衝撃の1巻から半年。この2巻では、原作の展開をすっかり無視して独自路線を突っ走っています。しかし、それでいて見事に「NHKにようこそ!」の世界になっているから面白い。非常に理想的なメディアミックスのあり方だと思います。角川にしては珍しく(おい)。実際、どれだけこのシナリオに原作者の滝本竜彦氏が関わっているか判りませんが、もしほぼノータッチだとしたら、ある意味大岩ケンヂ版「NHKトリビュート」みたいな(って、その言い方は更に誤解を招きそうですが)。
やはり、原作との大きな違いは山崎くんのキャラ造形にあると思います。原作ではある意味佐藤くんより始末の悪いキャラだったのですが、マンガ版ではすっかり良いタイプのオタクになっていて、見ていて楽しいです。1巻の感想でも書きましたけど、原作の大きな魅力のひとつが佐藤達広の一人称による、ひたすらネガティブな思考のループなわけですが、それは文体に大きく依存しているために、マンガという表現方法にはあまり馴染まない。そこに山崎くん視点を導入すればストーリィの幅を広げられる上、その言動をオチにもってくることで、深刻さをいくぶん和らげることに成功しています。まあ、原作では、滝本氏がリアルひきこもりに近いために、オタク的人種をそれほど描きこめなかったということもあるでしょうが。
もちろん、キャラづけが変わっているのは山崎くんだけじゃなくって、岬ちゃんも同じような気がしますけれど。原作を読んだ方ならお判りかと思いますが、岬ちゃんが「」という時点で、あのネタはカットっぽい雰囲気ですね。前はラストだけは変えてほしくないと言いましたけど、どうも今後もオリジナル展開のまましばらく続きそうな気配ですし、別に多少の変更はいいかなという気もしてきました。
それにしても、ここまでマンガ化が成功したということは、当然次はアニメ化でしょうかね。もちろん放映局はNHK以外考えられないでしょう。衛星放送? いやいや、そんなケチなことは言わずに、狙いはNHKアニメ劇場(日曜夜7:30の現「ポワロとマープル」枠)ただひとつ! ホントに実現したらNHKを神と崇めますよ。受信料倍払ってもいいくらいです。どうですか?
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