2005年03月27日(日)

「魔法少女隊アルス」Destiny 33-40(NHK教育)感想

「これで魔法とはさよならだけど、でも大丈夫。きっと大丈夫。魔法界じゃなくて、人間界でも魔法は使えるってわかったしね」(アルス)

 一気放送、二週分まとめて視聴。この放映形態も、なかなかいいですね。後の展開を念頭に置いて観られることで、初見のときには判らない点にいろいろ気づかされます。

 ということで総評。とにかく、実にシリーズ構成がしっかりしていたなぁと思います。真の魔導書、魔法界の滅亡と黒魔法/光の魔法、アルスの父、レノンの存在と、さまざまな謎でひっぱりながら、「大人になれない魔法」という縛りに象徴されるテーマがしっかりしていて、物語の軸がブレなかったのは立派です。個人的に最近、「魔法少女もの」というのに興味を持っているのですが、この作品もまさに理想的なそれだったと思います。
 ごくごく平凡な、でも微妙に現実との齟齬を感じている少女が、ある日突然魔法という力を手にする。それがきっかけでかけがえのない出逢いを経験し、「奇跡」を起こし、そして魔法の力を失う。
 現状で私が理解している魔法少女もののフォーマットというのは以上のようなものです(家族や友人たちにそれを隠す、というのもありますけど)。この諸段階はもちろん、少女から大人への成長の過程をトレースしているのですが、それら重要な要素がすべてこの作品には含まれている。変身シーンこそなけれど、まごうことなき魔法少女ものと言っていいでしょう。そして、とりわけ、ひとりの「魔法少女」ではなく、三人の「魔法少女隊」である重要性というのが、このラスト数話で余すことなく描かれており嬉しかったです。
 評価としては、「おもろ」か「名作」か微妙に迷うところですが、1話8分x40話という変則構成でも、視聴を継続する意欲が持続したという点をプラスして、「名作」といたします(昨日「名作の壁は厚い」って言ったばかりですけど、一クール作品と二クール以上作品では、視聴継続という点で評価基点が違うのです)。や、作画の不安定さすらも作品の味に変えてしまうというのはやはり見上げたものですよ。

投稿者plateau: 2005年03月27日 21:55 [アニメ感想] [アニメ/魔法少女隊アルス]