2005年06月27日(月)

木尾士目「げんしけん」6 特装版(アフタヌーンKC)感想

「間違いなく、斑目先輩が受けだよね」(荻上千佳)

 諸事情により、表紙画像は通常版です(笑)。これはこれでかわいいですが。

 ってコトで、いつのまにか、荻上さんにひたすら萌えるマンガになっちゃってますが。とにかくもう素晴らしい。16ページあたりの、咲さんに流されていくあたりとかたまりませんね。アニメ版を観て、いまいちだと思った方も、ぜひ一度原作5巻以降を読んで欲しいですね。彼女がいるといないとで、作品の雰囲気がまるで違います。
 いや実際、荻上さんというキャラの存在によって、物語世界の虚構度が上がったというのはたしかなことで。もちろんそれまでも、この手のサークルに咲ちゃんや大野さんみたいな人は現実にいないという「嘘」は含まれていたわけですが、より男性読者ウケしやすい「萌えキャラ」的形態を取って荻上さんが出てきたのは重要なポイント。「オタク生態をリアルに描く」なんて目的がホントに当初からあったのかは疑義が残るところですが、この巻の傾向を見るに、そこからだんだん離れてきて、より純粋なフィクションを志向しているのかな、とも思います。
 まあ、そんなこんなで、早くも斑目たちは卒業してしまって。何気に北川さんもひっそりと退場しているのも哀しいですが(荻上さん登場前の個人的一押しキャラ)。これから先、笹原が卒業してからも、それこそ荻上さんを主役にして、さらに以後どんどん代替わりしていく「キャプテン」方式をとるのか、それとも笹原をふたたび主役化して、彼の卒業でひとまず幕を閉じる「あ〜る」方式になるのか、いずれにせよ荻上さんは活躍しそうで何よりです。あ、クッチーはまったくいりませんので。

 で、付録の「同人誌」ですよ。これについて個別に感想を書こうとすると、軽く本編の内容を凌駕するのでやめますが。うんと、いかにも「同人」だなぁという感じ。未だかつて同人誌を買ったことない人が、こんな特装版を買うコトなんてホントにあるか判りませんが、たしかに「導入」としてはこの上ないでしょう。絶妙のバランスで全年齢対象版ですし。とりあえず、こういうのを実際にコミケとか同人ショップ限定で売り出したりせず、普通に商業誌のおまけにする点で、いかにも講談社らしい戦略だなと思います(褒め言葉ですよ)。
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投稿者plateau: 2005年06月27日 22:22 [マンガ感想]