「テレビ番組というのは、一行で説明できるもんしかヒットせーへんのや」
えー、突然ですが。当「えむいち。」のトップページの上部に、「About This Site」というメニューがありますよね。そこをクリックしていただくと、小さいウィンドウが開かれると思います(タブブラウザによっては別タブで出るかも。またお手数ですがJavaScriptをONにしてご覧ください)。で、関西の方には「何を今更」な話だと思うのですが、その文面こそ、「探偵!ナイトスクープ」という奇跡のTV番組の惹句のパロディなのです。この本は、番組の立ち上げに関わったプロデューサ自らが、その歴史を書き起こした、まさに福音の書。
「探偵!ナイトスクープ」とは、どういう番組か。そんなもん、私なんかが説明するより、一度放映を観ていただいた方が手っ取り早いのですが、理念はいたってシンプル。「視聴者から寄せられた疑問、依頼の数々を徹底的に究明する、娯楽番組である」。本文中でも書かれているとおり、この「娯楽番組」というところが最大のポイント。報道でもドキュメンタリーでもない、ただただ純粋に視聴者を楽しませるためだけに存在する番組、それがナイトスクープ。いかにも大阪らしい(あえて「関西らしい」とは書かない)濃くてベタでアホな番組だけれど、観ている人に心地よい笑いと感動を提供するためにここまで心血を注いでいる番組は他にないでしょう。「トリビアの泉」もけっこう近いことをやってるけど、あれはむしろネタのほうに注力して、その裏にある「人間」を描いていない(もちろん、それは意図的なもので、トリビアのスタッフがナイトスクープを意識してないはずはないと思いますが)。
また、震災時にも放映したというのは個人的に立派だと思います。そういうときだからこそ、心に潤いを求める人の心も大切にしたいという、AM神戸(現ラジオ関西)の林原めぐみハートフルステーションとまったく同じことがあったんですね。朝日放送をちょっと見直しました。
まあ、十年以上続いている番組としてありがちなことに、いつでもそこにある安心感から、私自身、最近あまり観てないことも事実なんですけどね。実家にいた頃は母親が好きでよく観てたんですが、時間帯が関西より一時間くらい遅い(放映も一週遅れ)ので私はあまり観てなくて。京都に来てからはほぼ毎週観てたんですけど、ここ一年アニメに注力したおかげで他のバラエティを観なくなってしまって。でも、この本に挙げられている「名作ネタ」のタイトルを観ただけでも、「ああ、あったあった!」と懐かしく思うものが多々あります。VTRの構成の仕方というのも、本当に考え抜かれて作られているというのをはじめて認識しました。むしろ、今こそ観るべき番組かもしれませんね。短い時間の中で、いかに視聴者の心をつかむかというのは、アニメの構成にも通じるものがありますから。
ということで、さっそく今日(金曜深夜)からちゃんと観ようと心に誓いつつ。過去の名作をまとめたDVDも出るらしいんで要チェックですね。あ、ちなみに、関東方面では従来のテレ朝ネットが終了し、4月からtvkで毎週木曜午後8時から放映されている模様。あとがきによると今後も関東U局でネットされていくようで、えー、つまり、噂のちばテレビとかも可能性あり? それもアニメっぽいな(笑)。
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