2005年05月08日(日)

「名探偵ポワロとマープル」第38回 雲の中の死〜その3 ホーバリ夫人への脅迫〜(NHK)感想

「メイベル、離れていても貴女のことを思っています」(ジェーン・マープル)

 っていうか、仮にもミステリアニメを名乗るなら、ここは全4回と思わせておいて、今回で一気に犯人を指摘、次回は後日譚を交えつつのシリーズ全体のエピローグにするという叙述トリックを期待してたのに。きわめて普通に全4回でした。

 唐突にマープルおばさまからの手紙が挿入されたとこだけは、ちょっと最終エピソードっぽくて嬉しかったです。そのまま手紙で犯人を指摘してくれたら面白かったんですが、まあ捜査状況を漏らすわけにはいかないから仕方ないですな。だいたい、それを読んだメイベルが手柄を横取りして、「ポワロさん、私犯人がわかりました!」なんてことやっちゃ、教育的に良くないし(メイベルはそんな娘じゃありません)。
 で、メイベルの友人、ジェーン@本名陽子がマープルおばさまと同じ名前なのはなんか意味があるんでしょうか? 「実はメイベル……私と貴女は血を分けた姉妹だったのよ!」な、なんだってー!! みたいな。それを見越して、ポワロさんも臨時助手としてこき使ったのかも。単にヘイスティングスより見栄えのする女助手のほうが良かっただけかもしれませんが。
 ところで、ホーバリ夫人@三石琴乃を脅迫するため、ロビンソンという人物に化けたゲイル@山寺宏一、ちゃんと声質はそのままでしゃべり方だけ変えてましたね。そりゃ素人劇団にいただけで本職声優みたいに声色が変わるわけないんだけど、つくづく声優さんって偉大だなぁと。毎回ゲスト声優を出すことで、逆説的に本職声優の力を再認識させるというのは、なかなか巧いトリックだったかも、かもかもー。
 あと探偵作家のクランシイ@青野武、トリックを推理していわく、「ガスマスクをつけた犯人が、飛行機中に毒ガスを散布」! メイベルに「ガスマスクで吹き矢?」と言われて、一瞬で仮説を引っ込めてしまいます。そこはなんとかこじつけるべきでしょう。口以外で吹き矢を吹ける機構があったとか(本格物理トリック風)、「大気組成が違う惑星で育ったので、犯人には毒じゃなかった」とか(SF風)。

 まあ次週、事件の解決ともども、最終回をどう締めてくれるのか楽しみにしましょう。

投稿者plateau: 2005年05月08日 20:45 [2005年4-5月アニメ感想] [アガサ・クリスティーの名探偵ポワロとマープル]