ようやく上巻だけ読了。全体的な物語の総括というか分析(?)は下巻を読んでから改めてということで。
とりあえず、実に小説らしい話だなぁと思いました。
奈須きのこ、TYPE-MOONと言えば、同人界で旋風を巻き起こしたゲーム「月姫」、そして「Fate」なわけですが(ちなみにどっちも未プレイ)、やはりゲームとは違って、小説は各キャラの動きが多元的ながらも物語全体としては直線的というか、運命的な世界を描くのに適しているメディアであって、その特性がしっかりと出ているなぁと。
1章、2章を読んで思ったのは、なんとなく雰囲気が上遠野浩平(ブギーポップシリーズ)みたいだなということ。そして3章・4章になると西尾維新(戯言シリーズ)っぽくなってきて、「境界式」で京極夏彦の某作品を彷彿とさせて、5章にいたっては昨年刊行された某メフィスト賞作家の作品とトリックが酷似してたりと、すごいことになってます。互いの影響関係とかは正直微妙なところではありますが、やっぱり同時代的な感じはしますね、と、とりあえずは言っておきます。
ところで巻末の笠井潔解説ですが……。これ、上下巻でひとつの文章だったのをむりやり分割したんでしょうか。上巻では歴史的なことばっかり語っててさっぱり「空の境界の解説」になってません。まあ、非常に笠井潔氏らしい文章ではありますが。
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