「そういう対象としてだけならば、見た目がある程度の水準に達していれば、性格は問題にならないんじゃありません?」(益田西守歌)
まだまだ続くよΦなるアワー。思い切ってノベルス版も読んでみました。アニメのシリーズ構成・脚本を担当された長谷川勝己さんじゃないのか、と最初は思いましたが、三浦洋晃さんはゲーム版の脚本、およびアニメの脚本監修を手がけている方ということで、さすがに違和感はまったくなし。完璧に世界観が再現されていました。
いやー、これはいいですね! アニメ版では(あとがきによるとゲームでも)あまり描かれなかった、芽生百合佳さんをフィーチャーした作りになっております。もちろん脳内に再生されるお声は皆口裕子さんで萌え萌えです。やっぱり高三だったのか! とか、春希とのなれそめはそんな経緯で……とか、アニメでの百合佳さんの扱いに不満の方々は読んでみて損はないと思います。
といって、いわゆる百合佳ルートなのかというと、そんなこともなくって、しっかり本筋はアニメ版とほぼ同様の経緯をたどっております。アニメ版で陸奥笑穂が果たした役割を百合佳さんが担っていると考えれば判りやすいかもしれません。もちろん、陸奥笑穂も守屋美紀も出てきて、しっかり涼にお節介を焼いています(美紀の出番はそれなりだけど、「お兄さん」を連発してくれただけで私には満足です)。妹の明鐘を含めて、文字通り水原涼の四面楚歌状態が強化(笑)。さすがに小説という媒体の特性を考慮してか、アニメ版みたいな無茶な展開は控えめで、けっこう堅実にラブコメを作り込んでいるという感じ。つーか、むしろ長谷川勝己さんがシナリオ段階ではっちゃけただけだったりして。外すと爆発する指輪がウサミミになったあたりとか(いや、知らんけど)。
ということで、終盤まではほんとに面白くて、引き込まれて読んでたんですけど、ラストの展開はちょっと駆け足過ぎたかな、という気も。いや、読んでて、「これ、まさかくじアンみたいに続くんでは?」と思うくらいのペースでしたからね。途中まではしっかり、涼の百合佳への想いを通して、西守歌との関係を引き立たせる、という構図が成立してたんで、最後の詰めが甘かったのはちょっと残念。
あと、細かいことですけど、西守歌が涼の弁当を作ってきているという描写がないまま、守屋美紀が弁当のことに言及してますね。まあ先にアニメかゲームに触れていればすっと入っていく流れかもしれませんが、ひとつの作品として見たときには明らかに手落ちです。
ところで、アンケートハガキの購入の理由の選択肢、「『Φなる・あぷろーち』関係なら何でも欲しい」って、あけすけ過ぎでしょうよ……。もちろん○をつけましたけど(つけたのかよ!)。萌えア・ラ・モードまだ〜?
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