2005年02月26日(土)

「よばれてとびでで! アクビちゃん」第22話 ちっちゃなブタ子ちゃん(KBS京都)感想

「喜ぶに決まってるじゃない! おとたまはアクビちゃんのちっちゃいころの写真を見てないから判んないのよ」(アクビ娘)

 素晴らしい話でした。ころんちゃんが子どものころに大切にしていた子ブタのぬいぐるみに命を宿すアクビ娘。しかし、その未熟な魔法によって、どんどん大きくなっていってしまう……。「命を軽々しく扱ってはいけない」という大々魔王の言葉は、重く響きます。キッズアニメとして観ても理想的な訓話でした。

 しかし、その大々魔王といいころんのパパ・眠田正夢といい、いつもちょっと頼りない大人が今回、けっこう格好良かったのは注目すべき点。ぬいぐるみを元に戻そうと知恵を絞るシーンで、ふたりをダブらせているのも意図的な描写でしょう。そこにあるのは、まぎれもない父親の姿。幼き日の我が子を愛おしく思いつつも、しかし、その子はどんどんと成長していってしまう。そういうのって、やっぱ寂しいものかもしれませんね。大きくなっていくブタ子の姿は、まさにそんな命あるものの宿命そのもの。
 そして、魔法が解ける過程も素晴らしい。成長したころんを、ブタ子はご主人様として認識できない。それでも、アクビを抱きしめるころんに、ブタ子は一瞬、幼きころんの面影を見、魔法は解ける。人は変わってはいくけれど、いつまでも変わらないものもある。そんなことを感じさせてくれました。
 いやー、まったく今回は「ちっちゃいままの君でいて」なんてことを言ってる私に鉄槌を食らわすような話でした。いやまあ、実際には叶わぬ願いだからこそ、口に出る言葉なのであって。それに、それこそぬいぐるみとかフィギュアとか、二次元だったらいつまでも変わらないしっ!(脳が煮えてるな)

 ところで、大きくなったブタ子を見た隣のおばさんが「中に入ってるのはお父さん?」って、しきりに中の人を気にしてたのが笑った。まあ、いきなり人んちの庭に等身大のブタが立ってたら、アスミじゃあるまいし着ぐるみだと思うわな。

2005年02月26日 21:18 [2005年1-3月アニメ感想] [よばれてとびでて!アクビちゃん]