2004年・小説ベスト10
新春恒例(嘘)、「えむいち。」的小説ランキングです。まあ、年始くらい書評サイトらしいところ見せないと(おい)。しかしまあ、大方の予想通り、世間一般のランキングとはかけはなれた結果になりました。
作品のノミネート基準は以下の通り。
- 2004年1月1日〜12月31日に刊行された作品(奥付部分の日付で判断)
- ただし、昨年より前にハードカバー等で刊行された作品のノベルス・文庫落ちは除く
- 同期間中に感想を「えむいち。」に書いた作品(=bookカテゴリに入っている作品)
- 雑誌(およびムック)は除く
- 上下巻(あるいはそれ以上)に分かれている作品も一作と数える
- ただし、電撃文庫等のライトノベル・レーベルで刊行される作品についてはシリーズが長期化する傾向にあるため一作ごとにカウント
- 原則としてランクインは一作家につき一作品
ということで、さっそくいってみましょ〜。かつくらかつくら、じゃなくってぱふぱふ(小説だけに……って判りますかね、このネタ)。
10位:
辻村深月「冷たい校舎の時は止まる」(講談社ノベルス)[bk1] [amazon] <初見感想上/中/下>
メフィスト賞受賞作。最近の講談社ノベルスは分厚いんじゃいシリーズその1。でもまあ、これは一冊当たりの厚さはそれほどでもなく。青春ミステリの王道として、読後感の良い作品でした。
9位:
那須きのこ「空の境界」(講談社ノベルス)[bk1] [amazon] <初見感想上/下>
最近の講談社ノベルスは分厚いんじゃいシリーズその2。言わずと知れたTYPE-MOON奈須きのこ氏の作品。もともとは同人誌で出版されたんで、厳密には基準2を満たしてない気もするんですが、まあ商業出版に限るということで。黒桐くんがステキです。
8位:
清涼院流水「キャラねっと 愛$探偵の事件簿」(角川書店) [bk1] [amazon] <初見感想>
昨年の流水大説では「彩紋家事件」よりもこっちに軍配を上げたい気分。妹萌えですから(おい)。ネット文学がどうのこうの言うんだったら、まずこの作品ぐらい読んでほしいような気も、と思ったり思わなかったり。
7位:
西尾維新「新本格魔法少女りすか」(講談社ノベルス)[bk1] [amazon] <初見感想>
昨年中にネコソギラジカルが発売されなかったのが最大の誤算。でも、りすかシリーズも好きなのですよ。魔法少女ですから(だんだんパターンが読めてきたでしょう?)。
6位:
綾辻行人「暗黒館の殺人」(講談社ノベルス)[bk1] [amazon] <初見感想上/下>
最近の講談社ノベルスは分厚いんじゃいシリーズその3。まあしかし、この作品がしっかり完結させて世に出たことだけで充分意義は大きいと思います。
5位:
京極夏彦「百器徒然袋−風」(講談社ノベルス)[bk1] [amazon] <初見感想>
最近の講談社ノベルスは分厚……と思ったら京極作品の中では薄い部類に入るのね。妖怪シリーズ中、もっとも異彩を放つキャラクタ・榎木津大活躍の短編集。どんなことをしでかしても無条件で降参です、榎木津ですから。
4位:
麻耶雄嵩「螢」(幻冬舎)[bk1] [amazon] <初見感想>
「館もの本格」としては、むしろ暗黒館よりもこっちのほうが凄いかも。というか麻耶雄嵩の新刊が一年に二作も出ることのほうが驚きです(やめなさい)。
3位:清水マリコ「ネペンテス」(MF文庫J)[bk1] [amazon] <初見感想>
「ゼロヨンイチロク」も素敵でしたが、作品構成的にはこっちのほうを採りたいですね。西村祐胡くんは昨年読んだ全小説のキャラ中もっとも好きです。
2位:
谷川流「涼宮ハルヒの暴走」(角川スニーカー文庫)[bk1] [amazon] <初見感想>
谷川流作品も膨大に出ました。いつのまにか総発行点数では西尾維新を超えてます。その中で一番はこれ。前作「涼宮ハルヒの消失」(といってこれも昨年の刊行な訳ですが)で、このシリーズの方向性が再定義されたのを受けての短編集。初見感想でも書いた通り、彼女のあのセリフで一撃KOです。
1位:
森博嗣「工学部・水柿助教授の逡巡」(幻冬舎)[bk1] [amazon] <初見感想>
そして昨年ベスト1が、昨年最後に読んだこの本。これを入れたら「Φは壊れたね」や「四季」が入らなくなってしまいましたが、森作品を一年一作だけに絞る時点でどだい無理な話で。しかしノベルス/文庫落ち待ちで、あえて買ってない新刊も大量にある中、これだけはどうしても押さえなくてはいけない作品。ここまで面白い文章を乱れ撃つのも並大抵のことじゃないですよ。
投稿者plateau: 2005年01月01日 17:43
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