「人に歴史あり、ですね」(タナベ)
すごい! 面白かった。
細かいところを見ると、展開が都合良すぎたり、無理があるとも思えるのですが、そんなことが気にならないくらい巧いストーリィ運びでした。冒頭で出てきたキャラやその動きが、すべて伏線となってつながってくるのを見ていると、久々にドキドキしました。こういう構成は個人的にすごく好きです。
心中しようとしていた夫婦が娘を人質にとられて娘の命の大切さを訴える、そして自分たちも同じことをしようとしていたと、あやまちに気づく。この心の中の動きは視聴者にのみ明かされているところが良いです。ハチマキたちには、最後まで表面的に普通に娘を人質にとられた両親、という目でしか見えていない(はず。一回しか観てないので誤解でしたらすみません)。これがとてもスマートで良いと思いました。冒頭の映画撮影を本当のチカンと勘違いするハチマキとタナベをはじめとして、全編にさまざまな形での「反復」が用いられているのも、このメインテーマを下支えしていて話に広がりが出ています。だんだん、この作品が名作と言われたゆえんが判ってきたかも。