「圭ちゃん……わたし、作りすぎちゃって、おにぎり」(鴨川アスミ)
今回はなんといってもこのアスミの一言に尽きるでしょう。前回、前々回を引きずって、ひたすら重々しい雰囲気の冒頭。それを見事に吹き飛ばしてくれました。
「唯ヶ浜にお前の未来はない」とは、アスミの父・友朗の弁。それでも、やはり人間には帰るべき港は必要だ、というお話。不意に家に帰ってみたら鍵がかかってて、でもトイレの窓から侵入に成功するアスミ。思わず不用心さを心配してしまうあたりが心憎い。父親はまた夜勤を増やしていて、「失ったものを取り戻すために必死になっている」。う〜ん、このへんも、実に胸が締めつけられます。翌朝、おにぎりと手紙を置いて家を出るアスミ。これが、宇宙学校に着いてからの例のセリフにもつながってきますし、夢のために前を向いて生きていくのは、けっして生まれた場所や過去を捨て去るわけではない、ということですね。
また、このテーマを反映して、アスミ以外の登場人物の帰るべき場所も一部ではありますが描かれています。初登場時には似たような境遇だと思われていた秋と万里香が、現状ではだいぶ違っているというのも注目すべき点ですね。自らの意志かどうかはともかく、秋はボロアパートでの独り立ちを果たしています(家賃はいくらぐらいなんだろう)。それに対し、万里香ちゃんは未だ小窓のある一室から抜け出せてはいない様子。上京なったライオンさんも思わせぶりに名簿から彼女の名を見つけていますし、ますます注目です。しかし「宇宙に喜び多き」とは、なるほど〜、不覚にも気づかなかった。しょーもない声優ネタや言葉遊びに気をとられていて、こういうのに気づかないとは問題ありすぎです自分。
といいつつ、今回は「帰る場所」が描かれなかったのが府中野くんと圭ちゃん。まあ、フッチーはどうでもいいんですが(おい)。秋と「ラブラブ〜」(by百合佳さん)ですか? バイクにヘルメットをふたつ用意してたって、それはまさか、いつかアスミと一緒に乗ろうなんて思ってたんじゃないでしょうね。あんた、卒業式に「先パイの第二ボタン、あたしにください!」と言われるかと思って、替えのボタンを用意してる男子学生か(断じて実体験ではありません<と強調するとよけいに怪しい)。
だからフッチーはどうでもいいっての(笑)。問題は圭ちゃんですよ。今回、「約束、だよ……」(違)のきっかけを作った張本人。いかにも彼女らしい言動です。最初は4人で、そのあとにアスミが万里香ちゃんを連れてくるのも予想通り。なんの約束かも言わずに乗せるのはどうかと思いますが。クーリングオフの対象となります。ま、「何故か一緒になるご縁、ってことで」by秋、みたいな。
だーかーらー、圭ちゃんだっつーの!(わざとらしい) 彼女の帰る場所、そもそもどんな家に生まれたのか、月を目指すのは何故か、いまだに何一つ明かされておりません。まあ、だから想像(というか妄想)を膨らませられて良いのですがね。個人的にはやはりみっくすJUICE説で(笑)。
「どんなことがあっても、五人一緒に卒業する」という約束を交わした放課後。アスミと圭ちゃん、階段で会談(誤変換に誘導された)。最後にふたたび、アスミの目線が上を向きました。
で、いっぽうの佐野先生です。鴨川友朗の同僚でロケットの設計士だったのか! そんな人が宇宙学校の教師になってる(しかも最近まで前歴が知られていなかった)というのはよく判りませんが。ほんとのホントに逆恨みですな。技術者の風上にも置けないとはこのことです。つーか、風上だろうが風下だろうが、いてもらっちゃ困るんですが。
ということで、次回の圭ちゃんVS佐野先生マッチが今から楽しみです。
投稿者plateau: 2005年04月29日 02:07 [2005年4-6月アニメ感想] [ふたつのスピカ]