2005年03月10日(木)

「ふたつのスピカ」第6話 テスト終了(NHK教育)感想

「これだけなの、私の夢。これしかないの」(鴨川アスミ)

 そうかなるほど、だから「見上げてごらん夜の星を」だったのですね。万里香にとっては、「見上げてごらん」というよりは、見上げざるを得ない状況に置かれていたようですが。

 ふたたび時制は戻り、閉鎖環境適応テストの後半戦。残り二日というところでドミノがすべて崩れてしまうという状況の中、0350の動向。事故のフラッシュバックに苦しむアスミ。そんなアスミを見捨ててドミノを並べる万里香。そんな万里香に憤り、アスミを見かねてリタイアしようとする圭ちゃん。うーむ、この場合どちらの行動が正しいのかは判断に苦しむところです。アスミを見捨てて合格してもきっと後悔するという圭ちゃんの言葉は、たしかに納得のいくものですが、そんな圭ちゃんを万里香は「自分の苦しみをアスミの苦しみにすり替えているだけ」と切り捨てる。そう言って圭ちゃんにボタンを押させまいとする万里香の言動も、自らが失格しないためのエゴからのものでしょう。しかし、それこそ試験官がロックスミスみたいな人間だったら、それすらも加点対象になるでしょうしね。監視カメラで個々人の行動を追っている以上、2960の名前を憶えてない某彼のように、無益にチームワークを乱すのは論外としても、ある程度自分の利益を追求する行動が認められる可能性はありますね。それにしても府中野君、「バカがいるとホント疲れる」って、大きな声では言えないけど激しく同感(笑)。
 さてしかし、一触即発な雰囲気の中、復活したアスミ。記憶の中にわだかまる母親の姿。そして出逢う、幼き自分の姿。ふたりで夜空を見上げ、アスミの眼から涙がこぼれる。葬式や四十九日のシーンでもアスミが泣いていたところは記憶にないので、おそらくこれで、ようやく泣けた、ようやく哀しみを吐き出せた、というところでしょうかね。
 もうすこしだけ、三人でいっしょに頑張りたい、というアスミの言葉に、ドミノを並べ直す決意をする万里香と圭ちゃん。そして「残り二日間でドミノを全部並べるステキな方法」。なるほど! 先々週の試算nishisさんとこも参照)でも、消灯時間のために実働時間が制限されると考えていたんですが、トイレの電灯で24時間、不眠不休で並べるとすれば、たしかに充分間に合います。それでも最終日まで残った13チーム中、それを思いついたのが二チーム(アスミと秋)だけのようですから、けっこう盲点ですね。同じアイディアに到達した秋に、名前を憶えてない某君はまたぞろブーブー言うとりますが、君はコロンブスの取り巻きにでも紛れてなさい。そうすれば、モブとしてでも歴史に名を残せたものを。
 そして最終日、見事ドミノを並べ切った二チーム。監督官(おそらく昼夜交代制でしょう)も驚いてますから、やはりドミノを並べる課題は必須要件ではなかったようですね。当然、この6人には高いポイントが与えられることでしょう。……って、2960の名前を(略)にも同じポイントが入るのでしょうか? 結果は不明ですが、これで合格してたとしたら、人生、長芋にはマカロニですか(これも私が昔から言ってる以下略)。あと、圭ちゃんの「これで笑ってシャワーが浴びられる」というセリフもけっこうツボでした。隣で万里香は暗い過去を思い出してるというのに。圭ちゃんの宇宙を目指す理由は何なのでしょうね。いや、こういうキャラは、むしろ深くエピソードが掘り下げられないままという距離感が個人的に好きなんで、明かされなくても良いんですけど。
 しばらく経って、アスミのもとに届いた合格通知。と、鈴成先生との再会。なんか、学校からの不法投棄のたまり場みたいなとこで語り合うふたりです(や、もちろんホントはちゃんとした収集がなされるとは思いますが)。ゴミだけに、スターダスト! ただしデブリは実はとても危険な存在です、みたいな(巫女子ちゃんはいいからマジメに考察しなさい自分)。まあしかし、鈴成先生の言ったことは非常に重要。「他人を気にせず、自分の信念を貫き通せ」。幼少のみぎりから、常に他人の嘲笑的な目線にさらされてきたアスミというのは、今までの話でしつこく強調されてきたことですからね。
 おお、そしてライオンさんのはなむけの曲は「遠き山に陽は落ちて」ですか!(原題は忘れました) あんまり明るい曲じゃありませんけど、陽が落ちて、星が輝く夜空が待っている……と考えれば、まさにアスミの門出にふさわしいですね。しかしライオンさん、そんな電柱の上にいてハモニカを吹いてると、田舎の防災サイレンみたいですな。

 ここまでが、いわば序章なのでしょうかね。次週から宇宙学校を舞台にストーリィが展開していくことでしょう。そして、そんな新たな環境で、アスミを取り巻く「視線」がどう変わっていくかも見ものです。あと、今回ラストにちらっと出てきた佐野先生がどういうパーソナリティの持ち主なのかも気になるところ。

投稿者plateau: 2005年03月10日 01:57 [2005年1-3月アニメ感想] [ふたつのスピカ]