2005年01月02日(日)

横手美智子とゆかいな仲間たち「くじびきアンバランス」(MF文庫J)感想

横手美智子etc_くじびきアンバランス

 UNDER17ベストアルバム3を聴きながら読むのがオタクのたしなみ。私の読書スピードだとちょうど「三籤目」のクライマックスあたりで「かがやきサイリューム」が流れてきました。

 や、これは予想してたより面白かったです。アニメやマンガ作品のノベライズというのは、こちらにも原作のイメージがあるわけで、往々にして評価が辛くなってしまいがち(すくなくとも私にとっては)。ですが、こと「くじアン」はかなり特殊なケースですからね。「げんしけん」のアニメ化が決まってから後の、その劇中作としての「くじびきアンバランス」のメディアミックスの仕掛け方というのは、そっくりそのまま現状のこのジャンルのセルフパロディになっていて、なかなか興味深かったです。そういうパロディとしての作品を、こうやって他の「まともに作られた」作品と伍して店の棚に置くという「たちの悪い冗談」をも享受してしまう、むしろ余計に楽しんでしまうあたりが、オタクという人種の面白さであると思います。なんて、他人事みたいに語ってみるのも、もちろん冗談ですが。
 でまあ、そんな周辺は置いといても、中身も充分、水準に達した作品になってるところが重要で。ちゃんと学園ラブコメしております。微妙に「げんしけん」ネタをはさんでくるところも心得たもの。それにしても横手さん、なんでこんなに朝霧小牧へ愛を注いでおられますか。完璧にCV:多村よかりですし(笑)。
しかしラスト、あからさまに続ける気満々の引き方ですが、これもネタの一環なんでしょうかね。このまま一冊で終わっても、すでに世界は広がってしまったんですから無問題だと思うんですが。まさか、本気で続ける気じゃ……。その場合、やっぱり買ってしまうんだろうな私。
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投稿者plateau: 2005年01月02日 18:46 [読んだ本の感想]