いつまで経っても読み終えられそうにないので、小出しに感想。今回は第一特集、文芸合宿の部分だけ。せっかくなので(何がせっかくかは不明)競作部分をしりとり一言感想で。
というか、私にとって西尾維新という作家は特別すぎる存在であって。作家ごとの好き度を百点満点で評価すると佐藤友哉が78点、滝本竜彦は95点で、西尾維新は1024点くらいつけてもいいくらい。こんなもん同列に並べて論じられません。以下、滝本・西尾両氏の作品について補足感想。
滝本氏の小説は、相変わらず読んでると死にたくなります。しかし読み終わると、ほんのちっぽけな、でも力強い希望の光が見える感じ。切な過ぎ。「上京」をテーマにした競作としては完璧な出来映えであると思います。
西尾維新の作品について。いつもながら、もし私(ぷらとー)自身が小説を書こうと思ったら、こう書きたい、あるいはこうしか書けないであろうという線をピンポイントで狙ってきます。だからこそ、西尾維新という作家がいる間は、私は小説を書こうと思わないでしょう。まさしく、これを読み逃したら、私じゃありません。作中の「鮎川はゆねの深夜水族館」よろしく、これは私みたいな特定の人に向けた作品なのですから、チューニングが合わない人にとってはどうとも思わないのかもしれませんけど。きわめて個人的には西尾維新はそれで良い。最後の一ページ、あやうく読み逃すところでしたけど、このオチでまた嬉しくなりました。
そしてリレー小説「誰にも続かない」。各パートごとを見ると、たしかにそれぞれの作風を感じさせるのですが、全体として見てもリレー小説とは思えないくらいまとまりが良く、楽しめました。なるほど、誰も変なことをやらないのね。競作の掲載順と同じ五十音順の、この配置が功を奏した感じです。最初は手堅くはじめておいて、佐藤友哉あたりで話を収束させて、滝本竜彦で大転回させる。そして、こと終わりを終わらせることにかけては西尾維新の右に出るものはいない。たしかに192ページの時点で話は決定されていて、これを思いついた滝本さんはすごいのですが、そのあとの地雷処理人のごとき的確さで伏線を回収する西尾氏の手腕はまさに職人級。
ということで「感想その2」に続く……。
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