2005年02月27日(日)

「ふたりはプリキュアMaxHeart」第4(53)話 独りじゃない! 二つの気持ちが重なる予感!(ABC朝日放送)感想

「なぎささんの描いた酉の絵が、お二人に逢いなさいって」(九条ひかり)

 ぐおー。今回、アバンがやたら長い(サブタイトルが出るのが8時38分!)と思ったら、このための尺合わせだったのか! 反則ぎみですがやられました。

 美術の宿題で、商店街の年中酉の市の絵を描くなぎさ。街中で描いていても主婦の目が気になり、家でも居候たちの目が気になり、さらに提出後もクラスメイトの面前で美術教師に絵を講評され……と、何度も何度も「他者の目」を気にする展開になっています。これも、前回論じたのと同じく、「ふたりはプリキュア」がふたりだけの秘密ではない、他者の目線が介在しているということの現れでしょう。他所サイト様(ほぼプリキュアの決意マックスハートさんとかプリキュアをひそかに応援したい日記さんとか)で言われている通り、MaxHeartが多数一人称の物語になっている、というのもそれと同様の効果を生み出していると思います。
 また、今回なぎさが居候たちをほのかの家に厄介払いするという、ある程度予測された結果になりましたが、ほのかの家のシーンが出てきても、さなえおばあちゃまの登場はなかったというのも着目すべき点ですね。おばあちゃまの場合、既に無印の段階で「プリキュアのことを知っている」らしき描写がなされているので、なぎさの家の理恵ママや亮太のような「他者の目線」には該当しないわけです。さらに言えば、忠太郎も(やたら評判が悪い無印22話ですが、私としてはキリヤ後の緩衝剤としても、けっこう意義深い回だったと思うのです)。つまり、ほのかの家はある程度他者の目線から解放されていると言うことができます。そんな場所に番人や長老、シークン(ポルンもなのか?)が移ったということは、この後でひかりとの邂逅のために家を脱出しやすくなるという目先の展開の都合以上に、今後の物語に取って重要な意味を帯びてくると思われます。
 そして、その他者の目線を産み出した張本人、九条ひかり。「優しい声が教えてくれた」と言って、ほのかとなぎさに問いただします。う〜んと、ひかりの周りがほんとにキラキラ光って啓示を受けるシーン、やっぱり笑ってしまいます(笑わせようとしてるんかなー?)。めちゃくちゃ怪しいですよ、あなた。こういうときはほのかさん、「実は私たちは前世で共に闘った光の戦士で」とか、微妙に本質を突いてないこともないことを言ってごまかすのが吉かと(やめなさい)。
 そんなネタはともかく、なぎさの酉の絵に誘われるまま、商店街に集う三人、そしてシークンたち。おお、ここで酉にザケンナーを乗り移らせますか。これは無印13話でのYURIKO-I号に次ぐ巧い出し方だと思いました。ちゃんとサーキュラスも考えてるなー、と思ったら、おいおい! こいつ、九条ひかりの正体に気づいてないやん! すっかり全部事情を知ってて「クイーンは復活しない」と言ってるかと思ったのに、単なるブラフですか。前回のは三人の出逢いを演出するためじゃなかったのか……。
 何はともあれ、ひかりに迫る魔手。それを必死で阻止するプリキュア。これは初期のポルンの発動の時と同じ構図ですね。しかも、相手が人間だからより一層萌え燃えます。そして、ふたりを助けたいと思うひかりの想いが、今まさに現場に到着したポルンの心と共鳴を起こす。かくして……。ってとこで次回に続く。ぬー、まるで深夜アニメのごとき戦法を使ってきますな。お約束通り、次回予告で思いっきりネタばれしとりますが。

 いやー、良い出来だと思いますよ。展開はゆったりでも、それなりに芯が通ってるんで、観てて飽きません。とりあえず、いよいよポルン&ひかり発動の次回を楽しみにしてましょう。

 ところで、電車で長老たちを連れてきたと知ったほのか、「相変わらずなぎさって大胆ね」というセリフに全国数百万のプリキュアンはあらぬ妄想をかきたててるんだろうなーとか思ったり(他人事みたいに言うな!)。

2005年02月27日 09:49 [2005年1-3月アニメ感想] [ふたりはプリキュアMaxHeart]