「お日様は、お月様があるから輝くんだよ」(来栖川姫子)
うーん、やってしまったなぁという感じ。
はじめに、私はこの終わり方を「悪い結末」(出来が悪いという意味ではなく、シミュレーションゲームでいうところのバッドエンド)だと思っているので、そこのところご留意願います。もし製作側がこれをハッピーエンドとして描こうとしたのだったら、完全な私の誤読なのですが、それもまた私個人の評価に変わりはないので。以上、ネタばれ警報も兼ねた能書き。
さて。何故私がこれを「悪い結末」と思ったか。それは畢竟、主人公(のひとり)である来栖川姫子の境遇が物語の最初と最後で変わっていないことによります。闘いが終わって、この世界から消滅した姫宮千歌音という存在。そこで姫子を待っていたのは、マコちゃんこと真琴@大谷育江に起こされる日常。このシーンが第1話の冒頭のバンクかどうかは(1話のビデオを残してないので)確認しようもありませんが、見る限りほとんど同一のものとして描かれています。彼女の胸に残るのは、誰か判らないけど大切な人への憧憬。けっきょく、彼女は巫女の運命から逃れられない。再会のラストシーンに垣間見えるのは、はたして希望か絶望か。
誤読かもしれないと言いましたけど、意図がどうであれ、この作品が徹底的に千歌音と姫子の間だけで閉じた話であることはほぼ間違いありません。千歌音の行為が世界を守るためだとは言いながら、実際の最終決戦の戦闘シーンはろくに描かれないし、ある意味オロチとしての運命を乗り越えた大神ソウマの扱いがあの程度だというのもその証拠でしょう。
くり返して言っておきますが、けっしてこういう方向性が悪いというわけではありません。世界が閉じていても私が評価する作品はいくらでもあります(たとえばCCさくらとか西尾維新「きみとぼくの壊れた世界」とか)。ただ、この作品にかぎっては、最終回に来てインパクトが少し弱かったかなというのが残念なところです。
まあ、致命的なのはたぶん2話の前半を見逃してしまったせいで、根本的な世界観の把握にすこし時間がかかったという点でしょう。途中、どういうスタンスで作品に接すればいいのかが判らなくなりましたからね。あとは私が実は百合ものが苦手なだけとか。そうそう、この最終回でKOTOKOのEDがかからなかったのも大きなマイナスポイントですね。今期のED曲の中ではけっこうお気に入りだっただけに。
投稿者plateau: 2004年12月22日 00:57 [2004年10-12月アニメ感想] [神無月の巫女]