2005年05月22日(日)

「雪の女王」第1話 ゲルダとカイ(NHK総合)感想

「どうしても……どうしても私、森の教会に行ってみたい!」(ゲルダ)

 おお、良いですね、これ。ハンス・クリスチャン・アンデルセン原作、出崎統監督。製作はトムス・エンタテインメントですか。NHKアニメ劇場、ようやく本領発揮?

 いきなりアバン&OPから薔薇ということで、どうしても「Rozen Maiden」を連想してしまいますね。ええ、間違っても「神無月の巫女」ではありません(いいから)。あと、仲村トオルの語りはちょっと強すぎるかも。まあ最後のほうは慣れましたが。
 で、ゲルダ@川澄綾子とカイ@夏樹リオですよ。いや〜、まさに理想的な幼なじみ。家まで競走、で玄関までたどり着いて、「本当の勝負はここからよ」と階段を駆け上る。おお〜、夢にまで見た「部屋の窓越しに顔を合わせるふたり」ですか! 緩衝地帯に板を差し渡して、薔薇を鉢植えに入れて。いいなぁ、まさに童話の中に見つけた原始の萌え、なんて桃井はるこめいたことを思ってしまいます。
 いや実際、このゲルダがそんじょそこらの萌えキャラでは太刀打ちできないくらい魅力的に描かれているのです。「ポワロとマープル」のメイベルでコツをつかんだようですね(いや、製作陣に直接関係はないと思うけど)。学校で上級生向けの問題をすらすら解いて「昨日ゲルダに教えてもらった」と言ったり、それをからかった男子に馬乗りになったり(深読み禁止)。Aパートでちゃんとゲルダのキャラを立たせているから、Bパートでの彼女の行動がすんなり受け止められます。いやまあ、お話作りの基本なんですけど、それをしっかりやってるのはやはり立派。
 そして、物語のはじまりを告げる鐘の音。その音の在処は、遠い不思議の森(ここはNHKらしく「ふしぎの森」と表記すべきでしょうか)。ああ、これは灰羽ですね。視覚的効果に加え、聴覚的効果も刺激される、なかなかアニメ向きな題材を選んでいる感じ。ゲルダが最初、理由もなくその音色に惹かれ、そのあとで祖母の話を聞いて思いを強くする、というのがいいですね。
 Bパート。落ち穂拾いをしっかり説明するのがNHKらしい。「落ち穂」なんて枠囲みテロップが出てきたのを見て「火の鳥」の悪夢が蘇ってきましたよ(悪夢かよ)。カイの母、ニナ@日高のり子と妹のヨハンネ@城雅子。城雅子さんはこの枠定着ですか? アヒルと主人公の妹と、どっちがステータスが上かは判りませんが。まあ、どっちもペッ(最悪だなお前)。
 カイの姿が見えず、「あら? あらら?」なゲルダがかわいい。さぼってたんじゃなくて計算してたと言い張るカイ。「いいか? 落ち穂一本についている実の数は、ほぼ20粒。パンを一斤作るのには、280gの粉が必要だから、一本の穂から取れる粉を5gとすると、一斤分の粉を作るには……560本の落ち穂が必要となる!」ええなぁ〜、こういう子(お前も律儀に全部書き起こさんでも)。でも定量的評価は大切ですよ。
 そして、ふしぎの森の教会を捜しに行くゲルダとカイ……余計な奴らもついてきやがった(おい)。でも途中でみんな、とっととおうちに帰っちゃう。さらにこの後、意固地に教会を探そうとするゲルダに対し、彼女を見捨てるカイ……という構図が二度繰り返され、しっかりカイが舞い戻ってくるのがいいですね。光と影の演出も効いてるし素敵ー。
 そして、ついにたどり着いた教会。うわぁ、この映像美、これぞNHKクオリティ(最近ようやく元ネタを知りました。非関東人には判りませんって)。CGの使いどころが判ってますねー。
 って、見ただけで帰って来ちゃったのかよ! ああびっくり、事前に観た番宣からして、どっちか一人が戻ってこれなくなるかと思ったのに。とりあえず1話の段階では平穏な終わり方でした。教会を見たこと、大人にはナイショ、ってのはキホンですね。

 あー、1話から書きすぎました(笑)。改編期でもないのに、ここ一週間やけに最終回&新番が続きましたが、やはり最大の注目作は最後に来るものなんでしょうか。今回はほとんど顔見せだけだった雪の女王@涼風真世も期待ですし(なんか取り巻きのあたりに違う空気が流れてましたが)。全39回、じっくり見させてもらいましょう。

 ところで、「アンデルセン紀行」みたいなのはないの? けっこう期待してたのに。

投稿者plateau: 2005年05月22日 21:03 [2005年4-6月アニメ感想] [雪の女王]