2004年06月06日(日)

「ふたりはプリキュア」第19話 こわすぎ! ドツクゾーン最後の切り札(ABC朝日放送)感想

「おまえたちが、そうなのか」(イルクーボ)

 ABC地震速報か……仕方ない。

  • 食べることしか考えていないメップルにミップル苦言
  • 翌朝顔を合わせても、仲直りできないメポミポ
  • イルクーボ登場。手に持つ玉で虹の園の人々の力を奪い、ジャアクキングへ土産にしようとする
  • ふたりはプリキュアに変身
  • 圧倒的な戦力差に歯が立たないふたり。プリキュアの力も奪われ、変身が解ける
  • あきらめかけたミップルに、希望の姫君が希望を捨ててはいけないというメップル、ひとりで立ち向かおうとする
  • メップルが飛び出すと、イルクーボの玉が砕け、光の雨が降り注ぐ
  • プリキュアの力を取り戻したふたり。プリキュアマーブルスクリューでイルクーボを撃退
  • メップルを見直したミップル。仲直りし公園で愛を確かめあうメポミポ
  •  今回はいろいろな意味で早すぎた話。でも、だからこそ、この段階でこの話をやる意味があるわけで。

    • ぶっちゃけ早すぎその一:イルクーボの登場
       これは三重の意味を持ってます。視聴者にとって、これまでの展開を覆す予想外。劇中では、ポイズニーやキリヤにとっても予期しない出来事。そして、アニメ的作品構成のお約束としても、まだ二クール目の中盤という段階での最後の切り札登場という異例。その意味は後述。

    • ぶっちゃけ早すぎその二:ふたりのプリキュアとしての自覚
       今回、街の人々が犠牲になって、すぐさま変身したふたり。ほのかはともかく、なぎさにとって、これまで力を発揮してきたのはいつも身近な人が闇の力にかかったときでした。亮太くんとか、夏子・京子とか。それが今回は、志穂莉奈すらまったく出てきませんでした。登校シーンだから、出そうと思えば出せたはずです。この二人が襲われるという展開もありえたはずで、それをしなかったのには相応の意味があるわけです。つまり、そういう身近な存在がいないとき、なぎさがキュアブラックとして闘う意味とは何か。ことあるごとに「関係ない」と言っていた彼女が今、本当に無関係な他人のために闘うことが出来るのか。ー実際、それが出来なかったからこそ、イルクーボに手も足も出なかったと言えるかもしれません。

    • ぶっちゃけ早すぎその三:夏服
       早くない! っていうかむしろ大歓迎!(ごめんなさい。今回まともな論考が多いので、こういうノリはこれだけ)

     ようやく「選ばれた勇者」らしい振る舞いを見せたメップル。これまでのぶっちゃけ目障りなメップルの言動がこの伏線だったとは。メップルがところかまわず呼び出すせいで、いつも人目を気にしていたなぎさ(と、多くはその場にいたほのか)。思えば、14話のようにプリキュアの存在が他人に知られそうになっても、たんなる同級生による偽物騒動で幕を閉じてしまい(ちなみに否定的解釈ではありません)、本当の意味での「他者の目」が問題になることはありませんでした。アニメ的ご都合主義を体現するかのごとく、戦闘時にはまわりに誰もいなかったり、戦闘後はゴメンナーの仕業か壊れたものが元に戻ったりするのもその現れ(やはりこれは語義上正しく確信犯だったと思われます)。
     でも、プリキュアが「虹の園=人間界」の伝説の戦士だというのならば、それですむはずがないわけで。
     ここ数回、ポイズニー相手に圧倒され続け、キリヤの手助け(前回のは暫定的推測ですが)がなければ敗北間違いなしという闘いが続き、ほとんどなす術がなくなってきたプリキュア。そして今回、明らかに早すぎると思われるイルクーボの登場。つまりこれは、ここからプリキュアがまったく新しい成長を見せなければ、先がないということでしょう。
     イルクーボの玉(正式名称が判らないのでこう呼びますが)が砕けたことにより、彼の集めた人々の力がプリキュアに降り注いだ。つまりこれは、はからずもドラゴンボールの「元気玉」を実現したことになります。「ふたりはプリキュア」といえど、ふたり以外の力も借りなければ闇の力には勝てない、というわけで、このあたりが今後の展開の鍵になってくるような、そういう予感(ちなみに私はアニメ誌等の事前情報はいっさい遮断しております)。
     ラストシーン(正確にはそのひとつ前)、公園で人目をはばからずいちゃつくメップル・ミップルの描写が、人目をはばかっていた前半と綺麗な対応を見せていることを最後に指摘しておきます。

     しかし、前回までキリヤ編で日常を主体として見せておいて、さらにその世界を広げるこの展開というのはびっくりというか、もうほとんど脱帽です。すごいなぁ。

    投稿者plateau: 2004年06月06日 10:30 [アニメ/ふたりはプリキュア]