2005年05月01日(日)

「砂ぼうず」第10話 番人と宝探し人(MBS毎日放送)感想

「よけいなことは、考えない」(小砂)

 なんだこりゃ!? 至極真っ当に面白い。思わず解析したくなってきますよ?(笑)

 なんといっても今回の重要なポイントは、小砂の成長。仮にも師匠である砂ぼうずには「クソガキ」と罵られ、裏切り者・朝霧純子には打ちのめされ、「悔しい」とつぶやくAパートのラストは強く心に残ります。なるほどな〜、これが「萌えアニメに宣戦布告」ということなのかもしれませんね。
 「萌え」という概念は、その対象がある意味「成長しない」ことを希求します。その言語の転意のもとが「草木の芽生え」であることからもくみ取れるとおり、成長の初期段階における可愛らしさ、愛しさを(性的なメタファを伴って)表したのが「萌え」というもの。だからこそ、「育っちゃダメ」「ちっちゃいままの君でいて」なわけなのですが。実際、小砂は今まで通り「ボインなんて飾りです! 偉い人にはそれがわからんのですよ」と言いつつ、砂ぼうずのまわりでやいやいにぎやかす立場を堅持していても良かったはずで、普通の萌えアニメならそうしてたでしょう。
 しかし、小砂は成長する道を選んだ。「よけいなことは、考えない」と、純子のセリフを教訓に、自らを奮い立たせた。ここに描かれているのは、まぎれもなく少年マンガに典型的な成長物語のそれです。
 実際、今回の話、実にジャンプ的ですね。うち捨てられた城を、残されたロボットが守るという話は、鳥山明の読切「騎竜少年」のエピソードそのままです。原作者のうすね正俊ってジャンプ出身らしいですから(私は世代がずれてたのか記憶にないですが)、これが原作相当エピソードだとすれば、語義上正しく確信犯でしょう。宝探し人・貝塚の立ち位置も、いかにも砂ぼうずの強敵にして到達地点、という感じですし。
 やっぱこの作品、実はとっても名作なのでは? と思った次第です。

 んで、次回予告。こ、これか、噂の「わたしのしもべ〜」(笑)。

投稿者plateau: 2005年05月01日 20:38 [2005年4-6月アニメ感想] [砂ぼうず]