「必要がなければ見せなくてもいいさ。そこにあるとみんなが思うことが大切なんだ。国を守る力も同じものだと、俺は思う」(角松洋介)
素晴らしい! 萌えアニメ全盛の今期において、ひっそりと(でもないか?)このような作品が放映されるなんて、いい時代になったものだなぁ。しかもTBS系で(おい)。
とにかく第1話としてのつかみは抜群ですね。まず、Aパートで描かれる海上自衛隊の風景、とてもいいです。現実問題としての「国を守る」ということの意味を考えさせつつ、今後への伏線を張っている。物語のはじまりというのがすべからく「日常からのズレ」を描くことでその作品なりの非日常へ観客をいざなうべきものであるとするならば、まさにこの作品は完璧な形でそれを体現しています。SFでもその前段階としての日常が描かれる作品が好きな私ですが、それもこのあたりに由来するのかも。座標軸の原点をなるべく現実に近いところにとっておいて、そこからの相対距離をきっちり定めてから作品を紡いでいくと、非常に実感がもてます。こういう作品だからか、番組の終わりには「この作品はフィクションで云々」というテロップが出ますけど、知ったこっちゃないね(笑)。TVに流れる映像でフィクションじゃないものなんてある訳ないでしょうに。
アニメ映像的な点でも合格点。時空を超えるシーン、あらかじめ展開は知っているのにものすごくドキドキしました。
具体的に語るとなると、私には軍事方面の知識は皆無ですし、歴史も系統的に学んでないので、その方面の注釈は入れられないんですが。しかし、この雰囲気だけでもただならぬアニメだと言うことは確かです。というかアニメでやってくれてよかったですよ。マンガ原作でもドラマになると見ないことが多いし(まあ、これを連続ドラマでやるとなったら予算がとても足りないと思いますが)。ともかく、良いと思ったものは全力で応援する「えむいち。」ですので、今後も追っていきますよー。