「宇喜多さんのこと、万里香ちゃんって呼んでもいい?」(鴨川アスミ)
あうあうあー! 最後の最後でそうくるかー。なまえをよんでシチュエーション至上主義のぷらとーさんとしては、これを名セリフに選ばずしてなんとする、という感じ。
っていうか万里香ちゃんごめんよぉ〜、冒頭のランニングで苦しそうに走ってるとこに萌えてしまったよ。直後に明らかになるとおり、やっぱり病気持ちじゃないですか! うにゃ〜、親近感が湧くと同時に禁忌を犯した気分。個人的に、病弱っ娘に萌えてはいけないと決めてるのに。
そして意外に体力のあるアスミは、ライオンさん仕込みだったことが判明。で圭ちゃんは合気道。しかし、ファインダを覗くほうが性に合っていると。あなたMac使いですか(ほとんど特定の人に宛てたネタを書くのはやめましょう)。しかし、宇宙飛行士ならエクスプローラじゃなくちゃ(まだ言うか)。
と、そこに府中野君。あれ? 圭ちゃん、「あんときの黒ブチメガネ!」って、いつのエピソードですか?(また時系列を入れ替えてるのかな) まさか、放送事故で一話飛んでたり(もうその話題はやめい)。「こう見えても府中野君、私の命の恩人なんだ」とアスミ。「こう見えてもとはどういう意味だよ」と返す府中野君。や、ええですなぁこういう間柄。幼なじみ至上主義のぷらとーさんとしては(略)。
や、マジメな話、幼なじみという関係にしても、いくつかパターンがあるのですよ。昔は仲良かったけど、今は離ればなれ(物理的、あるいは精神的に)というのが実はいちばん多くて(って、あくまで二次元作品の中で、ですけど)、その場合、今に存在する「わだかまり」をどう解きほぐしていくか、に物語の主眼が置かれるわけです。しかし、この物語のアスミと府中野君の関係はそうではない。たしかにアスミの言うとおり、昔は府中野君がアスミをいぢめてたり、アスミも彼に迷惑をかけたりと、いろいろあったはず。しかし、それらがすべてふたりの中で昇華され、笑い話としてじゃれあえる関係になっている。もちろん、互いに相手が自分のことをどう思っているか、というのに多少の不安はあるでしょうけど、それほど顕在化するようすではない。先ほどのアスミの発言のあと、すぐに圭ちゃんが「たしかにいぢめがいがありそうだわい」と混ぜっ返す発言をしたことも深刻度を軽減させていて、この仮説に信憑性を与えます。そりゃまあ、この作品はラブコメではないんだから、ある意味では当然のこと。おそらく、後の展開でもこのふたりの関係はそれほど進展もしなければ壊れもしない、と予測いたしますが、果たして。
悪役(?)佐野先生。冒頭に出てきた体育教師といい、わっかりやすいですな〜。判りやすいキャラはあんま好かんのですが。むしろ、表面的には優しい言葉をかけて連れ込みつつ(以下削除)。
かもめ荘。お米をおすそわけのりんごさん。アスミのおにぎり好きはもう周知の事実なのね(台所共同だっけ?)。星図を書くアスミ。「ここからは、スピカ以外ははっきり見えない」というセリフ、逆に言えば「スピカだけは見える」ということですね。スピカの意味は「穂」。ちょい古いけど、ほーっ、ほああーってヤツですか(違)。
りんごさんに教わった宇宙資料館に、圭ちゃんと府中野君を巻き込んで見学に行くアスミ。ええコトです。大学とかでも、けっこう最近は資料館とか博物館が充実してきてますからね。そこの学生だと大抵タダ(普通の入館料も知れたものですが)なんで、もしご自身がそう言う環境にあられるのであれば、ぜひ一度行っておかれることをお薦めします。未来を見据えるのもいいんですけど、それはやはり、過去の集積があってのこと。何より、技術力というのは、そのときどきの人々の不断の努力がなければ、受け継がれ得ないものですから。「歴史」となったH2-Aロケットも(BS放送時にはまだ打ち上げ成功してなかったですが)、失敗も成功も含めて、まるごと貴重な先人の教え。ん? てことは、アスミの母親が巻き込まれたシャトル事故の資料もあったりするのでしょうか。さすがに、こういうとこでは失敗の歴史はあんまり表に出さんでしょうかね。むしろ「負の歴史」とかいって否定的キャプションをつけられてしまうのも困りものですが。う〜む、個人的な思い入れもあって、イヤにまともな段落となってしまった。オチもないし(つけないといけないわけじゃ)。
「月は、あたしの憧れなんだから」……おお、圭ちゃんの「宇宙を目指す理由」が出てきましたね。いったいなんでしょう。アイドルになるため、みっくすJUICEの一員として……とかいう話ではないと思いますが(当たり前だ!)。
注目の圭ちゃんが秋をどう呼ぶかですが、「一番」で来ましたか。ここで秋が圭ちゃんにとった行動、「ボクは、鈴木秋。秋でいいよ」。これが圭ちゃんがアスミと最初に接したときの行動とまったく同じというところが注目すべき点ですね。それで、ちゃーんと圭ちゃんが秋の握手を拒否してるところも。テーマは「人のフリ見て我がフリ直せ」(珍しくまともにことわざを書いてみた、というギャグです)。
「いつか、これ着て宇宙に行けるよね。行けるよね、みんなで」とアスミ。ここでやはり重要なのは、倒置により最後に置かれている「みんなで」という点。今の時点でこの「みんな」に入ってるのは、圭ちゃんと万里香ちゃんは確実、さらに府中野君も? 入学試験の体験を経て、既にしてアスミのほうには圭ちゃんは言うまでもなく、宇喜多さん改め万里香ちゃんとも強い連帯感を感じていたようです。あと、秋が彼女にどう関わってくるかというのも注目点ですね。
で放課後、ひとり校庭を走る万里香について「ひねくれ女」と呼称する圭ちゃん。並走するアスミ。うーむ、やりすぎると鬱陶しがられるような行動ですが(実際、ここまでずっと万里香はアスミを拒否する態度を取ってきた)、何故かここでは受け入れてしまいましたね。まあ、万里香の心情がどうか、というのは今回描かれていないので措くとしましょう。
そして、みんながそれぞれ一番星(おそらくはスピカ)を眺めるラストシーン。ここで秋が圭ちゃんに「一番」と形容されたのが効いてくるわけなのですが、ストーリィ全体を眺めれば、言うまでもなくスピカに比定されているのは秋よりもアスミその人。その明るい輝きが、まわりの星々(人々)をも照らしていく……という展開なのでしょうかね。ただまあ、そうなるとアスミ以外が惑星(あるいは衛星)ということになってしまって、それはちょっとまずいかも。あるいは秋とふたりで連星とか? えー、府中野君をさしおいてそれは認めん(笑)。ここはオーソドックスに、五人で星座を形作る、という解釈で良いような。
さてさて次回はまた過去話。「カムパネルラの森」って、まんま銀河鉄道ですな。
投稿者plateau: 2005年03月24日 02:05 [2005年1-3月アニメ感想] [ふたつのスピカ]