか、勉強になるな〜という感じ。で、それを踏まえて今回、止め画とか入射光とかいうのに気を配って観てみると、実に面白い。
どこまでが原作準拠のエピソードなのか判りませんけど、それを差し引いても、シーンの見せ方、演出が非常に素晴らしい。それぞれのキャラが実に引き立っている。
アバンからまず、「チーズクッキーもあるぞよー」なヨハンネ@城雅子に目を引かれます。OPを挟んで、そのヨハンネに自作のパズルの解き方を教えるお兄ちゃんのカイ、そしてそのカイは父親から手製のルーペをもらう。すべてが手作りな時代、親から子へと受け継がれる技術といった、縦のラインが綺麗に決まっています。そのあとは幼なじみという横のライン。ルーペときたらレンズを通してのぐにゃぐにゃ顔の演出、これはくると思ってました。「そーです、実はぐにゃぐにゃなのです!」と受けるゲルダ@川澄綾子が相変わらず萌えます。
そんなゲルダも、お給金が少し増えて。感激するおばあちゃん。「子供ってほんとに、いつのまにか大きくなっちまうんだね」そのとーり(意味が違うよ)。仕事場のおばさんたちから聞いた、両親の思い出話。このおばさんたちが、けっこう癖のあるキャラ造形をしてたから、またぞろスピカなヤな感じ(スピカ自体が嫌なわけではないけど)になるのかななんて心配してたんですが、さにあらず。通俗的ではあるけれど、けっして排他的ではない、むしろ庶民的たくましさを感じられるシーンでした。
雪吹きすさぶ夜。思うんだけど、なんでこのアニメ、冬にやらんかったのでしょうねぇ。まあ3クールあるから、真冬にクライマックスを迎えるわけですが。例の板を差し渡したベランダでゲルダとカイ、ルーペを使って雪の結晶。「カイって、男前ね」と言うゲルダにカイの体温が上がって、結晶が溶ける、このシーンがとっても印象的。
いっぽう、なんか違う雰囲気が流れてる雪の女王の世界。しかしこの、赤トロル@後藤哲夫に青トロル@鈴木琢磨、執事ザケンナー程度には面白いですよ(それって結構面白いってこと?)。しかも、なんかセリフがリリカルだし。
熱を出して倒れるゲルダのおばあちゃん。そして吹雪の夜、容態が悪化。となり町まで医者を呼びに行くカイの父・カール@高嶋政宏。それをゲルダとカイに伝えるシーン、うーん、それなりに「距離感」を表した演技になっているのかな。そりゃまあ、ゲルダに「今日はいつもより沈んだ声」とか言っといて、自分はいっつも同じ調子の声じゃ(以下略)。
カールの到着を待つ間、ニナ@日高のり子とともに祖母の様子を見守るゲルダ。ニナさんも、吹雪の中出てった自分の夫のことも心配したほうがいいような気もしますけど(いやいや、これが隣人愛だっつーの)。で、ニナが寝静まったのを見計らって、そっと雪割りよもぎを捜しに家を出るゲルダ……でいいんですよね、このシーン。ゲルダの表情が驚いてるみたいだったから、最初、おばあちゃんが天に召されたのかと思ってしまいましたよ。なんか今回、NHKアニメにしては作画が安定しないのがちょっと気になったかな。
川辺で雪割りよもぎを捜すゲルダ。そこにオーロラとともに天を翔る龍の閃き……もとい雪の女王@涼風真世(こういうネタは先に言ったもん勝ち)。と、雪割りよもぎが顔を出す。これは女王の作為? 対価としてゲルダは身を捧げることに……なんて思ったけど、まだまだ。引っ張るなぁ。
翌朝、雪崩に遭ったカールと医者が遅れて到着。そこにはすっかり元気になったおばあちゃん。危うく医者、セリフ無しかと思いましたよ、まさに徒労というか、アフレコ現場的にはいないキャラになるかと思った(余計な心配せんでいい)。でも一応診てあげたほうがいいとは思いますよ。患者の心配より先に、ゲルダに遭いたいとか言ってるんじゃねぇよ、なんか下心があるんかと勘繰ってしまうな(そりゃ、お前がそーいう思考回路の持ち主だからだ)。でもゲルダはさっさと仕事……いいなぁ、この娘。
いっぽう、目の色が変わった赤青トロルたち、なんか大事そうな鏡を割ってしまう……。これがすべてのはじまりだとは誰も知らないですか、そうですか。
「アンデルセン紀行」みたいなのはやっぱり無し。まあアレですな、本編が十全に面白ければ、補足する必要もないってことですか。それはそれで正しい姿勢かと。
投稿者plateau: 2005年05月29日 21:11 [2005年4-6月アニメ感想] [雪の女王]