2005年05月29日(日)

「交響詩篇エウレカセブン」第07話 アブソリュート・ディフィート(MBS毎日放送)感想

「あなたのおかげで、やっと決心がつきました。厳しさの中の、本当の優しさ。ありがとう、ドギー兄さん!」(レントン・サーストン)

 いろいろ仕掛けてくるなぁ。観ているこっちもドッキリドッキリドキドキですよ。

 「お前にしかできない仕事」があると言われ、営倉から出されるレントン。またぞろ危険な仕事か、という重い雰囲気の中、レントンの目の前にあるのはおかもち、中にはラーメン。もうこの時点で狙ってるな、という意識が観ている「こっち側」には芽生えます。それはちょうど、前回の「こみっくパーティー」と同じように。「ドッキリカメラ」という手法も、容易にメタを想起させるアイテム。
 これまで、ずっとこの作品で気になっていたのは、レントンという少年に一人称が与えられていながら、それを単純な視聴者の感情移入の対象にしようとしていないこと。レントンがひとりで盛り上がってるシーンが描かれても、その後で必ずもう一度落とす。常に、レントン以外の第三者の視点が用意されていて、物語を外から眺めているという印象がぬぐえませんでした。これこそが、この物語が単純な「少年の成長物語」とは言い切れない点だと思います。その意識のギャップというのを最大限に活かしたのが、まさに今回の話。
 観てる側はレントンの天然ぶりをいじって、面白がってるのに、当人は至ってマジメ。しかもその相手をするのが、今まで自分がその立場にいたというムーンドギー。またまた勝手に解釈して盛り上がるレントンに激高する今のムーンドギーこそ、まさにゲッコーステート(言わんでいい)。この構図は完璧なコント、あるいはシチュエーションコメディになってます。
 しかし、やっぱり位相はもう一度反転して。実はいちばん天然だったのはエウレカだった! 瞳に映ったのは同じものでも、エウレカが見ていたのはコントの主役としてのレントンではなく、真っ当なヒーローとしての彼の姿だった。いやいや、これはやられました。最後に食事にラーメンを持ってくるとこからして、本当に狙ってんじゃないのかこの娘、と思ってしまったんですが。やっぱり天然キャラは最強だと言うことですね姉さん!(ところで、単にレントンは「姉さん」とか「兄さん」とか言いたいだけなのではないかとも思ったり)
 最後に一部始終を収めたビデオ「はじめてのおつかい レントン編」を観るホランド。笑ったあとに、「ダセェな、俺」とつぶやいて終劇。前回のように、GEKKO STATEの中でいちばんの「大人」として振る舞うことを強いられながらも、本当のところはもっともレントンに近い本質を備えている、ということを確認する秀逸なシーンでした。「完全な敗北」を喫したのは、やはりホランド?

 いやぁ、毎回いいですねぇこれ。随所に挟まれる、いまだ意味不明なシーンも後が楽しみですし。この挿入具合も解析するとなかなか楽しそうなんですけどね。っていうかもうプリキュアのOPがはじまってるっちゅうねん!(けっきょく生見してるし) 土曜深夜〜日曜朝のアニメの多さはほんと、どうしたものかなぁ。

投稿者plateau: 2005年05月29日 21:01 [2005年4-6月アニメ感想] [交響詩篇エウレカセブン]