「アクビ憶えてないんだよね、おかたまの子守唄」(アクビ娘)
うあー、とんでもない話でした(良い意味で)。ころんちゃんが預かることになった親戚の子・ともちゃん(ともみ)@松岡由貴に萌えていたら、最後はアクビちゃん@谷井あすかの母親の思い出で締めるという、極上の演出。
いやー、正直話の途中では、ともちゃんがやたら泣いてたりして、ちょっと落ち着かない気分になったのですよ。ちっちゃい娘が怖がったり、浮かない顔だったりするのは趣味に合わないっていうか(違)。しかし、それもこれも、この作品に通底するテーマ・「出逢いと別れ」の一環に過ぎなかったのですね。
ともちゃんを預かることになったころんちゃんの家。両親は〆切間際で火の車、ころんちゃんは学園祭の出し物を決める学級会で居残りで、お鉢が回ってきたのはアクビちゃん。しかし、ころんちゃんに逢いたいと駄々をこねるともちゃん。けっきょくアクビ娘といっしょに学校に行くも、校内ではぐれ、学園祭のお化け屋敷の中で迷子になってしまう。先日のプリキュアMaxHeartの「かくれんぼ」よろしく、何度もすれ違って出逢えないともちゃんところんちゃんたちのシーンは、非常に印象に残ります。
ようやく出逢えたともちゃんところんちゃん。しかしその日の夕方、早くもともちゃんは自分の家に帰ることに。むしろ、アクビちゃんとの別れを惜しむともちゃん。そして、それはアクビちゃんにとっても同じ。今日一日だけとはいえ、「母親」としての苦労と喜びを味わったのでしょうね。そして、ともちゃんに「本当のお母さんが待ってる」と言って車を走らせるころんちゃんの母・うつら(ここで、父親が車を運転できないという設定がはからずも活きてきています)。そこから、「自分は母親のことを憶えていない」というアクビちゃんの想いに綺麗につながっていきます。前半で、うつらからともちゃんのための子守唄を教わるアクビちゃんのシーンも、非常に巧い伏線となっています。
おとたま・ハクション大魔王に母親のことを訊くアクビ娘。そっとハクション大魔王が差し出したのは、一枚の写真です。これまた、アバンで大々魔王の子ども時代のアルバムを見せていたのが思わぬ伏線に。この流れ、よっぽど某作品よりも洗練され(略)。そしてアクビちゃんの頭の中に蘇る、おかたまの子守唄。なんとEDテーマ「アクビ娘」のアレンジVer.@井上喜久子! す、すごい、ここまでやってくれるとは……。まあ、冷静に考えると、なんでアクビ娘が赤ちゃんの頃にこの歌があったのかという話ですが。「アクビ娘」ってのは世襲制なのか?
まったく、この作品は、幾度となく予想を上回る展開を見せてくれます。1話ごとの完成度が素晴らしい。たしか2クール作品だったと思うので、残りわずかですが、ホントに観られて良かったと思います(実は昔MBSでもやってたらしいですが、そのときは知らなかった)。
それにしても、ちっちゃい娘はどうしておうまさんごっこが好きなのか、一度真剣に考察を加える必要が(台無しだな)。
投稿者plateau: 2005年03月12日 23:04 [2005年1-3月アニメ感想] [よばれてとびでて!アクビちゃん]