2004年07月04日(日)

「名探偵ポワロとマープル」第1回 グランド・メトロポリタンの宝石盗難事件(NHK)感想

「どんなに幸福であったとしても、それが自分で選んだものでなければ、意味がない。わたしは、わたしらしく生きていける、新しい世界を覗いてみたい。それは、どこにあるんだろぅ……」(メイベル・ウエスト)

  • グランド・メトロポリタンホテルでの豪華なパーティ。灰色の脳細胞を持つ名探偵・ポワロもそこに
  • アヒルを追いかける少女。「あっ、ちょっと、ごめんなさい……んもぅ、オリバー、だめよぅ。もう、おとなしくしててって言ったでしょ」
  • 追いかけてくる父親に「それなら、今の学校を辞めさせて、おとうさん」「うそだわ。おとうさんは自分の望みをわたしにおしつけてるだけよ。自分の未来は、自分で決めたいの」
  • 宝石を自慢するオパルセン夫人。宝石箱にしまってあった宝石がなくなる 「あっ、あの人、探偵のエルキュール・ポワロさんだ。……ということは、なにかすごい事件が起こってる」
  • 現場は密室。その場にいた小間使い・セレスティーヌに容疑がかかる「ほんとにあの人が盗んだのかな。だって、あの人悪い人に見えないもん」
  • 「オバルセン夫妻が怪しいですね」何故そこにいるかと言うヘイスティングスに「だって、おもしろそうだんですもの。ね、オリバー」「ポワロさん、これはオパルセン夫妻が仕組んだ保険金目当ての狂言じゃないかしら」悪くないアイディアだと言うポワロ「ほんとうですか!?」「おもしろそう、わたしにも手伝わせてください、どうせ暇ですから」「ありがとうございます」
  • ヘイスティングス感心「まだ、自己紹介してませんでした。わたし、メイベル・ウエスト。よろしく」
  • 父親レイモンドは推理作家「そおう、それがわたしの父親」「父は関係ないわ。わたしはわたしよ」「ごめんなさい……父はわたしのこと、なんにもわかってないから」「今だってわたしを、全寮制の女学校に押し込めてるわ。わたしのためだって……これから先の未来も決まっているのよ、父のなかでは。小さいころはそんな父の愛情も嬉しく感じていたけど……わたしは、わたしだから」「ねえ、セレスティーヌさんの無実は、きっと証明されるよね」
  • ポワロ、全員を集めて推理披露
  • 「ポワロさん、どうしてわたしたちをだましたんですか」「でも……」ポワロは、メイベルが大人に対し反発心を持っていると言い立ち去る「さようなら……」
  • 何故メイベルがポワロといたのか問う父に「秘密。いまはまだ、秘密!」
  • 「そのときわたしの中で、今まで考えたこともなかった未来が、はっきりと見えてきたのでした……」
  •  ああもう、メイベルかわいいよメイベル(やめなさい)。思わずセリフ起こししてしまいました。表情とか口ぶりとかすべてが最高。
     昨日、NHKのどっかのスポットで番宣してて、折笠冨美子さんもちゃんと出てて嬉しかったですが、そこでディレクタだかプロデューサだかか「ある意味判りやすいキャラによって、視聴者との架け橋に」とか言ってましたし。つまり、意訳すれば「萌えキャラ投入ですよ〜」ってことですね!!
     いや、真面目な話、これは本格ミステリィにとって重要な話でして。古典作品というのは、舞台も昔で、人々も今とは違う価値観で動いていたりして、なかなか没入感が得られません。といって、トリックだけを見ても、たしかにシンプルで美しい名作はあれど、やはり後発の作品のほうが洗練された形になることが多いわけで。すでに民放でやられた現代もののミステリアニメとくらべれば、地味にならざるを得ない。
     となれば、選択肢はただひとつ。キャラ萌えに走る! つまり、これ。
     はっきりいってこの作品、タイトルを「名探偵見習メイベル・ウエスト」にしてもいいくらい、物語自身をメイベル・ウエストという少女の成長物語に仕立て上げて、事件もトリックもそのために奉仕する形になってます。最初からアリバイ崩しトリックという地味な話を持ってきたのもきっとわざとで、こういう展開で素人探偵(あるいは視聴者)がよくハマる、人の印象だけで犯人を決めつけてしまう罠に、やっぱりメイベルもひっかかってしまう。それをポワロがしっかりいさめるという展開は充分に正統的。
     そう、別に邪道なわけじゃないんです。メイベルの設定も、父親が推理作家だったり、全寮制の女学校に通ってたりと、やたらに類型的ですし。
     ということで、なかなか今後の展開が楽しみな作品です。やはりNHKは最高!
     ……って、いきなり来週は参議院選挙でお休み。うーん、まあそれがNHKの本分だから仕方ないところはありますね。何気に選挙速報って好きですし。しかし、「来週は参議院選挙のため……」とかそういうセリフをポワロに言わすなよ!! メイベルに(違、いやだから、あんまり醒めさせるようなことはしないでほしいです。逆にやるなら徹底的に、NHKアニメの総力を結集して、ナディア&さくら&アルス&カスミン&メイベルが送る参議院選挙速報! なんてことをやってくれたらいいのに。有権者との架け橋ですよ! 夢中になれるのはアニメだけですか?

    投稿者plateau: 2004年07月04日 23:14 [2004年7-9月アニメ感想] [アガサ・クリスティーの名探偵ポワロとマープル]