2005年04月17日(日)

「交響詩篇エウレカセブン」第01話 ブルーマンデー(MBS毎日放送)感想

「こんな街、最悪だ」(レントン)

 今期の新番組の中でも、前評判の高かった作品。っていうか、MBSの事前のプッシュぶりがすごかった(笑)。

 ということで第一印象ですが、いや、これは素晴らしい! 14歳の少年、父親は英雄、ロボットによる戦闘の続く世界、閉ざされた街……。そういった「どこかで見たモチーフ」を散りばめながら、見せ方次第で、ここまで鮮烈に出来るものだ、というのを改めて認識しました。
 最初、レントンの独白からはじめないところも良いですね。従軍カメラマンみたいな人たちがなんか警句めいたことをしゃべってて、「誰が言ったセリフか判るか?」→「俺のセリフだよ」というのがカッコいい。いつも言うとおり、よくある展開でも、良いものだからよくあるわけで。そして、このセリフから、彼らは先人の言葉を引用することはない、つまり歴史的な認識が希薄だと言うことが判ります。それに対して、レントン自身は、英雄を父に持ったり、青野武を祖父に持ったり(違)、なにより「最悪」なこの街から離れられないという、好む好まざるにかかわらず、「過去」に縛られていることが強調されます(メタな見方をすると、それはこの作品自身が意図的に「ロボットアニメ」の呪縛の中に身を置いていることも示している)。だからこそ、彼は「自由」を渇望するわけで。
 で、そんな彼が少女(エウレカ)と出逢い、Bパートで文字通り飛翔することになるのか……と思いきや、そうお約束通りの展開をとらないところがまた心憎い。このキャラデザや雰囲気から事前に想像していたより、ずいぶんコメディ要素が多そうで、それもまた好みの感じです。レントンがなにかに胸躍らせて走り出すと、そこに現れる光景は彼の期待とは別のものだった、というパターンが意識的に繰り返されているから、ラストのあたりも「ここで落としてくるな」という先読み通りの展開で、実に心地良い。

 あと、やはり注目は「だぁ!だぁ!だぁ!」でデビュー&共演した名塚佳織・三瓶由布子コンビ再来ということですが、これまた期待以上! う〜む、どっちも立派に成長しておりますよ〜。当然ながら、キャラの性格が全然違うからイメージがかぶることはないんですが、とくにエウレカ@名塚佳織はかわいい! 無機質な中にも心の機微が感じられるという、最近の名塚さん色が存分に発揮されております。今回はまだ初回だから絡みは少なかったけど、これ以降、ふたりの想いの重なりもすれ違いも、どう描いてくれるか楽しみです。

 ということで、当然のごとく視聴&レビュー継続決定。また日曜朝に気合い入れて観なきゃいけないアニメが増えた(笑)。

投稿者plateau: 2005年04月17日 21:38 [2005年4-6月アニメ感想] [交響詩篇エウレカセブン]