2005年04月21日(木)

「ふたつのスピカ」第12話 ふたりの星はっぱ星(NHK教育)感想

「まぁ、あんたがなりたいっていうなら、なってあげてもいいけど」(柴田かさね)

 予告通り、かさねちゃん@半場友恵と幼少アスミのお話。半場さんのお声を聴くのはシスプリ以来? ふしぎ星のプリンセスみたく、ゆるゆる〜っとみていたいのに、いつものごとく大小さまざまの悪意が襲いかかるのはいやいや〜ん(黙ってろっての)。

 やはり、この世界において拭いがたく存在するのは、獅子号墜落の忌まわしき記憶。アスミの父・友朗は事故調査委員会の遺族係に辞令が下る。うわー、いちばん辛いところですな……。「ずっと空を見上げて生きてきたのに、あの事故が起きてからは頭を下げてばかり」。なんというか、私も理系の端くれですし、ものすごく感情移入してしまいます。自分が誇りを持って携わってきたものが、人に恨まれるもととなって、しかも自分でその結果を目の当たりにするというのは。遺族感情はまだしも、まったくの第三者の目とか、マスコミの批判も大変なものでしょう。深入りすると泥沼にはまりそうなんで、あんまり言いませんが。
 いっぽう、ある意味現世とは因果が切れて気軽なライオンさん、アスミ隊員との訓練に励みます。グローブジャングルでスウィングバイの練習ですか。そりゃグローブってglobe、地球の意味ですからね。スウィングバイは簡単な力学の演習問題です、学部生のころ試験に出ました(笑)。しかし、思いっきりライオンさん、現世の物体に作用を及ぼしてるではないですか(アスミ一人であの動きは絶対に無理)。彼岸の住人にも作用反作用の法則は成り立つのか。
 そしてアスミとかさねちゃんとの出逢い。前の場面で、かさねちゃんが持ってるネコのぬいぐるみがかわええな〜と思ってたら、ホントに生きてるネコだったとは! うたまる@桃井はるこ以来の衝撃(笑)。名前は「ライカ」と聞こえたんですが、それこそライオンさんとの対比で、妄想たくましいマペット遣いな女の子かと思ったのに。
 あうー、そしてこのあとの展開がほんと見てて辛い。とにかく、かさねちゃんの母親とか男子児童とかが許せなくて許せなくて。そんな周囲のせいで頑なになったかさねちゃんの心を、アスミが溶かしていくというストーリィだったらどれだけ良かったことか。もちろん、たった一話ではそこまで望むべくもなく。「言葉にしなければ伝わらないこともきっとあるよ」by高町なのは、なわけですが、言葉にしたところで想いとは正反対のことを口にしてしまうということも往々にしてあるのですな。
 けっきょく、ふたりの想いは一瞬だけ交差したのみで、かさねちゃんは列車に乗って旅立ってしまいました。「あたしが欲しかったのは綺麗な体じゃなくて」ってとこ、一瞬「機械の体」と聞き違えてしまいました。それじゃ銀河鉄道でも999のほうだ(や、意図的なものかもしれませんが)。
 そしてラストシーンも問題。いつの時制なのか完全に不明ですが、この娘がかさねちゃんだとすると、やたら成長してるような。やっぱ壮大な叙述トリックでも仕掛けられてるんだろうか……。

 次回は宇宙学校に戻って(ダブルミーニング)。5人そろっての約束。おお、またOPにあるシーンですな。

投稿者plateau: 2005年04月21日 02:36 [2005年4-6月アニメ感想] [ふたつのスピカ]