2005年02月01日(火)
「ブラック・ジャック」Karte:13 海賊の腕(よみうりテレビ)感想
「ああ、うっとうしいんだよ! それとその『いっちん』ていうのもやめろ!」(一ノ関和男)
今回も良かったですよ。病気で腕を失った体操のインターハイ選手。8話の寿司職人のように腕は元には戻らなかったけど、別の生きがいを見つける。そんな救いもあって良いのではないかと思ったり。
それにしても、今回の作画は昨今の萌えキャラ全盛の風潮に一石を投じるつもりなんでしょうかね? まさか、将棋部部長役でうえだゆうじさんが出てたからというわけでもないでしょうが(そういうことを言うな!)。まあそれでも、私は幼なじみ至上主義者ですからね、古河敏江に萌えてしまうのです。CVも吉田小南美さんということで、プリキュアの谷口聖子だと脳内補完……いやいや、そういう戯言は抜きにしても、いい娘じゃないですか。失った腕をBJによって海賊のような義手にされ、孤立した和男を陰ながら支える。これを萌えシチュと呼ばずしてなんとする(言わなくていいから)。
しかし、ラスト、義手から聞こえる声が敏江のものだと発覚するきっかけは、絶対うっかり「いっちん」って呼んでしまう、というものだと思ったんだけどなぁ。あからさまに伏線っぽかったし。
2005年02月02日(水)
喜国雅彦「本棚探偵の冒険」(双葉文庫)感想
「ああ面倒臭い。だけど面白い。いつものことだが、仕事じゃないことってどうしてこう面白いのだろう」(喜国雅彦)
マンガ家・喜国雅彦さんが、主に本格ミステリを中心とした古本の世界にはまっていくさまを描いた実録エッセイ。古本エッセイというのは既にひとつのジャンルを成していて、これまで私が読んだ中では唐沢俊一「古本マニア雑学ノート」[amazon]がベストだと思ってたんですが、この本はそれを上回る面白さ。
この本の、他の古本エッセイにはない魅力、すなわち喜国さんが他の古本マニアの方々と一線を画している点は、本棚とか函とか、はては豆本までを手作りしてしまうというところ。いわばフィールドワーク系? 中でも白眉は、TV番組の企画にヒントを得た、一日でどれだけのポケミス(ハヤカワ・ポケット・ミステリというシリーズ)を見つけられるかという「ポケミスマラソン」。本家に引けを取らない波瀾万丈の道中、そしてあまりに出来すぎた結末も最高です。
それにしても、実は私、この本の底本(函入り本)を数年前の春の京都古書即売会で目にしてるんですよね……。そのときは本の評判を知らなかったんで(値段もけっこう高かったですし)買わなかったんですが。惜しいことしたなぁ。まさに、一冊の本とのめぐり逢いというのも運命なのです。
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ととねみぎ「ねこきっさ」2(芳文社まんがタイムKRコミックス)感想
この方の絵って、色遣いがすごく綺麗で好きなのです。この2巻の裏表紙のデザインもセンスいいなぁと思います。もちろん本編のモノクロ絵も非常にスッキリしていて見やすく、しかもギャグもテンション高くて面白い。見てる側としても愛着が湧く作品ですね。
それにしても、このオビの「ねこねこザクザク。魔界ですから☆」って意味不明なキャッチフレーズはいったい……。微妙にゴロがよくって、なんとなく内容を表してるような気がしなくもないですが。はい、この作品もねこがかわいいです。クゥちゃーん!(ミルクのほうじゃないのか) しかし、彼女以外にもかわいいキャラがいっぱいなのです。前々から言ってますけど、まずルーシア先輩は外せないでしょー、それに、後半で登場する新キャラ・大津ぱくも最高ですしー、ちょこちょこ出てくるシルクの飼い主の女の子もなにげにかわいい。まさに、ちっちゃいのは正義! いやー、こんな子たちがいっぱいいる魔界、私にとってはまるで天国です(さっさと行ってこい)。
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2005年02月03日(木)
「ふたつのスピカ」第1話 打ち上げ花火(NHK教育)感想
「そろそろ行こうか、ライオンさん。手伝ってくれるよね」(鴨川アスミ)
超傑作・プラネテスの後番で地上波落ちの「ふたつのスピカ」。同じ宇宙ものということですが、一話を見る限りまったく違う雰囲気の作品なので、前の作品が評価に影響を及ぼす「なのは効果」(勝手に命名)は起こらなそうで安心しました。
いや、しかし、なんちゅうゆったりとしたアニメですか。某「マリみて」を思い出します(ちょっとしか観てませんけど)。まあ、この一話はどうやら前日譚みたいなんで、今回だけという可能性もありますが。
それにしても変わった世界観の提示の仕方ですね。主人公(であろう)アスミ@矢島晶子が宇宙を目指すきっかけとなるエピソードを、こんなファンタジーに仕立て上げるというのは意表をつかれました。このライオンさん@子安武人という特異なキャラの立ち位置がなかなか面白い。彼のハモニカが奏でる「見上げてごらん夜空の星を」も、作品全体に響きわたっていい味を出してます。想いは遠く離れてても届くんだよ、というのは誰かが言いそうなので略(言ってるやん)。EDもこの曲だというのはちょっと嬉しかったですね。まあ、さすがに坂本九ではないところは残念ですが……。
しかしアスミ、かわいいなぁ。母親のお骨を持って慎重に神社の石段を下りるとことか、仕草も最高です。もう次回は育ってしまうようなんで(といっても中三ならギリギリ許容範囲ですが)一話限りの幼女時代がよけいに貴重です。私としては原作の絵よりアニメ版のほうが好きですね。「ニニンがシノブ伝」といい、ぷに萌え絵ってアニメのほうが映えるのかも(この段落、発言が酷い)。
ちなみに原作のマンガも昔ちょっと気になって、手を出してみようかな、と思ったこともあったのです。しかし、機を逸したまま現在に至るまで未読。読売の朝刊に、アニメ地上波放映に連動してマンガの広告が載ってましたけど、もう7巻も出てるのか……。アニメを観終わってから、印象いかんでは原作に触れることもあるかも。まあ、巡りあわせ次第です。
まあ、はっきりいってBS視聴組の方々の前評判はあまりよくなかったんで、ちょっと不安でしたけど、とりあえずは興味の持てる導入でした。ここから、どう話が転がっていくのか見ものです。
次回予告。うわー中学生アスミのシャワーシーン(黙れ)。しかし、この父親、娘をぶってばかりですな……。
2005年02月04日(金)
「魔法少女リリカルなのは」第二話 魔法の呪文はリリカルなの?(キングレコード)感想
「も、もしかしたら、私、ここにいるとたいへんアレなのでは……」(高町なのは)
なのはDVD視聴第二週。今回も素晴らしいです。
「平凡な小学三年生」であった高町なのはが魔法使いとなり、ジュエルシードという「敵」の存在を知り、ユーノくんの事情を知り、彼の手助けをするため闘っていくことを決意する。一話に引き続き、魔法少女もののフォーマットと呼べる手続き(ここは「プロシジャ」と言ったほうがいいかな?)をしっかり踏んでいます。そのひとつひとつの描写が実に丁寧で、観てて気持ちいいですね。
なんといっても、この作品でもっとも魅力的なのが高町なのは@田村ゆかりのキャラ造形。顔のデザインとか声とか小学三年生とか、それがいいのももちろんだけど、それだけじゃありません(今、ひとつ変なことを言ったような……)。一緒に暮らすことになったユーノくんに、「名前で呼んで」(!)という約束を交わしたり、しっかり相手の話を聞こうとしたり、そしてそれを聞いたあと、ユーノくんひとりだけの問題にせず自ら手伝いを申し出る。他人のことを自分のことのように考えられるのが、彼女の特性なんでしょうね。レイジングハートが呪文(パスワード)無しで起動したのも、魔力が強いという表現に仮託して彼女の能力を描いているのだと思います。
それにしてもユーノくん、いくら想いは遠く離れてても届くからって(違)、授業中に話しかけてくるなよ! 思わず話に聞き入っているなのはが先生に当てられて、あたふたするシーンを想像してしまったじゃないですか。ああいう展開で何が嫌かって、そのあとクラスメイトがどっと笑ったりするのが許せないのです。あと、人の噂を影でコソコソ言ってたりね(ふたつのスピカでも冒頭にそんなシーンがありましたけど……)。こう、見えざる悪意という存在を実感して、居心地が悪くなるのが嫌いなのです(現実でも物語の中でも)。だからまあ、今回はそういう展開にならなくて良かったねというお話。はい、横道に逸れてるようですが、「なのは」の世界には(すくなくとも今の時点で彼女がいる世界には)そういうものがあってはいけないという制作者の意図の現れなんじゃないかと。我ながら深読み・こじつけが過ぎるな……。
次週は都合により視聴できる時間が取れないと思うので一回休み。第三話は2/17ごろ視聴&レビュー予定です。
2005年02月05日(土)
「レジェンズ〜蘇る竜王伝説〜」第42話 風よ、オイラについて来な!(関西テレビ)感想
「だけど僕は信じてるんだ。レジェンズとサーガが力を合わせれば、過去を断ち切れるって」(キザオディーノ)
来た来たー! ついにシュウ復活。いやー、長かった。
つまるところ、アンナ@千葉千恵巳の幼女バージョンの効果は絶大だったということですな(違)。ふさぎこんだシュウを後ろからぎょっと抱きしめて、うわー、微妙なふくらみを背中に感じ(黒水晶に囚われてしまえ)。
話を戻します(時系列を無視してまで最初に書きたかったのか)。DWCの一室に案内されるディーノ、マック、メグ。ユルが用意したのが「遊び道具満載の、いかにもな子ども部屋」には、ものすごい悪意を感じてしまいました。「子どものため」と言いつつ一面的な価値観を押しつける大人の恐ろしさ・おぞましさをまざまざと見せつけられます。
しかしディーノ、いいですねぇ。ユルの言うとおり、しっかり全体を見据えて考えています。何度も強調されているとおり、この物語でシュウと出逢って一番変わったのが彼であるわけで。まさにもうひとりの主人公」にふさわしい。それなのに、メグにまで「キザオさん」なんて呼ばれてるのが笑いましたけど。
で、これがちゃんと後半のネタフリにもなってるのが素晴らしい。復活したシュウが、みんなの名前を叫びながらDWCに向かうところ。「メグ、マック、キザオー!」。ここで「ディーノ」となまえをよんだら感動させどころだったんですけど、その泣かせ展開を放棄するあたりに、この作品の真価を見た気がします。前半も、ハルカがマジメに話を進めてるうしろで、コンピュータや博士がぐだぐだ言ってたり、BBたちがDWCに潜入しようという話で「ただし、来週に」なんてメタ発言をしてたり。ギャグのノリも少しずつ復調している感じですね。ここまで来たら、ギャグ満載のままクライマックスに突入してほしいところです。
シロンとランシーンが一心同体というのも思ったとおり。まあ、わざわざランシーンのCVを「?」にしてるあたり、逆にバレバレだったわけですが、それをしっかりやってくれるのがいいのです。もちろん、両者の合体を促すのがシュウの引き起こす風だという展開も含めて。ある点ではキッズバトルアニメの枠を打ち破り、ある点ではお約束をしっかり守る、この線引きの仕方がうまいなぁと毎度ながら感心しています。
「魔法少女隊アルス」Destiny 35(NHK教育)感想
「今でも思ってるよ。お土産もって、大切な人んとこに帰るのが旅だってさ」(アルス)
ってか、このアニメにまで黒水晶が出てくるのかよ!! あうあうあー。もういや。
って投げちゃいけませんな。いや、それを除けば今回久々に作画が好調で良かったです。このアニメ、アルスがたまにめちゃめちゃ萌えるときがあるんですけど、今回がまさにそれ。魔族の主・グランデに対し、人間を信じさせようとするその威風堂々たる態度は素晴らしい。真の魔導書を渡したあとも、ちゃんと考えがあったのか、無策だったのかはよく判りませんけど。
さて。動き出したアルスの父・ジダン。そして彼と行動を共にするアテリア。幾年かの時を超えて、ふたたびめぐり逢ったふたりは、自分たちの子どものもとへ向かう。おお。魔法少女ものが、本質的に少女の「大人」への成長を描くものだとするならば、乗り越えるべき存在であるはずの大人、親というものをどのように描いてくれることでしょうか。このへん、何度も言いますが子どものころから魔法少女ものをまともに見てない私としては未知数の世界なんで期待したいところです。
破滅がはじまった魔族界。建物がブロック単位で壊れて中空に上がっていく様子、昔こんなアクションゲームがあったような……(私の言う「昔のゲーム」というのはファミコンとか初代ゲームボーイの話なんでご了承を)。逃げまどうアルスを思わずコントローラの十字キーで操作したくなりました。そこでBダッシュ!
そんなアルスを助けたのはシグマちん。「君はこの世界の救世主だ」と言います。おお、いきなりRPGに(だから違うって)。しかし考えてみれば、「魔法は奇跡を起こすもの」と主張し、実際に多くの魔女の心を動かしてきた彼女の言動を見れば、その言葉もあながち的外れとは言えません。
さあ、アルスが本当の「救世主」になれるのか。シーラ、そしてエバの活躍の場は。ようやく完全な通常放送に戻り、ここからが山場です。
「まじかるカナン」第5話 エンジェルキッスの休日(KBS京都)感想
「なんか君のママって、何もかも知ってるみたいな感じだったね」(ナツキ)
Angel Kissの装飾なのか、なんか画面の端が回想シーンみたく霧がかかってるように見えたせいで、全編夢オチなんかと思ってしまった。これは全部ナツキの妄想だった! とか。そうだとすれば、このデタラメなシリーズ構成もうなずけなくもなくもなくもない(西尾維新かよ)。
こまごまとしたツッコミは面倒なんで略。
「MAJOR」第12話 ギブソンからの招待状(NHK教育)感想
「だいたい、いくらあたしが魅力的だからって、寝ている間に抱きつこうなんてやることが汚いんだよー。べー」(清水薫)
うひゃー。まさかと思いきや、ホントに吾郎と清水薫、ふたりきりのアメリカ旅行ですか!(通訳の人は無視) このアニメさいこー。
ギブソンから渡された、メジャーリーグオールスター戦のチケット。病み上がりの桃子先生はいっしょに行けないということでチケットが一枚余る。先週桃子先生が倒れたのはこの展開のためだったのでしょうか(まさか)。そして、プリンセスアワーのサイコロもびっくりの政治的判断が介入してそうなジャンケンで、見事アメリカ行きのキップを手に入れた清水薫。彼女の親はよく許したなという気もしますけど。吾郎、信頼されてるのか? 飛行機の中でも、アメリカに着いてからも、はしゃぐ彼女がかわいい。ホテルに着いて、通訳の人が「清水さんの部屋は隣」と言ったときには、もともと親子を招待するはずだったのになんで部屋が別々なのかと問い詰めたくなりましたが、そのあともふつーにいっしょにいて安心というかむしろ不安というか。無防備に寝てる薫に本気でクラッときました。っていうか吾郎、添い寝かよ!! 絶対わざとだろ! そりゃ腕も折られますよ(捻挫かもしれないですが)。この軽いノリで吾郎をケガさせてしまうあたり、ギブソンの話とのギャップが面白いです。
それでも後半はしっかりギブソンの活躍を描くあたり立派です。そして吾郎がカッコいい。これでようやく断ち切ったという感じですかね。少しずつ彼にとって、ギブソンが、プロ野球選手というものが、手の届かない存在ではなくなっていく過程がしっかり描かれています。父親が死んだときには、ただギブソンの足にすがりついて泣きじゃくるしかなかった吾郎も、同じ野球選手として彼に対峙できるようになった。着実に成長してますね。
っていうか、昨日ABC(たぶんローカル)でやってたバッファロー吾郎のライブを観てたせいで、バッファロー吾郎対ヤナギブソン(ザ・プラン9)!? とか連想してしまってどうにも。
「カードキャプターさくら」(再)第39話 さくらのふらふら熱曜日(NHK教育)感想
「でも、カード封印しなきゃ、大変な事になっちゃうし……。それに、カード全部集めるって、自分で決めたんだもん」(木之本桜)
あうあうあー。この話だけはダメなんですよ。「萌えー」とか言っちゃいけないんだ、いけないんだ……。
熱を出したさくら。でも、発掘に向かう父親に心配かけまいとしたり、ポスター制作の課題でクラスメイトに迷惑をかけないよう学校を休まなかったり、クロウカード・クラウドの出現に風邪をおして出動したり……。もう、ホント良い子だよ〜というか、愛おしいというか。クラウドもこんなときに現れなくても。マシュマロタウンに帰りなさい(違)。いついかなるときでも、ちっちゃい娘は正義であるのは言うまでもないのですが、こと体の具合が悪くて寝込んでる状態の子というのは、私にとって神聖にして侵すべからざる絶対聖域なのです。サンクチュアリなのです。オペレー(略)。
いやね、「萌え」という言葉だって、守ってあげたいという対象に対する純粋な庇護意識から発せられる言葉であるので(少なくとも私の用法では)、ここで使っても問題はないとも思えるんですが、いかんせん、ふだんの言動がたいへんアレなので(笑)。自粛自粛。
お話としては、みんなそれぞれに秘密を抱えてて、たとえそれがバレバレであっても、口に出す事はない、そういう思いやりこそが大切なのだという回でした。その筆頭として、桃矢お兄ちゃん、カッコいい! 観月先生にも雪兎にも「さくらちゃんのことだから」と言われてますが。
ほかのみんなの立ち回りも素晴らしい。相手がさくらだからこそ、まわりの人たちも本気で心配して、そして応援してあげたいと思うのでしょうね。あの苺鈴も、さくらの体を支えて、レリーズの手助け。珍しく役に立ってます。そしてカードは小狼の手に渡るも、「これはお前のだ」ですよ! 苺鈴ちゃんも思わず、「どーゆう風の吹き回し!?」風邪だけにね(言わんでよろしい)。ところで、レリーズの現場に居合わせる事の出来なかった知世ちゃんは、「せっかくのさくらちゃんの勇姿を撮り損ねてしまいましたわ〜」と嘆くでしょうか。もちろん、そんなことはなくて、ちゃんとさくらちゃんの体を心配してくれるでしょうね(と思いますが)。
しかし、ケロちゃんだけは後で反省会ですな。あんた、最近クロウカードの気配に気づくの遅すぎますから!!(波田陽区テンプレートは一般化したので略) 桃矢に気づかれるかもしれないから部屋に戻らないって、窓際にあったぬいぐるみが突然いなくなったら逆に怪しまれるでしょうに。
結論として、さくらちゃんに萌えてはいけないということで、撫子さん@皆口裕子に萌(以下略)。
2005年02月06日(日)
「ジパング」第14回 激突!(MBS毎日放送)感想
「草加、オレはこの戦争、いや、この世界を貴様の思い通りにはさせん。必ず止めてみせる」(角松洋介)
面白いねぇ。緊迫した手の読み合いが実に面白い。今のところ、やはり草加は一枚も二枚も上手の様子。
戦艦大和による攻撃を阻止しようとする「みらい」は威嚇しかできない、という草加。しかし大和の砲撃は迎撃ミサイルで粉砕。まさか、草加はイージスシステムを知らなかったのか? と思いきや、帝国海軍上層部の意識を変えるためにわざとやったみたいです。自らの戦略を実行に移すためには、「みらい」の協力だけでなく帝国海軍の総意も必要だという、当たり前のことですけど、さすが考えてるなぁ。角松はそれに対し、「後出しジャンケンだ」と怒るけれど、じゃあどうすればいいか、ということですな。
それにしても、蚊帳の外に置かれた人たちの言動が面白い。連合軍側が全然状況を把握できてない(そりゃそうだ)のが笑える。「こんな奇天烈な戦闘ははじめてだ」って。そして津田も危ないなぁ〜。「生きて虜囚の辱めを受けず」が発動してますよ! 桃井一尉、ついに活躍の時か!?
「グレネーダー〜ほほえみの閃士〜」第五話 爆裂! 拳槍閃・紅桃華(MBS毎日放送)感想
「ほっほぉ〜、でっかい胸。いいカラダしてんじゃん。年いくつ?」(紅みかん)
紅みかん@松岡由貴さん最高〜〜!! もう、お声を聞いた瞬間に判りましたよ。本気で惚れるなぁ。しかも「オイラ」とか言ってるし。MAJORの清水薫といい、こういうしゃべり方の娘が最近個人的にブームの兆し。
助けた娘に連れられて、桃華楼に行ってみれば〜、ってマジで遊郭ですか。天子様の「戦意を喪失させる教え」を実践すれば、行き着くのはそこでしょうな。ということは、みかんちゃんも見かけによらず、相応の年なんでしょうか。タチバナさンちのみかんちゃん@折笠富美子とどっちが上でしょう(向こうも高校生には見えないよね)。って、えー、琉朱菜ってまだ16だったのか!
っていうか今回の琉朱菜、もうはじめから闘う気満々じゃないか……。服を着替えて、おっぱいリロードが使えない! って展開かと思ったのに、その仕込みはちゃんとしてるのね(みかんを追いかける前に? それとも入浴時も弾は外さないのか?)。紅桃華の顔を立てていきなり降参という展開は、情けをかけてるようにも見えるんですが、まあ同じ天子様の教えを受けたもの同士だからこそ通じ合う心なんでしょうね。
で、やっちゃん、「初めて」なんて字幕煽りまでされてるし、敵の戦力も見誤ってるし、ダメダメだな……。と思ったら、紅桃華にも名前を知られてて、それなりに有名人? 今ひとつ実力が判らないなぁ。いっしょにいて割を食ってるのは琉朱菜よりむしろ彼のほうだと思うんですが。やっちゃんのヤはヤムチャのヤ、とか言いたくなったり(おい)。
まあ、一クールアニメならではの話の詰め込みっぷりが気にはなりましたけど、先の展開への期待は充分。次回もみかんの活躍、期待してます(そっちかよ!>お約束)。
「砂ぼうず」第1話 妖怪とボイン(MBS毎日放送)感想
「オレがなんで砂ぼうずって呼ばれてるか、知ってるかい?」(砂ぼうず)
っていうかMBSアニメシャワー枠、「ジパング」→「グレネーダー」→「砂ぼうず」と進むに従って、どんどん火薬の量が増えてくな……。ジパングがいちばん地味に思える時点で凄い。
ということで4ヶ月遅れの放映開始。今さらそれはいいとして。とりあえず、ほうぼうで言われてる評判をいろんな意味で上回っていました。OPの実写からして、地方独立UHF局でやってる30分ドラマの匂いがそこはかとなく……。そのまま実写ドラマだったら、長澤奈央とか小倉優子とか出てくるのな(KBS京都を観てる人なら判ってくれるはず)。本編冒頭、流麗な「関東大砂漠」のCGに大木民夫ナレーションというネタフリは一分で終了。バカアニメのはじまりはじまり。サブタイトル読めねえよ!
うーん。思ったほど趣味は悪くないのかなぁ。面白いのか滑ってるのか、この一話だけではなんとも判断がつきかねます(後半、「アレを見ろー!」が連発されてたのはちょっと笑った)。まあ、砂ぼうず@鈴木千尋のしゃべりはけっこう面白いし、若本規夫御大(「岩本」という情報あり)も出てくるみたいなんで、それまで楽しみに待ってます。
え、この親子、「大波」って名前ついてるけど、レギュラーなの? まあボインちゃんよりは幼女のほうが(略)。
「ふたりはプリキュアMaxHeart」第1(50)話 やっぱりふたりはプリッキュア〜! 伝説は続くよどこまでも!(ABC朝日放送)感想
「連れてきちゃった」(美墨なぎさ)
待望の新章スタートです。既にして「懐かしい」と思える前シリーズの場面が端々に挿入されていて、一年(弱)の厚みを感じた1話でした。今後、これをどう先につなげていけるかが見ものです。
今回の仕掛けのひとつとして、不安を感じさせる展開を見せておいて、実はそれが幸せな日常だった、という構図が頻出します。アバンからそれをやってきたことから、その意図するところは明確かと思います。なぎさの背後に忍び寄る怪しい影。と思ったら亮太だった! という。そのあとも、志穂に新婚生活を訊かれたよし美先生が一瞬ためを置いてから「ラブラブモード全開」と言うところや、ラスト近くの、真っ暗ななぎさの家に潜む侵入者など(これはちょっと違う要素があるんですが)、同様の展開をくり返しています。これで、視聴者も「日常の良さ」を実感できるようになってて面白い。
さて、では久々に逐次展開を追いつつの感想行ってみましょう。
まずは新OP。「マックスハート」ってのをこう入れてくるのですね。映像はカッコいいけど、日常のシーンが無くなってたのがちょっと残念。と思ったら、CM後のサブタイトル画面ではちゃんと「ふたり」の日常が描かれてて安心しました。
新学期のベローネ学院。教頭も相変わらずです。そして舞台は3年桜組。土手を走ったりするんでしょうか(そりゃ桜中学3年B組だ)。なぎさ、ほのかに志穂莉奈、みんないっしょです。夏子&京子とかの姿は確認できませんでしたけど、もしかしてどっかのさくらちゃんの学校のようにクラス替え無しですか? 中2から中3でそれは珍しい気もしますけど。もしくは、実は一学年一クラスだった! というトリックとか。そして担任も同じく新婚ラブラブのよし美先生。愛と追憶の肉じゃが「あ〜ん」にクラス一同ドキドキです。「肉じゃが」→「汁がしたたる」と想像したに違いありません。「お口」や「箸」のメタファに気づくとは、さすが中三ですな(新シリーズ開始早々こんなことを書いてしまう自分に反省)。
科学部部長となったほのか、ラクロス部キャプテンとなったなぎさ。ほのかはともかく、あれだけ試合をすっぽかしたなぎさが「全員一致」で推挙されたというのはちょっと疑問も残りますが(おい)、それも彼女の人望というものでしょうか。これで今シリーズもたびたびいなくなったりしたら、部員からの突き上げ、部費の不払い続出で更迭と言う展開も(あるか!)。
いっぽう光の園ではクイーン消滅の危機。えーと、「別にあんた、いらないじゃん?」とか言うの禁止です。長老の語る「クイーンの作り方」。クイーンは三つの要素「命と心、12のハーティエル」から出来ているそうです。新たにシリーズ構成を練り直したみたいな設定も「光の園の伝説」のひとことが免罪符。「今日はよどみないですね」と番人のツッコミ役も健在です。それに対し長老、「ここは大事なところじゃからの」って。この一週間、必死でセリフを練習してたんでしょうか。まあ向こうの一日はこっちの百年ですし、たっぷり七百年ぶんの予習期間が(そういえば、この設定ってまだ生きてるの?)。
そしてザケンナーの襲来に、蘇るメップルミップル。「だけどあのとき永遠の眠りに着くって」とか、「(コミューンの形状が)ふたりとも前と変わってない?」とかいう、大きな力による都合をスルーして「早く変身を!」というメップルにちょっと笑いました。おお、ハートフルコミューン、手かざし認証ですか! 時代は非接触ですね。でも、ふたりが「手をつなぐ」ことの重要性は相変わらず。
変身シーンもやたらアクションが派手です。キュアホワイトの「闇の力の僕たちよ!」、キュアブラックの「とっととおうちに帰りなさい!」は健在で嬉しい限り。衣装も「少し変わってるみたいだけど」って、ほのかさんほのかさん、もうそれは引きずらないほうが。っていうか、むしろブラックの衣装変更を嘆く声のほうが(一部では)大きい模様。あ、私はべっつにぃ〜。露出度が高いのって必ずしも好きじゃないんで(そんな好みの問題かよ)。
パワーアップするプリキュア。そして久々の「プリキュアマーブルスクリュー」……MAX! ああ、必殺技のインフレ化が……。次回以降、また新たな技が出てくることも期待しましょう。
そして家に帰ったなぎさを待ち受ける、番人と長老。番人はともかく、長老をこの家でお世話するのは、それこそありえない。それとも長老も小動物に変身しますか? ときどき元の姿にもどってのセクハラ攻撃も忘れずに(時間帯が違う……)。
ふたたび、街を見下ろす丘。クイーンの志、ハーティエルのひとりの登場です(アイキャッチでネタばれしましたね?)。って、か、かわええ〜。そして河原にひとり、九条ひかり@田中理恵、「ここが、わたしのいるところ」……。事前情報を意図して仕入れてないんで、どう関係してくるのか判りませんけど、なかなか萌えそうです。
これで終わりかと思いきや、舞台は一転して洋館。って! 執事ザケンナー生きてたのか! すげぇ、今回で一番びっくりした! そして扉が開かれ、現れた少年……。なんだなんだ、この子がジャアクキングの生まれ変わりですか!? 敵も味方も低年齢化が進む昨今です(おい)。
そして新ED。まったくの新曲ですが、これもなかなか。しかし映像、これ、その日のダイジェストを毎回差し替えるのでしょうかね。ずっとこのままってのもちょっと。
次回予告。サブタイトル長いのはもうデフォルトなんですか(二段構えなのは変わらずですが)。おお〜、なぎさの「今その話はしたくない!」のセリフまで再登場しててちょっと嬉しい。
まあ、本格的な枠組み設定は次回に語られるでしょうから、まだ保留の部分もあるんですが。変わらないところはそのままで、変わるべきところは変わって、新たな物語を紡いでいってほしいと思います。こっちも全力でツッコみつつ感想を書いてきますんで。「ツッコミもMaxHeart!」が以後の合い言葉です(なんのこっちゃ)。
「よばれてとびでで! アクビちゃん」第19話 ふたりのモンモン(KBS京都)感想
「モンモン、おそいね……」(アクビ娘)
またも「出逢いと別れの物語」。大地監督の家族テーマみたいに、なんかスタッフに思い入れでもあるんでしょうか。
アクビちゃんの魔法のじゅうたん・モンモン。今まで一度も洗ってなかったせいで、ころんちゃんのお父さん、くしゃみ連発。ハクション大魔王がツボの中に閉じ込められてて良かったですね。ツボから出たり入ったりのスラッシングが発生するところでした。
洗われるのを嫌がるモンモン。なにー、世の中にはご主人様といっしょにお風呂に入ることに命をかけてる淫獣小動物がいるというのに、ゼイタクな(あのな)。
おつかいに行った帰り、雨に降られるモンモン。また洗われるのが嫌で雨宿り。そこを通りがかったクラスメイト・千代田サユリ@桑谷夏子に拾われ、「ボビン」として飼われることに……。
いやー、すごいですよこのサユリのキャラ造形。ころんに相談された飯根くんに、「天然記念物だから森に返してあげないと」と言われると、すぐさまそれに同調。ものすごく感情移入しやすい子のようです。そのあとも、飯根くんが家のペットショップからかっぱらったフェレット(横領ですよ)に同じ名前をつけてかわいがる。どこか薄っぺらい愛情ですな〜。こんな娘に桑谷さんが声をあてているというのは、なんか狙ってるのか(こらこらこら!)。
それにしても、すっかり飯根くんは頼れる男の子ですな。唯一、ころんちゃんとアクビの魔法の秘密を共有しているという状況で、非常に重要な役割を果たしております。ボビンがいなくなったと言って千代田サユリが教室で泣きじゃくってたときは、女子に「飯根くん、女の子を泣かすなんて!」とか言われてて、酷え〜と同情してしまったんですが。つーか今回、手久野くんも白馬ガクも出番がなかったような……。まったくどーでもいいですけど。
ジェイムズ・P・ホーガン「星を継ぐもの」(創元SF文庫)感想
「しかし、人類は大きな夢を描きます……。人類が今日描いた夢は、明日きっと実現するのです」(クリスチャン・ダンチェッカー)
北村さんの「ミステリ十二か月」[bk1] [amazon]でも紹介された、SFであると同時に、本格ミステリとしても傑作であると言われる作品。ようやく読めました。「ふしぎの海のナディア」の最終回サブタイトルの元ネタともなっている時点で気にはかけていたんですけどね。
この物語を貫く謎はただひとつ。月面で発見された一体の死体。それはなんと、5万年前に死亡していた。彼はどこから来たのか……。これを出発点に、さまざまな調査が行われ、無数の事実が明かされ、それとともに多くの謎が新たに生まれていく。それでもなお、物語の軸はまったくブレず、ただ一点の「真実」に向かって集約していく……。
これは本当に素晴らしいです。たしかに謎解きとしても、そんじょそこらのミステリでは味わえない感動を得られました。SFってほとんど読んだことがないんですけど、ちょっといいなと思えてきました。どうしてもそこかしこで「プラネテス」と比べてしまうんですが、メディアが違うから相互補完しあって、眼前に非常に美しい「宇宙」が見えてきました。単に宇宙の描写だけでなく、それを取り巻く人々の人間模様も読みごたえがあります。まあ、書かれた時代背景のせいか、2028年の段階で既に月が開発されてたり、地球の国々は争いがなかったり(そのくせソビエトは健在)するんですけど、それすらも、この真相のために、そうでなくてはならないのですね。
人類は、空想と言う名の翼で、ここまで自由に宇宙を翔けることができるのだなという感じです。とか言ってみたり。
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「名探偵ポワロとマープル」第25回 プリマス行き急行列車 〜前編 客室内の死体〜(NHK)感想
「オリバー、ポワロさんから現場回りを任されたのよ。よーし、がんばるわよ!」(メイベル・ウエスト)
うわははは! ヘイスティングス病欠で、メイベル大活躍! めちゃめちゃ体調悪そうなヘイスティングスを心配するそぶりなどまったく見せず、このチャンスを逃すまいとはりきるメイベルです。ポワロにも「家で寝てろ」と言われたあげく、ミス・レモンとの会話の端にも上らせてもらえないヘイスティングス、もう復活してもあなたの居場所はないかもね(昨日と言ってることが違うぞ自分)。
列車内で見つかった死体。パディントン駅も出てくるし、遺産がどーのこーの言ってるし、微妙に設定が前回と似通ってますが、これは放映順序が入れ替わってるせいで仕方ないでしょうね。むしろ、マープル編とポワロ編で同じ舞台に立つメイベルを通して、彼女の成長を見せようという制作意図だったかと思われます。
しかし、今回前後編なのに前編でゲスト声優が出てこないのね。っていうか、今回出てきたふたり(大木民夫と雪野五月)の中から絞るとしたら、もう犯人が判るような……。
2005年02月07日(月)
「ブラック・ジャック」Karte:14 動けソロモン(よみうりテレビ)感想
「アニメは生きてなけりゃダメだ。僕たちは、絵に命を吹き込む仕掛人さ」(ムサシ)
アニメータのお話。この前の特撮のときから怪しんでたんですが、シャラクはオタクですか? アニメ監督の顔を憶えてる子どもなんて普通いません。
しかし、アニメータの収入が少ないとか、動画枚数に制限があるとか、この枠にしてはやたらリアルな業界ネタ。手塚治虫自身、アニメ会社作ろうとして苦労したらしいですからね。といいつつ、普通、既定枚数以上の動画を描いてくるムサシのようなアニメータはいないと思いますけど。まあ、こういう気合いの入ったアニメータさんがいるおかげで、リリカルなのは1話の食卓とかAIRみたいな神作画アニメが出来るわけですね(全然違う)。
ムサシの描いたソロモン(絵はジャングル大帝そのもの)が生きて見えるかどうかはおいといて、前半にプールでおぼれるピノコがめちゃめちゃエロかったです。これは命を吹き込まれてると言っても過言ではありません。これを描かれたアニメータさんに拍手。
ところで、アニメに命を吹き込むもうひとりの仕掛人として声優さんを忘れてはいけないわけですが、今回のキャスティング、ムサシ@佐々木望に小次郎@森久保翔太郎って。どんな層を狙い撃ちしてるんだか(おい)。
2005年02月08日(火)
「Φなる・あぷろーち」DVD Vol.1初回限定版(トライネット)感想
いやー、買ってしまいましたよ初回限定版。全巻収納BOXも嬉しいし、益田西守歌POPはかわいすぎて飾るのももったいないくらいですが、なんといっても特典CD「だいすけ&みゆみゆラブラブアプローチ」が最高でした。岸尾大輔、やりすぎだ!! 松来未祐さんとの、かみ合ってるのかいないのか判らない受け応えも楽しいし。この続きを聴くためだけでも、初回限定版を買い続けたくなってきましたよ……。っていうか、ふたりでラジオやってくださいな。
本編も、やっぱり何度見てもいいですね。一話と二話だけで無限ループに陥りそうでした。しかし、ラストを知ってから観てみると、西守歌の言動がまるで違って見えてくるからすごい。改めて、完璧なシリーズ構成です。
そしてお楽しみの未公開映像も大満足。1話では西守歌の変身バンク(違)と、兄想い明鐘の妄想シーンが追加。2話では守屋美紀のアイドル声優7色の声が楽しめます。っていうか、ほんとに完璧に違うキャラになってて、さすが田村ゆかりと感心しきり。3話はよく判らなかった(おい)。百合佳さんのシーンが追加されてた気もしますけど。4話は笑りんこと陸奥笑穂の幼女回想シーン! 最高でした。さらに予告編はプラネテスもびっくりの映像操作に、声優さんたちのはっちゃけたナレーション。ほとんど「いとしのナディア」レベルです。
あと、本編DVD(通常版にも収録)の座談会もけっこう楽しめました。何故か田村ゆかりさんが出てないんですけど、それ以上に、ひとりだけうしろの席に座ってるたかはし智秋さんが気になります。どうも、この前の「君のぞらじお」の冒頭で「マーロマッシュマロマロマローン」と、野川さくらの挨拶を堂々とパクってたのを聴いてから、自分の中で要注意人物に指定(笑)。
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2005年02月10日(木)
「ふたつのスピカ」第2話 アスミの夢(NHK教育)感想
「何気なく日々を過ごしていると、ぼくらはまったくその大きさに気づかない。自分の目で確かめないかぎり、その力強さはわからない」(ライオンさん)
なるほど!! 前回の予告で出てきた、お父さんがアスミをぶつシーンは巧妙なミスディレクションになっていたのですね。プラネテスでさんざん騙されたというのに、またもや引っかかってしまいました。
第1話で提示された「ロケットの運転手になる」というアスミの夢ですが、まだこの段階では非常に弱々しく、物語を動かす動機づけの乏しいものでした。むしろ、それを狙って1話では先生側に比重を置いていたふしもあります。ライオンさんがアスミに与えたのはひとつの「きっかけ」であって、それが成長するためにはまた別のファクタが必要となります。それが「父親」という存在だったわけですね。小学校の授業参観で、アスミがその夢を口にする。それが思い出となることで再帰的に本当の夢になる。この構造がなかなか面白いと思いました。
そんなわけで、お父さんが怒った理由は、無断で宇宙学校を受けようとしたからでもなく、家の経済状況でもなく、夢をてらいなく語れないアスミの態度にあったわけです。このトリックを成立させるために、前半の学校での、「私のいちばん嫌いなシーン」が存在するのですね。「リリカルなのは」で語った矢先(しかもアスミ、なのはと同じ左利き)だったので、その瞬間には落胆しましたが、故あっての描写であるなら納得です。学校での所在なさを、家に帰ってもそっけない父親の態度とうまくリンクさせ、誤読を誘っています。
そして、一時は父親の言葉を誤解し、夢を諦めようとするアスミを導くのは、やはりライオンさん。一歩引いた立場からアスミを諭すことで、ひいては物語の重要な流れを視聴者に語ってくれる、いわば狂言回しとしての役割を与えられているようです。まあ、観測者原理というものがあるので、「本当はすべてライオンさんが思い通りに駒を進めようとしてるだけじゃないんだろうか」という疑念も湧いてくるんですが、これはミステリ読みとしての悪い癖で、そこまで気にする必要もないとは思いますが。
それにしても、いくら物語上の役割とはいえ、二者面談での先生の態度は酷すぎます。生徒に対して体を横に向けて話をするか!? 心理学的には体を正面に向けないというのは、対話の拒絶を示しているわけで、面談の意味をなさないと思われますが。
2005年02月11日(金)
西尾維新「ネコソギラジカル」上 十三階段(講談社ノベルス)感想
「人間はね、少年。本来、なりたいものに、なれるものなのだよ」( )
待ち焦がれ続けた西尾維新「戯言シリーズ」最新作にして最終章。はじまりがあれば終わりもあるのは世の常ですが、しかしはじまりから終わり続ける物語なき物語にもすべからく終わりは訪れるべきものなのか。そんな感じで「ネコソギラジカル」、開幕です。
何度でも言いますが、私にとって「西尾維新」という作家は特別すぎる存在です。今こうしてネット上で顕在するぷらとーの人格の半分は西尾維新でできています、と言ったらそれは過言ですが(すみません、この口ぶりを一度やってみたかっただけです)。この本の中でも何度となく、「いーちゃんは誰にでも似ている」という表現が出てきますけれど、まさに私にとっていーちゃんという存在は今まで読んだ小説のキャラ中、もっとも自己同一視してしまう存在でありまして。「いーちゃんってオレじゃん!」と思わせた時点でもう西尾維新の勝ち決定! ただしエキシビジョンマッチ、みたいな(今回巫女子ちゃんが出てこないのが物足りないなー)。
どんどん本筋からそれまくってますが、最近それが微妙に心地良いのでとことんやってみます(おい)。他人が傷つけられるのを見るくらいなら、自分が傷つくのを望む、っていういーちゃんの性。もう、まさに最近、そういう精神状態だったものでちょっと参ってるんですが。時代の雰囲気のつかみ方が非常に巧いです。私が思うに、最近の「メフィスト→ファウスト系」作家のうちでは西尾維新こそがもっとも現代らしい作家だと思います。舞城王太郎とか、ひょっとしたら佐藤友哉のように、ある意味判りやすい形で「純文学界」なるものに認められつつある面々よりも、もっと「平成」の匂いを感じるというか(この人たちの文才を認めないというわけではないです)。
その文章から、表面的には「キャラ萌え作家」として捉えられているであろう西尾維新(本人談では「萌えキャラ殺し」の異名を取るとか)。しかし、この作家には普通のキャラ萌え文脈とは明らかに一線を画す特徴があります。それは「主人公である少年を目立たせる」という一点。
ここから、なんか東浩紀の評論めいてきますが、ギャルゲーの主人公は通常目が描かれない。その没個性によって各プレイヤが主人公に自己を投影できる仕組みです。それを受け継いで、マンガ・小説などのジャンルでもいわゆる「萌え系」作品では、主人公を比較的無個性な人物に設定する傾向にあります(私の観測する限りでは)。何の取り柄もないごく普通の男の子が、何故か大勢の女子キャラに好かれる……というのが「ハーレムアニメ(マンガ)」の派生パターン。もちろん、小説にも類例は多くあります。たとえばデビュー時期が近しいライトノベル作家・谷川流を引いてみてもそれは明らかで、戯言シリーズのいーちゃんと同じく本名が与えられていない「キョンくん」(涼宮ハルヒシリーズ)にしろ、高崎由悠季(学校を出よう!シリーズ)にしろ、すっかり朴念仁無個性キャラが確立しています(学校シリーズでは高崎兄が主人公だったのは実質一作目だけですが)。
ひるがえって西尾維新の場合。いーちゃんも表面的にはそういう無個性主人公に見えます、というかそう見えるよう描かれています。本名の提示されない一人称。一作目「クビキリサイクル」での第一印象は、天才に囲まれて右往左往する凡人。そうだったはず。しかし、それは巧妙なミスディレクションだったことがシリーズを経るに従って明らかになります。ただものではない「いーちゃん」。名探偵以上に名犯人らしい主人公。そして彼に与えられるのは「戯言遣い」の二つ名。一人称の枠を超えて、語る語る語る。それこそがまさに彼の特異な個性を表しています。
そうして、ここからが更にひねくれたところなんですが、その語られた内容によって主人公の内実が明かされるかと思えば、まったく明かされない。この上巻で語られた内容のうち、「いーちゃん」の過去についてシリーズ前作に加えて明らかになった事実がどれだけあるか。おそるべきことに、ほとんどないのです。箇条書きにすれば一ページも埋まらないと思えるほど。「誰にでも似ている」という秘訣はここです。具体的なことを描かずに、抽象的な「人間の弱さ」を描いているから、誰にもあてはまるのは当たり前。血液型別診断と同じトリックですね。
それにしても、「戯言シリーズ」というシリーズ名はけだし名文句です。主役は「戯言遣い」にあらず、「戯言」そのものといっていいわけですからね。
でまあ、そんな作品なのにもかかわらず、いや、だからこそと言うべきか、一ページごとが相変わらずめっぽう面白い。「〜ジカル」シリーズ通じて顕著な構成として、意図的なものだと思うんですが、物語の前半では、主人公は何もやってない、事件が何も起こらない。キャラがふたり以上いて会話を続ければ(もっと言えば、いーちゃんひとりだけの語りであっても)それで作品が成立してしまう。このあたりは、前言を翻すようにもとれるのですが、キャラ萌えの力を最大限に利用していて素晴らしいと思うのです。
ということで、それにも関連して、まったく作品の具体的な内容に触れずじまいでしたので、最後にひとつだけ。一応ですけどネタばれ注意。
あのですね。
今回の最萌えキャラ、闇口崩子ちゃんなんですけど。
「わん」
って!! いーちゃーん、あんたは犬派ですか! いやまあ、これでも充分以上の破壊力でしたけどさ。そこはやっぱり「にゃー」でしょうよぅ。「『ネコ』ソギラジカル」なんだし。西尾維新自身、その含意に気づいてないはずはないと思うんだけどなぁ……。まあ、犬派なんだとしたら、私といーちゃんとの違いが見つかって良かった、みたいな(なんのこっちゃ)。
中巻以降ではネコミミモード崩子ちゃんを待望しつつ筆を置く次第であります。って、そもそも刊行時期がいまだに未定(重複表現)なのですが……。
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2005年02月12日(土)
「MAJOR」第13話 夏だ、野球だ、合宿だ!(NHK教育)感想
「あれ〜、おめぇらになくす自信なんてあったっけ」(本田吾郎)
いや、っていうか片手をケガしてる奴を試合に出すなよ……。大丈夫か安藤監督。
おお、先週のメジャーリーグオールスター観戦から一転して、適当な野球やってるなーと思ったら、意外な仕掛けが。おとさんの死のきっかけとなったギブソンのビーンボールがフラッシュバックし、調子を崩す吾郎。うーん、こういうのって乗り越えるのはなかなか辛そうですが……。
ところで吾郎、相手チームの4番バッターを「ちょっと太めの野球少年」って、NHKらしく政治的に正しい形容をしてますな。それはいいけど、ゲスト声優システムまでNHKアニメのデフォルトになるのはどうもなぁ……。
それにしても寿くん、かわいいなぁ。吾郎みたいにひねくれてないのがいい(おい)。
「カードキャプターさくら」(再)第40話 さくらと夢の中のさくら(NHK教育)感想
「夢と、同じだ……」(木之本桜)
今回はサブタイトルそのままに、ドリーム(夢)のカードの話。クロウカードが蝶の形じゃなくて人間型だったら、「夢の妖精、略してー!?」というラジオ・アベ商ネタが言えたのですが(言わなくてよろしい)。
や、真面目な話、こういう話けっこう好きなのですよ。夢っていうと、典型的な悪い最終回の例として槍玉に挙げられる「夢オチ」に代表されるように、「なんでもあり」だと思われて人によっては嫌われることも多いのも事実ですが。実際には、夢にも夢の文法というのがあって系統だっている。それを制作者が自覚的に取り扱っていることが明確で、とても面白い回でした。
夢の役割は現実の再構成。その人物にとっての過去の肯定、そして未来への気持ちの整理。クロウカードが見せるものは現実にはありえない「予知夢」ですが、知世の見た夢といいさくらの見た夢といい、くり返しバンク映像が使われていることからも判るとおり、その意味づけはなんら変わるものではありません。もちろん未来というのは過去の来歴のもとに訪れるものですからね。
ちなみに、非能力者である知世ちゃんが見た夢は、さくらの歴代コスチュームに囲まれて耽溺するという素朴なものだったのに対し、能力者である小狼・さくらの夢は、その視線の先にもうひとりの自分を見るという、一段メタ視点に立ったものになっている点が面白いですね。小狼の場合はまだ、スクリーンの中で契りを交わす自分とさくら、という「一方通行のフィクションを見る感覚」をそのまま体現したものでしたが、さくらの夢はこの「視線」の問題がもっと複雑になっています。東京タワーの売店に現れる桃矢、そして雪兎。ここ数回の「さくらの出先でバイト中の兄にばったり逢う」という展開、そしてさくら自身は知りませんが、桃矢がさくらのやっていることを気づいているという前回が、非常に巧い伏線になっています。ケロちゃんという、他人に気づかれてはいけない存在が表に出る。それはまさに抑圧の解放に他なりません。
カードのせいで、父親のパソコンを壊してしまい、それを正直に言うことが出来ない辛い記憶。自分を怪獣と呼ぶ兄に、カードの力で精神的優位に立つことが出来た日のこと。家族と、仲間と、共有してきた思い出は、たとえ秘密があったとしても、かけがえのないもの。それを肯定することで、さくらはこの先のステージに進んでいけるのでしょう。ガラス越しに現れるもうひとりの自分からの「絶対、大丈夫だから……」というメッセージを、胸に抱いて。
映像的演出も素晴らしい。東京タワーの中に入ってからのシーン、光と影の演出がプリキュアばりに鮮烈です。CCさくらとプリキュアとの相似点は何度も言及してますが、単なるネタで言ってるのではなく、当然のごとく大きな影響を与えているでしょう。広大なネットのどこかでは恐らく、(うちみたいな中途半端なレベルではなく)しかるべき考察がなされているものと思いますが……。ところで、この演出のなされている間というのが、そのまま「さくらの夢の中」であると最後に判明しますけど、私の好みとしては、明言せずに視聴者の考察にゆだねるというのでも良かった気はします。まあ、この時間帯を考えると、判りやすくしているのは当然とも思いますが。
ちなみに、「夢」が現れる前の日常シーンも好き。歌に乗せてのショッピングって、「D.C.〜ダ・カーポ〜」を思い出します(放映の時系列は逆ですが)。やっぱり良いのは、4人の中で一番はしゃいでる苺鈴ちゃん。ちょっと前なら、ゲームに奮闘するさくらに「こっちは私がやるわ。木之本さんはそっちを!」なんて言って手助けなんてしなかったでしょうね。そもそも、こうして4人で休日に遊びに出かけること自体無かったでしょう。小狼ほど判りやすくはなくても、彼女も確実にさくらに影響されて変わりつつあるのだなぁと思います。それだけに、小狼とのことが不憫なのですが。映画館で小狼にあぷろーちしてるのに、彼のほうは苺鈴越しにさくらを見てるというシーンは涙無しには見られない……。
2005年02月13日(日)
「ふたりはプリキュアMaxHeart」第2(51)話 新入生は摩訶不思議!? はっきりいって謎だらけ!(ABC朝日放送)感想
「行かなきゃですー。クイーンのところに行くですー!」(シークン)
いきなり前言を翻すようですけど、このOP、かなり良いかもと思えてきました。日常シーンがないのは、そうでなくてはならないのですね。
さて。プリキュア前作(「無印」って呼ぶの?)のテーマは「大人と子どもの対決」だったというのは最終回に書きました。これは私のオリジナルな主張でもなんでもなくて、既に多くのプリキュアン論考サイトで言われていることですが、では今シリーズでは何故、敵側に少年の存在がいるのか。味方側らしき九条ひかりともども、まだまだほのめかし段階ではっきりとはしていませんが、すくなくとも今回のラスト、闇(ザケンナー?)が少年の体に吸い込まれる描写があったりして、彼がジャアクキングの遺志を継ぐ者であろうことは間違いありません。この設定は何を示しているのか。
それを考えるヒントは、図らずも再登場した藤P先輩にあると思われます。最終回、卒業式だけでスルーされたかと思っていた彼ですが、しっかり高等部に入学していました。そして登校時になぎさと出逢い、つかの間とはいえ並んで登校します。この「並んで歩く」という描写は前期にはなかったと記憶しています。つまり、文字通りなぎさが藤Pと「肩を並べる」という意味ですね。
はじめは単にサッカー部の練習を遠巻きに眺めるファンダムの一員でしかなかったなぎさ。しかし、藤Pの幼なじみであるほのかと出逢ったことで、その構図が変わりはじめます。なぎさが「プリキュア」となったことと、藤Pとの関係が変わっていったこととは並列関係にあります。8話ではそのことにより、ほのかとのケンカをしてしまうという展開があったことは忘れられません。そしてキリヤの登場。キリヤがサッカー部に入部し、ほのかに接近していく中で、バックグラウンドでなぎさと藤Pとの関係もある意味の進展を見せ始めます。農家のお手伝いをしたとき、ほのかを偉いと言ったなぎさに安心する藤P。このときはまだ、「幼なじみの友人」、それも年下の、という見方だったというのが明らかです。しかし、時間が経るに従って、だんだん藤Pのなぎさを見る目が、ほのかを通したものではなく、一対一のものになっていきます。シリーズの終盤では、土手に並んで腰掛けたり、いっしょに雪だるまを作ったりもしました。
たとえ「藤P」と気安く呼ばれようと、彼がなぎさにとって尊敬すべき「先輩」であることは確実です。それも、ほのかと非常に密接な関係にある。ほのかと同じ科学部の先輩であった小田島友華の描かれ方を考えると、その差は歴然。それは藤Pが「異性」であるということがやはり大きいでしょう。ほのかと出逢った当初、彼女はなぎさにとって完璧で憧れの対象であった。しかし同性として、それは接近可能な目標でした(そして実際、物語の進展とともにその同化は達成される)。それに対して、異性であり先輩でもある藤Pは、やはりもう一段上の存在として見ていたことでしょう。それは、少しずつその距離が縮まっても、超えられない壁でした。
ここまでくると、最終回で彼となぎさの絡みがなかったのもうなずけます。あくまで無印では、藤Pはなぎさ・ほのかと対比すべき「大人」の象徴の一形態であって、その差を埋めるような接触は出来なかったのです。もちろん、あれが本当に物語としての「最終回」であるならば、最後にそれを超える、という描写も平仄が合って綺麗でしたでしょうが。
しかし、物語は続くのでした。そして実際、今回の再登場。その意図するところはもう明らかです。「並んで歩く」が示すとおり、藤Pはなぎさにとってもはや超えられない壁ではない。実際、なぎさは去年まで彼のいた「最上級生」というポジションにいるのです。藤Pの口からも、なぎさがラクロス部のキャプテンに就いたことが触れられています。もちろん藤P自身はさらに先の、高校というステージに進んでいるわけですが、それでもそれが決定的な壁であるような描かれ方はされていません。なぎさは着実に、大人の階段を上っていっているのです。それも、幸せを自分の手でつかもうという想いを持って。
ということで、もとに戻って洋館の少年の話。今の話を敷衍すれば、今シリーズのテーマはおそらく、「ふたりが大人になるための試練」でしょう。そのために、敵側も今までのような「大人の象徴」ではなく、彼女たちと近しい目線にある少年に設定しているのでしょう。それも、彼女たちのように自覚的に大人への道を進もうとするのではなく、外的要因によって邪悪な意思を持たされるという。具体的に、それをどう描いてくれるのか、今後楽しみです。
そしてもうひとり、忘れてはいけない九条ひかりについて。まあ恐らく、クイーンの命と心を受け継いでいることでしょう。彼女が、アカネさんの従妹であるということにされたのも面白いところ。アカネさんも、無印のラストまわりで役割を保留されたひとりでした。前回のほのかが発した伏線どおり、たこ焼き屋から、スイーツ全般の店へと改装した彼女の店。以前にも夏季限定でかき氷をやってましたし、不況に負けず売り上げUPを目指すということでしょうか。いつかのなぎさが言った「希望を忘れなければ、明日はきっといい日になる」という言葉を受けて発奮した、とも考えられます。そう、彼女もまた、「大人」のひとつの姿。そんなアカネさんとのつながりを九条ひかりが確保したという展開。これは、いつまでもなぎさの家に番人や長老がいるという困難解消も視野に入れて、ひょっとしてアカネさんも秘密を共有することになるのでは、と妄想が膨らみます。
ところで、そんな文脈とはあんまり関係なく、シークン@永野愛がめちゃめちゃかわええ〜。CVがよし美先生と同じ方とは思えません。まあ、これも深読みすれば「大人と子ども」の関係にこじつけられそうですが。seek(探求)の名を冠されて好奇心旺盛なシークン。あの無関心そうなクイーンの志とはとても(おい)。鏡を見ても「これなんですか?」と訊くということは、彼女自身にはまだ知識が宿っていないのですね。無垢(イノセンス)な状態といえそうです。今回も勝手に飛び出していったし、次回予告を見ても、どうやら無印二期のポルンと同じ構図がくり返されているようですね。メップル、ポルンから、厄介者の役が受け継がれていくのも面白い。大半はなぎさが被害者だというのは変わらないのですが。ま、とりあえず商品展開よろしく。
「レジェンズ〜蘇る竜王伝説〜」第43話 もう、どーにも止まらない!(関西テレビ)感想
「メグ、マック、キザオー!!」(シュウ)
DWCに突入するシュウの暴走が見ごたえ満点。人間連続系かよ(「連続系」という呼称が一般的に通じるのかよく判りませんが。高校の文化祭とかでよくある、ドミノ倒しの発展形みたいなの)。
他の面々も続々と参戦してくるようで、派手なクライマックスになりそうです。レジェンズへの愛を語るBB、タナベかよ! レジェンズをわらわら出しても、混乱に拍車をかけるだけの気もしますけど……。そしてハルカ先生もようやく父親の異変に気づいた様子。ふたたびバイクを駆ける! って、「何もかも懐かしい……」とか言ってる人、見覚え無いんですが。そうか、第一話見逃してたんだ、私。今観てるアニメの中ではいちばん見逃し率が高いですね、この作品。
しかし、今回もまた「キザオ/ディーノ」のギャグがくり返されてて爆笑。これで最終回に「なまえをよんで」な展開になったら殿堂入り認定(嘘)。
「魔法少女隊アルス」Destiny 36(NHK教育)感想
「そっかー、レノンちゃん、パイレーちゃんだったんだー!」(エバ)
とにかく今回はアルスパパがカッコいい! なるほど、アルスの意志の強さは父親譲りなのですね。
こちらもレジェンズ同様ラストに向け、崩壊の加速する魔法界。魔力が無くなりあたふたするエバ、無力なアテリアといった面々に対比して描かれる、「人間」たちの力強さ。アルスやその父親・ジダンは言うに及ばず、「ハーフ」のレノンもまた然り。それを見て、魔女、魔族たちがもっと発奮する、という展開にもなりそうな気もします。それを担う中心人物はシーラあたりでしょうか。いくらアルスが救世主だとしても、まわりがそれをただ享受するだけじゃ面白くない。
「まじかるカナン」第6話 ナツキ危機一髪!(KBS京都)感想
「こんなに走るんなら、変身してからでも良かったよ」(柊ちはや)
カレンデュラ@たかはし智秋さんのお声は良いなぁ。原作にもそっくりさん出てるのかなぁ(ん?)。
「よばれてとびでで! アクビちゃん」第20話 カレンのカレーな夏休み(KBS京都)感想
「尾上家に不可能はなくってよ」(尾上カレン)
素晴らしい! 適度にお約束で、適度に予想を裏切る展開。理想的です。
尾上家の別荘に招待されたころんちゃんたち。せっかく山に来たのだからとキャンプに行こうとする飯根くんに対し、家のほうがなんでも揃ってて快適だと言う尾上カレン。順当なところだと、やっぱり心変わりして……というところでしょうけど、台風の接近でみんなが遭難しかける、という展開が面白い。現代人的な感覚だと忘れがちな自然の脅威をちゃんと描いていて、カレンの行為にもそれなりの正当性を与えているのに感心しました。そして、みんなを心配したカレンが単身山に向かう。いや、ほんとは二次災害の危険があるし、褒められた行動ではないですけど。けっきょくはアクビちゃんの魔法で無事ふもとの別荘までたどり着くみんな。アクビちゃんも、けっこう他人の目を気にせず魔法を使ってるよね……。
それはいいんですけど。台風でテントの中に避難するみんなを見てると、またも「Φなる・あぷろーち」を思い出してしまいました(季節違いですが)。今にもころんちゃん@野川さくらの大胆あぷろーちがはじまるかと思ってぶるぶる。白馬ガクが福山潤じゃなくて岸尾大輔だったら完璧だったのに(何がだ)。
まあ、といいつつころんちゃんにフラグ立ってるのは飯根くん@小林由美子のほうなんですけどね。部屋を割り当てられてすぐ、ころんちゃんの部屋に向かう飯根くん。「眠田さんの部屋で何を」っていうカレンの言い分ももっともです。それなのに、次回は飯根くん、見知らぬ女性に一目惚れ? うーん、気になる……。
「ジパング」第15回 生者と死者(MBS毎日放送)感想
「私たちの時代はね、男が情けないってこと、もうばれちゃってんの」(桃井佐和子)
おおお! 桃井一尉、天子様の教えを実践!(だから違うって) おっぱいリロードも炸裂しますか?
……いや、そんなこと言ってる場合じゃないんですけどね。辛いなぁ。味方を守るため、敵の命を奪わなくてはいけないというのは。口で言うのと、実際にその行為を行うのとは全然違うでしょうから、これからの「みらい」の隊員の士気が気がかりです。
しかし、どうにも全編、画面が暗くて、誰が何をやってるのかさっぱり判りません。「DVDで暗闇スッキリ!」とかいって売り出すつもりでしょうか。
「グレネーダー〜ほほえみの閃士〜」第六話 風船使い みかんの仇討ち(MBS毎日放送)感想
「こんなやつ……こんなやつ……恨むほうが、もったいないよ」(紅みかん)
今度はこっちに機巧(からくり)登場ですか。しかも「かち合い閃」って言ってみりゃイージス迎撃システムですよね。MBSアニメシャワー枠、相互乗り入れが進んでおります(違)。
いやー、非常に面白いです。重いテーマとギャグのノリが見事に融合しています。刀で弾丸を斬ったりとか、お約束な破天荒さも楽しい(物理的に不可能でないことはトリビアの種で証明されてますが)。
からくりに追われる琉朱菜、破けた服がミニスカ女子高生みたいでした(16だし)。これぞまさにセーラー服と機関銃、みたいな。カ・イ・カ・ン?(だから自分、年いくつだよ……)
ちなみに、なんか個性的なしゃべり方が楽しかった、からくりの中の人(キャストの字幕が読めない)は西村朋紘さんですか。プリキュアの教頭ですな。まさに「おっじゃると〜り」(つ、つまらん……)。
そして何といってもみかん@松岡由貴さんなのですよ! 琉朱菜の銃をガン造にかまえるも、引き金の重さを感じ、戦意喪失。殺さないというのは、殺すことよりも勇気のいること。今後仲間になるようですが、まっすぐに育ってほしいですな。
しかしみかん、風船使いだったのね。等身大人形がかわいいなぁ。遊郭・桃華楼にいたころは、その腕前で特定用途の人形とかゴムとか作ってそうな……(ネタじゃなくでホントにそんな設定だったりして)。
「砂ぼうず」第2話 砂と雨(MBS毎日放送)感想
「あんたのやり方は見せてもらったよ。関東のごく狭い地域でのNo.1の取り立て屋の腕を」(砂ぼうず)
「俺も見てみたいもんだ。弱い者虐めをして、名を上げる巧みなテ〜クニックを」(雨蜘蛛)
うわははは。面白すぎる。「えむぜろ?」に書いたとおり、何故か1話のDVDを手に入れてしまいましたし、これも縁と思っておつき合いいたしましょう。
まあ、よく出来たコントです(褒め言葉)。串田アキラまで引っ張り出してきて、砂ぼうずのテーマと雨蜘蛛のテーマ、二曲も熱唱させてるし。若本御大もそうですが、最近、こういうセルフパロディが多いですね。まあ嫌いじゃないです。
そんな本編に負けず劣らず、EDが最高に面白い。取り立て屋・雨蜘蛛のCVはほんとに「岩本規夫」になってるし。Web配信にすらも遅れをとった地上波最遅放映のMBSでもそのままってのは、誤用の意味での確信犯ですか……。あと、「こいけのりこ」という音に「鯉毛海苔子」と当てたり。ちなみにCVは桑島法子さん。この方は「のりこ」じゃなくて「ほうこ」です(まあ、ここを見ている方々にとっては今さらでしょうが)。
「名探偵ポワロとマープル」第26回 プリマス行き急行列車 〜後編 ブルーのワンピース〜(NHK)感想
「あ〜あ、せっかく一生懸命現場まわりをしたのに、ポワロさんの推理には敵わなかったんですね」(メイベル・ウエスト)
「メイベル、そんなことはありませんよ。私の推理が間違いでないと証明してくれたのは、メイベルの報告なんですから」(エルキュール・ポワロ)
何故かオリバー大活躍。まさか、実はメイベルに力を授けるため別の世界から来た使者とかだったりします? 最終回でその事実が明かされ、メイベルは新本格魔法少女に変身(しません)。
うーんまあ、まったく想像通りというか。ものすごーく無難に淡々と話が終わってしまいました。ポワロさんもしかし、犯人を指摘する前にのんびりメイベルに訊き込みさせたりして、あんまり犯人を捕まえる気があるようには見えません(まあ、それは警察の仕事ですけど)。あ、ヘイスティングス復活してますね。普通にスルーされてますけど……。メイベルやオリバーへのフォローは忘れないポワロさんも、ヘイスティングスのことはどうでもいいのか。まあ、どうでもいいんでしょうな、こっちとしてもどうでもいいし(とか言ったら怒られます?)。
2005年02月14日(月)
「ブラック・ジャック」Karte:15 偽りのウェディング(よみうりテレビ)感想
「私の希望は、何かしらね」(ミチル)
川澄綾子かよ!! 今回の感想はこれに尽きるでしょう(笑)。
いやー、すごいすごい。少女マンガ風の作画で描かれるは末期ガンに冒された少女・ミチル。「最初に病室に入ってきた男の人と結婚する」と宣言し、果たして何も知らず病室を訪れたBJは彼女に結婚を迫られるという、萌えアニメも真っ青の展開。
しかし、そこはBJ。偽りの結婚式を挙行し、無事手術を終えると、優しい嘘に居場所見つけてたinnocent starterなミチルに「夢の中に逃げ込んではいけない」と諭し病室を後にします。うーむ、あんな娘に涙目&あやちー声で迫られて平気ですか〜。それとも、やっぱピノコ@水谷優子のほうがいいのか(あのな)。
それでもけっきょく、ミチルと「ずっとそばにいるーからー」(しつこい)だったのは、年の離れた幼なじみ・久磨@松本保典でした。って、えー! 回想シーンでミチル、「おにいちゃーん」とか言ってるし! 久磨も上司に「妹が危篤で」とか言ってるし! こっちもある意味夢の世界です。「火の鳥」でマリモに手を出したばかりだというのに、うらやましいなぁ(違うって)。
うーむ。手塚眞監督の言葉通り、最近いろんなバリエーションの話で楽しませてくれます。そして次回は「ピノコ行方不明」ですか! これ、原作で印象に残ってるエピソードなんですけど、この御時世でアニメでやってくれるとは思いませんでした。期待しています。
2005年02月16日(水)
日日日「ちーちゃんは悠久の向こう」(新風舎文庫)感想
「あたしは幽霊が見たい。あたしは??幽霊が見たいんだよ、モンちゃん」(歌島千草)
西尾維新のあとに読んだのは失敗だったかなぁ。
昨年、なんたらかんたらと小説新人賞を立て続けに受賞した日日日(あきら)氏の作品。のっけから壊れまくっています。しかも、どうしようもなく救いがない。冗長なあとがきと、愚痴吐きっぱなしの解説がなければ、もっと後味が悪くなっていたかもしれません。それを考えれば、この出版界の悪習もたまには役に立つこともあるものですね。
作品の佳し悪しを言っているわけではありません。むしろ、作品構成だけを言うなら完璧に近いです。読んでる途中で引っかかってきた展開が、ちゃんとあとで効いてくるあたり感心しました。あまねく小説にミステリ的カタルシスを求める私のような読み手にも耐えうる作品でした。
ただ、そのカタルシスの方向が、やはり……。この結末を読んで私の頭には某アニメの最終回が思い浮かんだのですが、作品名を書くとネタばれになりそうな気もするので自粛。やはり、とことんこの方向性に向いてないようです、私。まあ、こればっかりは趣味の違いというしか。
なんといっても、私にとって最大の問題は、この結末では気軽に「武藤先輩萌えー」とも言えないことですよ(そんな問題かよ!!)。西尾維新との最大の違いはそこですな。西尾維新は殺されたキャラも、果ては殺した側のキャラにすらも萌えられますからね。って、なんでも西尾維新を基準に考えるのはよそう自分……。
真面目な話、守るべき平凡な日常もない、この主人公(モンちゃん)の立ち位置というのはなかなか考えさせられる問題提起をはらんでいます。世界が終わっていることを自覚していて、でもそこから目をそらしている(何度も「世界は今日もなんとなく平和だ」とかいう言葉が出てくるのはその証左)。だからといって、それを「それでいいじゃないか」と森美登見彦のごとく肯定するでもなく、「世界は陰謀に満ちている!」と滝本竜彦のごとく幻想に逃げるのでもなく。そうなったら、そりゃあ待ち受けるのは悲劇しかないだろうなぁという気もします。
ともかく、まだ一作目。他の作品では、どのような世界観を提示してくれるのかというのは楽しみなところです。
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2005年02月17日(木)
「ふたつのスピカ」第3話 星への一歩(NHK教育)感想
「やったぁライオンさん、この試験、わたしラッキーかも」(鴨川アスミ)
前回の感想について、ぐるぐる残響譜さんにご紹介いただきました。これはもう、ネタ超重視暴走ツッコミ感想なんかやめて、マジメな考察系を目指せと言うご啓示でしょうか(笑)。
いや、しかしこの作品、思わず考察したくなってくるような作品なのです。今回も判りやすいものから、あえて解を明示しないものまであって、なかなかスマートで好きな感じ。
宇宙学校の試験を受けるアスミ。会場で見かけたのは府中野君。「ふちゅうや」の「ふ」が聞き取りにくくて「ちゅうや」に聞こえてしまいました。1話では夏と冬の奏鳴曲だと思ったら(ぐるぐる残響譜さん談)、今度は暗黒館ですか。ミステリファンにはたまりません(意味不明)。
今回の前半でも、他の受験生に笑われるアスミという構図が出てきています。「あのロケット、飛ぶんですか?」と質問して失笑を買うという、行動面、知識面での場違いさを演出するのみならず、服のSSサイズがないという身体的特徴までが強調されています。しかし、前者は秋と出逢ったときの「わたしはカモメ」という名文句を知っていたり(府中野くんがなんで知らないのかというのは気になりますが)、後半の展開でしっかり逆転がなされているのが面白いところです。
ちなみに、ここで府中野君がアスミを必要以上に気にかけているのもポイントですね。バスの窓から見えるロケットの模型に見覚えがあると言うアスミに、「お前がいつも持ち歩いてる本にも」といいつつ、「別にいつもお前のこと見てるわけじゃ」と、訊かれてもいないのに言い訳してるところ、こういう子好きですよ(笑)。秋との会話でも、すっかりアスミの代弁者としてしゃべっています。しかし今のところ、アスミはなんとも思っていないようで、このあたりのすれ違いが今後どうなるのかも楽しみ。
部屋番号を渡されて更衣室へ。いかん……なんか不埒な期待をしてしまった。NHKだっつーの! そんな、更衣室に淫獣小動物が隠れてるようなアニメと同じような目で見ちゃ(もう黙ってなさい)。あ、でも、けっきょくSサイズの服を着たアスミ、服がだぶだぶ萌え(昔どっかで書いた記憶が)。
そして、3人チームで一週間を過ごす閉鎖環境適応試験。思わず「プラネテス」の「Phase20 ためらいがちの」かよ! と言ってしまいがちですけど(BSではスピカのほうが先だったみたいですが)、むしろ「11人いる!」というか、SFもののフォーマットなのですから仕方ありません。
三人寄れば「もんじゅ」の事故隠し、というのは5年前から私が言い続けている駄洒落ですが(そして誰にも笑ってもらえない)、それはともかくチームの最小催行単位だけあって、アスミ側も府中野君側も、見事にキャラの色が別れています。フレンドリーに話しかけてきて、一見人あたりが良さそうだけど、思慮浅い人物。自ら動こうとせず、見た目はとっつきにくいけれど、的確な観察眼を持つ人物。そして、そんな対照的なふたりをまとめることのできる中心的人物。もう、あまりにも綺麗に分かれてて、それもあらかじめ試験官が仕組んだことかと思ってしまいますが。
で、部屋番号が課題の入ったケースの暗証番号になっていたという展開。何故アスミが部屋を捜しながら歩いていて「やっぱり」と言ったのか、そして何故自分の部屋、0350の前で「ラッキー」だと言ったのか。また府中野君が「フクロウ」と語呂合わせで憶えていた番号を秋は何故「射手座でもいい」と言ったのか……。次回に明かされるのかもしれないですが、とりあえず今回は明かされないままで終わったという、これが今回の仕掛けですか。まあでも判りやすい。後者はともかく、アスミにとってのライオンさんとの思い出は「スピカ」しかない、とすぐに判ります。手元の辞典(大辞泉)で「スピカ」を引いてみると、「350光年」とありました。恐らく、あの部屋番号は星座をもとにして並んでるんでしょうね。そして射手座の中心をなす星が2960光年なのではないか、と推測しますが……(大辞泉には載っていませんでした)。ローカルで感想を書いてるんで、あとでWikipediaで確認してみましょう。
ちなみに、私も番号をすぐ語呂合わせで憶えるタイプです。私なら2960は「ニクロム」、0350は「おみごと」と憶えますね(「と」じゃないけど)。それはともかく、このネタがいいのは、これが単なるネタのためのネタではなく、先ほど言った3人の立ち位置を明確にするためのものだということです。これで、秋は見かけほど適当な人間ではないことが判りますし、アスミの部屋にいたケイが偉そうなことを言いつつも番号を憶えてなかったりと、第一印象と逆の性格を持っていることを巧く描いています。そして、最終的にケースを開けたアスミが、このチームで主導権を握ることになるだろうというのをほのめかしてもいて、このあと、この三人の中でどうチームワークが生まれるのか(あるいは生まれないのか)が楽しみになってきます。
ということで、なかなか毎回いろんなことを仕掛けてきてくれて面白いです。かなり好みかも。そういえば冒頭の「アスミの夢」、毎回やってくれるんですかね。あのタッチのアスミがやたらツボにはまって萌えるんですが……。
#追記:どうやら正解のようです。Wikipediaには載ってなかったのでGoogleさんに訊いてみたらこちらのサイトに綺麗な写真付きで載っていました。いて座の散開星団M21が地球から2960光年ですね(よく考えたら距離は相対的なものなんで、「どこから」って書かないと意味がない)。
「魔法少女リリカルなのは」第三話 街は危険がいっぱいなの?(キングレコード)感想
「なのは……。なのはは、ちゃんとやってくれてる」(ユーノ・スクライア)
DVD視聴第三弾です。そういえば、これを観る前にもう一度サウンドステージ01の「2.5話」を聴けば良かったなと後で気づきました。この位置に置かれることで、シリーズ構成の意図がいっそうはっきりします。
さて、これでひととおりDVD1巻を観終わったのでやっと言えます。
「これのどこがCCさくらだ!」
本放映時、あまりにもそこかしこで言われていたんで、あえてアンチテーゼを唱えたくて仕方ありませんでした。言えて良かった。
まあたしかに、表面的には今回こそがもっとも「似てる」と言えなくもない。でも、物語に託されたものが全然違うでしょうよ。
それは当然といえばあまりに当然のことで、向こうは全シリーズ合わせれば七十何話もある長期シリーズ。こちらはわずか一クール、13話の物語(第二期もあるという噂ですが、ひとまずのところは)。全体としての尺の違いがあるのですから、おのずと描かれるべき中心軸も変わってきます。CCさくらでは「守るべき、変わらない日常」を何十話もかけてくり返し描くことが可能だったのに対し、一クールの「なのは」ではそれは叶わぬ話。だから、そのエッセンスをぎゅっと凝縮して、ほとんど第二話と第三話だけで描こうとしてしまったということでしょう。それも無謀な話ですが、おそるべきことに、なんとか成功を収めているように見えます。
二話でユーノくんの手助けをするために「魔法少女」になることを決断した高町なのは。その決意が今話で、さらに一段の深化を見せます。ジュエルシードの気配を感じていながら「気のせい」と思うことで被害が拡大してしまったことを悔やむ彼女。ユーノくんの「なのははちゃんとやってる」という言葉は、まさにその通り。結果だけ見れば、街を侵食したジュエルシードをしっかり封印している。被害は元通りになるわけではないけれど、普通の魔法少女としては充分な役割を果たしています。この結果を「めでたしめでたし」で締めてもおかしくない話なのに、逆になのはが「二度とこんなことにはしない」と決断する展開になっています。それが唐突に思えないのも、高町なのはという少女の性格設定が優れているからでしょうね。
物語の中で、「日常を大事に」という物言いはよく出てきて、私も各種の感想でよく使ってしまうのですけど、よく考えるとそれには二種類あるのです。ひとつは、「日常」とは言っても、その作品の中だけでくり返される出来事。たとえば魔法少女もので、毎回敵が現れてそれを倒す……というのも「魔法少女としての日常」であって、こちらに分類されます。そしてもうひとつは、まったく事件も何も起こらない、つまりドラマになりえない「日常」。本質的にはこちらこそが本当に大切な「日常」なわけですが、これはそもそも、物語の中で描くことが非常に難しい。だから大抵の作品では、「日常が大切」と言いながら、それを前者の「日常」と微妙にすり替えているわけです。もちろん、それは作品作りの方法として有効なものであって非難すべきものではないですが。
ところが、「リリカルなのは」においては、本質的に困難とされている方向を選択したわけです。すなわち、「魔法少女としての日常」を描くスケジュールが確保できないために、むしろ一足飛びに「本当の日常」のほうにより目を向ける結果となっています。これがおそらく、対比として次回での「ライバル魔法少女」・フェイトの登場にも効いてくることでしょう。
また、それを補強するものとして、なのはと直接に交わらないモブキャラの描き方がとても丁寧で良い。具体的に言うと、サッカーの試合の審判をしてる男の子がすごくかわいかったです(あのな)。いや、冗談ではなくて。今回、ジュエルシードを手にしてしまい、被害者となった少年とその彼女。CVが久川綾さんと谷井あすかさんというのも、その存在感の大きさに力を貸しています。それにもかかわらずEDのキャストでも名前は与えられていない、というのも注目すべき点。最終回の展開を先に知ってしまっているおかげで、この作品で「名前」というのが非常に大きな比重を置かれているというのは既知の事実。今回も、冒頭でなのはを起こすシーンといい、ラストで落ち込むなのはを励ますシーンといい、ユーノくんがしつこいくらいに「なのは」と名前を呼んでいました。それに対し、名無しの彼らは「なのはの物語」とは一瞬しか交わらなかった。それでも、そんな彼らにも彼らの日常がある。それを感じ取ったからこそ、なのはは自らの責任の重さを自覚したのでしょう。
ううむ。TV放映に遅れてのDVD視聴というのははじめてなので、他所と違ったことを書こうとすると、どうにも冗長な感想になってしまいますね。まあともかく、次回はDVD2巻が届けば24日ごろに視聴&レビュー予定。その日までに届かなかったら、まあ、今月末か来月頭くらいをめどに。
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2005年02月18日(金)
「レジェンズ〜蘇る竜王伝説〜」第44話 一方その頃、俺たちの旅(関西テレビ)感想
「こんな私たちにもできることが、やるべきことが、あるはずだ。……そう、信じて」(エド)
本編の裏で進展していた、エドとファイアードジャイアントのふたり旅。シュウがDWCに乗り込む話は、某IT企業による放送局の乗っ取りを連想させるため自粛、というわけではありません(当たり前だ)。しかし、ラスト近くに来て、こんな番外編のほうが本編よりも数段面白いというのもすごい話。
途中、一期のOPに似せた偽OPが挿入されたり、EDのキャストはちゃんとエドとファイアードジャイアントが一番最初に来てたりと、毎度ながら芸が細かい。「一方その頃」とかいいつつ、全然本編と関係ないやん! と思ってたら、ワニとかディーノ母とか、無駄に伏線が回収されてたりするところも爆笑。
そうそう、あと今回は山本リンダがゲスト声優でした。思わずエドが暗転で「え〜、謎が解けました〜」とか言うのかと思いました(っていうか最初のは明らかに古畑パロディですよね?)。まあ、演技はかなり巧くって面白かったです。しかし、まんま「リンダ」なんて名前のレジェンズ役で「困っちゃう〜」とか言わせるとは、スタッフおそるべし。
といいつつ、実は今回いちばん報われてたのは英語A太@沢城みゆきだったり(笑)。
「魔法少女隊アルス」Destiny 37(NHK教育)感想
「一番アルス、エバちゃんのために歌いま〜っす!」(アルス)
かりそめの闘いの終焉と、新たなる旅立ちの回。これ、全39話でしたっけ? だとしたらあと2話ですか。まだ残された謎もあるにはありますが、ほぼ収束点は見えてきた感じ。
冒頭にあげた、エバを励ますアルスの言葉もいいんですが、シーラがエバに発した「困っているときに手を差し伸べるのが友達だろ」というセリフもいい。アルスにも「ひとりだと歌、下手だな」と言っていますし、まさに三人が「魔法少女隊」として同じ時を共有し、絆を強めてきたのだと実感する言葉でした。魔法界の滅亡という世界的な危機を背景にしながらも、やはりこの作品も本質的には「人と人」(魔女は人間じゃないけど)との小さなつながりを描こうとしていたのかもしれません。って気づくの遅すぎ……。
2005年02月19日(土)
「まじかるカナン」第7話 ハヅナ(KBS京都)感想
「止まりなさい! あなたたちを浄化します」(カーマイン/柊ちはや)
今回はなかなか面白かった。ようやく、ツッコむ気力も湧いてこようというものです。
3週間ぶりのセルリアンブルー登場。あんた、今まで何をしてたんですか。「いろいろ事情があるのよ!」なんてレジェンズのBBさんのようなことを言われそうですが。でまあ、ようやく水城さやか=セルリアンブルー@水樹奈々、ということが明るみに。うーんまあ、そうそう引っ張る話でもないでしょうしね。変身が解けた後、ちはやとさやか、そして従者二人で、ビルの屋上から闘いの爪痕を見下ろすシーンはなかなか良かったです。
変身後の姿は己の理想を具現化したものだった! ってえー、ちはやの胸増量はそのたまものだったのですか。そういうニーズもあるのだって、どうして判らないかなー。私がここでさんざん発してる「ちっちゃいままの君でいて!」という念話はカーマインには届かないのか(届くか)。ナツキもパートナーなら、そこで「あのとき感じた微妙なふくらみの感触が忘れられない」とかってフォローを(また殴り飛ばされます)。
次回予告。そうか、このアニメ、サブタイトルのつけ方が適当だから、なんか気合い入らないのかも。や、なんか最近サブタイトルが長いアニメが多いから。
「よばれてとびでで! アクビちゃん」第21話 よしあの恋のメロディ(KBS京都)感想
「別に、姉さんなんかいなくたって、うらやましくもなんともないもんね」(飯根よしあ)
今回は姉萌えかー!! 「いや、妹のほうが……」なんて無粋なことは言いますまい。しっかり楽しかったです。
まだ作品中では夏休みまっさかり。尾上さんちのプールで遊ぶクラスメイトたち。水着を女子にからかわれる飯根くん、「姉さんに選んでもらった」という友達をうらやましがります。っていうか、逆の見方をすれば、弟の水着を選ぶ姉って(しかもブリーフタイプ)。あるいはこれが妹だったらね。「おにーちゃん、おにーちゃんにはこの水着が似合うのと思うのー」(なんでそんな語尾なんだ)……いいかも(おい)。で逆に兄が妹に水着を選んだりね。まさに大人にな(以下自主規制)。ところで、ころんちゃんは何故スク水じゃないですか!(ごまかしてるつもりだろうけど無駄)
まーそんな感じで、河原でボーイミーツガール。フランスに留学していて、夏休みに帰省しているという女性。いいところを見せようと虚勢を張る飯根くん、ふだんの彼とは違って、これはこれでいい感じです。
サッカーチームのキャプテンをしているという、お約束の嘘をついてしまった飯根くん。友人の男子にも相談できず、アクビちゃんを頼ってきます。これも珍しい展開かな。今回、いつもころんちゃんの視点で進む物語が飯根くん主体になってるわけで、そういう意味では同じ構図なんですけど。しかし、(最初は事情を隠してたとはいえ)こういうのをアクビちゃんところんちゃんに相談するというのは、飯根くん、ころんちゃんを同性の友人みたいな感覚で捉えてるんでしょうかね。まあ、姉と恋人というのは別々の存在なわけですが、この作品、ころんちゃんと飯根くんの恋愛沙汰を描くつもりはなさそうです(あるとしたら最終回かな)。
またも勝手に飯根くんちのペットショップから動物を持ち出し、アクビちゃんの魔法でサッカー選手に。なんか、ユーノくんが混じってませんでした?(笑) いっぽうころんちゃんはペットショップの店番、という名目で飯根くんの母親の目をごまかす。って、サッカー選手の頭数を揃えるだけなのに、何故そんなに店の中がカラッポなんだ! ペットショップイーネ、実は経営やばい?
しかし、あの女性がやってくる前に、アクビの苦手なカラスがやってきて魔法が解けてしまう。残されたのは飯根くんとアクビちゃん、そして巻き込まれた手久野くん。ころんがいないのに残るとは、彼もけっこうお人好しです。と思ったら、事情を察知したころんちゃんがクラスメイトを連れてきてくれた! うわー、揃いも揃ってお人好し、いいクラスです。こういうの、素直に感動してしまうのです。さあ、みんなで土手を駆け下りるんだ!!(それこそ30年古い)
そして試合終了。しかし彼女は飛行機の時間が迫っていたということで、いつしか姿を消していた。残していったのはサッカー少年・飯根くんを描いた一枚のスケッチブック……。名前も訊けず別れる、というのはいい趣向です。まあ、実は白馬ガクの姉だった、というのは見ているこっちにだけ判ることなんですが。そしてEDキャストで名前も判明。白馬ネオ@中川亜紀子さんでした。って、なんだそのどっかの皇帝みたいな名前……。
うあー、次回はころんちゃん回想シーン来たー! なんかアクビちゃん泣いてるし! またまた楽しみ。
「MAJOR」第14話 無謀な練習試合(NHK教育)感想
「おとさんのいた、日本一のチームを前にしてもまだ俺の体がおびえるなら、そのときはもう、おとさんと心中するだけさ」(本田吾郎)
うおー、二転三転。非常に面白いのですが……見れば見るほど、清水薫が吾郎をケガさせたエピソードは何の必然性があったのか謎(笑)。
おとさんへの文字通りの「デッドボール」の衝撃から、インコースへのストライクが入らなくなった吾郎。何故今になって、というのは、これまでは心のどこかでギブソンを憎むことで、それを自分とは無縁のものとして遠ざけていたのかもしれませんね。しかし、実際にオールスターを観に行って、ギブソンと同じ「夢の舞台へ駆け上がる」ことを見据えたとき、その恐怖が蘇ってきたのかもしれません。
一度目は(「ここだよ。」に非ず)、友人たちの励まし。二度目には、横浜リトルとの対戦。それでもやはり、抜本的な解決にはならなかった。ここで出てきたのが、かつて吾郎の父・茂治のチームメイトだった横浜リトル・樫本監督。空振りしようとインコースに入らない限りボールと言い張る。恐るべきことをするなーと思いきや、さらに吾郎を挑発して顔面にボールをぶつけさせる。おいおい……。見た目よりずっと熱い人でした。
で、これで吾郎も完全復活……ともいかないのですね。直球頼りの吾郎の投球の弱点が指摘され、ふたたび打ち崩される。それが寿くんというのがまた皮肉な話。先週から寿くんがかわいくて仕方ないんですが、寿くん視点でこれまでの流れを見てみるとまた違った味わいです。
「MINOR - あるいは一方その頃、ボクの旅」主人公:佐藤寿也
久々に逢った、自分を野球の道に引き入れた天才少年は、どこかやさぐれ風味(違)。せっかくいっしょのチームで野球が出来ると思ったのに、さんざん監督に無礼な態度を取っておいてついには入部の話を蹴ってしまう。そんなに向こうで出来た友達がいいのかよっ! 今日も今日とて、いきなり現れては試合をさせてくれだなんて無茶を監督に言う吾郎くん。なんか、ずいぶん必死になってくれる友達もいるみたいだし、ボクと過ごした日々のこと、もう忘れちゃったのかな。そして試合当日。デッドボール恐怖症だったなんて思わなかったけど、監督がぜんぶ解決しちゃった。でも監督が言うには、ボクにも吾郎くんの球は打てるらしい。ゴメンね吾郎くん、この白球に乗せて、キミに届かなかったボクの想い、この空に届け!
……みたいな(アホか)。
それはともかく次回。株急上昇の樫本監督に対し、相変わらず指導力を疑う行動をくり返す安藤監督、ついに面目躍如ですか? 今までの流れからいって、どこへ話が転ぶか判らないので期待してます。
「カードキャプターさくら」(再)第41話 さくらと小狼と砂の海(NHK教育)感想
「李くん、いっしょに練習しない?」(木之本桜)
学芸会ひとつ前、の話。くわー、もう全編身悶えするシチュエーションの連続です。まあなんというか、あにはからんや、そこはかとなく、いわゆるひとつのはにゃあんです。
学芸会で劇「眠れる森の美女」を演じることになったさくらたちのクラス。早くもさくらの衣装作りを夢想する知世ちゃんに、小狼との「目醒めの口づけ」を夢想する苺鈴。あのー、なんか「最後」まで行ってしまいそうな妄想具合ですよ?(さすがに画像は途中で引き取られましたが) しかして、キャスティングは観月先生の提案でアミダクジに。あのー、アミダクジってのは、ほんとは結果の部分を隠しちゃいけないんですよ(そうじゃないとアミダにする意味がない)。選ぶ人はアミダを辿らないのがマナー、ということなのですが。まあ、だからこそ、観月先生がなんか仕掛けた、という疑惑が確信に変わるのですが。
かくして王子役にさくら、お姫様役に小狼という配役が決定。性別が逆ですが、それがいい! さすが判ってらっしゃる。しかし、あとの練習シーンで出てきますが、「お姫様」の役をあまり上手に演じられない小狼、という役をくまいもとこさんが演じてるわけで、なかなか複雑な話です。32話のケロちゃんとの入れ替わり関西弁のときといい、けっこう苦労する役ですな。
そう、そして実は今回の話は、その32話に続いてサブタイトルに「小狼」が登場した二回目の話なのです。それも前回は「さくらとケロと小狼と」という、三キャラ並列関係だったのに対し、今回は「さくらと小狼と砂の海」と、さくらと小狼、ふたりが同等のものとして後の文節を修飾するという文構造になっています。これがそのまま、物語におけるふたりの関係の変化を示しています。
配役が決まってからの放課後、それぞれセリフを練習するさくらと小狼。そして出逢うふたり。一気にこのまま、いっしょに練習という流れに向かってもおかしくないところですが、ここで雪兎というクッションが入るのが実に良い。雪兎を見つけ、先を急ぐように走り出すふたり。学芸会のことを訊いてくる雪兎に微妙な反応を見せるふたり。雪兎と別れてからも、余韻に浸るふたり。その仕草が完璧に同期しているのが注目すべき点です。そこには、かつて小狼がさくらに見せていた敵愾心はもはや存在しません。ふたりが同一の存在に惹かれているさまが、あたかも彼ら同士が意気投合しているかのように思えてきます。そして、このタイミングで、さくらの口から「いっしょに練習しない?」という言葉が出されます。もちろん、小狼に断る理由などありません。
早朝練習に備えて、さくらの目覚ましが名雪状態(笑)。わざわざ時刻自体を30秒ごとずらしてるのですか。そんな短いインターバルで鳴らすくらいなら、一気に三台同時に鳴らして起きたほうがいい気もしますけど。そして、さくらに合わせて早起きの桃矢兄。「あんま無理すんなよ」と、このくらいの距離感が相変わらず桃矢の優しさ。
そして学校に着いて、小狼とふたりきりで練習。順調にシーンが進み、いよいよ目醒めの口づけを……といったところで、思った通りにクロウカード出現。サンドのカードに呑み込まれる小狼。えーっと、ダジャレを言いたくて仕方ないんですが、あんまり何度もやると呆れられそうなんで封印。まさに仏の顔も(だから言わんでいいっつーの!!)。
小狼のアドバイス通り、ウォーティのカードで砂を湿らすさくら。そして小狼の手助けもあり、無事レリーズ成功。カードはふたりのちょうど中間地点に……。ああ、このシーンとってもいいですわ〜。これぞ、本当の意味でのはじめての共同作業ということですね。「この前譲ってもらったから」と、カードを渡すさくらに小狼、「あとで後悔するなよ」。あらら〜、そんなふうに言いますか。
というわけで、だんだんクロウカードが「都合良く」さくらたちの前に現れる理由も見えてきたところで今回はここまで。次回は学芸会本番! 知世ちゃん謹製衣装も楽しみです。
2005年02月20日(日)
「まんがタイムきらら」3月号(芳文社)感想
最近、きらら感想が遅れがちで申し訳ありません。意外にも、先週アニメイト名古屋店で見つからなかったもので(だから出先で買おうとするなっての)。まあしかし、アクセス解析のフローを見てみると、こんな一言感想でも見ていてくださる方がいらっしゃようなんで出来るところまで続ける所存です。
この前大阪で初めて食べたDOMDOMバーガーはけっこう美味しいと思いました。
にわちゃんも風邪でダウン。だから萌えちゃだめなんだうあうあー! しかし、あえて全キャラ出さずとも話を進められるのが「トリコロ」の強みですね。
まあアンテナは萌えキャラの識別記号ですから。ところでタコの寿命ってどのくらいなんでしょう……。それが判らないと、ぱくちゃんが若いどうかは。
まあオチはそんなところとして。最近通学途中、やたらにネコに遭遇して萌え萌えです。かぁわいいなぁ〜。
上目遣いの必殺技を使われたら、たとえ十子ちゃんでも(失礼)参ります。あと百江ちゃんに納得。食費と娯楽費は別レートと思わないと!
密かに作者様公式ブログも楽しみにしております。エロマンガというのはアレですよ、最上級の褒め言葉ですよ。
ちょっと待て、今きららの中でタコがブームなのか!? この作品、そんな世界観だとは思わなかったんですが……。
だからお兄ちゃんパートがいちばん面白いですわー。
毎度毎度ええ話やわ〜。4コマなのがもったいない(大きいコマで見てみたい)気も。
うんまあ、お約束通りのオチではあるのですけど。偽者ユン(&パペット)も見てみたかったり。
怖ぇよこのネター! ワッキーみたいのが出てきたら嫌だなぁ。
ふたたび本誌登場。や、やっぱめっちゃ好きやわこういうネタ……。同人作家は思春期と言うか。キャラットと二本立てにでもして、早く単行本出してください。ただ、ひとつだけ言うとノートPCは普通バッテリ内蔵だから、電源外れてもいきなり落ちないと思うのですが(いや、そういう機種もあるかもしれませんが)。
そして続いてこんなネタなのね……。私としてはソフト系が(訊いてな一つーの)。
つーか中盤のこのへんの作品は露骨に「萌え」を狙い過ぎですなー。まあ作品の面白さとは別次元の話ですが。ともかく、さなかさん萌えを主張したいところです。
たまにネタがツボに入るのですが、この天気図ネタにはやられました。
「れ行を唱える眼鏡娘もまた良きかな!」(あんず)意味不明ですが、おっしゃると〜り!
そしてこの作品こそが狙い過ぎダントツNo.1。またタコです。つーかねこきっさ……?
ユウちゃん再登場ばんざーい。っていうか悪魔様へるぷ……? いや、別にネタかぶろうといいんですよ、ホント。
個人的には今年は太巻(恵方巻)食べる機会を逸してしまいました。かわりに誰かに食べさ(規制)。
いやー、判りませんよ。鯨統一郎のアレを「タイムスリップ」シリーズみたく田村ゆかり主演でラジオドラマ化すれば。
あーよかった、メガネっ娘定数一減かと思った。つーか私自身もぶっちゃけコンタクトなんて恐くてつけられませんって(笑)。
な、なんだ……。何故この方の作品は唐突に終わるのだ(言っていいのかそういうこと?)。
毎度ながらジョージさん哀れ……。ところで、「ちーちゃんは悠久の向こう」読んでるとき、「モンちゃん」っていうのでこの作品を思い出して仕方なかった。
「ふたりはプリキュアMaxHeart」第3(52)話 これって運命? ポルンとひかり接近遭遇(ABC朝日放送)感想
「ぬいぐるみ……?」(九条ひかり)
「ぬいぐるみじゃないポポ! 未来へ導く光の王子、ポルンだポポ!」(ポルン)
かぁわいいなぁ〜。この作画もけっこう好みです、はい。
物語はひとつの盛り上がり(5話?)に向けて、着実に坂を上っていっているという感じです(今回、舞台も学校から森へと、標高自体も上がっていっていますし)。じらしつつもボルテージが上がってきます。あとで詳述しますが、今回の話の流れを評価できるか否かが、プリキュア(MaxHeart)という作品を楽しめるかどうかの分水嶺だと思います。
メップル、ポルンに加え、番人に長老、さらにシークンと厄介者を大量に抱えてしまったなぎさ。さすがに老人は朝が早いのか、早朝からトランプを嗜む長老と番人になぎさも朝から低血圧。っていうか、老人を邪険に扱うような描写はいいのか(人間じゃないからいいのか)。
メップル・ポルン以外にはお留守番を命じて登校のなぎさ(訂正:観返してみたら、ポルンは留守番のはずなのについてきちゃったんですな)。遅刻することもなく、ほのかといっしょに登校できるのは良かったかもしれません。そしてふたりの姿を認める九条ひかり。そばにいるクラスメイトふたりがまた、めっちゃかわいいー。ベローネ学院女子中等部、今年も豊作です(最悪だな)。って、なぎほの実は有名人。ベローネ学院のスーパースターだったのか……。「スーパースターって、なんか古くない?」「そこがまた特別って感じなのよ〜」って、この会話もまた小粋ですが(小粋という言い方も古くないか)、またも、「実はまわりのみんなはプリキュアのことをぜんぶ知ってて知らないフリをしてるんじゃ」疑惑が持ち上がってきますな。
なぎさ家。当然のごとく、おとなしく「おるすばん」できるはずもなく。長老、「ななみさんとほなみさんに顔向けできない」久々にボケてますが、惜しい! ななみさんとこのみさんです(違うわ!)。クイーン捜すと言って外に出ようとするシークン。番人の「ハーティエルがこんなに落ち着きがないとは……。偉大なるクイーンの一部とはとても思えん」という言葉に、言外の意図を汲み取ってしまったのは私が悪いのか(笑)。なぎさママ(美墨理恵)との攻防はまさに「志村、うしろうしろ!」状態(そういえば、この前の「まさかのミステリー」で、志村けんがメイドさん属性だということが判明……関係ないですが)。
ふたたび学校。なぎさの「ふかしイモ?」はまあいいや。直後の1年桃組・ひかりのシーンの呼び水になっていますからね。「場違い創出装置」としての役割。みんなが知っている「小学生」「遠足」という言葉を自分だけ判らない、と悩むひかり。しかし休み時間、花壇のチューリップから「知っています」とクイーンの声。な、なんかスピリチュアルなシーンでちょっと笑ってしまいました。いや、不思議ちゃんはこうでなくては。
放課後。ほのかの科学部にも、なぎさのラクロス部にも声をかけられずにいるひかり。あーなんか、こういうのかわいい。だんだんひかりにやられてきてますな、私。蝶につられて、なぎさの場外ボールをよけてしまうひかり。「でもよかったよかったよかったー」志穂萌えも健在(笑)。このシーンもやっぱり、彼女が普通とは違うという効果を出しています。それも、キリヤのときとは違った見せ方で。
そして、ひかりがアカネさんの店のお手伝いをしている最中、ポルンと遭遇。ポルンが「ぬいぐるみじゃない」と自らを主張する口上、ここ非常に重要です。赤丸チェック。
番人たちがなぎさママとコントを演じた前半。また、無印二期で頻出した、ポルンが勝手に出歩いて、多くの人の目に触れながらも、「気のせい」とかいってスルーされた展開。なぎさ・ほのか以外には(忠太郎もですが)けっして虹の園の住人に知られることのなかった光の園の住人の存在。それが、はじめて「九条ひかり」という人物と面を向かわせます。
これを「ご都合主義」と見るか、「物語上の必然=運命」と見るかで、この作品の評価が180度変わってきます。もちろん私は後者です。この作品世界において、それが必然であると感じさせる仕掛けが、今回の前半(そして前回の流れ)だったわけで。このあと、アカネさんが戻ってくるとポルンの姿が消えていることからも、ひかりが「特別」な存在であることが判ります。ひかりはいいけれど、アカネさんには姿を見られたくない、というポルンの意思(本能?)が働いた結果でしょう(ですから、前回夢想した、アカネさんがプリキュアを知って……というのは、実際には望み薄だと思われます)。
そしてポルンはなぎさの部屋から抜け出したシークンを発見。さらに後を追うひかり。時間差を置きながら、次々にみんなが集っていく展開が見てて面白いです。
ザケンナーの襲来に、プリキュアとなって闘うなぎさとほのか。それを木陰から目撃してしまうひかり。この驚愕するひかりの表情も実に良い。今まで、けっして他人に知られなかった、知られることの叶わなかったふたりの闘いまでも、はじめて第三者の目に。意図してかどうか、今まで守ってきたそんなお約束があったからこそ、今回の光の目撃がより衝撃をもって受け止められます。
まあ、ちょっとひかっかるのが、この状況を敵が意図して作り出したかのようにも思えるところ(茂みから覗くサーキュラスの顔はちょっと怖い)。その真否はおいおい明かされるでしょう。
闘い終わって、日が暮れて。「疲れたですー」と花にとまったシークンを、ポルンがつかまえます。ひかりが追っていた蝶との対比で、蜂みたいですな。「離してください、クイーンのところに行くですー」って、かわいいなぁもう!
で、長老と番人の末路。おふろに入る亮太くんにシャツをかぶせられます。今回はサービスショットが多いですな(書かんでいいものを)。
そしてラストは、TAKO CAFEの仕事をほっぽって湖を眺めるひかり(巷ではTAKO CAFEという名前が話題騒然ですが、あんまり客が来てる様子がありません。大丈夫か!?)。水面に映るひかりの顔と、さざなみ。非常に美しいシーンで締め。
そしてEDも、どんどん曲に取り憑かれていく感じ。OPといっしょにCDも今週発売ですし、もちろん即購入でINじゃな〜い、と(ちょっと書いてて恥ずかしいな)。さらに次回予告も期待充分。すべてが一体となって盛り上がりが作られていくようです。いやー、実に素晴らしい。
しかし、ただひとつ不満があるとすれば、映画の宣伝はいいけど、そのせいで「またみてね」がないことかな……(「またみてね」という文字がない以上、あの画像は「またみてね」ではない)。
「ジパング」第16回 岡村少佐の意志(MBS毎日放送)感想
「自分に嘘つけねぇ人間は、他人にもつけねぇもんさ」(岡村少佐)
うーむ。いろいろ軍人が出てきましたけど、実在なのかどうか、さっぱり判らんとこが辛いですな……。まあこういう作品なんだから、史実はそれほど気にしなくてもいいとは思いますが。
とりあえず角松、この時代の人間に「太平洋戦争」とか言って通じるとは思えないんですが。あるいはそういう呼称を使うかぎり、まだ「平成人」だという証拠でしょうかね。人を殺した重みを忘れてはいけないとは思いますけど、最終的には「昭和」を生きる人間としての覚悟を決める、というあたりが物語の落としどころなのかも。でもそれって、村上龍の「五分後の世界」だよなー。
「グレネーダー〜ほほえみの閃士〜」第七話 いざ、天都へ(MBS毎日放送)感想
「男はみんなガキだって、桃華がそう言ってたよ」(紅みかん)
いやまったく、みかん@松岡由貴のおっしゃると〜り。それはMBSアニメシャワー枠全体に通じる話ですな(って、「ジパング」もかよ! まあ前回の桃井一尉の言葉もあるし)。
冒頭、前回の桃華楼の後始末をガン造たちがやってる描写がほほえましかった。しかし、キャストを知ってからだと、雅なり〜@西村朋紘が、女子中学生に囲まれてウハウハしてる教頭にしか見えなくてどうにも。そしてみかんも「琉朱菜の相棒」として旅をともにすることに。気持ちよく送り出す桃華、「でも、ここがお前の家だ」。帰るべき港、ということですね。やっちゃんには港はあるのでしょうか。ところでそのやっちゃん、みかんがついてくると言ったとこで反応してるのに疑念が湧いてきました。琴ちゃんのときといい、琉朱菜よりむしろ「微かな方」が好みなのではと。
まあ、やっちゃんがふて腐れるのも判るくらい、みかんが予想以上に役に立ってます。「どこから出した!」というお約束のツッコミも忘れるくらい多様な風船で、お風呂に関所越えと、琉朱菜の旅をサポート。あーでも、入浴シーンでのこの肌の描き方はそんな好みじゃないかも。やっぱ着たままが最高っすよ(これだから男は、と言われそうだ……)。
で、今回の敵はいつも以上にムチャクチャですな。ま、いちいちツッコんでたらキリがないんでひとつだけ。「あんた、花粉症だろ!!」そんな杉の木だらけのとこで闘わんでも。
まあ、敵が組織的に刺客を次々送り込んでくるという展開はセオリーをなぞっててそれなりなんですが。天子様がどうこう、って枠組み自体、あんま興味ないんだなこれが(いいのかそんな見方で)。
で、次の敵はいったい……と思ったら次回予告でいきなりネタばれ。幼なじみの敵@檜山か……。
「砂ぼうず」第3話 マシンガンと戦車(MBS毎日放送)感想
「……すごい幼なじみね」(朝霧純子)
サブタイトル、縦書きだからこの順序でいいと思うんですけど……。
砂ぼうずの中の人(鈴木千尋、という意味ではなく)の正体が明らかに。っていうか、とっくにDVDのCMはじまってるんで、MBS視聴組には先に判ってるんですが。しかし、人間の姿でこういうキャラ、ムカつくなー。
なんかもう、これの前の「グレネーダー」がきわめてまともな作品に思えるくらいデタラメです。やっぱMBS、周回遅れといい放映順といい、狙ってるでしょ。まあ結論としては、グレネーダーで書いた通り。
ところで、いつも予告の後に流れるコミックビームのCMがなんか好きです。ひっそりと。
「名探偵ポワロとマープル」第27回 動機と機会(NHK)感想
「大好きなおじいさまがいないとさびしいの。早くいっしょに遊びたいわ……」(クリス)
クリスがめちゃめちゃかわいいと思ったら松来未祐だったよ……。番組スタッフは我々を萌え殺す気ですか。これぞまさに完全犯罪(違)。
最愛の孫娘・クリスを幼くして亡くした老人、サイモン・クロード@山本晋也(かなり演技巧かったです)の前に現れた霊媒師。うーん、金をまったく請求しないってのがまるっきり詐欺師の手口ですよ。信用させといて、たっぷり遺産を横取りしようというのですからね。で、降霊術が本物かどうか大学教授が確かめに……という展開になって、「TRICKかよ!」とワクワクしてたら、「何も言わずに帰ってしまった」って。なんのために挟まれたエピソードだったのだろう……。けっきょく、彼女がどんな手を使ってクロードにクリスの幻影を見せたのか最後まで明かされませんでしたよね。これが松来未祐さんの二役だったら、イタコ声優だったということで済むんですが(あのな)。まあ、マープルおばさまも「中には本物も」なんて言ってますし、原作がそういう時代だからそのへんは曖昧にしていいのかも。
そして籠絡された老人は死の間際、遺言状を書き換えて遺産の大半を霊媒師に相続させようとする。しかし、死後遺言状を開けてみると中は白紙だった……。このへん、映像作品らしいミスディレクションが使われていて面白いですね。カメラワークの照準を不自然なまでに遺言状の入った封筒に合わせ、いかにも何かがどこかで起こると思わせる。それによって推理を「いつ入れ替わった?」という方向に向ける。原作は未読ですが、文章でこんな趣向は無理でしょうからアニメスタッフの案でしょう。いや、実に見事。
で、この結末、いいんでしょうかね。法律的には弁護士のペザリックあたりの過失が問われる気もしないでもないんですが、まあ被害者となった霊媒師のほうは後ろ暗いところがありそうだから訴えることもないでしょうし。証拠は……現代の科学捜査なら「跡」は見つかるでしょうけど。ま、珍しく遺産相続人の甥や姪がみんな良い人だったし、めでたしめでたし、ということで。
っていうか、ペザリック@唐沢寿明(この方もけっこう巧い)、トリックが判らなくてマープルに相談したわけではないんですね。単なる世間話ですか。今回、マープルおばさま、ましてやメイベルいらないやん、とか言ってはいけません(笑)。
2005年02月21日(月)
「ブラック・ジャック」Karte:16 ピノコ行方不明(よみうりテレビ)感想
「あたしはピノコ。ヒロコとよく似てる……。かわいそうなヒロコちゃん」(ピノコ)
ヒロコがめちゃめちゃかわいいと思ったら谷井あすか(以下略)。
いや〜、ええ話ですなー。むしろ、けっこう良い人という印象の強いアニメ版BJに最適化されたお話だったと思います。ただ問題は、あんまりBJが手術料をもらってる印象がないせいで、ホントにけっこう貧乏なのかもと思ってしまったところ。
ところで、このタイミングでピノコの年齢が明かされた(たしかアニメでは今まで明言されてなかったはず)のには、某ソフ倫規制による「この作品の登場人物はすべて18歳以上です!」を思い出してしまったのは言うまでもありません(笑)。
2005年02月22日(火)
浦賀和宏「松浦純菜の静かな世界」(講談社ノベルス)感想
「それはあなたが、私でもなく、純菜でもないからよ。だからあなたはあなたなの」(松浦純菜)
ううむ。相変わらず、付け入る隙のない緻密な本格ミステリ。
改めて、浦賀和宏という作家は、第5回メフィスト賞を受賞してデビューして以来、ずっと変わらないのだなと実感します。それは長所にも短所にもなりうるのですが……。
どの作品にも共通するのは、その登場人物がみな、あまりにも弱く、不安定なこと。たしかに、誰も彼もが「どこか欠けている」。だからこそ、この人の作品には必ずと言っていいほど「死体の切断」が出てくるのでしょう(そして、「浦賀和宏殺人事件」で自己言及された通り、それは大抵「」(ネタばれ伏せ字)ところまで行ってしまうのですが……)。そしてなお、その結末はこの上なく端正な「本格ミステリ」の形式をなぞっているというあたりが不思議というか、抜けられない鎖というか。そのあたりは大森望氏の言う通りです。というか、浦賀和宏の作品を大森望以外が論評してるの見たことないんですが(森先生の推薦は除く)。
それにしても、やっぱりいろいろ地味なのですな。文章が落ち着いてるのは作風だからいいとして、デビューが早かったせいかカバーもいわゆる「ゼロ年代」に比べると地味だし(前二作はけっこう派手でしたけど)。この本にしたって、発売がネコソギラジカルとか鏡家サーガ例外編とかにかぶったということ自体けっこう不幸かも。あと、この作品は違いますが、安藤君シリーズに至っては、全作読まないと話がつながらんという恐るべき仕掛けがあって、シリーズ出せば出すほど(新規読者がつかなくて)売れなくなるんじゃないかと心配になってきます。いや、完璧にいらんお世話ですが(ちなみに安藤君のキャラ造形はけっこう好き)。
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2005年02月24日(木)
「ふたつのスピカ」第4話 遠い日の記憶(NHK教育)感想
「ふたつのスピカが支えあって、あの輝きを生んでいるんだ。どちらかひとつが消えてなくなるまで、ずぅーっとね」(ライオンさん)
この作品に限らず、他所サイト様からいただいた反応などは基本的にえむぜろ?に書いております(気づいた範囲内ですが)。何故改めて書くかというと、「えむぜろ?」のアクセス数がメインの十分の一程度なので、書いたはいいけど気づいてもらってない可能性もあるので(笑)。ここと違って、あまりオチの無い雑文ですがよろしくです。
ということで感想です。今回もいいですね〜。考察のしがいがあります。
まずは個人的な備忘録も兼ねて、キャラクタのおさらい。ルームナンバ0350の三人はアスミ、圭@大浦冬華、そして万里香@木村亜希子。この圭ちゃん@大浦冬華がけっこう良い感じ。「〜っちゅーの」ってしゃべり方がツボにはまります。そして後半の万里香とのバトルが最高に面白かった。まさかと思ったら、本当に頭から水をかけるとは。圭ちゃんには悪いですが、大爆笑してしまいました。そしてチーム2960。府中野君@富永利行、秋@甲斐田ゆき、あとのひとりはぐるぐる残響譜さんによると憶えても無駄だそうなんで無視です(笑)。たしかに、すぐ脱出ボタンを押そうとしたりと、あからさまにやる気がありません。なんで宇宙学校を受験したんでしょうか。まあしかし、物語的には、こういう人間がひとりはいないといけませんからね。典型的どーでも良いキャラというか、秋春くんというか(西尾維新かよ)。
さて今回、圭ちゃんが宇宙を目指したきっかけとしてアームストロング船長が語られたり、万里香はデブリの問題を口に出したりと、いよいよ「プラネテス」と話がつながりそうになってまいりました(そういえば、「ふたごのプラネテス」なんて本かDVDかよく判らない商品も発売されていました)。しかし、フツーに比較しても面白くない。ということでここでは、両作品の物語構造に着目してみたいと思います。
ズバリ、「プラネテス」は「空間的多重構造」を意識しているのに対し、「ふたつのスピカ」は「時間的多重構造」をとっている。これが私の仮説です。
プラネテスにおいては、とくに後半、フォン・ブラウン号を目指すハチマキと、テクノーラに残ったタナベ、といったように、ふたつ以上の場所を舞台に生きる人々の物語を同時に描く、という手法を多用していました。しかも、一話のなかでは、別々の場所で進展するエピソードが完全に対応して、共鳴するようにひとつのテーマを浮かび上がらせていく、という仕掛けが毎回のようにありました(うちの感想でも見返してもらえれば幸いです)。これが圧倒的な世界観の広がりを実現して、あの最終回につながっていったわけなのですが。しかし、基本的に物語は時間的にはシーケンシャルに、一直線に進んでいきました。1話の冒頭のシーンが、そのまま後の伏線になっていたり(未見の方のため表現をぼかしています)するのがその典型的な例ですね。
それに対し、ふたつのスピカでは、とくに空間的二重構造は意識されていないように思われます。今回の話も、ルームナンバ0350のアスミたちと、2960の府中野君たちという、ふたつの舞台が描かれてはいるのですが、その対応関係は明確ではありません。単純に時間配分も全然違いますし(これは、作品中でハチマキとタナベが同じくらいの役割を占めていたプラネテスに対し、あくまでアスミが主役の物語だから、ということでしょうが)。構成メンバに与えられた役割が呼応しているというわけでもないようです。圭ちゃんはぺらぺらうるさいけど、けっして2960の彼のように、はじめから課題を諦めたりはしていないし、万里香のポジションが2960では秋と府中野君に分散していますし。
そのかわり、スピカにあるのは時間的多重構造。これまたぐるぐる残響譜さんが第1話から指摘しておりますが、この作品ではメインストリームである現在の中に、アスミの幼少期の思い出がたびたび挿入されて物語が進んでいくようです。その出し方も非常にスマート。前回考察した「0350の意味」にはもうひとつの役割があったのですね。万里香にそのことを問われてアスミが思い起こす、ライオンさんとの思い出。そこで「ふたつのスピカ」というタイトルの意味が明かされるのは、単なるギミックに過ぎません。非常に重要なのはそのあとのシーン。冒頭に引いた、「どちらかひとつが消えてなくなるまで」という言葉に反応したアスミ、「ライオンさんは、どこにも消えたりしないよね。ずっと、ずっといっしょだよね」と訴えます。これが今回のラスト(と次回)の、アスミの母親の死につながってくるのですね。そのあとの、お姫様アスミ(幼女Ver.)の萌え萌えシーンに気をとられている場合じゃありません。いやまあ、たしかにかわい(略)。
あとは、たまには理系らしく、あのドミノの総数でも概算してみましょうか。映像で見る限りドミノは二つの箱いっぱいに入っていた様子。あの箱は万里香の膝上くらいまでの高さで、ほぼ立方体。万里香の身長は公式サイトにでも行けば判るかもしれませんが、面倒なんで省略。まあ箱の一辺は50[cm]程度でしょう。すると体積は50x50x50=125000[cm3]。次はドミノの大きさですな。まあ手のひらサイズってことで、判りやすく10[cm]x5[cm]x1[cm]にしよう。すると、箱いっぱいに敷き詰めたとして二箱に(125000/50)x2=5000個入る。ただ、見る限りそんな風にはなってなくて、雑多に入れてる感じ。隙間がどのくらいあるか(空乏率)というのはけっこう見積もりが難しいかも。えーい、ここは勘で10%。すると5000x0.9=4500個。これを何日で並べられるか。前回言ってた点灯/消灯時間が何時だったか忘れてしまったのですが、まあ実働1日8時間として、一個ドミノを置くのに10秒かかるとしましょう。すると3人では(8[h]x60[min]x60[sec]/10)x3[人]=8640個……あれ? 一日かからない……。概算間違ったかな(笑)。いやでも、部屋の広さを考えると、個数は妥当なところかも。万里香の言う通り、七日間というのはたしかに長い。まあ実際、今回ラストで4日目にして完全にご破産になってしまいましたし、その気になれば(ノーミスでやれば)一日でも出来るのかも知れませんね。問題は、一度スタート地点に戻されて、やる気を取り戻せるかどうか。ミスをしてはいけないというプレッシャに勝てるかどうか。そしてもちろん、最大の不安要因は、曲がりなりにもチームワークを形成してきた要であるアスミのフラッシュバック。今後、どういう展開になるか注目です(って、次回は現在に話が戻ってこないかのような予告ですが)。
ところで今回、一か所だけ疑問点。圭ちゃんが寝てるとき歯ぎしりするってこと、何故アスミは知ってたのでしょう? 万里香と話してる途中で、そのまま眠ってしまったように思えるのですが……。
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