2004年11月06日(土)

「カスミン」(再)最終回(NHK教育)感想

「お前は、ここにいていい。……お前が、ここにいてよかった」(仙左右衛門)

 素晴らしいですね。再放送は途中から見始めたこともあり、これまで感想を書いてきませんでしたが、非常に理想的な最終回でした。

 毎回「あたし、カスミ! 小学四年生」ではじまる、典型的な一話完結物語。主人公の春野カスミ@水橋かおりと、人間以外のモノに魂が宿った、不思議な存在「ヘナモン」との交流を描いたこの作品でしたが、しかし最後の4週くらいで一気に話は急転回を迎えました。人間とヘナモンとが共存することの難しさ、ヘナモンの中でも霞家と霧一族との対立、そういった伏流としてのテーマが一気に表に出てきて、良質なドラマを描いていました。
 もちろん、本当はそれも急に出てきたわけじゃなくって、これまでの話の流れをしかkり受け継いでいることがとても重要。この三期では、冬田雪乃@進藤こころがカスミに毎回攻撃を仕掛けてくるというのが基本的な物語の構造だったんですが、それも毎回同じくり返しのようでいて、微妙な変化を遂げているのが素晴らしい。それはまさに、霧家の子息・霧彦@斎賀みつきがカスミと出逢って変わったように。
 そうそう、カスミの友人との関係も変わったことのひとつ。やっぱりみんなにヘナモンのことを隠してきたカスミンですが、三期の途中で、友達のユリちゃんとカエデちゃんにそのことを知られてしまいました。ストーリィ展開的にも、これ以降話の自由度が上がり、とても良い効果を上げていました。なにより、ユリちゃん@金田朋子声がもう最高で最高で。それを意識してからは、ほんと萌えて萌えて仕方ありませんでした。もちろん、カスミ@水橋かおりさんもとってもお気に入りなのですが。コンジョだ、コンジョ!

 前にも書いたかもしれませんが、やっぱり私は、作品の最初と最後でキャラクタがどう変わったかというのがいちばん見たい。その意味では、冒頭に挙げた霞家の長・仙左右衛門さんの言葉が象徴するように、しっかりと変わった面があって(仙左右衛門はずっとこの作品の中でカスミの存在を快く思っていなかった)、なおかつ、最終回まわりの変化を経て、霞家が元通りになったというのが特筆すべき点。こういう作品では、「変わらない」というところがあるのも、とっても大切なのだと思います。作品世界で異色の存在感を誇っていたバーのマスターの言うとおり、「終わり良ければすべて良し」、この最終回で評価をそれまでの暫定「おもろ」から「名作」に上げてしまいました。ここにNHKアニメの神髄を見たという感じ。

投稿者plateau: 2004年11月06日 19:49 [アニメ感想]