2004年11月30日(火)

木尾士目「げんしけん」(5)(講談社アフタヌーンKC)感想

木尾士目_げんしけん_5「あんたらはこういうの見てピーってるんだろ!!!!」(荻上)

 最高です。各キャラの使い方がもう抜群に素晴らしい。クッチー(朽木)にこういう使い道があったのか! とか、コーサカのこの使い方はもう明らかに反則だ! とか、もう感嘆しきり。
 まあ、アニメ化された作品に対して、いわゆる「原作派」という立ち位置にはあまり立たないようにしようとは思ってますし、うちの環境ではアニメが観れないんでそもそも比較しようがないんですが、やっぱりちょっとアニメ化は早かったのかな〜、と。1クールということで、流れ的に春日部さん○○事件(未読の方のため伏せ字)で終わりっぽい感じですが、この5巻のエピソードを描かないのはやっぱりもったいないと思うわけですよ。
 「プラネテス」にしろ、「美鳥の日々」にしろ、原作のエピソードをアニメの限られたクールの中で再現するにあたって、けっこう大胆な時系列の入れ替え・エピソードの再構成を行うことで名作たりえたのだと思います。ほうぼうの感想を観る限り、出来が悪いわけでもなさそうですが、そこまでの訴求力がないようなのはちょっと残念。プラネテスのタナベみたいに、荻上さんを第二の主人公にして最初から出せとまでは言いませんが。
 そう、なんといっても荻上さんですよ、荻上さん! このままアニメに荻上さんが出てこないとしたらもったいなさすぎです。「成恵の世界」のアニメに四季ちゃんが出てこなかった以上にもったいない。やっぱり前巻のラストでちょこっと出たときの私の直感は正しかった。今回北川さんが一コマも出てないのに思わず気づかないくらいはまりました。この性格、最高ですよ。回想シーンで眼鏡っ娘バージョン、そのうちやってください木尾先生。ちなみに今回の荻上さん最萌えシーンは52ページです。132ページのおまけ4コマもいいですが。
 そして、物語的にも実に面白い。コミフェス初参加の際のハラグーロ暗躍なんか、ぜひやってほしかったですね。で、そのあと電話で先輩からああいうセリフが吐かれるというのも良いですね。さすが木尾士目先生、商業誌で描いているだけあって、「売れること」の意味を否定してはいけないという態度は当然ながら立派です。
 そしてくじアンですよ。クッチーがUNDER17の「くじびきアンバランス」を歌ってたのには爆笑しました(そういえば「ラジオげんしけん」内のラジオドラマはありえなくて毎回楽しいです)。しかし、巻末の「いろはごっこ」はちょっと酷すぎますよ! DVD収録のくじアンアニメより、よっぽどこっちのほうを完全版で見たいですよ! まあ、それをやったらこの本を一般マンガの棚には並べられなくなりますが(笑)。あ、ちなみに初版特典しおりは千尋ちゃんでした。……いやまあ、ハズレとは思ってませんけど。

 ほかにも一部で話題になってる「究極超人あ〜る」との対比とか、いろいろ語り出すときりがなくなる作品ですが、まあこのくらいで。ちなみに私は「あ〜る」はリアルタイムでは経験してない(高校か大学のときに古本で全巻読んだ)ので、強烈な思い入れはありません。
 あと、「げんしけんOFFICIAL BOOK」[bk1]は売り切れだったのか見つかりませんでした。赤松健先生のインタビューもあるし、できたらそのうち買いたいのですが。
[bk1][bk1.jp] [amazon]

投稿者plateau: 2004年11月30日 02:20 [マンガ]