2006年01月17日(火)

「ふたりはプリキュアMaxHeart」第45(94)話 無限の闇 永遠の光(ABC朝日放送)感想

「誰かの犠牲の上に成り立つ世界なんていらない」(美墨なぎさ)

 おお〜っ、まさかなぎさがさくらちゃんと同じ宣言をするとは。これは素晴らしい。

 これはしてやられましたね。サブタイトル通り、普通に考えれば光と闇との最終対決を予想するところでしたが。しかし、この作品が今まで示してきたテーマを考えればむしろ当然のこと。
 少年とひかりが接触し、夕陽の光に包まれる虹の園。朝日放送なのに夕日とはこれいかに、などと言うと怒られそうですが、単なるネタではなくて。夕刻というのは太陽の光に包まれていた昼間から、闇が支配する夜へ移り変わる時刻。また、古語で言う「たそがれどき」は「誰そ彼は」と問う刻。最後まで固有名詞を与えられなかった「洋館の少年」には、ひかりの発するその問いに答える術はなかった。それに対し、ひかりの側は、「クイーンの命」という光の園での存在理由を越えて、虹の園で暮らす人間・九条ひかりとしてのアイデンティティを持たされることになった。
 それが肯定されるのが、冒頭に引いたなぎさとほのかの「クイーンの復活なんて望んでいない」宣言。光と闇の単純な二項対立を回避するためにも、ジャアクキングの復活を至上命題に掲げていた闇の論理に、同じくクイーンの復活を持って対峙することは許されなかったというわけですね。12のハーティエル集めという要素が半ばスポイルされてたのも、この伏線だったとしたら大したものです。
 なぎさたちの宣言の前に、ポルンとルルンが光を守ろうと身を挺するシーンも見もの。あえて幼い言葉・幼い論理しか持ち得ない彼らの行動を最初に示すことで、くどくどしく説明することなく、ひかりという存在の大切さを、それこそ小さい子供にも簡潔に見せているのでしょう。
 不満といえば、冒頭の「みんなの中からひかりの存在が消えかかっている」というのをもうちょっと効果的に見せてほしかった気もしますけど、まあ尺の関係もあることですし高望みすぎますかね。

 さて、新シリーズも告知されてしまったわけで(ってか厳密にはマクドのCMでフライングしてるような)残り二回。どう締めてくれるか楽しみです。

投稿者plateau: 2006年01月17日 23:01 [ふたりはプリキュアMaxHeart]