2004年09月01日(水)
日向まさみち「本格推理委員会」(産業編集センター)感想
いやー、どうにか読み終えた。第1章から、「お兄ちゃーん」な小学生だの関西弁の幼なじみだの破天荒な校医だのが出てきて、やっちゃった感満載だったのですが、なんとか読み終えました。オビで滝本竜彦氏は「これほど居心地のよいミステリは初めてだ」と言ってますが、そりゃあなたがソッチ系のエロゲーばっかりやってるからなんじゃないかとツッコみたくなりました(笑)。
いや、ミステリィとしてはなかなか端正な作りをしてると思います。読んでる最中ずっとノベルゲームでやったほうが良かったんじゃないかと思ってましたが、あー、うん、なるほどね……。それなりに前半の展開が伏線になってるというかミスディレクションを誘っていたのは感心。
しかし……やっぱり、「しかし」がついてしまうんですね。なんというか、私の好みの問題なのかもしれませんけど、幼なじみの木下椎(きのした・しい)の使い方がどうも納得できない。異様に勘が鋭くて、いつも寝てばかりという素晴らしい設定をせっかく与えられてるのに、出番が少ない。それだけならともかくも、主人公・城崎修(きのさき・しゅう)と一緒にいるはずの場面でも、いつのまにか修と誰かもう一人との1対1会話モードに入ってしまって、セリフすら挟まないというのはどうしたものか。まあ、一部トリックに関わってくるからとはいえ、もうすこしキャラに全方位的な愛を注いでほしいところです。せめて西尾維新か奈須きのこレベルには(基準が高すぎ)。
ともかく、ライトノベル的キャラ萌えと本格ミステリィを融合させようとする試みは高く評価できるところ。だからこそちょっと厳しめの感想でした。別にあとがきを読んで筆者に嫉妬したわけではないですよ。いやホント。
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「天上天下」FIGHT.20 謀略(ABC朝日放送)感想
「ここ日本っすよ!? オレら高校生っすよ!?」(クズ男)
また話が追えなくなってきた……。えっと、この中国人っぽい人前にも見たことあるけど、ほんと誰だっけ? あとは葛葉さん再登場ばんざーい。何気に真夜と火花散らしてるとこが良かったです。そのうしろでスカートのぞこうとしてる文七も。
ダメだ……。闘いのシーンよりこういうとこばっか楽しんでる私は、絶対この作品のターゲット層じゃない……。
「ふしぎの海のナディア」(再)第22回 裏切りのエレクトラ(NHK教育)感想
「人は憎しみだけでは生きていけない」(ネモ)
うーん、すごい話になったなぁ。屈指のエピソード詰め込み回。
ノーチラス号対ネオアトランティス、という大きな構図が、Bパートで一気にネモとエレクトラという極私的な話にスライドする、この転回が素晴らしい。こんな一大事に悠長に過去のことをぐだぐだ話してんじゃねーと思わなくもないのですが。回想シーン大好きなんで良いです(そういう問題か)。また幼少期エレクトラに萌えてしまった。
2004年09月02日(木)
「プラネテス」Phase 7 地球外少女(NHK教育)感想
「見てみたいな、ハチマキの海」(ノノ)
本当にすごいなぁ、この作品。毎回ちゃんと前につながる流れを作りながら、実に自由に、そして質の高い話を見せてくれます。
今回はもう何と言ってもノノ@こおろぎさとみでしょう。主人公と一時の出逢いをし、心を通わせるという展開は王道のものでありながら、典型的な病弱少女萌えーな設定とは一味違う良さを感じました。自分の境遇を誇りにさえ思い、いつも前向きっていう、こういう性格の娘は好きですねー。そしてまた、病室で仲良く遊ぶノノとハチマキに対し、しっかりタナベが割り切れなさを感じている描写がグッドです。
あと、深夜に煌々と光る自動販売機のシーンを見て、この未来ではエネルギー問題は解決されたんだろうかと思ったのですが、ちゃんと後半でそれらしきことが匂わされているとこがしっかりしてます。すでに現在でも月資源の利用価値は真剣に議論されているものですからね。
しかしあれだなぁ、この未来ではスク水は絶滅してるのかなぁなんてことを思ってしまった私、反省。
2004年09月03日(金)
「魔法少女隊アルス」第17話(NHK教育)感想
「ここにはなんでもあるけど、なんにもないよ」(アルス)
何事もなかったかのように通常放送再開。夏休み放映から入った人がどれくらいいるのか判りませんが、けっこう落差があるようで、それなりに話はつながるのかも。とりあえず、魔女界と敵対(?)している魔族の少年・シグマに連れられ、真の魔導書の意味を知るために魔族の国にやってきた、というとこだけは押さえておきましょう。
しかし、魔族の国がこんな世界だとは。かなりわかりやすく、人間界(というか現代日本)を模してますね。そもそもそういう世界にうんざりしていたアルスが反発するのは当然のこと。一方でこれまで描かれてきたとおり、魔女界のように「伝統」を金科玉条のごとく振り回す姿勢にも与しないわけで、いよいよアルスの、良くも悪くも「理想」を追う面がはっきりしてきた感じです。ここで重要なのは、ウィザードキングダムへ向かう前の辺境(スラム?)のシーン。乞われるまま食べ物を恵んでしまうアルスですけど、このへんもきっと後々効いてくることでしょう。
しかし、シーラの目に映ったウィザードキングダムは、やはり輝いていたことでしょう。それはあたかも、幕末の日本人が見た欧米のごとく、自らの伝統を重んじ反発する心もありながら、抗い難い憧憬が芽生えているかのような。それを思わず口に出しながらも、エバのように率直な行動にも出られないシーラ。ああ、でもそれを読み解くためには11・12話の「あの人」の存在が必要なんですね……。うーむ、やっぱり一挙放映が追いつかなかったのは惜しい。
2004年09月04日(土)
「COMICぎゅっと!」10月号(平和出版)感想
先月中に読み終えてたんですけど、なかなか感想をまとめられませんでした。というのも、きららともども、各作品ごとのデータベースを作ろうかと思って、MacOSXにSQLを導入しようとして悪戦苦闘してたのです。けっきょく面倒なんでAppleWorksで適当にやることにしました。しかし作品ごとの平均順位の出し方とかがよく判らん……。
さて、何故か次は10月発行だということですが……。うーん、ノーコメント(おい)。
コメントなし。
ラストがお好きなのか……?
きららのアレとかソレとか。
この2コマ目のお姉ちゃんの顔がかわいい。
待てルパァ〜ン、みたいな。
命短し、恋せよ乙女みたいな。
っていうか、ひらがな4文字タイトル多いなー(お前が言うな)。
個人的にスク水は中学生までなんですが、まあいいや(おい)。
今回はわりと普通だった。花屋のお母さんはCV藤田美歌子さんでひとつ。
萌えです、あくまで萌え。あと作者近況が一番いい味出してます。
今回湖西さんがいない分、こういうネタで押してください。
本物は本の開き方が逆です(黙ってろって)。
お! さっそくキャラ増員されてますね。その中で一番好きなキャラが国本(男)と
いうのはどうかと思いますが自分。
雑貨類はインドネシア製とかベトナム製でなんとなくエキゾチック、ただし100円ショップで購入! みたいな。
やっぱりセンス良いなぁ。たしかにノダミキはいいですね! でもあくまで私のイチ押しはキサラギなのです。
太田虎一郎「かるき戦線」1(芳文社まんがタイムKRコミックス)感想
わ・た・し、水野かるき、16歳たぶん。ちょっとキュートな女子高生。かるき戦線の主人公。そのうち地球を征服するぞって、言うじゃな〜い?
でも、単行本のオビには、「ドキドキ対決の太田虎一郎が贈るもうひとつの4コマ」って書かれてますから! 残念!
宇宙の法則世界の基本斬り!!
……拙者、単行本を買うまで、この作品のタイトル「かるき戦隊」だと思ってましたから。切腹ー!!
……いや、本当に申し訳ありませんでした。太田先生ほか関係者各位に謝罪。
しかし、このパロディをやるのは「ちとせげっちゅ!!」感想のとき以来ですが、すっかりギター侍波田陽区もメジャになりましたねー。MacFanにまで出てくるとは思わなかった。
えっと、作品の感想です(全然反省の色が見えない)。
っていうか、この作品の連載開始ってトリコロと同じだったんですね……。途中からしか見てないので、全然初期設定が判らなかったんですが、今やあんまり支障はなかったり。タッチとか雰囲気とかは、おそらく意図的に「宇則世本」とは異なっていますが、やはり底流に流れる萌えが最高です。きららの中では、まわりの執筆陣に埋没する可能性もあるんですが、まとめて読むとやはりこの方独特の萌えテイストが味わえます。
ところで74ページ、「スク水」に「スクール水着」と註釈があるのを見て、ああそうか、この言葉って全然一般的な用語じゃなかったんだと再認識しました。ひらがなで「すくみず」って書くともっとマニアっぽいですけどね。あ、でもそれだと桑原ひひひになるか。
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「カードキャプターさくら」(再)第20話 さくらとたたかう転校生(NHK教育)感想
「なんだか、人間関係が複雑になってまいりましたわね」(大道寺知世)
っていうか、これの前の「カスミン」が、ドグウちゃん@釘宮理恵に歌わせたいがために作られたような超脚本だったので、そっちばかり印象に残ってしまいました……。いいのかな? 裏がアレなのに。
さてCCさくら。いとこの小狼ウォーアイニーなメイリン、本格的な登場回。まあ法律的にもなんの問題もないですからね……ってあれ? 中国はどうだったっけ? 韓国は昔は同じ苗字なだけでも結婚できなかったはずですが。まあいいや、近頃は兄妹でも何の問題もないし(あります)。
そーいえば、今回パワーのカードを使ってましたけど、クロウカードって一度レリーズすると人間型の姿はもう見られないんでしたっけ? コスチュームもそうですが、一回きりの出番のためにデザインするなんて、なんかすごい贅沢なことしてるなぁ。さすがNHK?
2004年09月05日(日)
「レジェンズ〜蘇る竜王伝説〜」第22話 GとWでニッコルチュボーン(関西テレビ)感想
「我ら、種族は違えども」(ブレイズドラゴン・グリードー)
「運命を共にすると誓い合い」(ウォアウルフ・ウォルフィー)
「固い絆で結ばれた」(マンティコア・リーオン)
「グリードー、ウォルフィー、リーオン、三人そろってG.W.ニコル!」
なんか前半は歌ってばっかりだった。たのしいミュージカルアニメ、レジェンズ。
なんで「ニコル」なのかとか、グリードーがシロンのもとに向かった経緯が不明とか、そういうことは気にしちゃいかんのだろうか……。あとレジェンズの名前がなんか他の作品で既視感のあるのばっかだったり。
しかし、着々と話は動いてる様子ではありつつも、一話一話でちゃんと笑えるというのは良いことかもしれません。
さて次回予告。なんか原作っぽいタッチのキャラがいるよーというのはおいといて、メグの浴衣姿にドキドキ。今年は浴衣少女をいっぱい観れたなぁ。二次元だけだけど。
「ふたりはプリキュア」第30話 炸裂! プリキュアレインボーストーム(ABC朝日放送)感想
「なぎさ、ファイト(はぁと)」(雪城ほのか)
ア、アイキャッチかわえぇ〜!! ポルンの販促も兼ねてますが。そしてED、ダークファイブのとこだけ三人衆のスキップに変わってて大爆笑。
いやぁ面白かったですよ。ぶっちゃけ第一期ではメポミポの行動をうっとーしーと思うことしばしばでしたけど、ポルンの行動を楽しんで見れば非常に笑える。トラブルメイカーなポルンに翻弄されるなぎさ・ほのかもまた良し。メポミポはとりあえず「お世話する対象」だったのに対して、ポルンはそれ以前の問題なんで、しょうがないなぁ、もう! という感じ。ドジっこ妹をもった兄の心境って、こんなものでしょうか(たぶん違う)。
教頭とかも再登場して、志穂のセリフも少ないながらちゃんとあって、なんかもう前半だけで満足してしまいました。でも、Bパートでも新必殺技へ至る道筋のつけ方として、石の番人・ウィズダムの使い方がなかなか上手かったですね。いつのまにかツッコミ役になってるし。っていうか取り返してなかったのか……。
よーし、だんだん良い感じになってきたかな? これからも予想のつかない展開を期待です。
「新選組!」第三十五回 さらば壬生村(NHK)感想
「サクラチルぅ〜」(原田左之助)
まだたまに津波の地図が出る……。せめてもう少し透明度を上げてほしいなぁ。と思ったら今度は逆L字か! おお! タテ字幕なんてはじめて見たぞ!
まあいいや、それよりさくらさくら〜。年が経つのが早いから、何度もさくらを見てる気がするなぁ。前に総司が喀血したときもそうだったし。枯れない桜の魔法で総司の病が治るとか、そういう話にはならないかなぁ(絶対なりません)。
しかしまるで最終回のようなラストの演出。帚はなかなか感慨深いですねぇ。劇中の捨助のハタキも伏線で効いていて感心。捨助が新選組と互角に闘って、斎藤一にまで「できる」とか言われてたのはさすがにどうかと思いましたけど。
「名探偵ポワロとマープル」第9回 総理大臣失踪(前)(NHK)感想
※近畿地方で直前に地震があったため「アニメ劇場」はお休み……。
ま、仕方ないですね、NHKですから。たしかにけっこう長い揺れだったし。しかし、せっかくだからこの前参議院選挙のときみたいに、「今回の放送は地震速報のため……」とかいう告知を事前に作っといてもらいたかったなぁ。もちろんメイベル@ふーみんで。「津波に注意してくださいね☆」みたいな。
……いや、新選組始まるまで暇だったからこういうしょーもない文章を書いて時間をつぶしてるのですよ。あ! 奈良の駅の掲示「地震」の字が違ってる!(実況するな)
で、この回いつ放映するんですかー?
2004年09月06日(月)
土屋賢二×森博嗣「人間は考えるFになる」(講談社)感想
やっと出ました、森先生・土屋教授コラボ本。
うん、これまでにご両人のうちどちらかのエッセイを読まれた(そして面白がれた)方なら文句無しに楽しめると思います。ある意味、森先生の著作の中でもっとも軽佻であり、土屋先生の著作の中でもっとも重厚な本となっております。逆に言うと、どちらの本もまだ読んでない方にはおすすめできません(笑)。
巻末書き下ろしの両人の短編小説にいたっては……。うーむ、いろんな意味でこの方々らしい作品ですね。両者の共通点と、明確な相違点がはっきりと判ること請け合い。
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関西地方NHK「名探偵ポワロとマープル」放送日時変更について
いやー、昨日の午後7時ごろの地震もけっこう大きかったですが、その後零時ごろにもう一回あってかなり驚きました。本棚もかなり揺れてましたね。つまり京都で震度5以上の地震があった場合はうちの本棚は倒れてくるおそれが高いと。いやほんと、メイベル〜とか言ってる場合じゃないな自分。
といいつつ、「ポワロとマープル」はどうなった! とNHK大阪にメールで問い合わせてみたんですが(そんな文面じゃありませんが)、ちゃんと返信をいただきました(http://www.nhk.or.jp/osaka/guide/faq.htmlにも載ってますが、念のためディープリンク回避)。
9月12日(日) 総合 午後7:30〜7:55 「名探偵ポワロとマープル〜総理大臣の失踪(前編)」
9月17日(金) 総合 午後8:00〜8:25 「名探偵ポワロとマープル〜総理大臣の失踪(後編)」
うーむ。またプリキュアのときのように、一時的に他地域に対し一週送れとなるということですが……。ネタばれが怖いなぁ。でもクリスティー紀行がちゃんと観れるというのは逆に得?
2004年09月07日(火)
NowReading導入
HANEOTOKO@WEBで配布されている、読書中の本をバナー形式でweb上で紹介するためのソフトウェア。
いや、最初はぐるぐる残響譜さんとこで知った、iTunesで再生中の曲を表示するNow Playingでも入れようかと思ったんですけど、こんな曲ばっかなんはさすがにまずかろぅ?(ねねこ風)ということでこっちに。まあ、せっかくCocoaアプリ(MacOSX専用)ですしね。
ちなみにこれ、タイトルと著者名を入力してオンライン検索することで簡単にAmazonアソシエイトのリンクを作れるんですが、ということは本じゃなくてもCDやDVDへのリンクも貼れるんじゃないでしょうか。まあ、一応書評サイトらしいとこも見せとかないといけないんで書籍限定に使いますけどね。
注:「えむいち。」はアニメ感想系兼ミステリサイトですよ。誰がなんと言おうと。
ということで今読んでるのはこれ↓ですよー。

「月は東に日は西に -Operation Sanctuary-」第10話 もう一人の自分(KBS京都)感想
「夢の、終わる時間だ」(祐介)
ラストまわりはけっこう楽しめたというか、魅せられた感じではあったのですが、うーん。シリアスモードならではの息詰まる展開を期待したのに、初期のころのとりたてて盛り上がりのない話になってしまったというか。しかもそのころのような萌え分は供給不足ぎみ。結先生のセリフが少ないのが難点ですな。授業中居眠りする(かのように見える)直樹を注意するとか、恭子先生と電話越しにしゃべらすとか、使いようはありそうなものなのに……。
あ、いっけなーい! 否定的意見は書かないってあれほど心に誓ったのに! こいつめー!(だから深夜に書くとろくなことにならないって……)
……。
…………。
まあいいです、結先生分はアニメ放映が終わったら、この前メールで教わった某特殊な手段で補給しますから。
というか、アレですね、どうも今回は一話まるごとが「Wind」の伏線処理に奉ぜられてしまった感が強く(笑)、先に原作に思い入れがあったわけではない私としては、どうしてもこっちの点が辛くなってしまうというところです。前も言った通り、Windのほうがいつも後出しジャンケンをしてるみたいなもんで(夏祭りの回は例外)。最終的にどうなるかは判りませんけど、この二作品、やっぱり単体ではなく「アニメ魂」全体としての評価もしないといけない感じですね。
「Wind -a breath of heart-」第10話 同化体(KBS京都)感想
「これは……私ですから」(月代彩)
すごい。萌え萌えギャルゲー原作アニメと思って観ていたら実は伝奇アニメだったのか! まこちゃんをさしおいて秋人さんがめちゃめちゃかっこよかったです。
言わずもがなのことなんですけど、構成が非常に巧み。またも「はにはに」と続く悪夢ネタではじまっておき、お決まりの電話につなげる。しかし既にこの作品における電話の役割は決定的に負のベクトルを向いてしまったらしく。わかばが彩に襲われるという展開は、前回とつながっているようで実はかなり断絶しています。前回は、「わかばが襲われる」→「風音の住民の力が弱まっていることが明らかに」→「彩の覚悟」という流れだったのが、今回は「わかばが襲われる」←「彩の覚悟」と、中間を飛ばし、描かれる順序は前回と同じ、ただし実際の時系列は逆向きという、歪んだ反復の構図が見えてきます。8話もそうですけど、この作品、意識的なシーンの反復がとても効果的。
そして一気に明らかになる彩の過去、そしてみなもと真の両親の死亡/失踪の理由。唐突っちゃ唐突、説明的っちゃ説明的なんですけど、ミステリィの解決編のごとき怒濤の展開に、野暮なツッコミは無用。まぁ、秋人さんは探偵役というのとは違うようですけども。彩(ひかり)の名前を「あや」だと思っていた、というところも、その微妙な齟齬が意味深でいいなぁ、と思いました。しかし彩は戸籍とかはどうしてるんでしょうね。クラスメイトとか、先輩後輩の関係は?(ほんとは学校行ってないのかも知れませんけど)
そうそう、今思い出しましたけど、どうもあちこちでこの作品、「D.C.〜ダ・カーポ〜」にネタが類似していると言われているようです。そうかー、たしかに彩って(ネタばれにつき自粛)ですね。しかし今の今まで気づかなかった(視聴中はまったく気にしなかった)というのは、なかなかに処理がうまいんじゃないでしょうか。ま、個人的にミステリをよく読んでると、同工異曲の作品なんてそれこそ山のようにあるわけで、その「異曲」の部分が秀でていたら全然問題ないと思うわけですよ。でも、そういえば私が一番好きなキャラが主人公の友人とじゃれ合ってる同級生ってのも同じだなぁ。紫光院霞とダカポの眞子と。そういえば彼女もまこちゃんですね。あるいはまこちん、いや眞子さm(自主規制
話を戻します。なんか文章の起承転結も考えず、無計画に書き散らしてるなー……。今回の話の評価を決定的にしたのは二度目のまこちゃんの起床のシーン。そして帰ってくるひなた。一瞬だけの日常の回帰です(そういえば妹の立ち位置だけはダカーポと真逆ですね、さすがに)。しかしながら、台所に立つひなたの様子とは裏腹に、真のいる位置は完全に闇の部分。当然のごとくに鳴る電話。そして、前回から放置プレイ状態だったみなもから漏れる言葉。二度目に真が起きたシーンによって、それまでの話がどこまで現実かわからないという状態から、一気に事実を固着させる手腕は見事です。
主人公が動かずに、これだけわくわくさせてくれるアニメはそうそうないでしょう。もちろん秋人さん亡き今、さすがに真も動かざるを得ないとは思いますが。だからこその「踏み出す勇気」、そう解釈してるんですけど。そうそう、真の真の力(判らんなこれじゃ……まことのシンのちから、です)も絡んでくることでしょう。スーパーツトムパンチもできれば希望。
2004年09月08日(水)
「天上天下」FIGHT.21 暴発(ABC朝日放送)感想
「ありがとうございました……助けていただいて。ホッとしました、ご無事で」(五十鈴絵美)
あれー? 五十鈴ってこんなにかわいかったっけ。なんだかやたらに萌えてしまいましたよ。二年後の真夜戦のときみたいに、あの姿にならなかったからでしょうか。葛葉さんといい、萌えキャラは過去編のほうが潤沢供給ですね。そのぶん現代ではちっちゃい真夜が破壊力抜群なんですが。
……なんて、いつものごときトンチキ感想ですが。真面目な話、ほんとに面白いですこの作品。なんか実は四クール作品だなんて噂もありますし、それならこのゆったりペースも納得です(というか、この調子であと五話で終わったらすごい)。(ごめんー、やっぱ二クールらしい)過去編に魅力あるキャラが多いのも、その厚みを増してさらにこの先を進めていくのだとしたら、なかなか期待がもてそうです。どうやら光臣対慎の流れも見えてきたようですし。
麻耶雄嵩「螢」(幻冬舎)感想
すごい! 相変わらずものすごい! すごいけど……感想書けないよ、この話!
ネタばれを厳密に避けようとすると、私の筆力では一行たりとも書けそうにないので、一応ネタばれ注意報発令。トリック自体は明かしておりませんが。
ええと、とにかくもう、オビに「大胆にして繊細。驚きに驚く、あざやかなトリック!」なんて書いてあるもんだから、こっちもムキになって謎解きをしてしまって。途中で「よーし、わかった、もう驚かないぞ!」と思ったり、「これで読み返さなくて済むな」と思ったりしたにもかかわらず、やっぱりラストはめちゃくちゃ驚きました。そして読み返さずにはいられなくなりました。さすが「本格の最終兵器」(清涼院流水)と言われる麻耶雄嵩、読者の注意をそらすミスリーディングの使い方がものすごいです。たぶん新本格ミステリをよく読んできた人ほど騙されやすいと思います。
螢をギミックに、十年前に連続殺人が起こったといういわくつきの屋敷、「ファイアフライ館」を舞台に、どこまでも新本格直球。雰囲気作りも、キャラ設定も抜群。そのうえでやってくれる大技……あぁ書けない、絶対に書けない。
実はまだ、本当にすべてが解かれたのかどうかが自信がありません。最後の一ページの記述がちょっとひっかかっていたり、この方ならさらに一段深く仕掛けてある可能性が充分あって。そんな夢想をさせられてしまうところもすっかり術中にはまっている感じで、実に素晴らしい作品でした。
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読売新聞夕刊に綾辻行人インタビュー記事
おなじみ読売新聞水曜夕刊「本 よみうり堂」9月8日付。インタビュアは石田汗太記者。
「暗黒館の殺人」[bk1][amazon]発売間近ということで、けっこうメディアへの露出が多い綾辻さん。さすがに久々の館シリーズということで、注目度は高いですね。麻耶雄嵩さんの「螢」もかなりすごかったんですが、それと同じくらい、あるいはそれ以上に爽快に騙されてみたいところです。
といいつつ、個人的にはその下のコラム「評判記」で、斎藤美奈子さんが舞城王太郎を取り上げてるよ! ということに驚いてみたり。芥川賞の顛末について、どれも読んでないのですがその通りなのでしょうきっと……。
2004年09月10日(金)
「サムライチャンプルー」#13 暗夜行路 其之壱(関西テレビ)感想
「匂うんだよ、風が」(ムゲン)
いやぁ、なんか急に気合いの入った作り方してるなぁと思ったり。いや、単にギャグ入れずに真面目に作るだけでこんな雰囲気が変わるものなのですね。どちらが真の姿なのかは判りませんけど。どっちにしろ面白いから良し。
一話で「琉球生まれ」と言ったきり、そのままになっていたムゲンの出生の秘密が明かされる展開。冒頭に潮の匂いを感じ取っていたのが後の伏線になっていたのですね。フウの捜してる「ひまわりの匂いのする侍」との関連も気になるところです(本当にそこまで話が進むのかということのほうが疑わしいですが)。それにしても、「海ー!」と言って走り出すフウには思わずさくらちゃんを思い出してしまいました。うみうみうみー! みたいな。そういえば桜も好きだけど向日葵も良いなぁ、とyozuca*さんのアルバムを聴いて思ったり。話がそれすぎです(いつものことですが)。
あとはなんだっけ。コザのCVが前田愛とか。そんだけ。
「ふしぎの海のナディア」(再)第23回 小さな漂流者(NHK教育)感想
「あーそびーたいー」(マリー)
桃井はるこのラジオげんしけん#6によると、サブタイに「の」が入らなかった計11話の7回目4回目ですね。おーなるほどー!(以下略)
さあ、噂の島編です。なんというか、名作回の後はこういう、ある意味ちょっとどうかという展開になるのはお約束なんでしょうか。
いやでもね、こういう話こそ楽しめてしまうのが私なのです。いやホントに、やっぱり笑ってしまいました。どんなに辛い別れがあっても一朝一夕で人の本質というものは変わるわけではなく、それを描写すればかえってコミカルに見えてしまう。なんだかんだ言っても、やっぱり食べ物がなくては生きていくこともできない。そういう話なのですきっと。
ここにきて、「走れ! マリー」以来久々にマリーの本領発揮という感じですね。いくら子どもとはいえ、実際にこういう状況を飲み込めない子というのはさすがにありえないような気もするのですけど、そもそもの初登場のときからして彼女にはそういう役割を与えられていたのですからね。別れのときに至ってネモを父親と認識し、親に甘える子どもの立場を味わうことも出来なかったナディア、そして今さらおじさんのことを思い出すジャン、そんな彼らにとって、マリーの存在が今一番ありがたいものになっているでしょう(もちろんキングもですが)。ああ、なんか今週のサヴァイヴとかぶってきたな……。
ラスト、マリーとキングのことしか口にしないナディアですが、もちろんジャンがいるからに決まってるじゃないですか! 判ってるくせに、判ってるくせに! ダメですよ、もう子どもじゃないんですから。
「プラネテス」Phase 8 拠るべき場所(NHK教育)感想
「仲間を信じなきゃ、何も始まらないって」(フィー)
もう、なんか、他のアニメとレベルが違いすぎるという感じです。もちろんどの作品も観てるときはオンリーワンで楽しんでいるんですけど。ここまで毎回楽しめる(外れ回がない)というのは超絶。
フィーを抜きにしてデブリ回収に乗り出す課の面々。いいのか、そんな勝手なことして!? とか思いましたけど、よく考えるとフィーは主任なので課長・係長が主導しているのなら形式上は問題ないのですね。しかし、そのままミッション成功というような御都合主義が過ぎることもなく、かといって無能なままの係長でもなく(課長は「何もしないこと」とか言われてますが)、このバランス感覚の良さが非常にリアルで良いですね。けっきょく図らずもフィーがいないとダメだということが証明されてしまった形。ひょっとして実はユーリあたりがそれを見越してたとかいう展開になるのかなとも思ったのですが、そこまではいかなかったみたいです。
ラストの事業部長とフィーの会話、部長をゴーストのデブリに重ねるところは綺麗だなぁと思いました。言明されないと、判る人にしか判らない隠喩になって、それはそれでマニアックなんですけど、うーむ、親切設計。会社とか、組織にいることの難しさと、なおかつ現実から逃げない姿勢を貫くフィーが素敵です。
もうこの調子でいくらでも細部の作り込みの良さを指摘していけるのですが、やめときます。とりあえずキャラの立ち方が相変わらず良いなあということだけ。やっぱり愛をさけぶタナベ(名前がアイだということに今さら気づく)、その手の話題に鈍感なハチマキ、実はタナベを狙ってるのかチェンシン、メガネでパソコンのエーデルさんもいい感じ。
うわー、そして来週もまた楽しみだ。タナベがかわいいよ。
2004年09月11日(土)
「魔法少女隊アルス」Destiny 18(NHK教育)感想
「そんな機械より、魔法のほうが何倍もスゴいんだからね」(アルス)
ううむ、こんな世界を見せてくれるとは思わなかった。短い放送幅で1話ごとの盛り上がりと次回への引きを作る手腕がどんどん手慣れてきている感じです。
突如、科学を推進し始めた魔族たち。その理由はなんだろうか、とちょっと思いました。高度に発展した科学は魔法と見分けがつかない、ならばその逆もまた然りのはずで。そもそも科学と魔法が互換のものなら、いわゆる人間界と魔法界が別々の次元に存在している理由もないのではないかとも思ったり。物理法則自体は普遍なのか……。あれかなー、旧態依然の魔法では先が望めないという判断に至ったのかもしれませんね。あたかもアップルコンピュータが旧MacOS(Classic)からBSDベースのMacOSXに移行したみたいに。ただ、ここでアルスの父と目される「彼」がそのプロジェクトに噛んでいる可能性もあるわけで。なかなかいろんなことを考えさせられておもしろいです。
加えて、この作品のもうひとつの魅力、独特なキャラデザイン。エバを尋問している顔だけが映し出されてるスクリーン、なんか動きがフラワーロックっぽくって楽しかった。
楽天ブックスに「Φは壊れたね」森博嗣先生インタビュー
http://books.rakuten.co.jp/RBOOKS/pickup/interview/mori_h/
なんか最近、必死でミステリサイトであることを示そうとしてるな、うち……。
楽天ということで大方の予想通り、インタビュアは「なまもの!」の大矢博子さん。ダジャレもあります(そこを期待!?)。森先生らしく事前情報をほとんど漏らされないのですが。まあ新シリーズ開始とかに関わらず、読む順番は気にしなくて良いとのこと。私としては「四季」で出てきた彼が再登場していて嬉しいのですが、森ミステリィ未経験者には未経験者固有の楽しみがあるでしょう。相変わらず文章の冴えも良さそうで楽しみです。一両日中には本が届くと思うので、読んだら速攻レビューします。
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「カードキャプターさくら」(再)第21話 さくらのながーいマラソン大会(NHK教育)感想
「一流のマラソンランナーは、一流の登山家でもあるんだね」(山崎貴史)
いや〜、今回も大満足な話でした。個人的には、最下位のランナーに拍手を贈るのはあんま好かんのですけど、まあいいですよ。観客は誰も知らないけど、人知れずクロウカードと闘った桜と小狼への賛辞だと思うことにします。
なんかね、シャドウのときといい、タイムのときといい、リフレイン系の話って大好きなのです。やっぱりこの作品にとっても合っている気がして。今回はとくに、マラソンのコースが今までの話を思い出す作りになっていて素晴らしい。かわいいお店の店長(当時はあらすじを書いてなかったので名前が判らない)の前を通り、毎朝ローラスケートで登校する桜並木、そしてペンギン公園、図書館……という流れ。その中でもっともひんぱんに出てくる、換言すれば日常性のもっとも高い並木道でループが起きるという、暗示的な展開が最高です。それだけなら今までの話のくり返しなところが、今回は新キャラの苺鈴をもうひとりの視点人物として導入しているところが、まさにカードに描かれたメビウスの輪のごとくひねりを加えてあって評価点。それでもやっぱり最後には知世がファインダごしにのぞく桜の困り顔で締め、くるりと輪はもとに戻り、日常性を回復する。まさに傑作!
あとは、だんだん苺鈴がかわいく思えてきました。同性なればこその、小狼とはまた別の意味でのさくらのライバル。しかも、あの(野上)ゆかなさんがCVといえばなおさら楽しめます。あんまりこういう見方はどうかとも思うのですが(今さら)。
たこさんのふしぎ
謎に包まれたたこさんの生態が、毎月あなたの手元に! Googleで検索したら意外にもヒットしなかったので。
いろいろ買いました。しかし、「ふらっとらいん」が見つからず。存在を知るのが遅すぎたな……。
アニメイトにもメロンブックスにもなくてどうしたのかと思ったのですが、ゲーマーズでゲット。
なんか、つい買ってしまう……。
この人の作品は、あらすじを見ないほうが絶対楽しめると思います。ということでまだどんな話かまったくわかりません。
びんかんだそうです。
次作の予定が「θは遊んでくれたよ」って……。
上記三作を読んでからじっくりと。たぶん延々と「Now Reading」を占拠する予感。
ライトノベル中心に来月以降の新刊情報も。っていうか谷川流、出し過ぎ……。
あと、bk1で来年のカレンダーの予約が始まってます。アニメ/キャラクター絵柄一覧。その2には「ふたりはプリキュア」も。
2004年09月12日(日)
清水マリコ「ゼロヨンイチロク」(MF文庫J)感想
なんか最近、ネットのあちこちで評判になってるぽいので読んでみました。とくにライトノベルはすっかり後追いになってる私です。絶対的な時間と対費用効果を考えると、致し方ないシステムです。
いや、素晴らしかった! 現代ファンタジィ、あるいはSFというくくりになるのでしょうが、もともとこういう系統は好きなのでしっくりきました。アベノ橋魔法商店街のアニメータでもあるtoi8さんのイラストもぴったりはまっています。ライトノベルのシステムが良い方向に働いた好例ですね。ストーリィを読み進めていっても、なかなか話の全体像が見えてこなくて(完全に良い意味です)、物語の発想の仕方が想像し難い作品でした。
……えーと、全然具体的なストーリィを語ってないことにお気づきでしょうか。というのも、これプロットに分解するのが非常に難しい話なのです。どこからがネタばれで、どこまでがそうでないのかも判別できない。キャラ紹介すらうかつに出来ない。いや、ほんとみんな個性的ですごく気に入ったのですけど。どこがどうと書くと、これまた……。とりあえず、言葉の選び方がすごく良い、ということだけは感じました。
なんか来月にも続編が出るらしいですね。同じ作者&イラストレータで別シリーズ既刊もあるみたいですが、bk1では取り寄せで2週間くらいかかるみたい&アニメショップいろいろ見て回っても置いてない(そもそもMF文庫のコーナ自体が小さい)。なんで、とりあえず来月を待つかなぁ。
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「レジェンズ〜蘇る竜王伝説〜」第23話 君と見上げた夜の空(関西テレビ)感想
「いい、いい、いい〜!」(メグ)
こりゃ、また最後はみんな揃って、シロン(ねずっちょバージョン)はゆかた来て、という締めかと思ったら、シュウとシロンだけでの名前呼びイベント(未遂)発生かー! 素敵すてき。
や、良かったですよこのラスト。すぐにみんなが集うことなく、それぞれが一番大切だと思う場所で、大切だと思う人と花火を見上げていたというのは。もちろんシュウにとってはメグ・マックと一緒にいたいのだろうけど、今この時は、シロンとふたりで、ってのもいいんじゃな〜い?(語尾上げ口調)
とにかく今回はメグのゆかた姿が見られることに期待してましたが、伏兵としてシュウの母親がかわいかった。すっかり忘れてて、誰だこの新キャラ!? と一瞬思ったのですが。ゆかた仕様&回想シーンというぷらとー的鉄板二枚重ね〜。こういうときに萌え萌えって言わないでいつ言えば良いのですか!(言わなくていい) ところでマック、突然の手先の器用さを発揮。お母さんに教わったと言ってますが、そういえばマックの家族話ってまだでしたかね。実はマックはフィギュアマニアで服を手作りしてた、とかいう展開希望。ハンバーガセットについてくるおまけで開眼したとかね(マックが買う店はそういうチェーン店じゃなかった気もするけど)。
それと、前回予告に出てた原作っぽいキャラはシュウだったのね。あそこだけは普通にバトルアニメっぽかったし。なんかシロン、装備アップしてるし。ほんと、やりたい放題だなー。そこが素晴らしいのですけどね。
「ふたりはプリキュア」第31話 マジ家出? ポルンは一体どこ〜!?(ABC朝日放送)感想
「すみません、前のトラック追ってください」(美墨なぎさ)
やっぱアイキャッチかわええなぁ〜。もちろん特になぎさが。これだけでご飯三杯はいけますよ(何)。
今回は爲我井作監だけあって、本編でのキャラのかわいさもみんな2割増。そうかー、やっぱりポルンをかわいーと思うようになると、相乗効果で他のキャラにも波及するようです。ポルンがうっとうしいと思われている方、なんとか慣れて! そうしないとこのアニメの魅力が半減します!(勝手なことを)
なぎさの家族が久々に勢揃い。亮太くんはやっぱ良いなぁ。ポルンをごまかすためにお姉ちゃんに濡れ衣を着せられて一言「ぼくがなにしたっていうんだよー」。子安パパも「華麗なるカレー」発言、母親もそれにウケて仲睦まじいこと。あんたら新婚ホヤホヤか。
戦闘シーンでは、キュアブラックがカンフー使ってて、なぎさの部屋にあった李飛龍のポスターの設定が効いてきたー! と驚き。この作品はどこに伏線が張られてるか判らないですね。
そしてポルンから光の力を受け取るプリキュア。あ、これ毎回のバンクになるのか。ポルンに「もうやめてポポ〜」と言わせるのが発動条件なのかな? マスコットキャラ的存在にそういう任を負わせるというのは、けっこう新しいかも<いや、適当な発言。
最後、アカネさんはどうなったのかとか、うぉーとか叫ぶだけでジャアクキング再生とか、大味というか詰めが甘いところは相変わらずなのですが。それもまた味です。
ところで、このまえも夏祭りで亮太にちらりと姿を見られたポルンですが、今回はアカネさんにもばっちり見られてますな。そのたびに毎回ほのかが「ぽぽ〜」とか言ってごまかすのなら、それもまた見ていたいけど。やっぱり伏線なんでしょうね。来週もそんな話になるみたいだし。
森博嗣「Φは壊れたね」(講談社ノベルス)感想
と、とんでもないな、この小説!
うーん、もう、こんな作品に対してせせこましい意味づけなんかすること自体無意味な気もするのですが、しかしやはり言葉は紡がなければ形にならないわけで。
トリックについて触れる気は毛頭ありませんが、警告しなければ気が済まないので言っておきます。森ミステリィのファンの方でこの作品を未読の方、この先は読まないでください。お願いします。
……さて。
何から書いたら良いものか。
とりあえず、作品のテーマはタイトルがすべてと言っても良いくらい。Φなるは壊れたねあぷろーち>ちょっと言ってみたかっただけです。既に次作のタイトルも「Θ(シータ)は遊んでくれたよ」と発表されていますが、今後このパタンでいくとしたら、どうかな、「Ξ(グザイ)は今日も憂鬱だね」とか「Π(パイ)はおうちに帰ったよ」とかかなぁ(なんだそりゃ>っていうかひとつめのはパロディだ)。しかし、疑義があるのは、今回の事件で「Φ(ファイ)は壊れたね」という言葉そのものが作中に登場したこと。今後同じ趣向が続くのなら、それはすべての事件がつながっていることになりはしまいか。実際、森ミステリィは個々の作品を越えた枠で展開されているので、それもありかな。
……と、読後にそういう思考を経て、読んでる最中にひとつひっかかっていたことがあったのを思い出しました。作中に出てくる加部谷恵美という大学生。この娘、第一声から「えっとぅ、あのぉ、お願いがあるんです。すみません。加部谷は、今とっても反省しています」というセリフで始まり、その後も毎度場をなごませてくれる言動で、はっきりいってめちゃくちゃ萌えキャラ(こう形容することを堪忍してください。それ以外言いようがないんです)。その加部谷さん、どうも西之園萌絵と旧知の様子で、前に何かの作品に出てきたような気がしてならない。
……ということで、作中のとある描写から、S&Mシリーズと通称される、森先生の第一シリーズのある一作を読み返してみました。
ビンゴ!
はい。先に警告したのはこのためです。そしてこれで、インタビューでの「どんな順番で読んでも、まったく問題ありません」という発言の真意が判りました。
以下、念には念を入れて、伏せ字処理。
ということで、読後に改めて、ほんとにとんでもないなぁ、と思った次第。当然、この二作品にはある一点で共通しているのですが、当然のことながらどこにも明示されていないわけで、「順番は関係ない」→「一作だけでは判らない趣向がある」という、なんとも恐ろしい仕掛け。きっと、まだまだ気づいていない仕掛けがたくさんあるんだろうなぁ。
あと、講談社のメールマガジン「ミステリーの館」の訂正の謎(当初「Qシリーズ」と銘打たれていた)というのもだいたい想像がつきましたけど、まあこれはやめときましょう。
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「新選組!」第三十六回 対決見廻組(NHK)感想
「捨助は捨助で不思議な人選歩んでんだな」(近藤勇)
おもしろいなぁ、めっちゃおもろい。捨助の使い方がすごい。たしか以前、新選組紀行(なんてタイトルじゃないけど、番組後のミニ情報)で架空の人物だと言ってたので、それだけ大胆な歴史の再構成が出来るのでしょうけど。うーん、それってやっぱり三谷幸喜はフィクションのほうが向いてるってことなのか? まあある程度の縛りがあることはけっしてマイナス要因ではないと思いますし、実際一年かけたドラマを見られるのは非常に嬉しいので、つまりは良い感じです。
あと意外に、自分が斬った相手の妻を気にする隊士の描写が後を引いてて、脇役を丁寧に描いているのは毎度ながら感心。といいつつ、どうも二次元じゃないと顔と名前が憶えられないんですよね自分。あ、二次元でも男なんか興味ないけど(酷い言い草だ)。
「名探偵ポワロとマープル」第9回 総理大臣の失踪〜前編 ドーヴァー海峡の追跡〜(NHK)感想
「私は外務大臣より、エルキュール・ポワロに賭けたいのです」(シャープ警部)
地震のため関西は一週遅れ。後編は17日(金)の午後8:00〜8:25。お忘れなく!
にゃー。いやほんと、逆に楽しめましたよ。縮小画面じゃなかったですしね。各地の感想をきっちり見るのは避けていたのですが、それでも漏れ聞いたメイベルの変装を楽しみに待ってました。期待以上! あの服装、そして帽子いいなぁ。見つかったとき、てっきり「べ、別にあやしいものじゃないぜ」とか男の子口調になるのかと思ったら、それはなかった(なんか別のアニメが混じっている)。
いや、というか今回はそれを抜きにしてもやたら展開が速くて面白かったです。今回は原作を未読なんでなんとも言えないのですが、ラスト、本気であんな小舟で渡る気だったのかポワロ。大丈夫か灰色の脳細胞! その場合も櫂をこぐ役割は平気でヘイスティングスに押しつけそうだ。
今日のイチ萌えメイベル:船に忍び込んだのを見つかり、ポワロの前に姿を現して顔を赤らめたとこ
そしてお待ちかね。他地域では放映されなかった「アガサ・クリスティー紀行」詳細レビューのお時間です。ちゃららら、ちゃららら、ららーらら♪(といいつつ別地域でもこれだけは一週遅れでやってたら無意味ですが)
サブタイトル「大陸に渡る船〜ドーバー〜」
まずロンドンはフランスに向かう列車に乗ったチャリング・クロス駅から。16歳で声楽を学ぶためパリに留学したアガサも、この駅から旅立ったとのこと。
ロンドンから南東、列車で2時間のところに大陸への玄関口、ドーバー港が。バックは英国最古の要塞・ドーバー城。
ドーバー・プライオリー駅。ユーロトンネルが出来るまでは皆、この駅から船に乗り換え、大陸に渡っていった。現在も大型フェリーが運航。以前は列車もそのまま船に乗って大陸に渡れたそうです。
ここでカモメのショット。それを船から双眼鏡で眺める男性たち。ドーバー海岸は切り立った白い石灰岩「ホワイト・クリフ」。観光名所。
大陸まではおよそ30km、1時間15分の船旅。船中はフランスの税金がかけられていて、イギリスより安いためにそれ目当ての利用客も多いとか。
かつては3時間近くかかった船旅。多くの作品で船酔いに悩まされたポワロ。「船酔いに特効薬無し」とは乗務員、マイケル・イーストブルックさんの言。トースト、乾燥したパンがいいという人もいたらしいですが、まあとにかく大変だったそう。ポワロは友人に教わった体操で船酔い防止をしていたという。「当時の船旅は楽しくも、辛いものでした」(語り・鹿島綾乃アナウンサー)
っていうかいいのかな……。言うまでもなく著作権はNHKにあります。まあこっそりこっそり。
追記:参考までに。Googleイメージ検索:ドーバー城
2004年09月14日(火)
「まんがタイムきらら」10月号(芳文社)感想
今回は海藍さんの「トリコロ」は休載。そのためか、なんか他の作品もいまいち楽しめなかった感じ。ということで評価は14作品に。
単行本9/27発売。ハサミを持つときもぬいぐるみは外さないこだわりをもってほしかった。
今回、もう一作品掲載の白雪さんですが。なんかネタの趣向に危ういものを感じる……。
ところで、こういうちっちゃい子の頭をくしゃくしゃってするのが夢なんですが。
単行本2巻、10月27日発売予定……のはず。書いてないけど。
お、いつのまにやら単行本1巻11/27発売なのですね。なかーなかに絵も萌えるしネタもいいんですよね。っていうかおにいちゃーん。
雑誌なのにIDBNコードがあるのが謎(注目するのはそこか)。
今一度、タイトルを勘違いしていたのをおわびします。それにしても、かるきが宇宙人という設定、単行本を読むまで気づかなかった。
二コマ目に注目。そう、忍たまは原作はタイトルが違うのですね。あと1ページ目のハシラの文句がおかしい。
本編とはあまり関係のない犬耳+シッポ魔王。
今月やたらケモノ耳ネタが多かったのですが、その最初がこの作品でした。本編にもちゃんと絡んできて嬉しいやらなんやら。
私は、母親に自分の名前で懸賞出されまくりです。よく当たるんですねこれが。
っていうか、この人は本当に委員長なのか。
ついに11本中エロネタが7本を占めた。非エロネタもけっしてレベルは低くないんですが。「妹は思春期」の域に達する日も近いかな。
ぱくちゃん登場によって、クゥちゃんが先輩っぽくなって話に広がりが出ましたね。このあとのルーシア先輩もかわいいし、クリムのネタも最高。ほんと安定度抜群です。
「月は東に日は西に -Operation Sanctuary-」第11話 時空を超えて(KBS京都)感想
「必ず戻ってくる、保奈美のところに」(久住直樹)
注意:作品の根幹に関わる記述がありますので、ご用心ください。
ほえぇ〜。なんか一気にまくしたてられた感じです。15分作品で長編映画のラストシーンを切り取って観ているような気分。いや、面白かったですよホント。いくら否定的意見は書かないからって、自分の気持ちに逆らうような感想を書く気はありませんから。そういうときはスルーするだけです。たとえばはじめから物語を終わらせる気がない作品は評価に値しな……いやなんでもないです、関係ありません。
個人的嗜好として、とんでもない話は嫌いじゃなくて。あれだけ徹底的に普通な日常を描いていて、よくこんな展開になるなぁというか。いっそ、まったく伏線を入れずにぽーんとオペレーションサンクチュアリってくれても良かったんですけどね、これは単純に好みの問題です。
ところで結先生は、そんな素性ならなんで国語教師なの?(たしかそうだったはず) と思ってしまったのですが。あと背が低い理由はこれには関係ないのですか。登場人物はすべて言うまでもなく18歳以上を守って萌えを達成する為の超法規的処置ですかそうですか(直接的なネタばれを避けといて、こんなんに伏せ字処理を使うなよ)。それはそれで、そういう思考をした人たちが○○にいたという解釈もありかと。
ということで、早くも次回で最終回。なんだかんだ言うのも全部終わってからです。とりあえず楽しみに待ちます。
「Wind -a breath of heart-」第11話 古からの運命(KBS京都)感想
「夢を見ているのは君のほうだ」(丘野真)
おいおいおい! おおいおい! もひとつおい! どれだけ慣れたと言っても、さすがにびっくりしました。あぁすごい、なんちゅうことをするんだアニメ魂、これはある意味伝説に残るかも。
もう各所で言われていることですけど、どうやらかなり大胆に話を飛ばしてるようです(一番判りやすいのは仮藻録さんのここ)。まあ、話のつながり自体がおかしくなってるわけではないし、いわゆる「みなもルート」のためにDVDを買わせようという戦略は悪くはないと思います。当方、時間も金もない大学院生風情ですので買えませんが。しかし、DVDでこの作品単体で観ると、この恐るべきアニメ魂枠のコンボ技が堪能できない可能性が。ここはひとつ、はにはにと両方買って、交互に観てみることをお薦めします。あ、いや、やっぱりお薦めしない(どっちだ)。
うーん。しかしにゃあ。表面的なことだけでなく、テーマ的にも多くを「月は東に日は西に」と表裏をなしている作品。何度も言いますけど、はにはにが先にあることで相対的にかなり面白さが上がっています。向こうにとっては、ネタ振りだの全編Windの伏線だの言われて、いい迷惑でしょうが(笑いごとではない)。歩けミスとも(ことえりたーん!)アルケミストもすごいことするなぁ。
なんか、最終回が(ひととおりの放送地域で)終わったら、各話のネタ被り具合をまとめてみたくなってきました。
ああぁ。作品の内容に全然触れてないや……。それぐらいラストシーンが衝撃だったってことで。回想の中の彩と、少女@あおきさやかは良かったですよ。しかし毎回OPでキャストが出るのってネタばれですね。あ、あと、燭台が斬られて火が回る(ホントに回る!)とこは美しかった。
2004年09月16日(木)
「プラネテス」Phase 9 心のこり(NHK教育)感想
「なんだかぐるぐるぅ〜」(タナベ)
はぁ〜、この前の7話で出てきたローランドが、ここで効いてくるのですか。びっくりです。ギガルト@岩本規夫を中心に、宇宙飛行士の縦の系譜がつながって、最後には、それがタナベに確実に受け継がれる。やはり緻密な作り方をしてますねぇ。
やっぱり、キャラクタに過去がある、歴史があるということが見えるというのは物語が重層的になって非常に大切だと思います。これは単にエピソードを語ればいいというものでもない。たとえば今回はギガルトがつけたデブリ課の面々のあだ名がひととおり出たわけですが(エーデル:砂時計、ラビィ:ひまわり、フィー:ターボライター、課長:マシュマロ。ユーリは?)、どれもいかにもという感じ。それが、あとでハチマキだけちゃんとした名前の由来が語られる(クレア:白鳥もですが)。あだ名をつけるにしても、も人の外見だけではなく中身まで見抜いているというギガルトの人となりを象徴しつつ、語られなかった他の人のあだ名の由来も想像させる、一石二鳥展開。単なる思い出話にもっていかないところがすごいなぁと思います。
そして、そのギガルトからエンジェルという二つ名を頂戴したタナベ。宇宙飛行士だからこれがホントのギャラクシーエンジェル、なんてきっと既にBS放映時に言われていることでしょう……。それともラブリーエンジェルとかね。
まあ、今回の話の展開からして、タナベにあだ名がつけられるオチだろうとは予測がついたのですが、さらにもうひとつ一波乱ありました。そうか、だからサブタイトル、「心のこり」だったんですね。普通に考えれば心のこりだったのはやっぱり……。
あと、今回は飲み会シーンと、そのあとの二日酔いタナベが白眉。なんだろう、前回の予告は詰め合わせセットよろしく、厳選タナベ萌えショットだった感じです。ぷかぷか浮かぶノーラくんぬいぐるみもかわいかったです。エーデルじゃないけどほしいなぁ、あれ(グッズあるの?)。
2004年09月17日(金)
いろいろ届きました
「えむぜろ?」のほうにも書きましたが、湖西晶さん「ミズウミヤ」によると、「COMICぎゅっと!」が休刊することになったみたい。10月号の発売延期、次号発売時期は未定だとのこと。[公式サイト]
ということで、「もえよん」のほうの応募者全員サービス「もえかるた」、ちゃんと応募しといてよかったです。こっちもいつなくなるか判ったものではないので(おい)。いや、中身がどうとかいう話ではなくて、ほんとに雑誌は昔から3号出すあたりまでが大変なのです。質の悪い酒にたとえて、「三合(三号)でつぶれる」カストリ雑誌の例を引くまでもなく。いや、個人的にはどっちも楽しんでたんですが(あ、過去形にしてしまった)。もえかるたはここにちょっとだけ。
それと森博嗣先生の「四季」愛蔵版の応募者全員サービスの「キシマ先生の静かな生活」特製豆本も届きました。これもくわしくはこちら(最初、リンク先が間違ってました。すみません)。
それと、以前受けたNTTコミュニケーションズ「.com Master」☆☆(ダブルスター)の認定証も届きました。これは一枚だけ。

「魔法少女隊アルス」Destiny 19(NHK教育)感想
「魔導書でありますなら、ほかのお二方が隠し場所を知っていますです」(シーラ)
すげぇ〜。逃避行劇というのは数あるアクションシーンのパターンのうち、何故かけっこう好きなんですが、今回も楽しめました。キャラクタ造形と不釣り合いな(もちろん意図的なものでしょう)近未来的バックが流れていくシーンは最高でした。
さてさて、やはり気になるのはシーラちゃんのことなのです。自らが過ごしてきた世界を根底からくつがえされた今回の体験。ウィザードキングダムの科学力に裏打ちされた華やかさ。信じてきた魔女界への不信は募っていくばかり。そしてシグマの言った「世界を救う」という言葉の意味はいかに。そして今回ちょろっと出てきたまるっこいキャラもかわいい(前に出てきましたっけ)? ますます今後が楽しみです。
「名探偵ポワロとマープル」第10回 総理大臣の失踪〜後編 真実はイギリスに〜(NHK)感想
「探偵の助手が、危険なことをこわがってちゃいけないよね」(メイベル・ウエスト)
素晴らしいっっ!! 今回は大絶賛でいきますのでよろしく! その過程でほんのちょっとだけ展開を明かしますのでご了承を。
うーん、まずはトリックの妙に感心。何故、どうやって誘拐をなし得たかという謎を後半までしっかりとひっぱっておいて、その実、前半の冒頭にすでにヒントは出ていたという本格っぷり。思わずビデオを見返してしまいました(曜日がずれたので重ね録りしてなくてラッキー)。それと、さりげなく「見えない人間」トリックも使われてましたね。本格ミステリファンとしても溜飲を下げました。
今回の話のキモはなんといっても、それぞれの人物の行動原理、すなわち動機。被害者の立場にあったのは、当然国のことを最優先に考えなければいけない立場の首相。そして犯人も犯人なりの思想を持って行動をしていた。それに対するのが、ベルギー人でありながらイギリスのために尽力するポワロ。それでありながら表面的には不遜な態度なのが最高です。迷惑をかけた不動産屋へ去り際「救国の英雄になれるかもしれません」との言葉は名言です。
これがたぶん原作での枠組(ほんとは確認しなきゃいけないんでしょうが)。それに加えて、このアニメ版ではメイベルの視点を導入しています。第1話からの大きな流れで、この作品が「名探偵見習メイベルの成長記」になっているから当然の処理でしょう。
まずポワロと以心伝心、ツーカーの仲のヘイスティングスに軽い対抗心を抱かせておいて、いよいよ真相が明かされる段になって子ども扱いされる。それに対して不満をもったメイベルが、自分から一歩を踏み出す、これまた屈指の名シーン(オリバーはやっぱり置いてかれてるけど)。ただ、そのあとは原作を改竄しすぎることなく、メイベルを一歩引かせて本来のテーマを前面に押し出しているところは好感が持てます。ポワロの船酔いオチも外務大臣とからめて、出し方がうまいですね、
ちなみに今回のクリスティー紀行はなぜかオリエント急行。「オリエント急行の殺人」もそのうちやるんでしょうか? あの話、ネタを知っちゃってるから読んでないんですけど。
ところで、次回もまたまたポワロ編。マープルはどうなったんだ? 別に無理に催促するわけじゃないですけど。ポワロ編のほうが脇役が楽しいし。
今日のイチ萌えメイベル:ポワロに危険だから車で待っていろと言われて頬をふくらますとこ
2004年09月18日(土)
「サムライチャンプルー」#14 暗夜行路 其之弐(関西テレビ)感想
「あんなに綺麗なんて、おかしい」(コザ)
ふわぁ。今回もまた構成の妙。Aパートほとんどを使ったムゲンの観念世界、琉球民謡に乗せた浮遊感あふれる演出が極上。まあ最終回でもないし、まさか死ぬことはないだろうと思ってしまうところが残念ですが。
ラスト近くの二転三転する展開もすごいですね。ここは、この作品ならどうなってもおかしくないという頭があるからほんとにドキドキでした。サブタイトルの通り、日陰で生きるしかない人間たちの哀しい末路。
ということで極力コメディ風味が抑えられた今回の話でしたが、微妙にツボだったのは、目を醒まして腹が減ったというムゲンにフウがもってきたもの。タコはともかく、イソギンチャクとか深海魚とか、いくらムゲンが琉球出身だからって到底食べられそうにないものばかり。自分は大食いのくせに、どういう感覚をしてるんだフウ。
「天上天下」FIGHT.22 決意(ABC朝日放送)感想
「三分間だけ、か……すげぇな俺、特撮ヒーローみてぇ」(高柳光臣)
とりあえずごめんなさい。やっぱり普通に二クールでした。ちゃんと一次情報に当たらないといけませんね。
過去編も終盤。ついに光臣が変貌を果たしました。真夜への「三ヶ月で慎を倒す」という光臣の台詞も、柔剣部に入部した当時の凪宗一郎とボブの言葉と対応しています。まあ、その言葉の重みが段違いなんですが。でも、この文七の話(過去編第二部は文七が凪宗一郎たちに語っているという設定)を聞いて、彼らにもその歴史の重みが加わるということでしょうか。それとも、ある意味過去に縛られていないからこそ力を発揮できるという展開になるのかな?
うーん、しかし困ったことに、一瞬、凪宗一郎の名前が出てきませんでした。EDの亜夜も「愛してねもっと」と歌ってるわりには、全然出番がなくて愛されてないなぁ。
「ふしぎの海のナディア」(再)第24回 リンカーン島(NHK教育)感想
「どうしたの〜? いままでのナディアと違うよ〜?」(ジャン)
それはTVの前のみんなが思っていることです。
桃井はるこのラジオげんしけん#6によると、サブタイに「の」が入らなかった計11話の8回目5回目ですね。おー(以下略)
いや、だからしょぼい話ほど楽しめるんですって私は!(しょぼいとか言っていいのか) 時間があったら、滔々と島編の良さについて語りたいところなんですが、ああ残念です、ほんと残念。
無人島でナディアとふたりっきり……と思いきや、マリーのルートを選択したジャン、マニアックですね、気が合いそうです。しかし当のマリーはキングをお婿さんに決めていたようで、報われない少年でした。
「カードキャプターさくら」(再)第22話 さくらとやさしいお父さん(NHK教育)感想
「楽しいことはひとりで秘密にしてるより、みんなで知ったほうが幸せでしょ」(木之本藤隆)
ごめん、大学が舞台ということもあって今回はツッコミが多いです。
とりあえず、私服なのにスカートの中はスパッツというのはカードキャプターの仕様ですか。
……ちがう、そんなことじゃなくって。
講義に出ている学生の数が多いのは藤隆が人気だというよりも、単に10月で後期のはじめだからじゃないのか? と思ったり(時期は部屋のカレンダから類推。9月だと通常授業はない)。あと桜が出逢った人たちは助手と言ってますが、人数や見かけからいっても教授・助教授に続く正式な教員じゃなくて、RAとかTAを兼ねてる大学院生ではないかと推測しますが。まあ大学関係者って年齢不明な人多いですし、文系のシステムはよく知りませんが。
あーあとあれだ、桜は大騒ぎしてますが、ノートパソコンのディスプレイが破損しただけでハードディスクが壊れてなきゃ復旧は比較的簡単なんじゃと思います。新型iMacG5じゃあるまいし。まあでもあのころのノートPCは高かったですけどね。っていうかそもそも学会発表なら正式な論文よりも発表用OHPの準備が先では。
いやまあ、いろいろ細部をみてくとツッコみたくなってしまうのですが、いいですねーこういう尊敬できるお父さん。おお、そういえばプリキュアの子安パパことなぎさ父・美墨岳も研究者でしたね。子どもにはその研究内容の具体的なことは判らなくても(前に一日授業はやってましたが)、本当に本人が楽しんでいることが傍目にもわかって、家族で協力しあえる関係。お弁当というモティーフの使い方が素晴らしいです。今回はクロウカードよりこっちのほうが目立っちゃって。
あーほんと、いいですなぁ。うちの研究室にも来ませんかね、さくらちゃんみたいなちっちゃい子。○○先生の娘さんですーみたいな。……無理っぽい(おい)。せ、せめて院生の妹でも!
相変わらずCCさくらの感想を逸脱してしまった。つくづく同僚には絶対見つかりたくないなこのサイト。見つかんないか。
2004年09月19日(日)
「レジェンズ〜蘇る竜王伝説〜」第24話 ウヒョホできたよタリスダム(関西テレビ)感想
「お前は……そんな大事なことを……話してくれて……嬉しいよ」(ブルーノ・スパークス)
めちゃめちゃ面白かった〜。どうしても時間が連続してるからプリキュアと比べてしまうんですが、こっちのほうがDANZEN断然素晴らしいなぁ。家族とか、友情とか、秘密とか、ケモノとか、そういう諸々の要素がかなり酷似していた今回の二作品ですけど(アニメ魂枠じゃあるまいし完全に偶然だと思うけど)、このレジェンズの処理の仕方はかなり理想的。
今回のサブタイトル、英文のほうも素晴らしい。「MR.SPARKS OR: HOW I LEARNED STOP WORRYING AND LOVE THE BEAST」。一瞬メグのことかな〜とも思ったのですが、それはもうちょっと先のようですね。でも、いつのまにかけっこう元気になってますねメグも。前回のシロンのゆかたもちゃんとフォローしてくれて満足。何故か天才○カボンになってますが。
一話の中で出来ることは限られてるので、ちゃんと一本メインのテーマを芯に据えつつ、次回以降の展開の布石を随所にばらまいておく、その構成がとんでもなく上手い。
今回のメインはもちろん、サブタイトルが示す通りディーノ父子。っていうかタリスダム完成のタイミングが都合良過ぎとか、それもけっきょくパクリなんでは……と思わなくもないですが、根本がギャグアニメであることから許せてしまえるのが強みです。それと絡んで、G.W.ニコルの友情、ランシーンの思惑を描く。さらに、表面的には絡ませない形でシュウやメグたちの様子もちらりと。こりゃ大地監督も作るのに時間かかるはずです。
もちろん、ディーノの問題はこれですべて解決したわけじゃなくって、それを示す為に戦闘中置き去りにされるシーンがあえて投げっぱなしになってます。三体同時にリボーンしたということは三倍ディーノに負担がかかっているのかな? っていうかウォルフィーたちはずっとリボーンしたままだったけどあれはどうなのか? というとこは気にかかるのですが。そしてラスト、綺麗な締めかと思いきや大爆笑。やっぱりギャグアニメだ〜と再認識。そういえば、G.W.ニコルの「ニコル」についてもちゃんと自己ツッコミしてくれてたしね。
「ふたりはプリキュア」第32話 ポルンを励ませ! とっておきのカーニバル(ABC朝日放送)感想
「友達っていうのは、つまり、その……」(美墨なぎさ)
「いつでも本当のことを話せる相手、かな」(雪城ほのか)
う〜〜〜ん。表面的には判りやすいテーマが現出してるんですけど、それゆえに、もっと奥行きのある話を期待してしまったのですが。
1話(再放送で視聴補完済)の、すべての始まりともいえる遊園地を舞台に選んだこと。それはつまり、なぎさとほのか、ふたりの「闘う意味」を再認識させる意味合いがあったと思います。そして現れたのは、人間のときはちょっと押しの弱そうな感じ(でもときどきキレる)のレギーネさん。「石の在処は……」という彼女の言葉を無視して、番人の居場所を問いつめるなぎほの。なんとレギーネのほうから「話し合いは無駄」という言葉が吐かれてしまいます。そして変身。う〜ん、まさか、先にプリキュアのほうから手を出すわけにはいかないから、挑発して大義名分を与えたのか? 「あんたたちがプリズムホーピッシュをもっていることは疑いようがない」とか。
そして変身後はポイズニーをほうふつとさせるような友情否定を口にするレギーネ。それに対して、友達のポルンを護るためというプリキュアですが……。これではポルンがなぎさ・ほのかの関係と同列に並んでしまったということになってしまうような。ポルンもなんか勘違いしてるし。う〜〜ん。
なんちゅーか、こっちの話こそ、「全然納得できねえよっ! I don't get it at all!」(CV沢城みゆき)と言いたくなるような、ならないような(言葉を濁す)。
常々の心がけとして、否定的意見はなるべく書かないと明言してる私ですが、あえてこの作品だけは思ったことをはっきり書いておいたほうが良いと思っています。比較的メジャな作品であるプリキュアなら、当サイトのほかに多数の、より深い考察を携えた感想サイトがあるわけでして、ぷらとーひとりの意見で不当な影響を与える怖れは少ないと考えられるからです。
もちろん、観るべきところもたくさんありましたよ。たとえば、なぎさが相変わらずかわいいっ! とか。とくに、ポルンに夕食や明日の弁当のメニューを予知させるとこなんか、仕草がもう、萌え萌え〜。あとあとあとー、人間モードのレギーネさんもなかなかいいなぁ。学生時代は絶対、先輩にラブレター渡そうとして、一時間くらい靴箱の前を行ったり来たりしてそうだよね〜、みたいなみたいなみたいな〜。
……。
…………。
良いところを捜すと言って、こんなことしか書けない私って……。
まあ、次回はついに志穂莉奈クローズアップ話みたいなので期待しときます。しかし……なんか、絵が……。作画崩壊の呪いか?
「新選組!」第三十七回 薩長同盟締結!(NHK)感想
「病人と同じ。ひとつ無理をすれば、必ず次の無理を引き起こすことになる」(松本良順)
ふぇ。思わずサムライチャンプルーかよ!? と口走ってしまいました>松原とお初。なかなか意外な展開に驚き。
っていうか、西郷と桂が手を握って頬擦りするところで西郷×桂カップリングとか思ってしまった私って……。
あとあとあとー、薩摩藩邸って同志社大学にあったんだ。じゃあ浪士社大学(by西尾維新)だと逆になるなぁ。
……ここまでオタクっぽい新選組の感想もそうそうないだろう。ふふふ(何を狙っているのか)
「名探偵ポワロとマープル」第11回 エジプト墳墓の謎〜前編 古代からの挑戦状〜(NHK)感想
「ヘイスティングスって案外恐がりなのね」(メイベル・ウエスト)
おぉ、なんか不穏な空気の漂う関係者たちといい、次々に起こる事件といい、曜日を一日間違えたか? と思うような展開。んーまあ、なんというか、安定感が出てますね。
今回の原作は原題を「エジプト十字架の謎」といい、他の国名を冠した9作品とあわせて国名シリーズと呼ばれています。日本では有栖川有栖や北村薫といった方々の訳文で読めます。
……すいません大嘘です。ぜんぶデタラメです。ほんとごめんなさい。こういうことやってるからミステリ系サイトとして認められないんだろうな、うち。つーかこの微妙なネタを判る人なんて「えむいち。」読者にいるんだろうか。
えーと、なんだっけ。ああはいはい、呪いね、呪い。呪いだけにラクダの歩みものろいなぁとか、ぜんぜんラクじゃないなんてネタが出てきたらどうしようかと思いましたが、さすがにそれはありませんでした(あるか!)。ラクダに乗るときは片膝を曲げるんですか、へぇー。カメラワーク、もうちょっとメイベル寄りでお願いします。
遺跡の中でも冷静に棺がずれていることに気づいたりと、メイベルは呪いを怖がる女の子じゃない様子です。ヘイスティングスへの物言いもどんどん挑戦的になってますね。メイベルは萌えキャラですが、(特定層の)視聴者に媚びない性格づけがいいですね。
呪いの可能性をも真剣に議論するポワロ、京極堂じゃないですが、古代の人々には彼らなりのパラダイムがあったということですね。パラダイムと言っても(以下自粛)。
今日のイチ萌えメイベルポワロさん:船に酔い、ラクダに酔い、スーツについた砂を気にしすぎ
2004年09月20日(月)
「もえよん」10月号(双葉社)感想
なんか、3号目にしてどんどん終了作品が出てますが。次号リニューアルですか。うーん、まあ、とりあえず「ぎゅっと!」の分もがんばって。
そうか、どっかで見たことある絵だと思ったら、某「アキハバラへようこそ!」の方だったのですね。しかしエロ系のほうがギャグが面白いぞ。
コートの中ではライバルで、コートを出たら……みたいな?(妄想返し)
お、ぎゅっとから移籍ですか(気が早い)。まあとりあえず、おにいちゃーん。
まてよ、私ってパペット系も萌えなのか!? ……また新たな萌え属性を発見してしまったようです。
おぉ。こういう趣向はやっぱり反応してしまう私です。綺麗に決まってました。
思った以上にすごい方向性だな、この作品。なんかひとつありえないネタがあった気がするけど……。
だんだんツボにはまってきたのです。
私は長袖も好きですよ? というか白地の薄い上着を羽織ってるのが良い(語るな)。
小夜子さんいいですね。基本的に投げっぱなしのネタは好きです。
どんだけプリキュア好きなんだ。
10月号でプールかよっ! スク水かよっ! でもいいなぁ。やっぱこういう絵柄大好きですわぁ〜。
谷川流「学校を出よう!」(5)(電撃文庫)感想
ん〜と……とりあえず。
終わってないんかいっ!
いやぁ、びっくりした。ついに一冊の本と言う枠組みさえ超えて展開する物語。思った以上にこのシリーズ面白いです。
涼宮ハルヒシリーズほどではないにしても、あいかわらずこの人の作品は迂闊に引用するとネタばれの危険性満載なんですが、どうしても書いておきたいのでとりあえずネタばれ警報発令。
さて。今回は生きても死んでもいない死体、という謎が提示されるわけですが、その過程で用いられるギミック「吸血鬼」について。
正直、よく電撃文庫レーベルでこれをやるなぁと。もちろん悪い意味ではなく。過去現在の数多の電撃作品でネタにされている吸血鬼(そういえば東浩紀氏はファウスト賞の応募作にも吸血鬼を扱ったものが多いと言ってました)。しかしこの作品では、宮野秀策のとある簡単な論理によって、ある意味でその存在意義を否定してしまっています。それと同時に、返す刀で己のEMP能力という設定にまで矛先を向ける。そして以前の話で出てきた設定を上手に敷衍しながら、メタ的な方向へ話は進んでいく。安易なメタ展開は危惧を抱くのですが、まあ縞瀬真琴の口から「超メタ探偵(清涼院流水か?)」なんて言葉を自嘲気味に吐かせているあたり、ちゃんと谷川流氏も自覚的なんでしょう。
とりあえず次作でどうなるのか(幸いにも二ヶ月連続刊行ですし)、期待して待ちましょう。
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2004年09月21日(火)
「月は東に日は西に -Operation Sanctuary-」第12話 月は東に日は西に(KBS京都)感想
※最終回です。ご注意を。
「五年前と同じだね。でも今回は、ちょっと寝坊しすぎだよ」(藤枝保奈美)
いやぁ、最高! 大満足。素晴らしい最終回でした。まだ特別編があるらしいですが。
ほんと、最終回の定番ともいえることをほとんどすべてやってくれた感じで、ベタ好きな私としてはいきなり評価がうなぎ上り。終わりよければすべて良し、というのはぷらとーさん的アニメにぴったり格言ベスト5です。いや、今考えたんですが。
最後、いったん5年後を描いておきながら「amulet」にのせて学園生活を描くというのは憎い演出。「美鳥の日々」や「ダカーポ」みたいな(ダカーポは実はまだ観てないんですが)その後を描くものじゃなくて、バンク絵ばっかりだったみたいですけど、これもこれで、ある意味時が止まった「はにはに」の世界観らしくていいですね。っていうかこういう真相なら時が経とうがあんまり関係ない……とか言っちゃダメですか。結婚式に出た美琴たちは全然年とってないみたいだし……って、直樹たちもあんまり変わってないみたいですが。ちひろは背が伸びてるっぽいけど。
結先生もけっこうセリフがあったし、「Wind」顔負けの綺麗な情景描写もあったし。今まで口でしか語られていなかったあのシーン、伏線がないことによって逆に「月は東に日は西に」が鮮烈に印象に残りました。一発逆転で「おもろ」判定〜!(アニメ魂総合では評価+1で「名作」認定)
あとまだ「Wind」と絡めて言いたいことはいろいろありますが、それはこっちにまとめてあります。→[「はにはに&Wind」ネタ被りまとめページ]
「Wind -a breath of heart-」第12話 風と共に(KBS京都)感想
※最終回です。ご注意を。
「わたしは、この街の風が憎くて仕方なかった。でも、あなたたちと出逢って、気づいた。この街の風は、本当はとてもやさしくって、心地良いものだって」(月代彩)
こちらもなかなかでした。まあ、この作品の中核をなすと思われる謎が解かれるためには、TV放映では彩ルートにせざるをえなかったでしょうから。地味っちゃ地味ですが、良かったですよ。
まあいろいろ積み残しはあるみたいですが、DVDを買えと。くり返しますがその戦略は正しいと思います。マンガだって単行本になるときは雑誌連載時になかったオマケページとか、描き足しとかよくありますからね。けっこう好きなんですねアレ。とくにカバー下で、こっそりなんかやってくれる人は大好き(そうか、お前の解釈ではDVDのみ収録版はカバー下のオマケページか)。
まあTV版だけでそれなりに推理は出来ますし。彩の回想に出てきた、屋上での対決シーンあたり、みなもルートっぽい感じですし。真の力がなんなのかも、けっきょく明示されませんでしたけど、やっぱ瞬間移動とかなんかかな〜?
そして、お約束の「はにはに」とのネタかぶりもしっかりありましたしね。そのへんは無事放映終了したことですし、今までのも含めて別ページでじっくり……って、実はもう一回あるのか!? うーん、ど〜しよっかな、と思いましたがとりあえずアップしときます。問答無用にネタばれなのでご注意を。→[「はにはに&Wind」ネタ被りまとめページ]
2004年09月22日(水)
「サムライチャンプルー」#15 徹頭徹尾(関西テレビ)感想
「ねぇ、あたしとすっごいコトしたい?」(八葉)
いやほんと、徹頭徹尾なのはこの作品の制作陣ですな。またもコメディタッチ絶好調。最初のDJガエルがなんかツボでした。今回は満を持しての関西編(っていうか、第二部・長崎編の途中じゃなかったのか……)。ということで(?)、ゲストは日高のり子さん。彼女ならむしろ京都かと。
いやほんと、今回は八葉HAPPY@日高のり子が素晴らしい。こういうキャラクタを演じさせたら右に出るものはおりませんな。この作品は今までも、ちょっと複雑な境遇の女性キャラをムゲンやジンが助けたり助けなかったりしてましたけど、今回ばかりはムゲンのほうが手玉に取られてしまいました。ひょっとして実は彼女こそ本命キャラだったりするのでしょうか。大食いするとたちまち太る特性が災いして、フウは物語に絡ませてもらえなかったですし。しかし6話のネタをこういう形で使うとは。
このままムゲンを追って、八葉が行く先々でちょっかいをかけてくるという展開も面白そう。さらにフウも反撃したり。というか、そういう三角関係(?)を作ってしまえば、いくらでも話を続けられそうな感じ。実際、そういう形の長期連載作品は多いですからね。まあ、クオリティをずっと保ったままでいられるかという問題もあるし、ちゃんと二クールなら二クールと、しっかり終わりを決めて作る姿勢は正しいと思いますけど。二クール……二クールねぇ。
「天上天下」FIGHT.23 呪縛(ABC朝日放送)感想
「それでも止めることは出来ません!!」(葛葉真魚)
過去編が始まって、葛葉真魚というキャラの立ち位置をつかんだころから、この結末はある程度予測していたことではありましたが。現代編では真夜たちの台詞にも彼女の存在がまったく感じ取れませんでしたからね。まあ、こりゃ自分の口からは言えないだろうなぁ。
それにしても、過去編におけるクズ男の存在って、ほんと便利というか別の意味で貴重だなーと。前に現代編でも出てきたような記憶がある記念写真ですが、当然のように彼は撮る役に徹していて、セルフタイマで自分も写ろうという気がないみたい。住む世界の違いというのを彼なりに感じてるんでしょうか(それにしては光臣に対する態度が、同級生とはいえ馴れ馴れしかったですが)。彼もまた今の柔剣部には影も形も見えませんが、翌日の事件のあとで怖れをなして逃げ出したというところかな? となると、あの写真をみんなに渡すタイミングは撮ったその日しかない。写真を撮ったその足で、即日プリントの店に行って人数分焼き増ししてもらって、その代金も踏み倒されてるっぽい。つくづく苦労してるなぁ。
……なんか、この作品は毎回こんなどうでもいい感想しか書いてなかった気がする。次回、最終回。
「ふしぎの海のナディア」(再)第25回 はじめてのキス(NHK教育)感想
「ころころ太ってておいしそうだなぁ〜」(ジャン)
「私は幼児体型だもん、デブじゃないわ」(マリー)
そこがいいのですよ(待て)。
科学と肉まんな話です。違います(ツッコミ早!)。
以前グランディスから言われた言葉をようやく身にしみて理解するナディア。しかし、そのグランディス一味のひさびさの登場シーンはサメに襲われてるだけで意味不明(まさかあれからずっと海を漂流してたとも言うつもりか?)。あと、マリーがときどきグランディス口調というか、もはや老成していて、ナディアを通り越して萌える一方です。そのくせ「肉を食べる人間を憎んでるの!」という台詞で無意味に後半のダジャレ連発ジャンの伏線を張っていたり、もうなにがなんだか。そういう流れの中では、ガーゴイルのシーンすらもギャグに見えてしまいます。
話の組み立て方をちょっと変えるだけで、こうもたやすくストーリィが破壊されるとは、逆に恐れ入りました。
2004年09月23日(木)
「プラネテス」Phase 10 屑星の空(NHK教育)感想
「宇宙が見えます。(……)他には、なにも」(ユーリ)
う゛あ゛ああああ。号泣。アニメを観て涙を流しそうになったのはひさしぶりの体験です(寝不足という可能性も捨て切れませんが)。
あの第1話の冒頭のシーンが、ユーリの体験だったとは。それを、作品のこの地点でタナベの心境と絡めて出してくるなんて、ほとんど神業です。見ようによっては他人に対して心を閉ざしているようにも捉えられるユーリの態度。それに憤るハチマキ。そもそもデブリ課のメンバみんな連帯感が強そうな感じではないんですが、あえて彼が「仲間」と口にするのはタナベの影響でしょうか。それでもラストでは、仲間だからといって、なんでも無理に分かち合おうとする必要はないという姿勢が打ち出されています。この距離感のとり方が、プラネテスのすごいところ。
うーん。あまりにも完成度が高すぎて、いつものような妄想全開ちゃちゃ入れ感想が書けないのが辛いところです。この作品にはその、某ナディアの島編のような、たのしい展開は待ち受けていないんでしょうか。たぶんそれでも楽しめると思うんです、私(なんの決意表明か)。
まあ、うちはうちらしくやらせてもらいます。今回ちょっとした小道具で用いられた花言葉。まあいろんな作品で使われてるものですが、この世界もけっこう奥が深くて、ひとつの花に複数の花言葉があって、全部憶えてる奴なんていないという話だそうです。私は花言葉の知識なんて「この花はわたしです。」くらいしかないのですが(間違ってる)、まあ別に単なるギミックのひとつとしていいんじゃないかと思ってまして、そんなに気にしません。しかしまあ、即座に花言葉を答えたエーデルさんに疑念は生じますね。もしかしてと思ってネットで検索して、「なーんだ」と落胆した……みたいな。それで別の怪しげな意味があったりしたらどうするのか知りませんが。花を挿してるノーラくんも相変わらずかわいいっ。深い描写がない分妄想をはたらかせる余地があるので、できれば彼女には最後まで謎存在のままでいてほしいような気も、しないでもないでもないでもない(気をつけよう、安易な西尾維新パロディ)。
「ユリイカ」9月臨時増刊号 西尾維新特集(青土社)感想
前々から期待していた西尾維新特集。通常雑誌の一特集とかじゃなくて、ほんとにまるまる西尾維新。書き下ろし小説とか評論とか東浩紀「波状言論」対談再録とか、とにかく盛りだくさん。はっきり言ってファンなら読まないと! ないと! ないとりびるど(3点)。
冒頭の小説「させられ現象」、相変わらず面白い。またちょっと作風を変えてて、どうもを下敷きにしてるっぽい(ネタばれかもしれないので伏せ字)ところがまた素敵。
ページの大半を占める評論は、これでもかという執筆陣で(笠井潔、佐藤俊樹、佐藤心、巽昌章、スズキトモユほかほか)、西尾維新のみならず、佐藤友哉、舞城王太郎などの「メフィスト」界隈まで視野に入ってて、そのへんが好きな人は必読という感じ。とくに感嘆したのは、山田和正氏の文章。冒頭から声優ラジオの話題で入るというツカミもなおのこと、佐藤友哉が「声とことば」の、西尾維新が「映像と文字」の物語を志向しているという洞察には脱帽。
第一対談は東浩紀氏のメルマガ「波状言論」に載った対談を再編集したもの。えー、あれ読むために購読したようなものだったんですが……。まあとりあえず、読みやすい! ムダに長くない! ということだけ言っておきましょう。太田発言が消えたのは良かったのか悪かったのか。
「西尾維新・カヴァー^2ワールド」と題された企画は、各作品の世界を別のイラストレータが描きおこすというもの。うーんと……。二人ぐらいしか名前を知りません。コメント無し。
続いて西尾維新トリビュートマンガ(?)の西島大介「絶対安全西尾維新」、たった8ページの世界ですが、いかにも西尾氏的で、やっぱり西島氏的。
そして西尾維新・斉藤環対談。作家としての自分を「西尾さん」と呼ぶ西尾維新に萌えちゃいけない、これはワナだ! ……ひっかかりました。「エヴァ」との出逢い方も私と似てるなぁ、同年代だから当然か。「(80〜90年代のジャンプの)好きなマンガは大体10週で打ち切られてましたけど」というのも同感。藤崎竜の最高傑作は「PSYCHO+」だと思っている私です(次点は「サクラテツ対話篇」)。あ、ママレ読もうかな……。
冲方丁より西尾維新への44の質問。ひとつとしてマジメに答える気がないだろあなた。森博嗣先生パロディみたいなことを。冲方丁もこんな質問よく考えたなぁ。
エンサイクロペディア・オブ・西尾維新。各作品のキャラまとめ。これは便利。まあ戯言シリーズは全部4回くらい読み返して、だいたい憶えてるわけだけども。微妙にネタばれに近いものがあるので注意。零崎軋識の字が違うような。しかし、キャラ名をひらがなで書くとすごいな。「ななななみななみ」とか。「どっどどどどうどどどうどどどう」なみに打ちにくい。
ラストはジャンル別、西尾維新を読み解くためのブックガイド。とりあえずスズキトモユさん担当のマンガだけ読めば、それで……(おい)。あれあれあれー、奈須きのこはー? 谷川流はー?
さて、対談で思わぬ予告があったことですし、あとは「ネコソギラジカル」[bk1][amazon]を待つばかりですね。……発売延期って、いつまでなんだろう。
[bk1][bk1.jp] [amazon]
2004年09月24日(金)
「魔法少女隊アルス」Destiny 20(NHK教育)感想
「誇りと伝統を抱き、静かに死を迎える……。それが私たち魔女の宿命なのです」(グランドマスター)
いやー、相変わらず楽しませてくれるアニメです。レイヤ処理のように、めまぐるしく変わる背景(シーラとアテリアが並んで歩くシーンとか)、あるいは逆に背景はそのままで不連続に動くキャラクタ(アルスが魔法少女隊を宣言するところ)。そんな画像効果を楽しんでいたら、アルスの姿だけが消えるラストにつながっていって、地味ながらも非常に感心しました。たんに奇をてらってこういう演出をしてるわけではないところが素晴らしいですね。
ついにアルスの口から「魔法少女隊」という言葉が出されます。うーん、いかにもアルスらしいネーミングだ。昔こんな感じのアイドルグループ名があったような。「魔法少女」と「魔女(っ子)」とは、ちょっと違う意味合いが込められているような気もするんですけど。といって、このジャンルの作品をきちんと批評対象として観たことがないのであまり語れません(「おジャ魔女どれみ」も「ドッカ〜ン」の後半くらいしか観てないしなぁ。「魔法少女リリカルなのは」も残念ながら観れないし)。しかし、気になるラスト。なかなか一筋縄ではいかない展開ですね。
それにしても、あの笑顔のシーラちゃんは怖いな〜。こんなの、シーラちゃんじゃないっ! みたいな。
えむいち。〜さくさくさくらたんどっとこむ版〜