2004年08月09日(月)

京極夏彦「百器徒然袋−風」(講談社ノベルス)感想

「あれとつき合うと、それは恐ろしい勢いで馬鹿になる」(中禅寺秋彦)

 相変わらずの超探偵・榎木津の活躍が楽しい、京極夏彦「妖怪シリーズ」の短編集というか中編集というか。元華族にして眉目秀麗、しかしまわりの人間をことごとく騒動に巻き込む男、その名は榎木津礼二郎。もう、こういうキャラ大好きです。
 三編のうち、イチ押しはなんといっても「五徳猫」ですね。にゃんこだ、にゃんこ! セツとかいう家政婦がいろいろ見てたり、各章の冒頭の趣向が楽しかったりと、さすがの凝りよう。あと、いつもながらの京極堂のありがたいお話、猫にまつわる伝説の数々。そうか、そういう伝説を下敷きにして、ねこみみメイドさんという萌え概念が成立したのですね、というオタク偽史を妄想してしまいました。ご奉仕するにゃん☆(この作品の書評でこんなことを書くのも私くらいのものだろう……)
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投稿者plateau: 2004年08月09日 14:31 [読んだ本の感想]